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掃除機をかけるたびにガチャンと当たる、床から生えた小さな金具。お掃除ロボットを買ったら乗り上げてしまう、子どもが足の指をぶつけて泣いた、模様替えでドアの開く向きを変えたい。理由はいろいろですが、床に埋め込まれたドアストッパーを外したいと思って上からのぞき込んだら、ネジらしきものが何も見えなくて手が止まる。ここで固まる方、とても多いと思います。
先に結論をひとつ。床埋め込みのマグネット式は、たいてい上のキャップやカバーを反時計回りに回すと、中からネジが顔を出します。いきなり引き抜こうとしたり、こじ開けようとしたりすると床が欠けるので、順番さえ間違えなければ落ち着いて外せるんです。
外すこと自体より大事なのは床材を傷めないことと部品をなくさないことだったりします。順番に見ていきましょう。
まずは種類の見分けから——外し方が全部ちがいます
「ドアストッパー」とひとくちに言っても、家についているものは何種類かあります。見分けがついた時点で外し方は半分決まるので、まずしゃがんで床とドアの両方を見てみてください。
- 床埋め込みのマグネット式。床から丸い金具が少しだけ出ていて、ドアの下のほうにも金属の板が付いているタイプ。ドアを開け切ると磁石でカチッと吸い付いて止まります。今いちばん多いのがこれ。外すのは床側とドア側の2か所になります
- ドア下部のツメ式(フック式)。ドアの下のほうに付いたレバーを足で踏み下ろすと、床に引っかかって止まるもの。床には何もありません。ドアに付いたネジ2本で留まっていることがほとんど
- 置き型・差し込み型。ゴムのくさびをドアの下に差し込むもの、床に置くだけの重りタイプ。これは外すも何も、持ち上げれば終わりです
- 戸当たり(壁付け)。壁の巾木のあたりから棒状に出ていて、ドアが壁に当たるのを受け止めているもの。ネジ1〜2本ですが、外すとドアノブが壁に穴を開けるので、外す前に一度考え直したいタイプです
ここから先は、いちばん質問の多い「床埋め込みのマグネット式」を中心にお話ししますね。
床埋め込みのマグネット式を外す手順——ネジが見えないのは「隠れている」だけ
上から見てもネジ穴がない、というのがこのタイプの共通の悩みです。ネジはキャップの中に隠れています。手順はこうなります。
- 床に養生をする。外す金具のまわり10cmくらいに、はがしやすいテープを貼っておきます。これをやるかどうかで仕上がりが変わるので、次の見出しで詳しく
- 上のキャップを反時計回りに回す。指でつまんで回るものが多いです。回らなければ、ゴム手袋をはめるとぐっと滑らなくなります。それでもだめなら、輪ゴムを何重かに巻いてから回すと指が食いつきます
- 中のネジをドライバーで抜く。キャップの下に、プラスのネジが1本か2本。サイズの合ったドライバーを、まっすぐ押し付けながらゆっくり回してください。斜めに当てると頭をなめて(つぶして)しまい、そこから一気に難しくなります
- 台座を持ち上げる。ネジが抜ければ、金具はすっと外れます。抜けない時は接着剤やほこりで固着しているので、次の項へ
キャップが回らない、ネジも見えない、というタイプもあります。その場合は細いマイナスドライバーを金具と床のすき間に差し込んで、少しずつ。一気に力を入れず、位置をずらしながら数ミリずつ持ち上げるのがコツです。当て木(薄い板や折りたたんだ厚紙)をはさんで、てこの支点を床に直接作らないようにしてくださいね。
固着している時は、時間をかけるほうが結局は早いです。すき間に潤滑剤を1滴だけさして5分ほど置く、ぬるま湯を含ませた布をしばらく当てて汚れをふやかす。それでも動かないなら、そこは無理をしないで管理会社や工務店に相談する線だと思っています。床を割ってしまうと、金具1個の話ではなくなってしまうので。
床材を傷めないための養生——ここだけは先に読んでほしいところ
フローリングの表面は、思っているよりずっと薄いんです。木目に見える部分が0.3mmほどの化粧シートというお宅も多くて、そこを金属の工具でこすると、白い傷が一発で入ります。養生は5分、傷の後悔は何年です。
- 金具のまわりにテープを貼る。工具がすべった時の保険になります。はがす時にゆっくり、低い角度で。長く貼りっぱなしにすると跡が残ることがあるので、作業が終わったらすぐはがす
- 工具と床の間に必ず当て木か布を入れる。マイナスドライバーでこじる時、支点になるところに薄い板や厚紙を敷きます。ここを省くと、支点のところがへこみます
- 工具を床に直接置かない。タオルを1枚敷いて、その上に道具をまとめておくと安心です
- 力の向きは「まっすぐ上」。斜めに引っ張ると、支点の一点に力が集中して床が欠けます
- 畳や床のシートはもっと弱い。工具の角で切れてしまうので、より広めに養生を
ドア側の受け金具(吸着板)はどう外す?高さが合っていない時も
床側を外したら、ドアの下のほうに残っている金属の板も外しておきましょう。こちらは分かりやすく、ネジ2本で留まっているのがほとんどです。
- ドアを開けた状態で、下のほうの内側を見るとネジが見えます。プラスドライバーで2本抜けば外れます
- ネジ穴が縦長の長円になっているものは、高さを調整できるタイプ。ゆるめて上下に動かし、いい位置で締め直せます
- 外した跡にネジ穴が2つ残ります。木部用の補修材やクレヨンタイプのパテで埋めておくと目立ちません
- 中が空洞の軽いドアは、ネジを何度も抜き差しすると穴がゆるくなります。抜くのは1回で済ませたいところ
ドアまわりの分解でつまずいた時は、クローゼットの扉の外し方と直し方や、ドアノブのラッチが動かない時の分解のしかたも参考になると思います。ネジの向きや部品の並びは、どのドアでも考え方が似ているんです。
外れない、じゃなくて「効かない」時——見るのはこの4か所
そもそも外したいのではなく、くっつかなくなったから何とかしたいという方も多いですよね。マグネット式が効かなくなる原因は、だいたい次の4つに絞られます。
- 高さがずれている。ドア側の板と床側の金具の高さが合っていないと、磁石の力が届きません。ドアの重みで丁番が下がると、数ミリのずれが出ます。ドア側の受け金具のネジをゆるめて、床側の高さに合わせて締め直すと復活することが多いです
- 間にほこりや髪の毛がはさまっている。磁石は距離が少し開くだけで力が急に落ちます。両方の面を乾いた布でしっかりふくだけで、あっさり直ることも。掃除機のノズルの先で吸うのも早いです
- ツメやゴムの摩耗。ツメ式のストッパーは、先のゴムがすり減ると床をつかめません。この部分だけ交換できるものが多いので、金具全体を替える前に部品を見てみてください
- ネジがゆるんでいる。何年も開け閉めしていれば、床側もドア側もゆるみます。締め直すだけの日も意外と多いんです
それでも直らない、部品がもう手に入らない、という時は交換になります。床に新しい穴を開けたくない場合は、置くだけのタイプや、ドアの下にはさむタイプに切り替えるという手も。100均でもドアストッパーは手に入りますが、正直に言うと軽いドアなら止まる、重い玄関ドアだと風で押し負ける、という感じです。使う場所で選び分けてくださいね。
賃貸で外していい?——「戻せるかどうか」で考えると迷いません
賃貸で最初から付いている設備は、基本的に大家さんのものです。外すこと自体がすぐ違反になるわけではありませんが、退去の時に元の状態に戻せるかどうかが判断の分かれ目になります。
- 外した部品は全部まとめて保管する。台座、キャップ、ネジ、ドア側の板、ワッシャーのような小さい部品まで。ジッパー付きの袋に入れて、油性ペンで「玄関ドアのストッパー」と書いておくと、数年後の自分が助かります
- 新しい穴は開けない。別の場所に付け直したくなっても、賃貸では置き型やはさむタイプで乗り切るのが安全です
- 心配なら、外す前に管理会社へ一本連絡を。「掃除ロボットが乗り上げるので一時的に外して保管したい」と伝えれば、たいていは話が早いです
- 床に残った穴に足を引っかけない。抜いたあとの穴は思ったより存在感があります。薄いマットを敷くか目立つテープを貼っておくと、家族がつまずきません
そして小さなお子さんがいるお宅では、外したネジやマグネットを床に置きっぱなしにしないこと。マグネットは飲み込むと重大な事故につながることが知られています。作業のあいだは別の部屋で遊んでもらう、外した部品はその場ですぐ袋へ、を徹底してください。
ゆきこ( ゚Д゚)『子どもが床のストッパーに小指をぶつけて泣いた日に真顔でドライバーを取りに行く、という流れ、よく聞きます。キャップが回らなくて格闘して、ゴム手袋をはめた瞬間にくるっと回るのもお約束。外したネジをその辺に置くと3分で行方不明になるので、袋は先に用意してくださいね』
外したあとに「やっぱり止まらないと不便」となった時は、床に穴を開けずに使えるタイプがあると安心です。マグネット式は磁力の強さと高さの合わせやすさで使い心地がずいぶん変わるので、今のドアの重さに合うものを選んでみてください。
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ドアまわりの困りごとは、外し方の考え方が似ています。クローゼットの扉の外し方と直し方では、外れた扉を戻す時の順番を。ドアノブのラッチが動かない時の分解は、ネジをなめないコツも一緒に書いています。冬場にドアノブでバチッとくるのがつらい方は、ドアノブの静電気を防ぐ方法もどうぞ。
まとめ:キャップを回せばネジが出る、その前に養生を
- 床埋め込みのマグネット式はキャップを反時計回り。中にネジが隠れています
- 外す前にまわり10cmを養生。当て木をはさみ、力はまっすぐ上へ
- ドア側の受け金具はネジ2本。長円の穴なら高さを調整できます
- 効かない時は高さ・ほこり・摩耗・ゆるみの4か所を順に
- 賃貸は部品を全部保管。新しい穴は開けず、小さい部品は子どもから遠ざける
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手順を1枚にまとめました。



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