ミノムシが家の中にいる時——外への戻し方と、木が枯れるのかの考え方

生活

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取り込んだ洗濯物の端に、茶色い小枝のようなものがぶら下がっている。よく見ると、ゆらゆらと動いた。ミノムシです。家の中に入ってきてしまった、どうしよう、このまま放っておいていいのか、と迷いますよね。

先に結論をひとつ。ミノムシは、ガの仲間の幼虫が葉や小枝で作った「みの」の中で暮らしている姿です。家の中には、洗濯物や外に置いていた物についてくることがあります。家の中で見かけたら、みのはむかず、素手でつかまずに、紙かみののついた枝ごと外の木へ戻します。庭木が枯れるほど葉を食べることはあまりないと言われますが、数が多い時は木の様子を見ておくと安心です。

みのの見分け、中の様子、洗濯物との関係、木が枯れるのかの考え方を、順番にお話しします。

あなたはどれ? 状況から自分の章へみのの中が気になる→季節で中身が違う。むかない第2章へ ▶家の中の壁にいた→紙か枝ごとにして外の木へ第3章へ ▶洗濯物についていた→取り込む前に目で見る第4章へ ▶木が枯れるか心配→葉の様子を見る。多ければ相談第5章へ ▶子どもが連れて帰りたい→虫かごで運んで元の木へ第6章へ ▶

ケース別に読む:ミノムシが何か知りたい人|みのの中が気になる人|家の中にいた人|洗濯物についていた人|木が枯れるか心配な人|子どもが気になる人

4コマ漫画|洗濯物にミノムシが1234洗濯物の端に茶色いものが…取り込んだらぶら下がり素手でつかんで引っぱって取ろう素手でつかむのはNG紙にのせて外の木へ運ぼう紙か枝ごとにする外の木の枝なら安心だね外の木で暮らしていく

ミノムシとは——葉と小枝でできた「みの」を着た幼虫

ミノムシは、ミノガというガの仲間の幼虫です。自分で吐いた糸で、枯れ葉や小枝、葉の切れ端をつづり合わせて「みの」を作り、その中に隠れて暮らしています。食事の時や移動する時には、みのの先から頭と足を出して、みのを背負ったまま動きます。

見るところ 特徴
形 細長い袋のような形。上の端に糸で枝などにぶら下がる
材料 葉の切れ端や小枝。種類によって見た目が違う
目立つ場所 庭木、生け垣、フェンス、軒下、洗濯物を干す場所の近く
目立つ時期 木の葉が少なくなるとぶら下がりが目に付く。月は地域や環境で違う

「枯れ枝かと思った」という人が多いのは、みのが木の枝と同じ色や形をしているからです。身を守るためのかくれ蓑なんですね。動かないと気づきにくいので、ぶら下がっているものが少し揺れたら、ミノムシかもしれません。

庭木だけでなく、フェンスや物干し竿の近く、軒下、植え込みなど、風の通る場所にもぶら下がっています。家の中に入るのは、そうした場所を通ってついてきた時が多いんです。ですから、「家の中にいた」というのは、外から運ばれてきた偶然であることがほとんどで、家で育っているわけではありません。外へ戻してあげれば、また外で暮らしていきます。

みのの中はどうなっている?——季節で違うので、むかない

みのの中が気になる人は多いのですが、みのはむかないでください。中の様子は時期や種類で違います。幼虫として葉を食べて育つ時期、さなぎになる時期、成虫になって羽が出る種類、みのの中で卵を産む種類など、同じみのでも中身は同じではありません。

みのは、中の虫にとっての「家」です。むいてしまうと、中の虫が外に出されて弱ってしまいます。観察したい気持ちは分かりますが、外側から眺めるだけにしておきましょう。

家の中にいた時——素手でつかまず、紙かみののついた枝ごと外の木へ

家の中の壁や床にミノムシがいた時は、素手でつかまず、紙か、みののついた枝ごと、外の木へ戻すのが基本です。急いで引っぱったり、つまんで取ろうとしたりすると、みのが破れたり、中の虫が傷ついたりします。

  1. 紙を1枚用意して、ミノムシのそばにそっと近づける
  2. みのが紙にのるのを待つ。枝がついていれば、枝ごと持つ
  3. 外へ運び、風の当たりにくい木の枝や、葉のある植え込みにのせる
  4. 終わったら、石けんで手を洗う
外へ戻す3ステップ①紙にのせる②枝ごと運ぶ③外の木へ

みのについている糸を引っぱったり、ちぎったりしないようにしてください。外に出す場所は、寒さや風が強すぎない、葉のある木や植え込みが向いています。マンションなどの集合住宅では、共用の植え込みに戻す時、管理規約や管理会社の案内に従ってください。公園や私有地の木に戻す場合も、その場所の決まりを守ります。

虫が苦手で触れない場合は、紙の上にのせるだけで構いません。割りばしや枝を使う人もいますが、強くはさむとみのが壊れるので、そっと持ち上げるだけにします。

洗濯物についていた時——取り込む前に目で見る

家の中でミノムシが見つかるのは、洗濯物についてくる場合が多いようです。外に干している間に、風で飛んできたり、近くの木から糸で下りてきたりして、衣類のすそやタオルの端にぶら下がることがあります。

洗濯物は取り込む前に見る干している間に取り込む前に見るいたら紙にのせる

取り込む前に、えりや袖口、すそ、タオルの折り目を目で見るだけで、家の中への持ち込みはかなり減らせます。洗濯物のすき間や黒いものの取り方など、洗濯まわりの困りごとは洗濯物に黒いカスがつく時の取り方にまとめています。窓や網戸のすき間から入る小さな虫は、網戸のすき間から虫が入る時が参考になります。

見つかった時は、洗濯物を床に広げる前に、ミノムシを先に外へ戻してください。みのが衣類に絡んで取りにくい時は、無理に引っぱらず、糸をほどくように紙で受けながら外すと、衣類を傷めにくいです。

木が枯れる?——葉を食べる量と、数が多い時の考え方

「庭の木が枯れるんじゃないか」と心配する声も、よく聞きます。ミノムシは葉を食べて育つので、木の葉が減ることはあります。ただ、木が枯れるほど食べることはあまりないと言われています。木が弱るのは、水不足や根のトラブル、病気など、他の理由が重なっている場合も多いです。

木の様子の見方葉は残る→様子見葉が大きく減る→相談高い枝は業者へ

見るポイントは、葉がどのくらい残っているかです。みのがいくつかぶら下がっていても、葉が残っているなら、様子を見る段階です。葉が大きく減って、枝が目立つようになってきたり、数が多いと感じたりした時は、木の専門家や自治体の窓口に相談してください。

脚立に乗らないと届かない高い枝は、自分で作業せず、造園業者に任せましょう。手の届く範囲を見るだけにして、無理はしないことが大切です。庭木の種類や状態によって対応が変わるため、気になる時は写真を撮って相談すると伝わりやすいです。

木の手入れが気になる時期は、地域や木の種類で違います。「今すぐ何かしなければ」と焦らず、まずは葉の様子を数日おきに眺めて、変化があるかどうかを見ていくと落ち着いて判断できます。落ち葉や、枝先に何かがぶら下がっているのを見かけても、すぐに片付けず、まず中の様子が分からないものはそっとしておく、という考え方で大丈夫です。

子どもが連れて帰りたがる時——虫かごで運んで、元の木へ

お子さんが「このミノムシ、飼いたい」と言うこともあります。観察するなら、小さな虫かごやプラケースに入れて短時間だけ見て、同じ木に戻すのがおすすめです。家の中で長く飼うと、環境が合わずに弱ることがあります。

運ぶ時は、素手でつかまず、紙か枝ごとにします。観察が終わったら、もともといた木に戻し、手を石けんで洗います。目や口をこすらないよう、お子さんにも声をかけてあげてください。

ゆきこ( ゚Д゚)『飼いたくなる気持ちも分かりますけど、観察したら元の木へ、が一番安心ですよね』

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犬や猫がいる家では、ペットがミノムシに近づいて口に入れないよう、見かけたら先に外へ戻しましょう。気になる様子があれば、獣医さんに相談してください。手が触れた後に、かゆみなど体調が気になる場合は、医療機関に相談してください。

あわせて読みたい

洗濯まわりの困りごとは洗濯物に黒いカスがつく時の取り方へ。虫かごで観察する時の通気や高さはカブトムシの虫かごの代わりになるもの、窓や網戸から入る虫は網戸のすき間から虫が入る時にまとめています。明かりに集まる小さな虫が気になる人はユスリカと蚊の違いもどうぞ。

まとめ:みのはむかない。紙か枝ごとで外の木へ。木は葉の残り方を見る

  1. ミノムシはガの幼虫が作ったみの。中身は時期と種類で違うので、みのはむかない
  2. 家の中にいたら、素手でつかまず、紙か枝ごとにして外の木へ戻す
  3. 洗濯物は取り込む前に見る。えり・袖口・すそ・折り目をチェック
  4. 木が枯れるほど食べることはあまりないと言われる。葉が大きく減ったら専門家へ
  5. 触れたら石けんで手を洗う。観察したら元の木へ戻し、高い枝は造園業者に

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめています。

ミノムシが家の中にいる時の早見表:ミノムシはガの幼虫が葉や小枝で作ったみのの中にいる姿で、みのは中の虫の家なのでむかない。家の中にいた時は素手でつかまず、紙か、みののついた枝ごとにして外の木へ戻す。洗濯物は取り込む前にえり、袖口、すそ、折り目を見る。木が枯れるほど食べることはあまりないと言われ、葉が大きく残っているなら様子を見る。葉が大きく減る、数が多い時は木の専門家や自治体に相談し、高い枝は造園業者へ。子どもが観察したい時は小さな虫かごで短時間見て元の木へ戻す。触れたら石けんで手を洗い、目や口をこすらない。集合住宅や公園、私有地は決まりを守る。

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