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夜、窓をあけると聞こえてくる「リーンリーン」という涼しげな音色。鈴虫の声は8月中旬ごろから10月ごろまで、ピークは9月です。いつまで聞けるのか、なぜ秋に鳴くのか、よく聞こえる時間や場所、子どもに話したくなる豆知識まで図解と4コマ漫画つきでまとめました。
鈴虫の早見表
| 項目 | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 鳴く時期 | 8月中旬〜10月ごろ | ピークは9月 |
| 鳴く時間 | 日没後〜夜 | 昼間は草かげで休む |
| 適温 | 20〜25℃ | 暑すぎても寒すぎても鳴かない |
| 鳴くのは | オスだけ | 羽をこすり合わせて音を出す |
| 聞ける場所 | 草むら・植えこみ・土手 | 夜は耳をすませて散歩を |
| 終わる目安 | 気温15℃を下回るころ | 霜が降りるころには聞こえなくなる |
鈴虫が鳴くのは「恋の歌」——鳴く理由と仕組み
鈴虫の「リーンリーン」は、オスがメスを呼ぶための求愛の歌です。のどで鳴いているのではなく、左右の羽をこすり合わせて音を出しています。
- 羽の付け根にあるヤスリ状の部分をこすって発音する
- 鳴くのはオスだけ。メスは羽がなめらかで鳴けない
- よく響く夜のほうが、メスに声が届きやすい
- 気温20〜25℃がもっとも活発に鳴く適温
ちなみに鈴虫の音色は周波数が高く、電話ごしにはほとんど聞こえないという面白い性質があります。おじいちゃんおばあちゃんに聞かせたいときは、録音ではなく本物の夜の音をいっしょに楽しむのがおすすめです。
いつからいつまで?聞こえるカレンダー
鈴虫の声が聞ける期間は、おおむね8月中旬から10月ごろまで。残暑の年は始まりが遅れ、暖かい秋は長く楽しめます。
| 時期 | 聞こえ方 | メモ |
|---|---|---|
| 8月中旬 | 鳴き始め | 夜だけポツポツと |
| 9月 | ピーク | 合唱のように響く |
| 10月 | だんだん減る | 涼しい夜が中心に |
| 11月 | ほぼ終了 | 成虫は寿命を迎える |
鈴虫の成虫の寿命は約2か月。秋が深まるとともに声が減っていくのは、一生を歌い切っている証拠でもあります。「そろそろ聞き納めだね」と話しながら耳をすませると、季節の移ろいを親子で感じられます。
よく聞くコツと、コオロギとの聞き分け
鈴虫の声をしっかり聞きたいなら、日没後の涼しい時間に、草むらのそばをゆっくり歩くのがコツ。公園の植えこみ、川の土手、神社の境内などが定番スポットです。
- 鈴虫:「リーンリーン」と鈴を転がすような音
- エンマコオロギ:「コロコロリー」と低めで豊かな音
- マツムシ:「チンチロリン」と歯切れのよい音
- 家の中で聞こえるときは、玄関や網戸のすき間から入ったコオロギ類のことも
もっと身近に楽しみたい場合は、飼育セットで鈴虫を育てる方法もあります。ナスやキュウリ、市販の鈴虫のエサで飼え、夏休みあけの自由研究や生き物学習にもぴったりです。
おうちで楽しむ:鈴虫の飼い方入門
「毎晩聞きたい」「自由研究にしたい」なら、飼育に挑戦してみるのもおすすめです。鈴虫は昔から親しまれてきた初心者向けの飼いやすい昆虫です。
- 入れ物:フタ付きの飼育ケースに、湿らせた土(鈴虫マット)を敷く
- かくれ家:割れた植木鉢や炭を置くと落ち着く
- エサ:ナス・キュウリ+動物性のエサ(鈴虫のエサや削り節)。動物性が足りないと共食いすることがある
- 水分:霧吹きで土を軽く湿らせる(びしょびしょはNG)
- 置き場所:直射日光を避けた風通しのよい日陰
オスとメスを一緒に飼うと秋に土へ産卵し、土を乾かさず管理すれば来年の初夏に子どもがかえることも。ワンシーズンで終わらない、命のつながりを感じられる飼育体験になります。ペットショップやホームセンターで夏〜初秋に入手できます。
親子で楽しむ「秋の虫の音さんぽ」のすすめ
鈴虫の声が聞こえ始めたら、夕食後の15分だけ「虫の音さんぽ」に出てみませんか。特別な道具はいらず、耳をすませて歩くだけの季節あそびです。
- 出発は日没後30分〜1時間ごろ。虫たちの合唱が始まる時間
- 街灯の少ない草むら・公園のはしっこがねらい目
- 立ち止まって10秒だまると、音の種類が聞き分けやすい
- 「リーン」「コロコロ」「チンチロリン」——何種類聞こえたか数える
- スマホで録音しておくと、おうちで図鑑と照合できる
日本人は虫の音を「音楽」として楽しむ珍しい文化を持つと言われます。虫の声に耳をかたむける習慣は、子どもの観察力と季節の感性を育てるうえでも一石二鳥。蚊がまだいる時期なので、虫よけだけ忘れずに。
4コマ漫画でおさらい
リーンリーンはオスの求愛の歌。9月の夜、親子で耳をすませてみてください。
よくある質問
Q. 昼間は鳴かないのですか?
基本は夜行性で、日中は草かげで休んでいます。曇りで涼しい日の夕方などは、明るいうちから鳴き出すこともあります。
Q. 鈴虫とコオロギは同じ仲間?
どちらもコオロギ科の仲間です。音色が違うので、聞き分けができるようになると秋の夜の散歩が楽しくなります。
Q. マンションでも聞こえますか?
植えこみや公開空地の緑があれば聞こえることが多いです。夜、窓をあけて耳をすませてみてください。
Q. 飼っている鈴虫が鳴きません。なぜ?
オスがいない、羽化したばかり、気温が合わないなどが考えられます。羽化から1週間ほどで鳴き始め、20〜25℃の夜にいちばんよく鳴きます。
Q. 鈴虫の寿命はどれくらい?
成虫になってからは約2か月です。秋の終わりに寿命を迎えますが、産卵していれば翌年の初夏にまた出会えます。
Q. 鈴虫の声は録音できますか?
スマホでも録音できますが、高い音なので機種によっては小さく入ります。マイクを近づけすぎず、風の少ない夜に録るときれいに残せます。
Q. 「虫の声=秋」なのはなぜですか?
秋に鳴く虫の多くは、夏に育って秋に成虫になり、繁殖期を迎えるからです。恋の季節の合唱がちょうど秋にあたる、というわけです。
Q. 子どもと観察するとき、捕まえてもいいですか?
公園のルールに従えば少しの観察はOKです。観察したら元の場所に逃がしてあげましょう。長く飼うなら販売されている鈴虫が安心です。
Q. 鈴虫の音で眠くなるのはなぜ?
一定のリズムでくり返される音にはリラックス効果があると言われます。秋の夜、窓を少しあけて虫の音を聞きながら眠るのは昔ながらの楽しみ方です。
まとめ
鈴虫の声は8月中旬〜10月ごろ、ピークは9月。鳴いているのはオスだけで、羽をこすり合わせた求愛の歌です。日没後の涼しい時間に草むらのそばへ。「リーンリーン」が聞こえたら、秋はもうすぐそこです。


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