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朝、寝坊した。おかずが一品も入っていない。冷蔵庫は空っぽで、棚には鯖缶。これ、そのまま詰めちゃだめかな——そう思って手が止まったこと、ありませんか。朝は子どもを送り出すだけで手がふさがる家だと、この誘惑と何度も向き合うことになりますよね。
先に結論をひとつ。鯖缶は缶の中で加熱してあるので、お弁当に入れること自体はできます。ただし「保冷剤を必ず添えて、当日中に食べる」が条件です。缶の中では日持ちしていたのに、開けたとたんにふつうのおかずと同じ扱いになる、というのがいちばん大事なところ。順番に見ていきましょう。
そのまま入れてよい条件——「加熱ずみ」と「日持ちする」は別の話
鯖缶は、生の鯖を缶に詰めてから缶ごと加熱して作られています。だから開けた瞬間の中身には火が通っていて、そのまま食べられる状態です。ただ、長く持つのは「缶が閉じているあいだ」だけなんですよね。開けた時点で、朝に焼いた鮭と同じスタート地点に立つと思ってください。
- 保冷剤を必ず添える。ここは条件です。春や秋でも、通学かばんの中や教室のロッカーは思ったより温かい。保冷剤をおかずの真上に置いて、保冷バッグに入れます
- 当日中に食べる。前の日の夜に詰めておく、は避けてください。朝に詰めて、昼に食べきる
- 汁をしっかり切る。水分が多いほど傷みやすくなりますし、そもそも漏れます
- 缶のまま持たせない。缶の縁は鋭くて、教室で開ける時に手を切ることがあります。必ず弁当箱に詰めて
- 素手で触らない。はしかスプーンで移します。詰める前に手を洗うのは、鯖缶に限らずですが
- においや味がいつもと違えば食べない。これは持たせる子にも伝えておきたいところです
逆に言うと、この条件さえ守れば、鯖缶は朝のいちばんの味方になります。焼く手間も、まな板を洗う手間もいらないので。
夏場はどうする?——「一度火を通してから詰める」に切り替える
ここが判断の分かれ目です。気温が上がる時期は、そのまま詰めるのをやめて、一度しっかり火を通してから冷まして詰めるほうへ切り替えてください。手間はフライパン1つ、時間は2〜3分です。
- 缶をあけて汁を切り、身をほぐす
- フライパンでしっかり熱くなるまで炒める。しょうゆとしょうが、または味噌とみりんで味を付けると、冷めてもおいしい
- 完全に冷ましてから詰める。温かいまま入れてふたをすると、中に水滴がついて傷みやすくなります。冷ますのを急ぐなら、皿に広げて扇風機の風を当てるのが早いです
- 詰めたら保冷剤を真上に、保冷バッグへ
「夏場は避けたほうがいい日」もはっきりあります。当てはまる日は、鯖缶に限らず、傷みやすいおかずをやめておくほうが安心です。
- 気温が高く、置き場所が涼しくない日。教室や部室、車の中に置かれる日
- 移動が長い日。遠足、部活の遠征、屋外の行事。持ち歩く時間が長いほど不利になります
- お昼が遅い日。5時間目のあと、というような日は、それだけ長く常温に置かれることになります
- 保冷剤も保冷バッグも用意できない朝。この日は、そもそも生ものと水分の多いおかずを外すのが正解
保冷剤の入れ方や包み方は、意外とやり方で差が出ます。お弁当の保冷剤の包み方にまとめているので、あわせて読んでみてください。保冷バッグ自体のにおいが気になってきたら保冷バッグが臭い時の対処もどうぞ。
汁が漏れない詰め方——ここを外すと、かばんの中が大変なことに
鯖缶の汁は、においが強くて色も付きます。教科書に染みたら目も当てられないので、詰め方はていねいにいきましょう。
- まずキッチンペーパーの上にあける。ざるでもいいのですが、紙のほうが確実です。押しつぶさず、身をのせて30秒ほど置いて、下から汁を吸わせます
- シリコンカップかアルミカップに入れる。おかずを直接弁当箱に置かず、必ずカップで囲う。シリコンのカップは深さがあるものが多くて、汁もれの壁になってくれます
- ごはんの上に直接のせない。のせると、ごはんが汁を吸って、時間が経つほどにおいが全体へ移ります。丼にしたい時は、汁気をとことん切ってから、のりを1枚敷いた上に
- 味を付けて水分を飛ばす。しょうゆとみりんで炒め煮にすると、汁気そのものがなくなります。漏れ対策としてはこれがいちばん強い
- すき間を作らない。弁当箱の中でおかずが動くと、カップが倒れます。ミニトマトやブロッコリーですき間を埋めて、動かないように
- 弁当箱は汁もれしにくいものを。ふたにパッキンが付いたタイプなら、横にしても安心感があります
においを抑えるひと工夫——ふたを開けた瞬間が勝負
お弁当のふたを開けた時に魚のにおいがふわっと立つのは、正直、気になりますよね。特に教室で食べる子どもにとっては大事なところです。においは消すより別の香りでおおうほうがずっと簡単なので、朝の30秒でできることを並べます。
- しょうがを混ぜる。チューブをひとしぼり、身に混ぜるだけ。いちばん効きます
- 白ごまをふる。香ばしさが加わって、魚の香りの角が取れます。手軽さでは一番
- のりで巻く。汁を切った身をのりで巻くと、においが閉じこめられて、見た目も食べやすくなります。子どもの受けもいい
- 大葉を敷く。カップの底に1枚。香りが強いので、鯖のにおいをよく抑えてくれます
- しょうゆとみりんで味を付ける。甘辛くすると、魚のにおいがぐっと後ろへ下がります。ついでに汁気も飛ぶので一石二鳥
- カレー粉を少し。においの方向ごと変えたい日に。ごはんにも合います
ここまでやっても生臭さが残る日は、缶汁の切り方が足りていないことが多いです。汁とにおいの関係は鯖缶の生臭さを消す方法に詳しく書いたので、そちらも見てみてください。
温め直すべき?——朝に一度火を通すと安心です
「加熱ずみなのに、また火を通す必要ある?」と思いますよね。栄養や味の話ではなく、気持ちの安心と、水分を飛ばせることのためだと思ってください。
- 寒い時期で、保冷剤を添えて、昼までに食べる → そのまま詰めても大きな心配はありません。汁だけしっかり切って
- 気温が高い時期、移動が長い、お昼が遅い → 一度しっかり火を通してから、完全に冷まして詰める
- 小さいお子さんの弁当 → 時期にかかわらず、火を通しておくほうが安心です。ほぐす作業のついでに骨も確かめられます
- 電子レンジで温める場合 → 耐熱容器に移して、中心まで熱くなるまで。そして必ず完全に冷ましてからふたをする。これを飛ばすと逆効果になります
子どもの弁当に入れる時に確かめること
鯖缶の骨はやわらかく煮えていて、そのまま食べられるように作られています。それでも、中骨の端やかたい部分が残っていることがあるので、小さいお子さんに持たせる時は必ずひと手間かけてください。
- 詰める前に、身をはしでほぐす。かたまりのまま入れない
- ほぐしながら、指先やはしの先でかたい骨がないか確かめる。見つけたら取り除く
- 皮が苦手な子は外す。食感でつまずくと、それだけで残してきます
- ひと口で食べられる大きさに。ほぐした身をカップにまとめて入れると、はしですくいやすい
- 初めて持たせる日は、おかずのひとつとして少量から。家で一度食べさせて、様子を見てからにすると安心です
ゆきこ( ゚Д゚)『寝坊した朝に鯖缶を汁ごとカップに入れて詰めて、帰ってきた弁当箱がごはんまで鯖色になっていた、という話はよく聞きます。子どもに「においがすごかった」と言われたら猛省しますよね。紙で汁を吸わせて、しょうがと白ごまを混ぜて、のりを1枚。これだけで文句が出にくくなると思います』
汁気のあるおかずを詰める日は、深さのあるシリコンのカップがあるとまるで違います。洗って何度も使えるので、朝の「アルミカップがない」という小さな絶望も減りますよ。仕切りを兼ねた形のものを何個か持っておくと、詰め方の自由度が上がります。
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保冷剤の入れ方は結果を大きく左右します。お弁当の保冷剤の包み方で、結露と冷えすぎを防ぐ置き方を書きました。保冷バッグのにおいが気になったら保冷バッグが臭い時の対処へ。生臭さが残る日は鯖缶の生臭さを消す方法、家でそのまま食べる時の味付けは鯖缶をそのまま食べる時の10通りもあわせてどうぞ。
まとめ:入れられるけれど、保冷と汁切りが条件です
- 鯖缶は加熱ずみなので入れられます。ただし保冷剤は必須、当日中に
- 夏場は一度火を通して、完全に冷ましてから詰める。温かいままふたをしない
- 汁は紙で吸わせてシリコンカップへ。ごはんの上に直接のせない
- においはしょうが・白ごま・のり・大葉でおおうといちばん早い
- 小さい子にはほぐして骨を確かめてから。缶のまま持たせない
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手順を1枚にまとめました。



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