もち麦が臭い、そのまま食べていい?——においの正体と抑える炊き方、乾いた粒を食べてはいけない理由、茹でもち麦の作り置き、もち米の代わりになるかと保存のコツ

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白米に混ぜて炊いたら、炊飯器を開けた瞬間に「なんか、いつもと違うにおい」。麦の香りと言えばそうなんだけれど、家族の誰かが「なにこれ」と言い出して気まずくなる。子どもに「ごはんが変なにおい」と言われて、そのまま炊飯器の前で固まった、という話はよく聞きます。

先に結論をひとつ。もち麦のにおいの多くは、麦そのものが持っている香りで、洗い方と炊き方で驚くほど抑えられます。ただし「古くなったにおい」だけは別で、そこは見分けが必要です。あわせてよく聞かれる「袋の粒をそのまま食べていいのか」「もち米の代わりになるのか」も、順番に見ていきましょう。

もち麦のにおいの正体——3つのうちのどれかです

「くさい」と感じた時、原因はだいたい次の3つに分かれます。どれなのかが分かると、対策が一気に絞れますよ。

  • 麦そのものの香り。もち麦は大麦の仲間で、米にはない香ばしさと、少し土っぽい香りを持っています。白米しか食べてこなかった舌には、これが「におい」に感じられます。いちばん多いのがこれ
  • 古くなっている。麦は表面に油分があるので、時間がたつと酸化して、古い米ぬかのような、油くさいにおいが出てきます。買ってから半年以上たった袋、夏をまたいだ袋は要注意
  • 水加減と浸水が足りない。芯が残ると、麦の香りが中にこもったまま強く出てしまいます。しっかり吸水させて炊けたもち麦は、香りが穏やかになりますよ

もうひとつ、見落としがちなのが炊飯器の内ぶたやパッキンに残ったにおいです。前に炊いた炊き込みごはんのにおいを、麦のせいだと思っていた、ということもよくあります。

においを抑える炊き方——「洗う・浸す・混ぜる」の3つ

ここが本題です。ひとつずつやると効果が分かりやすいですが、まとめてやってしまっても大丈夫。

  1. さっと洗う。もち麦は無洗のものが多いのですが、においが気になるなら、目の細かいざるに入れて水でさっとすすいでください。表面の粉っぽいものが流れて、香りがかなり軽くなります。ごしごし研ぐ必要はなく、10秒ほど水を通すだけで十分です
  2. 30分以上浸水させる。白米と一緒に炊くなら、麦を入れてから30分〜1時間おいてスイッチを入れます。芯が残らないだけで、香りの立ち方が変わります。夏場は冷蔵庫の中で浸水させると安心です
  3. 白米と混ぜる割合を下げる。いきなり半々にすると香りも食感も強すぎます。白米3合に対してもち麦50gくらいから始めて、慣れてきたら増やしていくのがおすすめです
  4. 水を足す。もち麦は水をよく吸うので、麦を入れた分だけ水を足します。目安はもち麦の重さの2倍の水。50g入れたら100mlを追加、という感じです
  5. お酒か塩をほんの少し。3合に対して大さじ1のお酒、またはひとつまみの塩。においをやわらげたい時の定番です。入れすぎると味がぼやけるので、控えめに
  6. 炊けたらすぐほぐす。保温したまま長時間置くと、麦の香りがこもって強くなります。すぐに底から返して湯気を逃がしてください

それでもだめなら、白米ではなく味の濃いものに混ぜるのが早いです。カレー、チャーハン、雑炊、スープ。麦の香りが料理の香りに隠れて、食感だけが残ります。「もち麦はカレーの日」と決めてしまったら家族の反応が変わった、という声も多いです。水加減そのものの考え方は新米の炊き方と水加減の記事も参考になると思います。

においは炊き方で抑える・乾いた粒は必ず茹でるにおいの正体麦そのものの香り古いもの・保存が長い水加減と浸水の不足炊飯器に残った前の香り→ 原因で対策が違うまず洗って浸すにおい対策の炊き方さっと洗って流す30分以上浸水する白米3合に50gから酒か塩を少しだけ炊けたらすぐほぐす保温を長くしないそのまま食べない乾いた粒は硬い喉と消化の負担に必ず茹でるか炊く茹でて水気を切る冷蔵2〜3日・冷凍へ→ 小分けが便利もち米の代わりにはなりません。もちもちしても粘りが出ず、おこわには向きません白米に混ぜて炊く・茹でてサラダやスープに足す、が使いやすい形です保存は密閉して涼しい所へ/夏は冷蔵/お腹が張るなら量を減らす

逆に、洗っても浸してもにおいが残る時は、麦そのものが古くなっている可能性があります。これだけは炊き方では直りません。次のどれかに当てはまったら、無理に使い切ろうとしないでくださいね。

  • 古い米ぬかのような、油っぽいにおいがする。麦の香ばしさとは方向が違い、鼻にツンと来ます
  • 袋の中で粒がくっついている、粉っぽいものが増えている
  • 小さな虫や、糸のようなものが見える。この場合は迷わず処分してください
  • 炊いたあと、噛んだ時に苦みやえぐみを感じる

もち麦は袋が大きいものが多くて、開けてから何か月も残りがちです。開けた日を袋にマスキングテープで書いておくと、判断がぐっと楽になりますよ。

そのまま食べていい?——乾いた粒は食べないでください

これはいちばんはっきりお伝えしたいところです。袋から出したままの乾いたもち麦は、そのまま食べないでください。理由は2つあります。

  1. 硬すぎて、喉に負担がかかります。米粒より硬くて滑りやすく、噛みきれないまま飲み込むと喉に引っかかります。小さなお子さんや、飲み込む力が弱くなった方はとくに危ないので、絶対にやめてください
  2. 消化しづらいです。生の穀物は水分を含んでいない状態なので、そのまま食べるとお腹の負担になります

「そのまま食べる」で検索している方が探しているのは、たぶん火を通したもち麦を、ごはんに炊き込まずにそのまま使えるかということですよね。それなら答えはできます。茹でたもち麦は、サラダにも、スープにも、ヨーグルトにも、そのまま加えられます。次でその作り方を。

茹でもち麦の作り方と、作り置きの目安

一度作っておくと、平日がすごく楽になります。カレーの日にまとめて茹でておく、というやり方が楽だと思います。

  1. 鍋にたっぷりの湯を沸かします。もち麦100gに水1リットルくらいが目安です
  2. もち麦をざるでさっとすすいでから、沸いた湯に入れます
  3. 15〜20分ゆでる。粒の真ん中まで柔らかくなっているか、1粒食べて確かめてください。硬さが残るようならもう少し
  4. ざるにあけて、流水でぬめりを流す。このひと手間でにおいもぬめりもかなり落ちます
  5. 水気をしっかり切る。水が残ったまま保存すると傷みが早くなります

保存の目安は、冷蔵で2〜3日、冷凍なら3週間ほど。冷凍は小分けが正解です。1食分ずつラップで平たく包んでおくと、使う時にぱきっと折れて便利ですよ。冷蔵でも冷凍でも、においや糸を引く感じがあれば食べないでくださいね。ごはんものの保存の考え方はおにぎりの保存方法にまとめてありますので、あわせてどうぞ。

もち米の代わりになる?——名前は似ていても、別のものです

「もち」がつくので同じ仲間だと思われがちですが、もち米の代わりにはなりません。おこわやお赤飯を作ろうとしてもち麦を使うと、出来上がりがまったく別のものになってしまいます。

もち麦 もち米
そもそも 大麦の仲間 お米の仲間
食感 ぷちぷち、もちっと弾む ねっとり、ずっしり粘る
粘り ほとんど出ない 強く出る
向く料理 ごはんに混ぜる、サラダ、スープ おこわ、お赤飯、おはぎ

つまり、もちもちの正体が違うんです。もち麦のもちもちは「弾力」、もち米のもちもちは「粘り」。おこわのようにひとかたまりにまとまってほしい料理では、もち麦だとぽろぽろになってしまいます。

逆に、もち麦にしかできないこともあります。茹でて水気を切っておけば、サラダに散らしても水っぽくならず、スープに入れても溶けません。

保存は「虫」と「湿気」の2つを見る

もち麦は袋が大きい分、保存でつまずきやすい食材です。買ったままの袋を輪ゴムで留めて棚に置く、はいちばん危ない置き方です。

  • 密閉できる容器か、口を閉じられる袋に移す。穀物につく小さな虫は、袋のわずかなすき間からも入ってきます
  • 夏は冷蔵庫へ。温度が高い時期は、虫も酸化も進みが早くなります。においがつきにくいよう、密閉したうえで野菜室に
  • コンロの近く、シンクの下は避ける。熱と湿気がこもりやすい場所です
  • 大袋を買ったら、小分けにして一部を冷凍。使う分だけ室温に出しておくと、傷みにくくなります

食材ごとの日持ちの目安は野菜と果物の保存方法一覧にまとめてあります。

お腹が張る、ゆるくなる——量を減らして様子を見て

もち麦を食べ始めてから、お腹の調子が変わったという声はよく聞きます。体質の話なので断定はしませんが、合う量には個人差があります。よかれと思って一気に増やすより、少しずつのほうが体もびっくりしません。

  • まずは白米3合にもち麦50gくらいから。1食あたりの量が少なくなる割合です
  • お腹が張る、ゆるくなると感じたら、いったん量を半分に。それでも変わらなければ、体に合わないこともあります
  • 水分を一緒に取る。麦は水を含む食材なので、飲み物と一緒のほうが体が楽です
  • 小さなお子さんに出す時は、柔らかめに炊いて、量も控えめに。よく噛んで食べられるようになってからにしてくださいね
  • お腹の不調が続く時、持病がある方、お薬を飲んでいる方は、自己判断せずに医師に相談してください

ゆきこ( ゚Д゚)『最初から半々で炊いて家族全員に「ごはんが変」と言われた、という失敗談は本当によく聞きます。50gから始めたら誰も気づかなかった、という声も多くて、においも量も、一気にいこうとするとつまずくんですよね。少しずつ、が結局いちばん近道だと思います』

もち麦は大袋ほど割安ですが、使い切るまでが長いとにおいも虫も心配になります。家族の人数に合った量で選ぶのが結局いちばんです。


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ごはんの水加減で迷ったら新米の炊き方と水加減を。炊いたごはんの置き方はおにぎりの保存方法、冷蔵庫の日持ち全般は野菜と果物の保存方法一覧にまとめています。

まとめ:においは炊き方で消える、乾いた粒は必ず茹でる

  1. においの多くは麦そのものの香り。洗う・浸す・割合を下げるで抑えられます
  2. 油くさい、粉っぽい、虫がいる袋は古いサイン。使い切ろうとしない
  3. 乾いた粒はそのまま食べない。喉と消化の負担になります
  4. 茹でもち麦は冷蔵2〜3日・冷凍3週間が目安。小分けが便利です
  5. もち米の代わりにはなりません。お腹が張るなら量を減らして様子を

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

もち麦のにおいとそのまま食べられるかの早見表:においの正体は麦そのものの香り、古くなって油っぽくなったもの、水加減と浸水の不足、炊飯器に残った前のにおいの4つ。抑える炊き方はざるでさっと洗う、30分以上浸水させる、白米3合にもち麦50gから始める、もち麦の重さの2倍の水を足す、酒か塩をほんの少し、炊けたらすぐほぐして保温を長くしない。乾いたもち麦はそのまま食べないこと。硬くて喉に引っかかり消化の負担にもなるので、必ず茹でるか炊く。茹でもち麦は湯で15分から20分、流水でぬめりを流して水気を切り、冷蔵2〜3日、冷凍3週間が目安で小分けが便利。もち米の代わりにはならず、弾力はあっても粘りが出ないのでおこわには向かない。保存は密閉容器に移し夏は冷蔵庫へ、虫と湿気に注意。お腹が張るなら量を半分に減らし、不調が続くときは医師に相談

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