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出かける直前、シャツのしわを伸ばそうとスチーマーを当てたら、ポタッ。せっかくのきれいな面に、まるい水染みが広がっていく。あの瞬間の「うわあ」という気持ち、よく分かります。時間がないときほど落ちるんですよね。
先に結論をひとつ。「水滴が落ちる」のと「本体から水が漏れる」のは、原因も対処もまったく別ものです。前者は使い方でほとんど直りますが、後者は故障のことがあり、電気製品なので無理に使い続けてはいけない場面。まずは自分がどちらなのかを見分けるところから、順番に見ていきましょう。
まず切り分け——どこから出ていますか
- ノズル(蒸気の出る穴)から水のしずくが混じって出る → 使い方で直ることがほとんど。次の見出しへ
- タンクの継ぎ目、フタのまわり、本体の底からじわっと出る → 故障の可能性があります。使用をやめる目安の見出しへ
- 置いておくだけで台の上に水たまりができる → 同じく故障寄り。パッキンの劣化やひび割れが疑われます
見分けるときは、必ず電源を抜いて、本体が冷めてから。通電したまま濡れた場所を触るのは危ないので、ここは急がず、冷めるのを待ってくださいね。乾いたタオルの上に置いて数分様子を見ると、どこから来た水かがはっきりします。
服に水滴が落ちる原因4つ
- 温まりきる前に使った。いちばん多いのがこれです。スチーマーは中で水を沸かして蒸気にする道具なので、温度が足りないと水が水のまま出てきます。ランプが消えた、点滅が止まった、という合図まで待たずに当てると、ほぼ確実にしずくが落ちます
- 水を入れすぎた。タンクの水位線を超えて入れると、傾けたときに水が蒸気の通り道まで来てしまいます。「たくさん入れれば長く使える」と満杯にしたくなるのですが、ここは線までが正解
- 本体を寝かせすぎた。ハンディタイプは持つ角度で中の水の位置が変わります。ズボンの裾やスカートの下のほうを伸ばそうとして水平より下に向けると、水がそのままノズルへ流れます。ノズルは常に少し上向きを意識するだけで変わります
- 連続で使いすぎて温度が下がった。何着も続けて当てていると、次々に入ってくる水に熱が追いつかなくなります。特に小型のものは水を沸かす力に限りがあるので、家族分をまとめてかけたい日は途中でひと呼吸おいてあげてください
水滴を落とさない使い方——5つのコツ
- 立ち上がりをきちんと待つ。合図が出てから、さらに10秒ほど余裕を見ると安心です。急いでいる朝ほど、この10秒が結果的に早い
- 最初のひと吹きは服の外へ。当てる前に、洗面台や古いタオルに向けて1回試し打ち。たまっていた水がここで出てくれます
- 水は水位線まで。多く入れないこと。足りなくなったら電源を抜いて足す、が安全です
- 本体は立て気味に、服からは少し離す。ぴったり付けるより、数センチ離したほうが蒸気が広がって、しわもよく伸びます
- 下向きに使いたい時は、服のほうを動かす。裾を伸ばしたいなら、スチーマーを下に向けるのではなく、ハンガーごと服を持ち上げる。この発想の転換でしずくがぐっと減ります
それでも落ちるようなら、当て布を1枚はさむという手もあります。薄い綿のハンカチを間に置けば、万一のしずくを受け止めてくれます。上着の裏地やデリケートな生地には、この使い方が結局いちばん安全です。
本体の下から漏れている時——使用をやめる目安
ここは、はっきり書きます。タンクの継ぎ目や本体の底から水がにじむ・したたるときは、使用をやめてください。中には水を高温にするための電気の部分が入っていて、そこへ水が回るのは感電やショートにつながります。「まだ蒸気は出るから」と使い続けるのがいちばん危ない状態です。
- 電源を抜く。抜くときは濡れた手で触らないこと。プラグの根元が濡れているなら、乾いた布で手を拭いてから、布ごしにつまんで抜きます
- 完全に冷めるまで待つ。中は熱湯です。あわてて開けると蒸気でやけどします
- 冷めてからタンクの水を捨て、乾いた布で拭いて、フタを開けて乾かす
- 購入したお店かメーカーの窓口へ相談する。保証期間内なら特に。型番と、いつからどこが漏れるかをメモしておくと話が早いです
自分で本体を開けて中を見よう、パッキンを交換しよう、というのはおすすめしません。水と電気と高温が同じ場所にある道具なので、直せる範囲は外側の掃除までと考えておくと安全です。修理と買い替えのどちらが得かは製品によって幅がありすぎるので、まず窓口で見積もりを聞いてから決めましょう。
買い替えを考える段階になったら、衣類スチーマーで後悔した理由を先に読んでおくと選び方が変わります。重さ、タンクの容量、立ち上がりの速さ、そして「結局しまい込んでしまう」の落とし穴まで書いているので、同じ失敗を繰り返さずにすみますよ。
水は水道水でいい?——機種によって違います
「精製水を使ったほうがいいの?」という質問をよく見かけます。答えは機種によって違うで、説明書を見るのがいちばん確実です。
- 水道水を指定している機種が多数派です。水道水に含まれる成分が内部を保護する設計になっているものもあるので、この場合は勝手に精製水に変えないほうがいいところ
- 精製水を指定している機種もあります。この場合に水道水を使うと、内部にミネラルの固まりがたまって蒸気の出が悪くなります
- どちらの場合も使ってはいけないのが、井戸水・浄水器の水・お湯・香りを付ける液体。においを付けたい気持ちはわかるのですが、専用と書かれていないものを入れると詰まりや故障のもとになります
そして意外と効くのが、使い終わったら毎回水を捨てること。入れっぱなしにしていると、中でにおいが出たり、成分がたまったりします。しまう前にフタを開けて乾かす、この一手でトラブルがかなり減ります。生乾きのにおいに悩んでいる方は生乾きのにおいの取り方もあわせて読んでみてください。スチーマーの水を残さないのと、洗濯物を乾ききらせるのは、同じ「水を残さない」話なんです。
服に付いてしまった水染みの直し方
落ちてしまったものは仕方ないので、直し方を。ほとんどの水染みは乾けば消えます。あわてて何かをこすりつけるほうが、かえって跡になります。
- まず乾かす。ハンガーにかけて風を当てる。ドライヤーの冷風でも早く乾きます。5分から10分で消えることがほとんど
- 輪ジミが残ったら、周りを均一に湿らせてから乾かす。染みの輪郭は水と乾いた部分の境目にできるので、境目をなくしてしまえば目立たなくなります
- 当て布ごしに蒸気をふわっと当てて、指で軽くならす。強く押さえないのがコツ。シルクやレーヨンなど水に弱い生地は、そもそもスチームを直接当てないのが安全です
- 絹や毛の高い服、水染みが取れない服は、無理をせずクリーニング店へ。自己流で広げてしまうと直せなくなります
そもそも当てる前に、衣類の表示(アイロンや当て布の指示)を確認するのを習慣にしておくと安心です。蒸気に弱い素材や、飾りが溶ける服もあるので、ここは面倒でも見るところ。スーツのしわ取りのコツはスーツのしわ伸ばしにまとめてあります。
それから、使っている間ずっと気をつけたいのが蒸気の向き。100度近い蒸気なので、手や顔に向けると本当にやけどします。服の裏側に手を添えて伸ばす人が多いのですが、その手が蒸気の出口の真裏に来ないように。子どもが「なにそれ」と寄ってくる時間帯は、いっそ使わないと決めてしまうのも手です。
ゆきこ( ゚Д゚)『朝の5分でシャツを伸ばそうとして、温まる前に当てて水滴を落として、結局着替えることになった、という話はよく聞きます。待つのが正解だと分かっていても、朝は待てないんですよね。だから電源を入れてから顔を洗いに行く、と待つ時間に別の用事を入れるのがいいと思います』
もし今のスチーマーが立ち上がりの遅いタイプで、毎朝そこでつまずいているなら、温まるまでの時間とタンクの容量を基準に見直してみてください。この2つが合っていないと、どんなに使い方を工夫しても水滴は減りません。
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買い替えを考えている方は衣類スチーマーで後悔した理由から。コードのないタイプが気になっているならコードレス衣類スチーマーのデメリットで、連続で使える時間の話を書いています。しわ取りそのものはスーツのしわ伸ばし、においが気になる時は生乾きのにおいの取り方をどうぞ。
まとめ:しずくは使い方、本体からの漏れは相談
- まずノズルからのしずくか、本体からの漏れかを切り分ける
- しずくの原因は温まる前・入れすぎ・寝かせすぎ・連続使用の4つ
- 立ち上がりを待って、最初のひと吹きは服の外へ。これで大半は解決
- 本体から漏れたら使用をやめて、電源を抜いてメーカーへ相談を
- 水染みは乾けば消えます。こすらず、当て布ごしにならす
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手順を1枚にまとめました。



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