カーディガンの干し方——ハンガーで伸びる理由、平干しのコツ、平干しネットがない時の代わり3つ、洗濯機での洗い方、毛玉にならない着方と洗い方、伸びた時の戻し方

家事

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秋の初め、去年のカーディガンを久しぶりに洗ってハンガーに掛けて干したら、乾いたときに肩がぽこっと出っ張って、袖が手の甲まで伸びていた。あの「やっちゃった」感、覚えのある方は多いと思います。私も長男の学校用のカーディガンでやりました。翌朝着せたら袖が指先まで来ていて、本人に「長くなってる」と言われて気づいた、という情けない話です。

先に結論をひとつ。カーディガンは濡れているときが一番伸びやすいので、干し方は「吊るさない」が基本です。平干しネットがあれば一番ですが、なくても家にあるもので代わりはできます。干し方、洗い方、毛玉を増やさないコツ、伸びてしまったときの戻し方まで、順番に見ていきましょう。

ハンガーで干すと伸びる?——濡れたニットは「自分の重さ」で伸びる

カーディガンの多くはニット、つまり編み物です。糸を編んでできているので、織物のシャツと違って、伸び縮みする余地がもともとあるんですよね。そこに水を含むと糸の1本1本が重くなって、ハンガーに掛けた瞬間から肩の2点に全体の重さがかかります

  • :ハンガーの角が当たる部分だけ引っ張られて、ぽこっと跡が付く
  • :袖の重さで袖口が下へ下へと伸びる。厚手ほど水を含むので伸びやすい
  • 身頃:全体が縦に伸びて、乾いたら丈が長くなっている。その代わり幅は細くなる

乾くと糸はその形で固まるので、伸びた形のまま定着してしまいます。ここが困るところなんです。厚手のスウェットでも同じことが起きるので、パーカーがハンガーで伸びる時の干し方で書いたコツは、カーディガンにもそのまま使えます。

綿のカーディガンは比較的伸びにくく、ウールやアクリルの柔らかいものほど伸びやすい傾向があります。ただ、どの素材でも「濡れて重いときに吊るす」のが一番伸びる条件なので、干し方を変えるだけでかなり防げます

平干しが基本——平干しネットの使い方と、形を整えるコツ

一番確実なのは、平らな場所に寝かせて干す「平干し」です。重さが1点に集まらないので、肩の跡も袖の伸びも出ません。平干しネットは100円ショップやホームセンターで買える、網を張った小さなテーブルのようなもの。物干し竿に吊るして使うタイプが場所を取らなくて便利ですよ。

  1. 脱水を終えたら、洗濯機から出してすぐにネットの上に広げる。放っておくと自分の重みでよれる
  2. 形を整える。両手ではさんで肩幅を出し、袖は身頃に沿わせるか、少し外に開いて置く。ボタンは留めておくと前身頃がそろう
  3. 丈が伸びていたら、上下からそっと縮めるように寄せておく。編み目がふわっとするくらいで十分
  4. 途中で一度裏返すと乾きが早い。厚手は半日〜1日かかるので、途中で位置を変えると網の跡が残らない
  5. 直射日光は避けて、風の通る日陰で。日なたは色あせと、ウールなら縮みの原因にもなる

平干しネットは2段のものを選ぶと、子どもの分と一緒に干せて、乾く速さもほとんど変わらないので重宝します。

平干しネットがない時の代わり——家にあるもので3つ、おまけ1つ

  • 浴室のバーに2つ折り:浴室の物干しバーやシャワーカーテンのバーに、カーディガンを脇の下あたりで2つ折りにして掛ける。肩と袖に重さがかからず、浴室乾燥や換気扇で乾きも早い。バーに触れる部分に折り跡が付くので、途中で折る位置をずらしてあげてください
  • 物干し竿にMの字:竿を2本使えるなら、身頃を1本目に、袖をもう1本にまたがせて、横から見てMの字になるように掛ける。竿が1本なら、身頃を竿にかぶせて袖は上に乗せる。厚手や長い丈にはこれが一番安定します
  • ハンガー2本:1本目のハンガーに身頃を通し、2本目に両袖を掛ける。袖の重さが別のハンガーに分かれるので、肩の1点に集まらない。ハンガーは肩幅が広くて厚みのあるものを
  • おまけ:バスタオルの上に置く:乾いたバスタオルをテーブルやラックに敷いて、その上に寝かせる。タオルが水を吸ってくれるので、厚手のニットでも意外と乾く。タオルは途中で1回替える

どれも「重さを分ける」か「寝かせる」かのどちらかです。それから、どの方法でも脱水を短めにしておくと、水を含んだ分の重さが減って伸びにくくなりますよ。

濡れたニットは吊るさない・平干しか重さを分けるハンガーで伸びる理由濡れると糸が重くなる重さが肩の2点に集中→肩に跡・袖が伸びる→丈が伸びて幅が細く乾くとその形で固まる濡れて重い時に吊るすのが一番伸びる条件平干しの手順①脱水後すぐ広げる②肩幅と袖の形を整える③伸びた丈は寄せる④途中で裏返す⑤日陰で風を通す脱水は短めにすると重さが減って伸びにくいネットがない時の代わり浴室のバーに2つ折り物干し竿にMの字ハンガー2本で袖を分けるバスタオルの上に寝かせるどれも「重さを分ける」か「寝かせる」のどちらか洗い方:洗濯表示に従う→裏返してネット→弱水流→脱水30秒〜1分→すぐ取り出す毛玉:摩擦が原因。バッグの側を替える・綿のインナー・着たあとにブラシ伸びてしまったら:ぬるま湯に浸けて形を整えて平干し。ウールは縮みに注意して少しずつ

洗濯機で洗える?——洗濯表示の見方と、伸ばさない洗い方

まず確認するのは、内側のタグの洗濯表示です。洗濯おけのマークに「×」が付いていれば家では洗えないのでクリーニングへ。おけの中に「30」「40」と数字があれば、その温度以下の水で洗えます。おけの下に横線が1本なら「弱く」、2本なら「とても弱く」。手のマークは手洗いです。ここに従うのが一番の安全策で、表示より強く洗って縮みや型崩れが出ると、元には戻せません

  1. ボタンを留めて裏返す。表面のこすれを減らして、毛玉と色あせを防ぐ
  2. たたんで洗濯ネットに入れる。ネットの大きさは、カーディガンがぴったり収まるくらい。大きすぎると中で動いてこすれる
  3. コースは「おしゃれ着」「ドライ」「手洗い」など、水流の弱いコース。洗剤はおしゃれ着用の中性洗剤
  4. 脱水は30秒〜1分。長く回すとしわと伸びのもとに。短くしてタオルではさんで水気を取るのも手
  5. 終わったらすぐに取り出して、形を整えて干す。洗濯機の中に置きっぱなしが一番よれる

手洗いするなら、洗面器に30度くらいのぬるま湯と中性洗剤。押し洗いで、もんだりこすったりしない。すすぎは水を替えて2回、最後にタオルではさんで水を切ります。ウールは温度差と摩擦で縮むので、洗いとすすぎの水温をそろえて、お湯から冷水に急に移さないのがコツです。

洗う頻度は、汗をかかない季節なら数回着てからで十分ですよ。洗う回数が減るだけで、伸びも毛玉も減ります。着たあとに軽くブラシをかけて、風通しのいいところに一晩かけておけば、においも気になりません。

毛玉にならない着方と洗い方——摩擦を減らすのがすべて

毛玉は、生地の表面の毛羽がこすれて絡まって玉になったもの。摩擦がある場所にできるので、自分のカーディガンのどこに毛玉が多いかを見ると、対策が決まります。

  • バッグのひもが当たる肩と脇腹:一番多い場所。ショルダーバッグを毎日同じ側に掛けていると、その側だけ毛玉になる。左右を替える、リュックの日を作る
  • 袖の内側と脇:腕を振るたびに身頃とこすれる。机に肘をつく癖があると袖口にも。袖を軽くまくるだけでも違う
  • 重ね着の摩擦:中に着るインナーが化繊だと、静電気でくっついてこすれやすい。綿のインナーにすると減る
  • 洗濯中の摩擦:裏返し・ネット・弱水流の3つで、洗濯でできる毛玉はかなり減る。ほかの衣類と一緒に回さないのも効く
  • 着たあとのブラシ:洋服ブラシで毛並みに沿ってさっとなでると、毛羽が絡まる前にほどける。3日に1回でも違う

できてしまった毛玉は、引っ張ってちぎらず、はさみや毛玉取り器で表面だけを。引っ張ると糸ごと抜けて穴のもとになります。詳しいやり方はセーターの毛玉の取り方にまとめています。

伸びてしまった時は——乾いたあとでも戻せることが多い

もう伸びてしまった袖や身頃も、あきらめなくて大丈夫。編み物は「濡れて縮む、乾いて固まる」性質があるので、ぬるま湯に浸けて、形を整えて平干しすると、かなり戻ります。袖口だけなら、蒸気を当てながら手で寄せて整えるだけでも締まりますよ。

ただしウールはお湯とこすれで縮みすぎることがあるので、様子を見ながら少しずつ。手順の詳細は伸びたセーターを戻す方法に書いています。カーディガンも同じ手順で戻せます。

ゆきこ( ゚Д゚)『長男のカーディガンをハンガーで干して袖を伸ばした翌日、次男のも同じように干している自分に気づいてぞっとしました。学習していない。今は浴室のバーに2つ折りが定番です。平干しネットは干す場所を取るのが面倒でずっと避けていたんですが、竿に吊るす2段のを置いてから、子ども2人分がいっぺんに干せて、朝の「乾いてない」がなくなりました』

浴室のバーや竿の代用でも十分ですが、秋冬のニットが増えてくると、やっぱり平干しネットが1つあると干す場所に悩まなくなります。竿に吊るすタイプなら床も取りません。


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厚手のものをハンガーで伸ばしてしまう悩みは、パーカーがハンガーで伸びる時の干し方でも書いています。毛玉ができてしまったらセーターの毛玉の取り方、すでに伸びてしまったニットは伸びたセーターを戻す方法をどうぞ。

まとめ:濡れたニットは吊るさない。平干しか、重さを分けて干す

  1. ハンガーで伸びるのは濡れた重さが肩に集まるから。乾くとその形で固まる
  2. 平干しが基本。すぐ広げて形を整え、日陰で干して途中で裏返す
  3. ネットがなければ浴室のバーに2つ折り・竿にMの字・ハンガー2本
  4. 洗いは表示に従い、裏返してネット、弱水流、脱水は短め
  5. 毛玉は摩擦が原因。バッグの側を替えてブラシ。伸びたらぬるま湯で戻す

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

カーディガンの干し方の早見表:ハンガーで伸びるのは、濡れたニットの重さが肩の2点に集まって袖と丈が伸び、乾くとその形で固まるから。平干しが基本で、脱水後すぐ広げて肩幅と袖の形を整え、伸びた丈は寄せ、途中で裏返し、日陰で干す。平干しネットがない時は、浴室のバーに2つ折り、物干し竿にMの字、ハンガー2本で袖を分ける、バスタオルの上に寝かせる。洗い方は洗濯表示に従い、裏返してネットに入れ、弱水流のコース、脱水は30秒から1分、終わったらすぐ取り出す。毛玉は摩擦が原因なので、バッグを掛ける側を替える、綿のインナー、着たあとにブラシ。伸びてしまったらぬるま湯に浸けて形を整えて平干し、ウールは縮みに注意して少しずつ

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