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夕方になると、首の後ろが張って、肩がずんと重い。画面を見下ろす姿勢が続いているせいかも、と気づいて「モニター台」で検索してみたものの、たかだか板を数センチ持ち上げるものにお金を出すのが、なんだかもったいなく感じる。家にあるもので上げられないかな、と思いますよね。私も同じことを考えました。
先に結論をひとつ。上げること自体は家にあるもので十分できます。問題は「何センチ上げるか」ではなく「その台がたわまないか、ぐらつかないか」のほうなんです。上に乗るのは、それなりの値段のする機械ですから。ここさえ押さえれば、代用でまったく問題ない人と、素直に台を買ったほうが早い人がはっきり分かれます。順番に見ていきましょう。
まず、どのくらい上げればいいのか
台を探す前に、目標の高さを決めておくと迷いません。よく言われている目安は、画面の上の端が、目線と同じか少し下に来る高さです。座って正面を向いた時に、視線がわずかに下がる位置ですね。
- まずいつもの姿勢で座り、前を向いたまま目を閉じて、そのまま開けてみる。その時に視線が当たっている高さが、あなたの「まっすぐ前」です
- そこから画面の上端が、同じ高さか少し下にあれば、首を大きく曲げずに済みます
- 今の位置との差を測れば、上げたい高さがセンチ単位で出ます。5センチで足りる人もいれば、12センチ必要な人もいます
- ノートパソコンを外付けの画面と一緒に使っているなら、よく見るほうの画面を優先して合わせてください
この数字が出ていると、家の中のどれが使えるかを見る目が変わります。「なんとなく高くする」から「7センチ上げたい」に変わるだけで、選択肢がぐっと絞れるんです。
家にあるもので上げる7つの案——3点で採点しました
見るのは①耐えられる重さ ②安定(たわみ・ぐらつき) ③見た目と使い勝手の3点です。正直に書きます。
- 本や雑誌を重ねる。耐えられる重さは意外とあります。ただし安定が弱い。表紙がつるつるした本は上下で滑りますし、厚みの違う本を重ねると微妙に傾きます。何より、下の本を1冊抜きたくなった時に全部やり直しです。使うなら、同じ判型の本を3〜4冊まで、上下に滑り止めを一枚ずつ。短期のしのぎとしては合格ですが、長く使う形ではありません
- 丈夫な収納ボックス・引き出しケースを伏せて置く。厚手の樹脂製で、ふた側ではなく底側を上にして伏せると、面で支えられて安定します。中が空洞なので、薄い樹脂のものは真ん中がたわみます。手のひらで真ん中を押してみて、へこむようなら使わないでください。引き出しケースをそのまま使うのは、引き出しを開けた瞬間に重心が動くのでおすすめしません
- すのこ。木の桟が下に何本も通っているので、見た目より丈夫です。下に空間ができるのでキーボードもしまえます。ただし脚が細いものは横揺れしますし、押し入れ用の薄いものはたわみます。使うなら、脚が太くて短いタイプを、桟が前後方向に通る向きで。角が立っているので、手が当たる縁だけは紙やすりを軽くかけておくと安心です
- カラーボックスを横に倒して使う。板が厚く、側板と仕切り板で支えるので、この中ではいちばん安定します。棚の中に小物もしまえます。難点は高さで、たいてい上げすぎになること。そして奥行きが深すぎて机が狭くなること。机が大きい人向けです
- 木材(集成材の板)+短い脚。ホームセンターで板を切ってもらい、脚になるものを左右に置く形。厚さ18ミリ以上の板なら、たいていの画面は問題なく支えられます。手作りなので高さも幅も自由。ただし薄い板は必ず真ん中がたわみます。板を選ぶ時は、店で両端を持って軽くしならせてみると分かります
- レンガやブロック。重さと強さは申し分ないのですが、机の天板を傷めますし、粉が出ますし、地震で動いたら机ごと危ない。使うなら下にフェルトを敷いて、机の耐荷重も気にしてください。正直、家の中で使いたい素材ではありません
- 段ボールや空き箱。これは使わないでください。紙の箱は、上に重さがかかった状態で時間が経つと、じわじわ潰れます。湿気を吸えばもっと弱くなります。ある日いきなり傾いて、画面が机の端から落ちる——という壊れ方をします。「とりあえず今日だけ」も、その今日で潰れることがあるのでやめておきましょう
安全の線引き——ここだけは譲らないでください
上に乗るのは、机の上でいちばん高い買い物かもしれません。しかも倒れると、下にあるキーボードや手も巻き込みます。次の5つは、代用でも市販の台でも同じです。
- 耐えられる重さを超えるものを乗せない。市販の台には必ず耐荷重が書いてあります。代用品には書いていないので、手のひらで真ん中を強く押して、へこむ・しなる・きしむものは使わないと決めてください。画面と一緒にスピーカーや小物も乗せるなら、その分も足して考えます
- たわむ台・ぐらつく台を使わない。置いた直後は平気でも、重さがかかったまま日が経つとたわみが進むことがあります。ときどき横から見て、板がしなっていないか確かめてください
- 地震で落ちない配置にする。机の手前ぎりぎりに置かず、できるだけ奥へ。壁ぎわなら、揺れても壁が受けてくれます。転倒防止のジェルや固定具を画面の脚の下に使うのも手です
- 配線を挟まない。台の脚が電源コードや通信のケーブルを踏んでいると、被覆が傷んで発熱や断線の原因になります。設置の前にコードの通り道を決めて、台の下を横切らせないこと。抜き差しできる余裕も残しておいてください
- 段ボール・空き箱・薄いプラスチックの箱は使わない。潰れます。しかも「今」ではなく「しばらくしてから」潰れるのが、いちばんたちが悪いところです
滑り止めシートを1枚はさむだけで、驚くほど変わります
これは代用でも市販の台でも効きます。机と台の間、台と画面の脚の間に、それぞれ薄いゴムのシートを1枚。たったこれだけで、横方向のずれがほとんどなくなります。はさみで切れるタイプなら、脚の形に合わせて小さく切って使えます。
本を重ねる案でどうしても不安が残る、という方も、上下にこれを一枚ずつはさむと体感が変わります。ただし、滑らなくなっただけで「たわまなくなった」わけではないので、そこは別問題として見ておいてくださいね。
代用でしのげる人/素直に買ったほうがいい人
- 代用でしのげる人:画面が軽め/上げたい高さが5〜10センチくらい/机が広い/模様替えの予定がない/見た目にこだわらない場所で使っている
- 市販の台を買ったほうが早い人:画面が重い・大型/机が狭くて、台の下にキーボードをしまいたい/高さを何度も調整したい/見た目を整えたい/揺れる場所(洗濯機の近く、通路ぎわ)に机がある
- モニターアームのほうが合う人:画面の位置を毎日変えたい/机の上を完全に空けたい/画面が2枚ある。ただし取り付ける前に、机の天板の厚みと、はさむ場所の形を必ず測ってください。天板の縁に補強の桟があると挟めないことがありますし、天板が薄いと固定できません。ガラス天板や、壁に固定された天板は基本的に不可です。机側の耐荷重も確認を
ゆきこ( ゚Д゚)『単身赴任先で本を積んで画面を上げている、という話を聞くと、それは崩れるでしょう、と言いたくなります。飲み物をこぼした日に本を抜こうとして総崩れ、というのもよくある流れですよね。7センチのために毎回タワーを解体する暮らし、私はしたくないです』
画面を上げたら、キーボードと椅子もセットで見直す
画面を上げると首はラクになるのですが、今度は肩と腕の高さが合わなくなることがあります。というのも、首の角度だけ直しても、机の高さと椅子の座面が前のままだからなんですよね。
- ひじが軽く曲がって、前腕が机とだいたい平行になる高さにキーボードを置く。肩が上がるなら、椅子を上げるか机を下げるかのどちらか
- 椅子を上げて足が浮くなら、足台を1つ。足の裏が床か台に着いていると、腰まわりが落ち着きます
- 1時間に1回は立って動く。どんなに高さを整えても、同じ姿勢を続けるのがいちばんこたえます。これは道具では解決できないところです
- 椅子に付いてくるクッションが合わない、外していいのか迷う——という方は椅子のクッションはいらないのかという話にまとめました
それと、これは整体の仕事をしている立場からのお願いなのですが、首や肩や腕のしびれ、痛みが続く時は、道具を替える前に医療機関で診てもらってください。台や椅子で楽になることはありますが、症状が治るとは言えません。「高さを直したのに変わらない」という時ほど、別の原因があることがあります。
代用でしのぐつもりだったけれど、測ってみたら思ったより上げたい高さがあった、机が狭くてキーボードの置き場が要る——そういう時は、市販の台のほうが結局早いです。選ぶ時は耐荷重の表示があるか、天板の下にキーボードが入る高さか、机の奥行きに収まるかの3点を見ておくと外しません。
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そもそも画面選びで迷っている、あるいは買ったあとにしっくり来ていないという方は、パソコンのモニターを買って後悔した理由を読んでおくと、サイズと置き場所の話が先に片づきます。座り方のほうが気になっている方は椅子のクッションはいらないのかを。机の上を広く使いたい方には机まわりを片づけるフックの使い方もどうぞ。
まとめ:高さより「たわまないこと」で選ぶ
- 目標は画面の上端が目線と同じか少し下。今との差をセンチで測ります
- 使えるのはカラーボックス・厚い板・丈夫な収納ボックス・脚の太いすのこ
- 段ボールと空き箱は使わない。時間が経ってから潰れるのがいちばん危険です
- 真ん中を押してへこむものは不合格。滑り止めを1枚はさむと安定します
- 地震で落ちない配置と、配線を挟まないこと。上げたら椅子も見直しを
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめました。



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