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練習から帰ってきた子どものグローブを手に取ったら、中からむわっと臭う。玄関に置いておくだけで分かるくらいになると、「これ、洗っていいのかな」と迷いますよね。靴なら洗えばいいけれど、グローブは革だし型もついているし、硬くなったら子どもに怒られそう、と手が止まる人が多いんです。
先に結論をひとつ。野球グローブは水で丸洗いしないで、「固く絞った布で拭く→風通しのいい日陰で乾かす→乾いたらオイルで薄く保湿」の順番で臭いを減らしていくのが基本です。重曹や消臭剤も使えますが、革に直接まくのではなく「袋に入れて中へ」の形にします。臭いの正体、水洗いをすすめない理由、拭き取りと乾かし方の手順、重曹や消臭剤の使い方、硬くしないためのオイル、次から臭わせない予防まで、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:臭いの正体を知りたい人|洗っていいか迷っている人|今すぐ拭き取りたい人|乾かし方を知りたい人|重曹や消臭剤を使いたい人|硬くしたくない人
臭いの正体——手汗と革の油と湿気が、中で混ざっている
グローブの中が臭う理由は、靴とほとんど同じなんです。手のひらは体の中でも汗をかきやすい場所で、練習のあいだ革の袋に閉じ込められたまま。その汗が革の内側にしみ込み、そこに革を柔らかく保つための油と、土ぼこりが混ざります。湿ったまま用具袋に入れて一晩置くと、湿気が抜けないので菌が増え、あの独特の臭いになる、という流れです。
つまり臭いのもとは、汗そのものより「湿ったまま放置された時間」にあります。ここを押さえておくと、この後の手順が全部つながります。汗をふき取って、湿気を抜いて、革を傷めない範囲で保湿する。やることは、この3つだけなんです。中に黒や白の点々が出ている場合はカビの可能性があるので、その扱いは野球グローブの保管方法で別にまとめています。
水洗いは基本NG——革の油が抜けて硬くなり、型が崩れる
「靴みたいに丸洗いすれば早いのに」と思いますよね。でも野球グローブは天然皮革が主流で、水につけると革の中の油分が流れ出て、乾いた時に硬くなり、縮んだり型が崩れたりします。ゴルフグローブの天然皮革が洗えないのと同じ理屈で、詳しくはゴルフグローブの洗い方にまとまっています。せっかく時間をかけて手になじませた型が、一度の丸洗いで別物になってしまうことがあるんです。
- 丸ごと水につけない。油分が抜けて硬化・縮み・型崩れの原因になります。ひもも縮んで切れやすくなります
- 洗濯機・乾燥機に入れない。革が回転と熱で傷み、ひもや芯材も傷みます
- 熱で乾かさない。ドライヤー・ストーブ・乾燥機・夏の車内は、革が縮んでひび割れの元です
- 直射日光に長く当てない。色あせと乾燥のしすぎで硬くなります
「合成皮革なら洗えるの?」という声もよく見ます。合皮は水に強いものが多いのですが、芯材や内側の布が乾きにくく、結局は臭いが残りやすいんです。合皮でも基本は拭き取り、洗うなら製品の表示に従う、と覚えておくと迷いません。
拭き取りの手順——ほこりを落とす・固く絞った布で拭く・陰干し
ここからが本題です。道具は、乾いた布かブラシ、固く絞った布、あれば革用クリーナー。特別な物がなくても、布2枚あれば始められます。子どもの用具の手入れは、クリーナーを使う場面もあるので大人がやるのがおすすめです。
- ほこりと土を落とす。乾いた布か柔らかいブラシで、表面・ひもの隙間・指を入れる袋の中まで。土が残ったまま拭くと、泥をのばすことになります
- 固く絞った布で拭く。ぬるま湯で濡らして、水が垂れないくらいまで固く絞ります。内側は指を入れて、こすらず押さえるように。汚れが強い所は革用クリーナーを布に少し取り、目立たない所で色落ちを試してから薄く使います。革用と表示のある物を、表示どおりに
- 風通しのいい日陰で乾かす。口を開けて立てるか、指先を下にして置きます。中に新聞紙を軽く入れると湿気を吸ってくれますが、ぎゅうぎゅうに詰めると型が変わるので軽く。目安は2〜3日です
拭き取りだけで臭いがゼロになるわけではありません。でも汗と土を取って湿気を抜くだけで、玄関で分かるほどの臭いはかなり落ち着くことが多いです。
乾かし方の早見表——陰干しが基本、熱と日光は使わない
拭いたあとの乾かし方で、革の寿命が変わります。急いで熱を当てたくなる気持ちは分かるのですが、革は「ゆっくり乾かす」のが正解なんです。
| 乾かし方 | 可否 | ひとこと |
|---|---|---|
| 風通しのいい日陰に置く | 基本 | 口を開けて。梅雨時は除湿機のある部屋でも |
| 扇風機・サーキュレーターの風 | 可 | 少し離して弱風。温風は使わない |
| 新聞紙・乾いた布を軽く入れる | 可 | 湿ったらこまめに替える。詰めすぎない |
| 靴乾燥機 | 製品の表示次第 | 温風タイプは革に向かない。送風のみなら離して |
| 直射日光に長く当てる | NG | 色あせ・乾燥のしすぎ・硬化 |
| ドライヤー・ストーブ・乾燥機・車内 | NG | 縮み・ひび割れ・接着の剥がれ |
乾いたかどうかは、内側に手を入れてひんやり感がなくなっているかで判断します。中がまだしっとりしているうちに袋へ入れると、また臭いが戻ります。靴の乾かし方と同じ考え方で、靴の臭いが洗っても取れない時にも通じる話です。
重曹・消臭剤の使い方——革に直接まかず、袋に入れて中へ
拭いて乾かしても残る臭いには、重曹や消臭剤が助けになります。ただし革に粉を直接まいたり、スプレーをたっぷり吹いたりするのはやめてください。粉は縫い目やひもの隙間に残って取れなくなり、液は革にシミや硬化を起こすことがあるからです。使い方は「袋に入れて中へ」。これだけ覚えておけば大丈夫です。
| 手段 | 使い方 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 重曹 | お茶パックや布袋に大さじ2〜3を入れ、指の袋の中と手のひら側に一晩 | 粉が漏れない袋で。湿気を吸って固まったら交換 |
| 靴用の置き型消臭剤・乾燥剤 | グローブの中に入れ、用具袋の中でも | 革に触れて色移りしない物を。表示を確認 |
| グローブ用の消臭・除菌スプレー | 革用と表示のある物を、離して少量 | 換気・火気に近づけない・子どもの手の届かない所に保管 |
| 一般の布用消臭スプレー | 基本は使わない | 革に向かない物が多い。使うなら内側の布部分だけに少量 |
重曹は汗の臭いと中和しやすく、湿気も吸ってくれるので、袋に入れて一晩置く方法が使いやすいです。効果は臭いの程度で違うので、乾かす習慣とセットで少しずつ、と考えてください。スプレー類は、革用の表示どおりに・換気しながら・火気のそばで使わない・子どもの手の届かない所に置く。この4つは薬剤を使う時の共通ルールです。漂白剤やアルコールで拭くのは革の色が抜けたり硬くなったりするのですすめません。合皮のスパイクなら使える手段もあるので、靴はスパイクの臭い消しで分けて考えてみてください。
乾いたらオイルで硬くしない——薄く・少なく・乾かしてから
拭いて乾かすと、どうしても革の油分は少し減ります。そのままにすると硬くなってひび割れの元になるので、完全に乾いてから、革用のオイルを薄く塗って保湿します。ここで欲張ってたっぷり塗ると、今度は重くなってベタつき、ほこりを呼んで、また臭いの原因になるんです。
- 乾いてから塗る。湿ったまま塗ると油が水をふさいで、中に湿気が残ります
- 布に少量取って、薄くのばす。表面が少ししっとりする程度で十分。内側の手を入れる面には塗らない、か、ごく薄く
- 塗った後は一晩なじませる。余分な油は乾いた布で軽く拭き取ります
- 食用油やワセリンで代用しない。酸化して臭う、ベタつく、カビの元になる。代用の線引きは野球グローブの保管方法で
そして予防です。難しいことはなくて、「使ったら袋から出して、口を開けて風に当てる」を毎回やるだけ。玄関に置く場所をひとつ決めておくと続きます。手汗が多い子は、薄いインナー手袋をつけると革にしみる汗の量そのものが減りますし、汗を拭くタオルを用具袋に入れておくのも地味に効きます。
ゆきこ( ゚Д゚)『正直、臭いを消す一番の近道は、消臭グッズより「毎回、袋から出して風に当てる」だと思っています。仕事柄、手の汗の量は本当に人それぞれだと感じるので、汗の多い子ほど乾かす習慣が効きますよ』
💡 この困りごとへの提案
拭き取りのあとの保湿に、革用のグローブオイルが1つあると安心です。塗りすぎない、乾いてから、を守るだけで、臭い取りのたびに硬くなるのを防げます。
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シーズンオフの保管や、カビが出てしまった時、オイルの代用の線引きは野球グローブの保管方法にまとめています。同じ革の手袋でも洗える・洗えないが分かれる話はゴルフグローブの洗い方、グローブと一緒に玄関で臭っているスパイクはスパイクの臭い消し、洗っても取れない靴の臭いは靴の臭いが洗っても取れない時をどうぞ。
まとめ:水洗いせず拭いて陰干し。重曹は袋で中へ。乾いたらオイルを薄く
- 臭いの元は手汗と革の油と湿気。湿ったまま袋に入れる時間が一番の原因
- 水で丸洗いしない。油が抜けて硬くなり型が崩れる。洗濯機・乾燥機も入れない
- ほこりを落とし、固く絞った布で拭く。クリーナーは革用を目立たない所で試してから
- 風通しのいい日陰で2〜3日。ドライヤー・ストーブ・直射日光・車内は革を傷める
- 重曹や消臭剤は袋に入れて中へ。スプレーは革用の表示どおり・換気・火気と子どもから離す
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手順を1枚にまとめました。



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