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朝、水槽を見たら水の流れが止まっている。あるいは夜、寝ようとしたらフィルターからブーンとかカラカラとか、いつもと違う音がして気になって眠れない。魚を飼っていると、いちばん焦る場面のひとつですよね。フィルターは水槽の「呼吸」を担っている装置なので、止まったままにしておくと落ち着かないのも当然です。
先に結論をひとつ。動かない時は「電源→呼び水→インペラー→空気噛み」の順に見ると、たいていはどこかで当たります。そして、どの作業もまずコンセントを抜いてから。水と電気が同じ場所にある道具なので、ここだけは省かないでください。音の種類ごとの対処、24時間つけっぱなしでいい理由、買い替えの目安まで、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:先に安全を知りたい人|急に止まった人|音がうるさい人|夜は止めていいか知りたい人|買い替えを考えている人
先に安全——電源を抜く・濡れた手で触らない・分解はインペラーまで
フィルターは、水の中で電気を使うモーターです。だから触る前の約束が3つあります。
- 作業の前にコンセントを抜く。スイッチではなく、プラグそのものを抜きます。抜く時は手を拭いてから。濡れた手でプラグやコンセントに触れないのは、感電を避けるための基本です
- 分解は「インペラー(羽根車)を外す」まで。ほとんどの製品は、説明書にインペラーの外し方と掃除の仕方が載っています。それより奥のモーター部分は、開けると防水が戻らないことがあるので手を出しません
- コードに傷がある、本体から水が漏れている、焦げたような臭いがする時は使わない。直そうとせず、メーカーの窓口か買い替えへ
もうひとつ、掃除に入る前に覚えておいてほしいのが、ろ材(スポンジやマット)を水道水で洗わないこと。ろ材にはアンモニアを分解してくれるバクテリアがついていて、塩素で流れてしまいます。洗う時は、水換えで抜いた飼育水で軽くすすぐ程度に。詳しい洗い方は、水槽フィルターの掃除の仕方にまとめています。
動かない時に見る順番——電源・呼び水・インペラー・空気噛み
「急に止まった」時、原因は上から順に単純なものから疑うと、遠回りしません。壊れたと決める前に、この4つを通してみてください。
| 見るところ | よくある原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 電源 | プラグの抜け・延長コードのスイッチ・タイマーの設定 | 差し直す。別のコンセントで試す。確認が済んだら作業のために抜く |
| 呼び水・水位 | 外掛け式や外部式は、中に水が入っていないと吸い上げられない。蒸発で水位が下がった | 水を足す。外掛け式は本体に水を注いでから電源を入れる。外部式は説明書の呼び水の手順で |
| 吸い込み口 | ストレーナー(吸い込み口の網)にコケや水草、フンが詰まった | 電源を抜いて外し、飼育水の中で振り洗い |
| インペラー | 羽根車に汚れが巻きつく。軸が固着。羽根が欠けた | 説明書の手順で外し、飼育水で汚れを落とす。欠けや軸のサビは交換部品へ |
| 空気噛み | モーターの中に空気がたまり、羽根が空回りしている | 本体を少し傾けて空気を抜く。水を足してから電源を入れ直す |
意外と多いのが、「電源は入っているのに、羽根が回っていない」パターンです。モーターの中に空気がたまって、羽根が水をつかめずに空回りしているだけ、ということがよくあります。その時はコンセントを抜いてから本体を少し傾けて、空気を逃がしてあげてください。それでも回らなければ、インペラーを外して汚れを見る番です。羽根に髪の毛のような汚れが巻きついているだけで、動きが鈍ることがあります。
ここまで見ても動かない時は、モーターそのものが弱っている可能性が高くなります。それより奥を開けて直そうとはしないでください。第5章の買い替えの目安へ進んでみてくださいね。
音の種類と対処——ブーン・カラカラ・ジャバジャバ
「止まってはいないけど、うるさい」も、多い悩みです。音の種類で、原因はだいたい絞れます。夜になって気になるのは、まわりが静かになって音が目立つだけで、フィルターが夜だけ変わるわけではありません。
| 音 | 疑うところ | 対処 |
|---|---|---|
| ブーン(低い振動音) | 本体と水槽の縁や台が共振している。設置が傾いている | 電源を抜いて、本体の当たり方を直す。縁との間に薄いゴムやスポンジを挟む。台のガタつきも見る |
| カラカラ・ガラガラ | インペラーに砂粒やゴミが入った。軸が摩耗している | 電源を抜いてインペラーを外し、飼育水で洗う。軸のブレや羽根の欠けがあれば交換部品 |
| ジャバジャバ・水の落ちる音 | 水位が下がって、排水口から水面までの落差が大きい | 水を足す。外掛け式は水位を排水口に近づけると静かになる |
| ボコボコ・断続的な音 | 空気を噛んでいる。エアレーション付きのフィルターで空気の量が多い | 本体を傾けて空気を抜く。空気量の調整つまみがあれば絞る |
| キーン・高い音 | モーターの軸受けが弱っている | 掃除で変わらなければ、寿命のサインとして買い替えを考える |
共振の音は、置き方だけで驚くほど静かになることがあります。本体が水槽のガラスやふたに触れていないか、コードが引っ張られて本体が傾いていないか、まずそこを見てみてください。カラカラ音を放置すると、羽根や軸が削れて音が大きくなるので、聞こえたら早めにインペラーの掃除を。回転する物の音の考え方は、ハムスターの回し車がうるさい時とも似ています。
24時間つけっぱなしでいい?——止めない方が基本
「夜うるさいから止めたい」「電気がもったいない気がする」。気持ちは分かるのですが、フィルターは24時間つけっぱなしが基本です。理由は、ろ材の中に住んでいるバクテリアにあります。
- バクテリアは水の流れで酸素をもらっている。流れが止まると、ろ材の中は酸素が届かなくなり、バクテリアが弱っていきます。数時間でも影響が出ると言われていて、長く止めるほど回復に時間がかかります
- 止まったろ材の中で汚れが腐る。再び動かした時に、その水が水槽へ流れ込みます。止めていた時間が長いほど、水槽の水質が急に変わりやすくなります
- 水の流れが酸素を運んでいる。フィルターの排水が水面を揺らすことで、水に空気が溶けています。止めると、その分が減ります
生き物によって影響の出方は違うので、「何時間止めたら危ない」と一概には言えません。ただ、止めて得することはほとんどないのは確かです。うるさいなら止めるのではなく、第3章の置き方と水位を直す方が先。それでもだめなら、静音をうたう方式への買い替えを考えます。停電などで止まってしまった時は、復帰したらろ材の状態を見て、臭いが強ければ飼育水で軽くすすいでから再開してください。
買い替えの目安——掃除しても戻らない・軸がブレる・年数
ここまで試して直らないなら、無理に使い続けるより買い替えた方が、魚にも自分にも楽です。目安はこんなところです。
- インペラーを掃除しても回らない、または回転がすぐ弱くなる。モーターの磁力や軸受けが弱っているサイン
- 軸がブレて、掃除しても音が戻らない。交換部品があれば軸とインペラーだけ替えられることも。部品が出ていない製品は本体ごと
- 本体のプラスチックが割れた、白く濁ってひびが入った。水漏れにつながるので、使い続けません
- コードの被覆がひび割れた・硬くなった。感電と火災の元です。ここは迷わず交換
- 使用年数が長い。目安は製品によって違うので断定はしませんが、部品が手に入らなくなってきたら潮時です
買い替えの時に見るところは、水槽の水量に合った流量か、インペラーが自分で外して掃除できる構造か、交換部品(ろ材・インペラー)が単品で売られているかの3つ。静音をうたう外掛け式は、水位を排水口の近くまで保つことで、落水音も抑えやすいです。フィルターそのものが要るかどうか迷っている人は、水槽のフィルターはいらない?代用できる?も読んでみてください。
ゆきこ( ゚Д゚)『正直、「止まった」と気づいた時にいちばん大事なのは、慌ててふたを開けることじゃなくて、先にコンセントを抜くことだと思っています。順番さえ守れば、原因はたいてい単純ですよね』
💡 この困りごとへの提案
古いフィルターの音に悩んでいるなら、静音をうたう外掛け式に替えるだけで、夜の静けさがずいぶん変わります。インペラーを外して洗える構造の物を選んでおくと、次に止まった時も自分で直せます。
あわせて読みたい
ろ材の洗い方と頻度、白いふわふわの正体は水槽フィルターの掃除の仕方へ。そもそもフィルターなしで飼えるのか、代用できるのかは水槽のフィルターはいらない?代用できる?にまとめています。水槽全体の臭いが気になる人は亀の水槽が臭い時の対処も、考え方が共通しています。
まとめ:電源を抜いてから、電源・呼び水・インペラー・空気の順。止めない
- 作業の前にコンセントを抜く。濡れた手でプラグに触れない
- 動かない時は電源→呼び水と水位→インペラー→空気噛みの順。蒸発と空回りが多い
- 分解はインペラーまで。説明書の範囲を超えてモーターを開けない
- 音は種類で見分ける。ブーンは置き方、カラカラは羽根の汚れ、ジャバジャバは水位
- 24時間つけっぱなしが基本。止めるとバクテリアが弱る。直らなければ買い替え
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手順を1枚にまとめました。



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