水槽のフィルターが動かない・音がうるさい時に見る順番——電源・呼び水・インペラーの詰まり・空気噛みの切り分け、ブーン/カラカラ/ジャバジャバの音別の対処、24時間つけっぱなしが基本の理由、買い替えの目安

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朝、水槽を見たら水の流れが止まっている。あるいは夜、寝ようとしたらフィルターからブーンとかカラカラとか、いつもと違う音がして気になって眠れない。魚を飼っていると、いちばん焦る場面のひとつですよね。フィルターは水槽の「呼吸」を担っている装置なので、止まったままにしておくと落ち着かないのも当然です。

先に結論をひとつ。動かない時は「電源→呼び水→インペラー→空気噛み」の順に見ると、たいていはどこかで当たります。そして、どの作業もまずコンセントを抜いてから。水と電気が同じ場所にある道具なので、ここだけは省かないでください。音の種類ごとの対処、24時間つけっぱなしでいい理由、買い替えの目安まで、順番に見ていきましょう。

あなたはどれ? 状況から自分の章へまず何に気をつける?電源を抜く・濡れた手で触らない→第1章急に止まった・動かない電源→呼び水→インペラー→空気の順→第2章ブーン・カラカラと音がする音の種類で原因がだいたい分かる→第3章夜は止めていい?つけっぱなしが基本。止めない→第4章直らない・もう古い買い替えの目安を知る→第5章

ケース別に読む:先に安全を知りたい人急に止まった人音がうるさい人夜は止めていいか知りたい人買い替えを考えている人

先に安全——電源を抜く・濡れた手で触らない・分解はインペラーまで

フィルターは、水の中で電気を使うモーターです。だから触る前の約束が3つあります。

  • 作業の前にコンセントを抜く。スイッチではなく、プラグそのものを抜きます。抜く時は手を拭いてから。濡れた手でプラグやコンセントに触れないのは、感電を避けるための基本です
  • 分解は「インペラー(羽根車)を外す」まで。ほとんどの製品は、説明書にインペラーの外し方と掃除の仕方が載っています。それより奥のモーター部分は、開けると防水が戻らないことがあるので手を出しません
  • コードに傷がある、本体から水が漏れている、焦げたような臭いがする時は使わない。直そうとせず、メーカーの窓口か買い替えへ

もうひとつ、掃除に入る前に覚えておいてほしいのが、ろ材(スポンジやマット)を水道水で洗わないこと。ろ材にはアンモニアを分解してくれるバクテリアがついていて、塩素で流れてしまいます。洗う時は、水換えで抜いた飼育水で軽くすすぐ程度に。詳しい洗い方は、水槽フィルターの掃除の仕方にまとめています。

動かない時に見る順番——電源・呼び水・インペラー・空気噛み

「急に止まった」時、原因は上から順に単純なものから疑うと、遠回りしません。壊れたと決める前に、この4つを通してみてください。

「電源→呼び水と水位→インペラー」の3つ1電源を見るプラグが抜けていないか延長コードのスイッチタイマー・タップの誤作動→ 確認したら一度抜く2呼び水と水位外掛け・外部は呼び水が要る水位が下がると吸えない吸い込み口の詰まりも見る→ 蒸発で止まる例が多い3インペラーを外す説明書のとおりに外す羽根と軸の汚れを落とす欠けていれば交換部品→ それより奥は開けない
見るところ よくある原因 対処
電源 プラグの抜け・延長コードのスイッチ・タイマーの設定 差し直す。別のコンセントで試す。確認が済んだら作業のために抜く
呼び水・水位 外掛け式や外部式は、中に水が入っていないと吸い上げられない。蒸発で水位が下がった 水を足す。外掛け式は本体に水を注いでから電源を入れる。外部式は説明書の呼び水の手順で
吸い込み口 ストレーナー(吸い込み口の網)にコケや水草、フンが詰まった 電源を抜いて外し、飼育水の中で振り洗い
インペラー 羽根車に汚れが巻きつく。軸が固着。羽根が欠けた 説明書の手順で外し、飼育水で汚れを落とす。欠けや軸のサビは交換部品へ
空気噛み モーターの中に空気がたまり、羽根が空回りしている 本体を少し傾けて空気を抜く。水を足してから電源を入れ直す

意外と多いのが、「電源は入っているのに、羽根が回っていない」パターンです。モーターの中に空気がたまって、羽根が水をつかめずに空回りしているだけ、ということがよくあります。その時はコンセントを抜いてから本体を少し傾けて、空気を逃がしてあげてください。それでも回らなければ、インペラーを外して汚れを見る番です。羽根に髪の毛のような汚れが巻きついているだけで、動きが鈍ることがあります。

ここまで見ても動かない時は、モーターそのものが弱っている可能性が高くなります。それより奥を開けて直そうとはしないでください。第5章の買い替えの目安へ進んでみてくださいね。

音の種類と対処——ブーン・カラカラ・ジャバジャバ

「止まってはいないけど、うるさい」も、多い悩みです。音の種類で、原因はだいたい絞れます。夜になって気になるのは、まわりが静かになって音が目立つだけで、フィルターが夜だけ変わるわけではありません。

疑うところ 対処
ブーン(低い振動音) 本体と水槽の縁や台が共振している。設置が傾いている 電源を抜いて、本体の当たり方を直す。縁との間に薄いゴムやスポンジを挟む。台のガタつきも見る
カラカラ・ガラガラ インペラーに砂粒やゴミが入った。軸が摩耗している 電源を抜いてインペラーを外し、飼育水で洗う。軸のブレや羽根の欠けがあれば交換部品
ジャバジャバ・水の落ちる音 水位が下がって、排水口から水面までの落差が大きい 水を足す。外掛け式は水位を排水口に近づけると静かになる
ボコボコ・断続的な音 空気を噛んでいる。エアレーション付きのフィルターで空気の量が多い 本体を傾けて空気を抜く。空気量の調整つまみがあれば絞る
キーン・高い音 モーターの軸受けが弱っている 掃除で変わらなければ、寿命のサインとして買い替えを考える

共振の音は、置き方だけで驚くほど静かになることがあります。本体が水槽のガラスやふたに触れていないか、コードが引っ張られて本体が傾いていないか、まずそこを見てみてください。カラカラ音を放置すると、羽根や軸が削れて音が大きくなるので、聞こえたら早めにインペラーの掃除を。回転する物の音の考え方は、ハムスターの回し車がうるさい時とも似ています。

24時間つけっぱなしでいい?——止めない方が基本

「夜うるさいから止めたい」「電気がもったいない気がする」。気持ちは分かるのですが、フィルターは24時間つけっぱなしが基本です。理由は、ろ材の中に住んでいるバクテリアにあります。

フィルターの運転のOKとNGOK24時間つけっぱなし掃除の時だけ電源を抜く止めた時間は短くうるさいなら置き方と水位を直すろ材は飼育水で軽くすすぐNG夜だけ止める旅行中に止めて出るろ材を水道水でごしごし洗う濡れた手でプラグに触るモーターの奥まで分解する
  • バクテリアは水の流れで酸素をもらっている。流れが止まると、ろ材の中は酸素が届かなくなり、バクテリアが弱っていきます。数時間でも影響が出ると言われていて、長く止めるほど回復に時間がかかります
  • 止まったろ材の中で汚れが腐る。再び動かした時に、その水が水槽へ流れ込みます。止めていた時間が長いほど、水槽の水質が急に変わりやすくなります
  • 水の流れが酸素を運んでいる。フィルターの排水が水面を揺らすことで、水に空気が溶けています。止めると、その分が減ります

生き物によって影響の出方は違うので、「何時間止めたら危ない」と一概には言えません。ただ、止めて得することはほとんどないのは確かです。うるさいなら止めるのではなく、第3章の置き方と水位を直す方が先。それでもだめなら、静音をうたう方式への買い替えを考えます。停電などで止まってしまった時は、復帰したらろ材の状態を見て、臭いが強ければ飼育水で軽くすすいでから再開してください。

買い替えの目安——掃除しても戻らない・軸がブレる・年数

ここまで試して直らないなら、無理に使い続けるより買い替えた方が、魚にも自分にも楽です。目安はこんなところです。

  • インペラーを掃除しても回らない、または回転がすぐ弱くなる。モーターの磁力や軸受けが弱っているサイン
  • 軸がブレて、掃除しても音が戻らない。交換部品があれば軸とインペラーだけ替えられることも。部品が出ていない製品は本体ごと
  • 本体のプラスチックが割れた、白く濁ってひびが入った。水漏れにつながるので、使い続けません
  • コードの被覆がひび割れた・硬くなった。感電と火災の元です。ここは迷わず交換
  • 使用年数が長い。目安は製品によって違うので断定はしませんが、部品が手に入らなくなってきたら潮時です

買い替えの時に見るところは、水槽の水量に合った流量かインペラーが自分で外して掃除できる構造か交換部品(ろ材・インペラー)が単品で売られているかの3つ。静音をうたう外掛け式は、水位を排水口の近くまで保つことで、落水音も抑えやすいです。フィルターそのものが要るかどうか迷っている人は、水槽のフィルターはいらない?代用できる?も読んでみてください。

ゆきこ( ゚Д゚)『正直、「止まった」と気づいた時にいちばん大事なのは、慌ててふたを開けることじゃなくて、先にコンセントを抜くことだと思っています。順番さえ守れば、原因はたいてい単純ですよね』

💡 この困りごとへの提案

古いフィルターの音に悩んでいるなら、静音をうたう外掛け式に替えるだけで、夜の静けさがずいぶん変わります。インペラーを外して洗える構造の物を選んでおくと、次に止まった時も自分で直せます。


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ろ材の洗い方と頻度、白いふわふわの正体は水槽フィルターの掃除の仕方へ。そもそもフィルターなしで飼えるのか、代用できるのかは水槽のフィルターはいらない?代用できる?にまとめています。水槽全体の臭いが気になる人は亀の水槽が臭い時の対処も、考え方が共通しています。

まとめ:電源を抜いてから、電源・呼び水・インペラー・空気の順。止めない

  1. 作業の前にコンセントを抜く。濡れた手でプラグに触れない
  2. 動かない時は電源→呼び水と水位→インペラー→空気噛みの順。蒸発と空回りが多い
  3. 分解はインペラーまで。説明書の範囲を超えてモーターを開けない
  4. 音は種類で見分ける。ブーンは置き方、カラカラは羽根の汚れ、ジャバジャバは水位
  5. 24時間つけっぱなしが基本。止めるとバクテリアが弱る。直らなければ買い替え

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

水槽のフィルターが動かない・うるさい時の早見表:作業の前に必ずコンセントを抜き、濡れた手でプラグに触れない。動かない時は電源の抜けや延長コードのスイッチ、呼び水と水位の低下、吸い込み口の詰まり、インペラーの汚れや欠け、空気噛みの順に見る。分解はインペラーまでで説明書の範囲を超えない。ろ材は水道水で洗わず飼育水で軽くすすいでバクテリアを守る。音はブーンなら共振と置き方、カラカラならインペラーの汚れや軸の摩耗、ジャバジャバなら水位、ボコボコなら空気噛み、キーンは寿命のサイン。フィルターは24時間つけっぱなしが基本で、止めるとバクテリアが弱り水質が変わりやすい。掃除しても回らない、軸がブレる、本体の割れ、コードのひび割れは買い替え。買う時は水量に合う流量とインペラーを外せる構造と交換部品の有無を見る

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