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ゼニガメやミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)を飼い始めて数週間、「あれ、この部屋なんか臭う…」と気づいたら、だいたい水槽が原因です。しかも水を換えても2〜3日でまた臭ってくる。
これ、水換えの回数だけで戦うと負けます。亀の水槽の臭いは原因が4つあって、それぞれ対策が違うからです。順番に見直していきましょう。
なぜすぐ臭くなるのか——4つの原因
- 餌の残りが水に溶けている——亀の配合飼料は数分で食べきれない量を入れると、残りがふやけて腐敗のもとになります。臭いの最大の犯人はたいていこれです
- 排泄物の量が多い——亀は魚と比べて食べる量も出す量も桁違い。少ない水量に濃縮されていきます
- 水量が少ない——甲羅が浸かる程度の浅い水で飼うスタイルだと、汚れの濃度が上がるスピードが速い
- ろ過が追いついていない——フィルターなし・小型フィルターだけだと、汚れを分解するバクテリアが育つ場所がなく、水がすぐ「ドブ化」します
臭いを消す基本セット:水換え+餌の見直し+ろ過
① 水換えは「全量を週2〜3回」が基本線
亀の水槽は魚と違って全量換えでかまいません(水質の急変に神経質な魚と違い、亀は丈夫です)。浅め飼いなら毎日〜2日に1回、フィルターありの深め飼いなら週2〜3回が目安。夏場は腐敗が速いので頻度を上げます。カルキ抜きは神経質にならなくても大丈夫ですが、汲み置き水があればベターです。
② 餌は「2〜3分で食べきる量」に減らす
臭い対策でいちばん効果があるのに見落とされがちなのがここです。食べ残しが出ない量まで減らす、または別容器(バケツやタライ)で餌をあげてから水槽に戻す方式にすると、水の汚れ方が劇的に変わります。餌やり用のタライをひとつ用意するだけで、水換えの回数を減らせるご家庭は多いです。
③ ろ過フィルターと「亀が乾ける陸場」
水深をとれる水槽なら、亀用の水中フィルター(テトラのレプトフィルターなど)を入れるとバクテリアが汚れを分解してくれて、臭いの立ち上がりが遅くなります。あわせて大事なのが陸場(バスキングスポット)で甲羅がしっかり乾く環境。ずっと濡れたままだと甲羅に汚れや藻がついて、亀自体が臭う原因になります。
水槽は何で洗う?——基本は「洗剤なし」
検索でもとてもよく聞かれる質問ですが、答えはシンプルで基本は洗剤を使わず、ブラシとお湯でこすり洗いです。洗剤の残留は亀に良くないので、使わないのがいちばん安全。ガラス面や角のぬめり・白い水あかが取れないときは、重曹を振りかけてこすり、そのあと流水で徹底的にすすぎます。
塩素系漂白剤は基本使いません。どうしてもコケ・ぬめりをリセットしたい場合だけ薄めて使い、塩素の匂いが完全に消えるまですすいで天日で乾かしてから戻してください。もうひとつ大事なのが、水槽やフィルターを台所のシンクで洗わないこと。理由は次の項で。
いちばん大事な注意:触ったら手洗い(サルモネラ対策)
亀はサルモネラ菌を持っていることがある生き物です。元気な亀でも菌は持っています。神経質になる必要はありませんが、家庭のルールとして、
- 亀・水槽・水に触ったら石けんで手を洗う(お子さんには毎回声かけを)
- 水槽の水は台所ではなくお風呂場やベランダ・庭で捨てて洗う
- 小さいお子さんが亀にキスしたり、手を口に入れたりしないよう見守る
この3つを守れば、家庭で怖がりすぎることはありません。
亀そのものが臭う場合——甲羅の汚れとコケ
水を換えても臭いが残るなら、亀の甲羅に汚れや藻(緑のコケ)がついているのかもしれません。ぬるま湯の中で、使い古しのやわらかい歯ブラシで甲羅をやさしくこするだけで、かなりすっきりします。ゴシゴシは不要ですし、甲羅の継ぎ目は特にやさしく。日光浴(またはバスキングライト)で甲羅が乾く時間を毎日つくることが、根本の予防になります。
なお、臭い以外に食欲がない・目が腫れている・甲羅がやわらかいといった様子があれば、それは水質ではなく体調の話なので、爬虫類を診てくれる動物病院やショップに相談してください。
ゆきこ( ゚Д゚)『夏祭りですくってきた亀に「かわいそうだから」と餌を1日3回あげていた、という話はよくある失敗ですよね。うちなら、まず2〜3分で食べきる量に減らして、陸場で甲羅が乾く時間を作ります。水換えの回数を増やすのはその後で十分だと思います』
フィルターと陸場つきの飼育セットは、バラバラに揃えるよりセット品のほうが結局安くつきます。餌やり用のタライ方式もぜひ。
水を換えたのにすぐ臭う時——見落としやすい「臭いのたまり場」
餌を減らして、水換えも頑張っているのに、なぜか臭いが戻ってくる。そんな時は、水を換えるだけでは取りきれない場所に汚れが残っていることが多いです。次の場所を、水換えのついでにひとつずつのぞいてみてください。
- 底砂・砂利のすき間:食べ残しやフンが沈んでたまりやすい場所です。底砂を敷いているなら、水換えのたびに少しずつ洗うか、思い切って敷かずに飼う方法もあります
- 陸場・浮島の裏側:表はきれいでも、裏や水に浸かっている部分にぬめりが付きがち。取り外せるものは外して洗いましょう
- 水槽の角・ふちのライン:水面の高さに残る線状の汚れは、臭いと水あかのもとになります
- ふたやカバーの裏:水しぶきや湯気が乾いて汚れがこびりつく場所です
- ヒーターやコードの周り:器具の陰は食べ残しが隠れやすいところ。器具を洗う時は、必ず電源を抜いてから、説明書の方法に従ってください
「全部いっぺんに」は大変なので、今日は底砂、次は陸場の裏、と順番に回すくらいの気持ちで大丈夫ですよ。
フィルターを付けているのに臭う時に考えたいこと
フィルターを入れたのに思ったほど臭いが減らない、という時は、次のどれかに当てはまっていないか見てみてください。
- 水槽の大きさや亀の数に対して、フィルターが小さい。亀は汚れの量が多いので、表示の対応水量に余裕のあるものを選ぶ方が追いつきやすいです
- ろ材が目詰まりしている。水の出が弱くなっていたら掃除のサインです。洗い方には、汚れを分解する微生物を減らさないコツがあるので、バクテリアを減らさない洗い方を見ながら進めてみてください
- フィルターを新しくしたばかり。汚れを分解する微生物が育つまでには時間がかかると言われます。始めてしばらくは、餌の量と水換えで臭いを抑えながら様子を見る時期です
- フィルターも水槽も一度に全部洗っている。きれいにしたつもりが、かえって臭いが戻りやすくなることがあります。水槽とろ材の掃除は日をずらすのがおすすめです
動かない・異音がする時はフィルターが動かない・うるさい時にまとめています。
部屋に臭いを広げない置き場所と道具の扱い
水槽の中を整えても、置き場所や道具の扱いで部屋に臭いが残ることがあります。毎日のことなので、無理のない形で整えておきたいですよね。
- 直射日光の当たる窓際は避ける。水温が上がりやすく、コケや汚れが増えるもとになります。日光浴は時間を決めて、目を離さずに
- 空気がこもる場所に置かない。部屋の隅や家具のすき間は臭いがたまりやすいので、ときどき換気を
- 掃除に使うバケツ・スポンジ・ブラシは亀専用に。使ったら洗ってしっかり乾かし、湿ったまま置かないことが臭い残りを防ぎます
- 換えた水はすぐ捨てる。バケツに入れたまま置いておくと、そこから臭いが広がります
ここまで整えても臭いが強くなる一方だったり、亀の様子がいつもと違ったりする時は、水の問題だけとは限りません。爬虫類を診てくれる動物病院に相談してみてください。
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生き物の飼育つながりでカブトムシのケースが臭い時の対策も公開しています。構造は同じで「餌と床材の見直しが先、掃除は後」です。
秋からの冬支度は亀を冬眠させないとどうなる?にまとめました。迷ったら加温飼育が安全です。
買ったあとの困りごとについても、別の記事で一つずつ整理しています。バクテリアを減らさない洗い方、動かない・異音・うるさい時、いらない水槽と代用の限界。必要なところだけどうぞ。
まとめ:餌を減らす→ろ過と陸場→それから水換え頻度
- 臭いの原因は餌の残り・排泄物・少ない水量・ろ過不足の4つ
- 餌は2〜3分で食べきる量に。別容器での餌やりが最強
- 水換えは全量を週2〜3回(浅め飼いは毎日〜2日に1回)
- 水槽は洗剤なしでブラシ洗い。頑固なぬめりは重曹+すすぎ徹底
- 触ったら手洗い・台所で洗わない(サルモネラ対策)
保存版:この記事の早見表
対策チャートを1枚にまとめました。



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