薄力粉のふるいがない時は何で代わりにする?茶こし・ザル・泡立て器の選び方と、ふるわないとどうなるか

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お菓子を作ろうとして、レシピに「粉をふるっておく」と書いてある。ところが粉ふるいが見当たらない。買いに行くほどでもないし、ふるわなくてもいいのかな、と手が止まる。これ、とても多い場面ですよね。

先に結論をひとつ。ふるう目的は「ダマを減らす」「空気を含ませる」「異物を取る」の3つです。この3つが分かると、家にある物でどう代わりにするかが見えてきます。目の細かさで道具を選び、道具がない時は混ぜ方で補う。お菓子か料理かでも、必要度は変わります。順番に見ていきましょう。

あなたはどれ? 状況から自分の章へそもそも何のため?→ダマ・空気・異物の3つ第1章へ ▶茶こしやザルがある→目の細かさで選ぶ第2章へ ▶道具が何もない→泡立て器やフォークで混ぜる第3章へ ▶お菓子か料理か→お菓子は丁寧・料理はゆるく第4章へ ▶ダマや虫が見えた→その粉は使わない第5章へ ▶

ケース別に読む:ふるう理由を知りたい人|茶こしやザルがある人|道具が何もない人|お菓子か料理か迷う人|ダマや虫が見えた人

4コマ漫画|ふるいが見つからない日1粉ふるいが…ない!お菓子を作る日の台所2ふるわないでそのまま入れようダマだらけになりがち3茶こしで代わりにふるえるかも目の細かい物を探す4なめらかに混ざった混ぜ方でも仕上がる

そもそも粉をふるう目的は3つ——ダマ・空気・異物

粉ふるいは、ただ形式として使うわけではありません。ちゃんと役目があります。

  • ダマを減らす。粉は湿気で小さな固まりになりがち。ふるうと固まりがほぐれ、液体と混ざる時にムラになりにくくなります
  • 空気を含ませる。ふるった粉は軽くなって、混ぜやすくなります。ふんわり仕上げたいお菓子で効いてきます
  • 異物を取る。袋の粉に混じった小さなごみや、固い粒を取り除けます

つまり、ふるいがなくても、この3つのどれかを別の方法で補えればいいんです。特にふるう意味が大きいのは、ダマになると仕上がりに影響が出やすいお菓子づくり。逆に、とろみをつけたり衣にしたりする料理では、そこまで気にしなくて済むことも多いですよね。

ふるわないとどうなるのか、気になりますよね。ダマが残ると、焼き上がりに粉っぽい部分が出たり、生地の中にかたまりが残ったりします。見た目がでこぼこになる、食感にムラが出る、という声もよく見ます。とはいえ、ふるわなかったから失敗、とは限りません。生地の種類によっては、混ぜるうちにダマがほぐれることも多いんです。ふるうかどうかを悩んだら、「この生地はダマが目立つかな」と考えてみてください。

また、粉をふるうことで「粉の量がはかりやすくなる」と言われることもあります。ふるう前とふるった後で、同じ量でも見た目の体積が変わるためです。レシピに「ふるってからはかる」とあるか、「はかってからふるう」とあるかは、必ず確かめてください。順番が違うと、粉の量が変わってしまうことがあります。

茶こしやザルが代わりになる——目の細かさで選ぶ

代わりの道具は、目の細かさで選びます。粉がさらさら落ちる細かさの物ほど、ふるいの役目に近づきます。

ふるいの代わりになる物1目が細かい少しずつふるう→2目はやや粗め軽く揺らす→3空気を含ませる混ぜてほぐす
道具 向く場面 気をつけること
茶こし(目が細かい) 少量の粉、粉砂糖をかける、ダマをほぐす いっぺんにたくさん入れない。少しずつ
ザル(目がやや粗い) 多めの粉、異物を取りたい時 目が粗い物は細かいダマが落ちる。軽く揺らして使う
泡立て器 ふるう道具がない時 粉をほぐして混ぜる。空気を含ませる役目に近い

使う前に、道具が乾いていることを確かめてください。濡れていると粉が張りついて、そこからダマの原因になります。洗った後はしっかり水気をふき取ってから。使い終わった後は、粉が網の目に詰まりやすいので、乾いた状態でトントンと軽くたたいて粉を落としてから洗うと、目詰まりしにくくなります。

粉ふるいそのものの代わり以外に、「粉の代用」を知りたい時は片栗粉と小麦粉の代用や強力粉と薄力粉の代用もあわせてどうぞ。

道具が何もない時は混ぜ方で補う

茶こしもザルもない時でも、ダマを防ぐ手はあります。ふるう代わりに「混ぜ方」を工夫するんです。

道具がない時の混ぜ方1ボウルに入れるかたまりを見る→2泡立て器でダマをほぐす→3少しずつ加えるなめらかに
  • ボウルに粉を入れ、泡立て器で先にほぐす。かたまりが見えたら、スプーンの背や指先でつぶします
  • 液体は少しずつ加える。いっぺんにたくさん入れると、粉の表面だけが濡れてダマになりがち。レシピの順番を守って、様子を見ながら
  • 粉のダマがなくなるまで混ぜる。混ぜすぎが気になる生地は、レシピの指示に従ってください

分量や混ぜる回数は、レシピによって違います。混ぜ方の細かい数字は、お手元のレシピで確かめてくださいね。

代わりの道具を使うときは、粉をいっぺんに入れず、少しずつ上から落とすのがコツです。道具を軽くトントンとたたくか、手のひらで軽く揺らすと、粉が細かく落ちていきます。力を入れてこすりつけると、固まりがつぶれて目から押し出され、かえってダマが混じってしまうので、やさしく扱ってください。

ふるった粉はボウルの上で山になりますから、広めのボウルや、紙の上に落とすと散らかりにくいです。キッチンの狭い場所でも、粉が舞い上がるので、風の当たらない場所で作業するとよいですよ。小さな子どもが近くにいる時は、粉を吸い込まないように気をつけてあげてください。

お菓子と料理で、ふるう必要度は違う

ふるいがない時に悩みやすいのが、「ふるわなくても済むか」です。お菓子と料理で分けて考えると、判断しやすくなります。

用途 ふるう必要度 考え方
スポンジやクッキーなどのお菓子 高め ダマが仕上がりに出やすい。茶こしやザルで代わりに
パンケーキ・ホットケーキ 中くらい 混ぜながらダマをほぐせば済むことが多い
から揚げの衣・とろみづけ 低め 水分と合わせて混ぜるので、ふるわなくても済みやすい

お菓子は材料の配合が決まっているので、ダマが残ると、焼きムラや食感のばらつきになりがちです。ふるわない時ほど、粉を液体と合わせる前にしっかりほぐしておくと安心です。

もうひとつ、ふるいの代わりに「ふるわないで済ませる工夫」を挙げておきます。粉を液体と合わせる料理では、先に少量の液体で粉を溶いてから全体に混ぜると、ダマになりにくいと言われます。割合は料理ごとに違うので、お手元のレシピの順番を守ってください。粉を直接どさっと入れず、少しずつ加えて混ぜることが、いちばんの近道です。

ふるった時にダマや虫が見えた時は

ふるう時に、粉の中の小さな黒い点や虫、固い塊が出てくることがあります。これは「ふるいの出番」でもあるのですが、虫や変なにおいが見つかった粉は、ふるっても使わないでください。取り除いたつもりでも、ほかの粉に広がっていることがあります。

粉の状態の見分け方粉さらさらしているにおいが普通ダマ・虫・におい使わずに手放す

ダマは、湿気で固まっただけの場合もあれば、傷みのサインの場合もあります。指でつぶすとすぐほぐれる軽いダマなら、ふるえば使える場合がありますが、固くて湿っぽい、においが変、色がくすんでいる時は使わない。判断に迷う時は、期限や保存の状態を見直してください。くわしい見方は薄力粉・強力粉の期限切れと捨て方に、保存方法は小麦粉の保存方法に載せています。

それから、粉は加熱して食べる前提の食品です。ふるった粉や生地を、生のまま味見するのはやめてくださいね。

ゆきこ( ゚Д゚)『ふるいがなくて作るのをあきらめる人も多いけれど、目の細かい茶こしが1つあれば、だいたいなんとかなると思います。ふるうのを面倒に感じる気持ちも分かります』

💡 この困りごとへの提案

家に目の細かい茶こしがあると、粉を少しずつふるえて便利です。使い切れる量の粉を買い、1回の量はレシピの表示どおりに。道具は洗った後によく乾かしてから片づけてください。


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あわせて読みたい

粉の期限が気になった時は薄力粉・強力粉の期限切れと捨て方を。強力粉が余っているなら強力粉の使い道、粉そのものの代わりを探すなら強力粉と薄力粉の代用へ。

まとめ:ふるう目的を押さえて、目の細かさと混ぜ方で補う

  1. ふるう目的は3つ。ダマを減らす・空気を含ませる・異物を取る
  2. 代わりの道具は目の細かさで選ぶ。茶こしが近く、ザルは粗め
  3. 道具がなければ混ぜ方で補う。先にほぐして、液体は少しずつ
  4. お菓子は丁寧に、料理はゆるく。用途で必要度が変わる
  5. 虫・におい・固いダマは使わない。粉は生で味見しない

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめています。

薄力粉のふるいの代用の早見表:ふるう目的はダマを減らす、空気を含ませる、異物を取るの3つ。代わりの道具は目の細かさで選び、茶こしは少量向き、ザルは軽く揺らして使い、道具がない時は泡立て器でほぐして液体は少しずつ加える。お菓子はふるう必要度が高め、料理の衣やとろみづけは低め。虫や変なにおい、固くて湿ったダマは使わない。粉や生地は生で味見しない

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