吊り戸棚に炊飯器の蒸気が当たる時——傷み・カビを防ぐ置き方、扉が閉まらなくなった時の見方、引き出して使う工夫

家事

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炊飯器の真上に吊り戸棚がある台所は、とても多いですよね。置ける場所がそこしかなくて、蒸気が棚に当たっているのは分かっているけれど、どうしようもない。そのうち扉の下の面がふくらんできたり、棚の中がなんとなく湿っぽくなったりして、「これ、放っておいて大丈夫かな」と不安になる人も少なくありません。

先に結論をひとつ。蒸気口の真上に吊り戸棚や物があると、湿気で板がふくらむ・はがれる・カビが出る、ということが起こりえます。対策の基本は、炊く時だけ炊飯器を手前に引き出して、蒸気を棚に当てないこと。そして、扉が閉まらないほど傷んでしまった場合は、自分で無理に直そうとしないことです。置き方から傷んだ時の見方まで、順番に見ていきましょう。

あなたはどれ? 状況から自分の章へなぜ傷むのか知りたい→湿気と熱が板に当たる第1章へ ▶置き方を考えたい→炊く時だけ手前へ第2章へ ▶扉がふくらんだ・閉まらない→乾かして様子を見る第3章へ ▶カビ・においが気になる→乾いてから拭く第4章へ ▶置き場所が足りない→引き出す棚を考える第5章へ ▶

ケース別に読む:傷む理由を知りたい人|置き方を考えたい人|扉がふくらんだ人|カビ・においが気になる人|置き場所が足りない人

4コマ漫画|吊り戸棚と炊飯器の蒸気1吊り戸棚炊飯器上の棚が湿る…蒸気が棚に当たっている2吊り戸棚炊飯器このまま炊こう棚の下で炊き続ける3吊り戸棚炊飯器→炊く時は手前へ炊く時だけ引き出す4吊り戸棚炊飯器棚に当たらない蒸気が棚から外れる

蒸気で吊り戸棚が傷む理由——湿気と熱が板に当たり続ける

炊飯器は、炊いている間と蒸らしの間、蒸気口から熱い蒸気を出します。この蒸気は水分をたっぷり含んでいて、真上に棚があれば、そのまま底の板に当たって冷やされ、水滴になります。毎日これが続くと、板の中に水分がしみこんでいくんです。

吊り戸棚の板には、木のくずを固めた板に表面のシートを貼った作りの物があります。表面が守ってくれているぶん、普段は強いのですが、切り口や角、扉の下の縁から水分が入ると、中が膨らみます。膨らんだ板は元に戻りにくく、表面がはがれる原因にもなります。

傷み方 なぜ起きる 見分けるポイント
扉や底板のふくらみ 切り口や縁から水分が入り、板が膨らむ 縁が波打つ、触るとぶよぶよする
表面のはがれ 膨らんだ板と表面のシートの間がはなれる 角がめくれる、浮いている
カビ・黒ずみ 湿った状態が続き、汚れと一緒に増える 棚の底や扉の内側に点々とした汚れ
におい 湿気を含んだ板や収納物に、においが移る 棚を開けた時にこもったにおいがする

表の中で、いちばん元に戻りにくいのは「ふくらみ」です。乾かすと少しおさまる場合もありますが、完全には戻らないことが多いので、傷む前に蒸気を当てない工夫が大事になります。

蒸気を当てない置き方——炊く時だけ手前に引き出す

いちばん効くのは、炊く時だけ炊飯器を手前に動かして、蒸気口が吊り戸棚の外に出るようにすることです。蒸気は上へ昇るので、棚の下から外れているだけで、当たる量がぐっと減ります。

蒸気の当たり方吊り戸棚炊飯器棚の真下で炊く吊り戸棚炊飯器←炊く時だけ手前へ
  • 炊く時は手前へ:炊き始める前に、蒸気口が棚の端より外に出る位置まで引き出す。炊き上がったら元の位置へ戻してもかまいません
  • 蒸気口の向きを見る:炊飯器によって蒸気口の位置は違います。取扱説明書の「設置するときの注意」を確認してください
  • 上の空き:炊飯器の上にどれだけ空間を空けるかは、製品ごとに決まりがあります。数字は取扱説明書で確かめて、それを守れない場所なら、置き場所を変えるのが先です
  • 炊飯器の周りも空ける:横や後ろに放熱の隙間が必要な機種もあります。詳しくは炊飯器の置き場所と蒸気・放熱にまとめています

もうひとつ、忘れやすいのがやけどとコードです。炊き上がり直後のふたを開けた時の蒸気は、顔や手にとても危険です。顔を近づけず、ふたの向こう側から開けてください。また、炊飯器の電源コードは、蒸気の当たる場所に垂らさず、吊り戸棚の扉や引き出しにはさまないようにします。コードの被覆が傷むと、感電や発火の心配が出てきます。

扉がふくらんだ・閉まらない時——無理に押し込まず、乾かして様子を見る

扉の下の面がふくらんで、閉めにくくなった時は、慌てて力ずくで押し込まないでください。板の表面がさらにめくれたり、蝶番に余計な力がかかったりします。

  1. まず原因を止める:蒸気が当たる置き方をやめて、棚の中の物を出し、風を通して乾かす
  2. 乾いてから見る:乾くと、ふくらみがいくらか落ち着くことがあります。完全には戻らないこともあります
  3. 蝶番の調整は説明書の範囲で:扉の傾きを調整できる蝶番もありますが、扱い方は製品の説明書にあるとおりに
  4. 割れ・はがれが進んだら相談:板が割れる・表面が大きくはがれる場合は、無理に直さず、交換できるか相談する

賃貸の場合は、設備の修繕や交換に関わるので、自分で直す前に管理会社か大家さんに連絡してください。持ち家なら、メーカーの窓口や工務店・リフォーム店に聞くのが近道です。ふくらみ自体は見た目の問題で済むこともありますが、扉が外れかけている、棚板が傷んで物の重みに耐えられなさそう、という時は、使うのをやめて相談した方が安全です。吊り戸棚そのものを見直したい時は吊り戸棚はいらない?も参考にしてください。

カビ・においが気になる時——乾いてから拭く。薬剤は表示どおりに

棚の底や扉の内側に黒い点々が出てしまったら、拭き取ります。ここでの順番が大事です。

洗剤の安全塩素系酸性+混ぜると危険換気ゴム手袋表示どおりに
  • まず棚を空にして乾かす:湿ったまま薬剤をかけても、中まで届かないことがあります
  • 台所用の中性洗剤で拭く:軽い汚れなら、薄めた洗剤で固く絞った布で拭き、水拭きと乾拭きで仕上げる
  • カビ取り剤を使う時:棚の素材に使えるか、製品の表示と、棚の取扱説明書で確かめる。目立たない所で試してから。換気をして、ゴム手袋をつける
  • 塩素系と酸性は混ぜない:「まぜるな危険」の表示がある洗剤は、続けて使うのも避ける。ガスが出る危険があります

においは、湿気が抜けると弱まることが多いです。棚の扉を開けて風を通し、中に入れる物も湿気を含みにくい物を選ぶと、においが戻りにくくなります。拭いても黒ずみが板の中まで入っている場合は、自分では落としきれないこともあります。その時は、棚の交換や補修を相談する目安になります。

置き場所が足りない時——引き出して使う棚と、置き場所の見直し

「引き出して炊くのが面倒」「そもそも炊飯器を置ける場所が足りない」。そんな台所では、置き方そのものを工夫します。

  • 引き出して使う棚:スライドさせて前に出せる棚やテーブルがあれば、炊く時だけ手前に出せます。耐えられる重さと、炊飯器の底の大きさを製品の表示で確認してください
  • 吊り戸棚の下を外す:炊飯器の置き場所を、吊り戸棚の下ではなく、カウンターや別の棚に移す
  • 吊り戸棚側を空ける:炊飯器の上の吊り戸棚は、物を入れずに空けておくだけで、傷みの影響を受ける物が減ります
  • 買い替えの時に見る:蒸気の出方が少ないタイプもあります。置き場所が合わないと感じたら、次に選ぶ時の基準のひとつに

ひとり暮らしで置き場所が限られる時の工夫は炊飯器の置き場所がない時のアイデア、蒸気がふた以外の隙間から漏れる時の考え方は炊飯器から蒸気が漏れる時、猫が炊飯器の上に乗ってしまう時は炊飯器と猫の対策が参考になります。

ゆきこ( ゚Д゚)『正直、吊り戸棚の傷みって、気づいた時にはもう進んでいることが多いと思います。炊く時だけ手前に出す、というだけでも、蒸気の当たり方はずいぶん変わりますよね』

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炊く時だけ引き出す方法を続けるなら、前に出し入れしやすい棚があると、毎日の動きが軽くなります。


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まとめ:蒸気口の真上に棚を置かない。炊く時だけ手前に、傷んだら無理に直さない

  1. 蒸気は湿気と熱で板を傷める。ふくらみ・はがれ・カビの原因になる
  2. 炊く時だけ手前に引き出す。上の空きは取扱説明書の決まりを守る
  3. やけどとコードに注意。ふたを開ける時は顔を離し、コードは扉にはさまない
  4. 扉が閉まらない時は押し込まない。乾かして様子を見て、進んだら相談する
  5. カビ取りは換気・手袋・表示どおり。塩素系と酸性は混ぜない

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめています。

吊り戸棚に炊飯器の蒸気が当たる時の早見表:蒸気は湿気と熱で板にしみこみ、ふくらみ・はがれ・カビ・においの原因になる。置き方は炊く時だけ炊飯器を手前に引き出し、上の空きや放熱は取扱説明書のとおりに。炊き上がりのふたを開ける時は顔を離してやけどに注意し、電源コードは蒸気の下や扉にはさまない。扉が閉まらない時は押し込まず、乾かして様子を見て、進んだら管理会社やメーカーに相談。カビは乾かしてから拭き、薬剤は素材と製品の表示どおりに換気とゴム手袋、塩素系と酸性の洗剤は混ぜない

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