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お気に入りの紙ナプキンや写真を貼って、小物を飾ってみたら、乾いたあとでぺろっとはがれてきた。しわだらけになった。インクがにじんで台無しになった。デコパージュは手軽に始められるぶん、「貼る物」と「貼られる物」の相性で、思わぬ失敗が起こります。
先に結論をひとつ。失敗しやすいのは「表面がつるつるして油っぽい物」「よく曲がる物」「水や熱に何度も当たる物」です。紙は薄いほどなじみますが、インクのにじみには注意が必要で、洗う物は布用の液と表示を先に確かめます。向き不向き、はがれる原因、写真とコピー用紙、上履きなど布物、作業の安全を、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:素材が向くか知りたい人|はがれて困った人|しわ・にじみが出た人|上履きや布に貼りたい人|道具の安全が心配な人
素材ごとの向き不向き早見表
まずは、貼りたい物がどの素材なのかを表で確かめてみてください。「ひと手間が要る」は、下地を整えれば貼れる場合もあるという意味です。
| 素材 | 向き不向き | ひとこと |
|---|---|---|
| 紙・厚紙 | 向く | 液で薄くなじむ。紙の薄さでにじみ方が変わる |
| 木 | 向く | 表面がざらつくなら軽くならすと貼りやすい |
| 布 | ひと手間が要る | 布用の液の表示を確かめる。伸びる布は割れやすい |
| ガラス・陶器 | ひと手間が要る | ガラスや陶器に使える液か確認。食べ物に触れる面は避ける |
| プラスチック | ひと手間が要る | つるつるの表面は、そのままだとはがれやすい |
| 金属 | ひと手間が要る | 油分と錆に注意。下地用の塗料を使う方法もある |
| 革・ゴム | 難しい | よく曲がって、貼った面が割れたり浮いたりする |
難しい素材の共通点は、液がしみ込まない・表面に油がある・動いて形が変わるという3つです。デコパージュは、紙や布と下地を液でなじませて、薄い膜で閉じ込める技法。だから、液が表面にしっかり食いつかない素材や、貼ったあとに伸び縮みする素材は苦手なんです。
たとえばプラスチックの小物に貼りたい時は、表面をきれいに拭いて、細かい紙やすりで軽くこすり、プラスチックにも使える下地を挟むと、液が食いつきやすくなります。逆に、何も整えずに貼ると、乾いたあとに端から浮いてくることがあります。ガラスや陶器は、使える液かどうかを製品の表示で確かめてから始めてください。ふだん水に濡れる場所や、熱いお湯が当たる物、口に触れる食器には、デコパージュは向きません。
はがれる・しわになる原因と、貼る前の準備
貼ったのにはがれる時は、次のどれかに当てはまることが多いです。
- 表面に油や汚れが残っている。手の脂、ほこり、つるつるの加工が、液をはじきます
- 下地が合っていない。つるつるの素材は、軽くこすって細かな傷をつけたり、下地用の塗料を塗ったりして、液が食いつくようにします
- 液の量が多すぎる、または少なすぎる。多いと紙がふやけてしわになり、少ないと端が浮いてきます
- 乾く前に触ってしまった。見た目が乾いて見えても、中が乾いていないことがあります
- 空気が入っている。端から中心へ、指の腹やへらでやさしく空気を逃がします
しわは、紙に液がしみて伸びた時にできます。薄い紙ほど出やすいので、紙ナプキンのように薄い物は、いちばん上の層だけをはがして使い、液は薄くのせながら、そっと広げるのがコツです。作業の合間にしわが出たら、指で外へなでるようにして整えます。
写真・コピー用紙が失敗する理由と、にじませない工夫
写真やコピー用紙をそのまま貼って失敗する場合、印刷のインクが水分で流れることがひとつの原因です。家庭用のプリンターのインクは、水に溶けやすい種類があり、液を塗ると色がにじむことがあります。
- 先に端で試し貼りをする。余白の小さな所に液を塗り、にじむか確かめます
- にじみそうなら、保護してから貼る。印刷面に保護用のスプレーを使う方法がありますが、スプレーは必ず換気をして、火のそばでは使わず、使用上の注意に従ってください
- 写真は厚い紙が多い。厚い紙はなじみにくく、端が浮きやすいので、貼る面を軽くならしておきます
- コピー用紙は薄い物が多い。薄い紙ほど、液でふやけやすいので、液を少なくしてそっと貼ります
タイルを使った小物作りに興味があれば、タイルのコースターを手作りする記事で、貼り方の違いも見られます。
貼る紙を選ぶ時のポイントもあります。紙ナプキンや和紙のように薄い紙は、液がしみ込んで下地になじみ、貼ったあとの段差が目立ちにくくなります。一方、厚いカードや、表面がつるつるにコーティングされた紙は、液がしみ込みにくく、端が浮きやすくなります。迷う時は、同じ紙の余りで、小さな試作をしておくと、本番の失敗が減ります。
上履き・布物に貼りたい時——布用の液と表示を先に
上履きや布のバッグに貼りたい場合、まず確かめたいのはその液が布に使えるかです。布用として売られている液は、貼ったあとも柔らかく、伸びる布になじむように作られています。普通の液は、乾くと固くなり、曲げた所からひびが入ることがあります。
- 洗えるかどうかは、液の表示で確認する。洗える回数やすすぎ方の目安は製品によって違うので、表示のとおりにしてください
- 洗う物は、洗濯の表示も先に見る。上履きなら、強くこすらず、そっと洗うのが長持ちの基本です
- 子どもが履く物は、しっかり乾かしてから。乾ききらないうちに履くと、はがれやすくなります
- 小さな飾りはつけない。はがれた飾りを、小さな子どもが口に入れる心配があります
💡 この困りごとへの提案
上履きの貼り物がはがれやすい理由は、上履きのワッペンがはがれる時の記事で詳しく触れています。専用の液を選ぶ場合は、紙や布を貼って仕上げる用途に合った物を選んでください。
ゆきこ( ゚Д゚)『失敗の話を聞くと、素材との相性より、準備の足りなさが原因になっていることがあるんですよね。貼る前の一手間が、あとで効いてくると思います』
最後に、貼ったあとの扱いも触れておきます。貼り終えた物は、風通しのよい所で、ほこりが付かないよう平らに置いて乾かします。乾く速さは、季節や湿気、液の量で変わるので、時間は状況で変わります。指で軽く触って、ひんやりしたりベタついたりしなければ、中まで乾いていると判断しやすくなります。仕上げの上塗りをするなら、液が乾ききってからにしましょう。
作業の注意——換気・刃物・手に付いた時
- 換気をする。液や仕上げの塗料、スプレーは、においがこもらない場所で使います
- はさみとカッターは大人が使う。刃先を自分の方へ向けず、手を刃の進む先に置かないようにします。子どもと作る時は、切る作業だけ大人が受け持ちます
- 手に付いたら洗う。液が乾く前なら、水で洗い流せる種類が多いです。目に入った時は水で洗い、気になる症状が出たら医療機関へ
- 食べ物に触れる面には使わない。お皿やカップの内側などは避け、飾りの用途にとどめます
- 小さな部品は手の届かない所に。ビーズや切れ端は、口に入れる心配があります
あわせて読みたい
貼る液がない時の考え方はデコパージュ液の代用の記事で、上履きの貼り物がはがれる悩みは上履きのワッペンがはがれる時の記事で見られます。タイルを使った小物作りはタイルのコースターを手作りする記事もどうぞ。
まとめ:できない素材は表で確かめ、貼る前に下地を整えて、端で試す
- 失敗しやすいのは、つるつる・油っぽい・よく曲がる素材。水や熱に何度も当たる物も苦手
- はがれは準備で防ぐ。表面を洗って、軽く整え、液は薄く
- 写真やコピー用紙は試し貼りを。にじむ時は保護してから貼る
- 布や上履きは、布用の液と表示を先に。洗い方も表示に合わせる
- 換気と刃物は大人が。食べ物に触れる面と小さな部品にも注意する
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめています。



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