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編み終わった作品に、名前のタグを付けたい。カーディガンやポーチに、ボタンを足したい。完成が近づくと、そんな仕上げの場面が待っています。でも、布の服と同じ感覚で縫い付けたら、ボタンの周りが引きつれたり、いつのまにかボタンが下がってきたり、ということが起こりがちなんです。
先に結論をひとつ。編み地は伸び縮みするので、タグもボタンも「1目だけに」ではなく「数目にまたがって」、力のかかる向きを考えて付けます。こう覚えておくと、位置と縫い方の迷いがぐっと減ります。タグの付け方、ボタンの付け方、下がる時の考え方、針と小物の片づけまで、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:タグを付けたい人|ボタンを付けたい人|ボタンが下がる・取れる人|穴が大きい・針の片づけ
タグの付け方——位置と縫い糸を先に決める
作品の名前タグや、洗濯表示のタグは、目立たない所に、編み地を引きつらせずに付けるのが基本です。位置は、着る物ならえりの内側や脇の縫い目の近く、小物なら内側の底に近い所が目立ちにくくて、肌にも当たりにくい場所です。
- 縫い糸か毛糸か。細い縫い糸は目立ちませんが、力のかかる所では編み目に食い込みやすいです。毛糸を細くさいて使うと、編み地と同じ風合いで、引きつれにくくなります
- 縫い方はまつり縫い。タグの縁に沿って、編み地をすくいすぎないように、小さな針目で縫います。糸を強く引くと、その部分だけ編み地がへこみます
- 縫い始めと終わりは編み目の中に隠す。玉結びを外に出すと、肌に当たってチクチクするので、結び目は編み地の裏側のすき間に引き込みます
洗濯のたびにタグが波打つ、という場合は、縫い目が強すぎる可能性があります。ゆるめに付け直して、洗濯のしかたを毛糸の表示に合わせると落ち着くことが多いです。毛糸の洗い方や水通しの考え方は毛糸の洗い方にまとめています。
作品によって、タグの付けどころも少し変わります。マフラーや帽子なら、肌に当たらない裏側の端に。ポーチやバッグなら、内側の縫い目の近くが目立たず、引っぱられにくい場所です。プレゼントにする場合は、洗い方の表示を一緒に付けておくと、受け取る人が助かります。
ボタンの付け方——裏に当て布を添えて、数目にまたがる
ボタンは、編み地の中でもいちばん力がかかる部品です。ボタンを留めるたびに引っぱられるので、1目だけに縫い付けると、その1目が伸びて穴が広がってしまいます。だから、付ける位置の周りの数目をまたいで、力を分散させます。
手順は、次のとおりです。
- 位置に印を付ける。ボタン穴と向き合う位置を、重ねて確かめます。ずれると、斜めに引っぱられます
- 裏に当て布を添える。薄い布や、小さなボタンを裏側にあてると、編み地が補強されます。編み地が厚い物は、省いても構いません
- 糸を数目にまたがって通す。針を編み目の中で、少しずつずらしながら通すと、力が分散します
- 糸足を作る。ボタンを編み地に密着させず、少し浮かせて縫うと、留めた時にボタンが厚みを逃がします
布のボタンの付け方や、糸足の作り方のコツは、ボタンの付け方に詳しくまとめています。編み地はこれに「当て布」と「数目にまたがる」が加わる、と考えると分かりやすいです。
ボタン選びも、仕上がりを左右します。重すぎるボタンは、編み地を下に引っぱって形を崩しやすいので、作品の厚みと重さに合った物を選ぶのがコツです。薄手の編み地には小ぶりで軽い物、厚手の編み地には少し大きめの物が合います。目の粗い編み地は、ボタンの穴を通る糸が目に引っかかりやすいので、糸足を少し長めにして様子を見ます。
ボタンが下がる・取れる時の考え方
付けたはずのボタンが、気づくと下がっている、ぐらぐらする。そんな時は、引っぱられる向きと、糸の通し方を見直してみてください。原因は、大きく3つに分かれます。
- 糸足がない、または短い。ボタンが編み地にぴったりくっついていると、留めた時に布の厚みを逃がせず、ボタンが引っぱられて傾きます
- 縫う位置が1か所に集中している。同じ目だけに針を通していると、そこがほどけてきます。数目にずらして縫い直します
- ボタンと穴の位置が合っていない。ずれたまま留めると、斜めに力がかかり続けます。付け直す時に、重ねて位置を確かめます
付け直す時は、古い糸を抜いたあとに、編み地が伸びていないか確かめてから縫うのがコツです。伸びていたら、裏に当て布を足して補強します。糸が切れるたびに付け直すより、最初に強めに補強するほうが、結果的に長持ちしますよ。
穴が大きい時と、針とボタンの片づけ
ボタンの穴が編み地に対して大きすぎる、あるいは編み地の目が粗くてボタンがすり抜けてしまう、という悩みもあります。そんな時は、穴の縁を糸で補強するか、ボタンの大きさを見直すのがおすすめです。補強は、穴の周りをかがるように糸を通して、縁を丈夫にします。
作業が終わったら、片づけも大切です。ボタンも針も、小さな子どもが口に入れたり、ペットがじゃれて飲み込んだりする心配があります。
- 針は出した本数を数えて、同じ本数を戻す。作業前と作業後に数えておくと、床やソファのすき間で見つからなくなる事態を防げます
- ボタンはフタのある入れ物へ。小さなボタンは、床に落ちると見つけにくいうえ、誤飲の心配があります
- 先の尖った針を編み地に残したまま置かない。手に取った時に刺さることがあります
- 付けたあとは、強めに引いて確かめる。ボタンが取れて口に入る事故を防ぐために、お子さんが使う物は特に念入りに
万一、小さな物を飲み込んだかもしれない時は、様子を見るより先に、かかりつけの小児科や救急相談窓口に連絡してください。判断は専門家に任せるのがいちばんです。針や小物の管理は編み物のマーカーがない時でも触れています。
ファスナーやがま口を付けたい時は
ボタンだけでなく、ポーチやバッグに仕立てるなら、ファスナーやがま口の口金を付けたくなると思います。編み地ならではの付け方があり、ボタンと同じく「伸びる」ことを前提に考えるのがコツです。詳しくは編み物にファスナーやがま口を付ける時にまとめています。
ゆきこ( ゚Д゚)『タグもボタンも、「編み地は伸びる」を忘れなければ、だいたいうまくいきますよね。急いで強く縫うより、ゆっくり数目ずつが近道です』
💡 この困りごとへの提案
名前を入れたタグがあると、プレゼントにも自分用にも、ぐっと「作品」らしくなります。縫い付けられる布のタグを数枚そろえておくと、編み終わったその日に付けられます。
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布のボタンの付け方と糸足のコツはボタンの付け方を、ファスナーやがま口の付け方は編み物にファスナーやがま口を付ける時を、マーカーや針がない時の代わりと管理は編み物のマーカーがない時をどうぞ。仕上げたあとの洗い方は毛糸の洗い方にまとまっています。
まとめ:数目にまたがって、裏に当て布、糸足を作る。針とボタンは数えて片づける
- 編み地は伸びるので、数目にまたがって付ける。1目だけに縫い付けない
- タグは目立たない内側に、ゆるめのまつり縫い。玉結びは編み目の中へ
- ボタンは裏に当て布を添えて、糸足を作る。位置を重ねて確かめる
- 下がる時は、糸足・縫う位置・穴との位置を見直す。補強してから付け直す
- 針とボタンは数えて、フタ付きの入れ物へ。子どもとペットの手が届かない所に
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手順を1枚にまとめています。



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