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「防災グッズを揃えなきゃ」と思いつつ、何十点ものリストを見て手が止まっていませんか。全部を一度に揃える必要はありません。まずは「命を守る最低限」から。持ち出し用と自宅避難用に分けた、本当に外せない防災グッズを優先度順にまとめました。
最低限の防災グッズ 早見表
| 優先度 | アイテム | 用途 |
|---|---|---|
| S(即命に関わる) | 飲料水・モバイルバッテリー・常備薬 | 水分・連絡・持病対応 |
| A(初日を乗り切る) | 懐中電灯・そのまま食べられる食品・携帯トイレ | 夜間・空腹・衛生 |
| A | 現金(小銭)・身分証コピー・健康保険証コピー | 停電時の買い物・手続き |
| B(あると大きい) | 軍手・ホイッスル・レインウェア・タオル | 移動・救助要請・防寒 |
| B | ウェットティッシュ・マスク・救急セット | 衛生・けが対応 |
まず揃える「持ち出しリュック」の中身15点
避難所や車へ移動する時にサッと持てる、1人用リュックの最小構成です。
- 飲料水(500ml×2〜3本)
- そのまま食べられる食品(ようかん・ビスケット・栄養補助食品)
- モバイルバッテリー+ケーブル
- 懐中電灯(ヘッドライトなら両手が空く)
- 携帯トイレ(3〜5回分)
- 常備薬・お薬手帳のコピー
- 現金(公衆電話・自販機用に小銭も)
- 身分証・保険証のコピー
- ホイッスル(閉じ込め時の救助要請に)
- 軍手
- レインウェア(防寒着も兼ねる)
- タオル1〜2枚
- マスク・ウェットティッシュ・アルコールジェル
- ばんそうこう等の簡易救急セット
- 大きめのポリ袋数枚(給水袋・雨具・敷物に化ける万能選手)
重さの目安は男性15kg・女性10kg以内と言われますが、実際に背負って歩けるかが基準です。詰めたら一度背負って家の周りを歩いてみてください。
自宅避難用は「水・食・トイレ・電気」の4本柱
災害の多くは「自宅で数日過ごす」形になります。在宅避難の備えはこの4つに集約されます。
- 水:1人1日3L×3日〜1週間分
- 食:普段の食品を多めに回すローリングストック+カセットコンロとボンベ
- トイレ:断水すると水洗トイレは使えません。携帯トイレを1人1日5回×人数×3日分以上
- 電気:モバイルバッテリー複数+乾電池。余裕があればポータブル電源(EcoFlowの評判記事参照)
わが家仕様にカスタマイズする
- 赤ちゃん:ミルク(液体ミルクが便利)・おむつ・おしりふき・抱っこ紐
- 高齢者:常備薬・老眼鏡・入れ歯洗浄・介護用品
- 女性:生理用品・防犯ブザー
- ペット:フード1週間分・リード・ケージ・排泄用品(避難所はペット用品の支援が遅れがち)
- メガネ・コンタクトの人:予備のメガネは最重要アイテムのひとつ
置き場所と点検
- 持ち出しリュックは玄関か寝室(就寝中の被災に備え、寝室推奨)
- 家族それぞれの分を分けておくと、1つが取り出せなくても対応可能
- 年2回(防災の日9/1と3/11など)に中身を点検し、食品・電池・薬の期限を確認
- スマホに家族の連絡先・保険証の写真を保存しておくのも立派な備えです
非常持ち出し袋の重さと、詰める順番
いくら中身を揃えても、持って走れなければ意味がありません。重さの目安は次の通りです。
| 対象 | 重さの目安 |
|---|---|
| 成人男性 | 15kg程度まで |
| 成人女性 | 10kg程度まで |
| 高齢者・子ども | 体重の10%程度まで |
実際に背負って階段を上り下りしてみると、想像より重いことが分かります。一度は必ず背負って歩いてみてください。
詰める順番にもコツがあります。重いものを背中側の上部に入れると、重心が安定して軽く感じます。水などの重量物を袋の底に入れると、後ろに引かれて疲れやすくなります。すぐ使うライト・軍手・マスクは、外ポケットへ。
「1次持ち出し」と「2次備蓄」を分ける
- 1次持ち出し袋:避難所へ走るときに持つもの。命をつなぐ最低限(水・ライト・携帯トイレ・薬・現金・充電器)に絞り、軽くする
- 2次備蓄:自宅が無事なら取りに戻れるもの。食料、着替え、カセットコンロ、ポータブル電源など。玄関の物置や車に
1次持ち出し袋に全部詰め込むと重くなりすぎて、いざというときに置いていくことになります。2段構えにするのが実用的です。置き場所は玄関か寝室——夜中に地震が起きても手が届く場所にしてください。
防災グッズ よくある質問
Q. 市販の防災セットを買えば十分?
ベースとしては優秀です。ただし薬・メガネ・子ども用品などの「わが家専用アイテム」は入っていないため、購入後に追加カスタマイズが必須です。
Q. 車に積んでおくのはあり?
有効です。特に水・毛布・携帯トイレ・スニーカーは車載向き。ただし夏の車内は高温になるため、カセットボンベ・スプレー缶・チョコ類は積まないでください。
Q. 何から買えばいい?
今日買えるなら「水・携帯トイレ・モバイルバッテリー」の3つから。この3つだけで初日の困りごとの大半に対応できます。
Q. 非常持ち出し袋はひとつでいい?
家族の人数分に分けるのが理想です。1人がすべてを背負う構成は、その1つを失うと全滅します。子どもにも軽いリュックを持たせましょう。
Q. 現金はいくら入れておく?
停電するとATMもキャッシュレス決済も使えません。1万円程度を小銭混じりで入れておくと安心です。特に10円玉は公衆電話に使えるので、数十枚あると心強いです。高額紙幣はお釣りが出ない場面が多いので、千円札を中心に。
Q. 中身の点検はいつする?
年2回、3月と9月の防災週間に合わせるのが分かりやすいです。食品と電池の期限、ライトの点灯、季節に合った衣類かどうかを確認します。子どもがいる家庭は、成長に合わせて衣類やおむつのサイズ見直しも必要です。
Q. 市販のセットを買えばいい?
ゼロから揃えるより効率的です。ただし市販セットは「万人向けの最大公約数」なので、薬・眼鏡の予備・生理用品・子ども用品など、自分の家族に必要なものを買い足してください。セットを土台に、足りない分を追加するのが現実的です。
▶ 「何を揃えればいいか分からない」ならセットから
この記事の15点をひとつずつ揃えるのが大変なら、防災士と消防士が監修した44点セットをベースにして、常備薬・メガネ・子ども用品など「わが家専用アイテム」を足す方法もあります。
まとめ|完璧を目指さず「S優先度の3つ」から
防災グッズは全部揃えようとすると挫折します。まずは水・モバイルバッテリー・常備薬(+携帯トイレ)から。持ち出しリュック15点→在宅避難の4本柱→わが家仕様のカスタマイズ、と段階的に整えれば、1か月後には十分な備えが完成しています。台風シーズンが本格化する前の今週末、最初の3つだけでも揃えてみませんか。


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