ニューバランス565と574の違いは?「565は574の廉価版」と言われる本当の理由

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靴屋さんでニューバランスの棚を眺めていると、574のすぐ近くに、そっくりな顔をした565が並んでいることがあります。値札を見ると565のほうが安い。「これって574の安いやつ?」「パチモンじゃないよね?」と、その場でスマホ検索した経験のある方、けっこう多いのではないでしょうか。

先に安心してもらうと、565はれっきとしたニューバランスの正規モデルです。ただ、574とはクッションの構造も、シルエットも、そして「どこで売っているか」も違います。しかもこの「どこで売っているか」こそが、値段の差の正体だったりします。この記事では、公称スペックの比較と販路の話を通して、565と574のどっちを選ぶかまで整理していきます。

565と574は なにがちがう?574:公式通販でも買える定番モデルクッションはENCAP。まるみのある形565:お店ルート中心のきょうだいモデルクッションはC-CAP。ほそみの形ねだんの差の正体は「はんろ」のちがい定価は同水準。売り場がちがうから安く見えるえらび方は「どこで・なにに使うか」どちらも正規モデル。優劣ではなく用途で決める※くわしい数字は本文の表でどうぞ

先に全体像:565と574の違いを1枚の表で

細かい話に入る前に、違いをまとめて眺めておきます。数値や仕様は執筆時点の公称値・販売店表記で、モデルの世代やカラーによって変わることがあります。購入前には販売ページで最新の仕様を確認してください。

項目 565 574
ミッドソール(公称) C-CAP(EVAを圧縮成型したクッション材) ENCAP(EVA材をポリウレタンのリムで包んだ構造)
アッパー素材(公称) 天然皮革+合成繊維(スエード×メッシュ系) スエード×メッシュの組み合わせが定番
シルエット 574より細身・すっきりめとされる 丸みがあり、足元にボリュームが出る
主な販路 ABCマートなど量販店・靴店チェーン中心 公式オンラインストア・直営店を含め広く流通
価格の目安(執筆時点) 希望小売価格は税込13,970円との販売店表示あり。実売は1万円を切ることも多い 定番のU574が公式通販で税込13,970円。セール時はそれ以下も

表を見て「あれ?」と思った方、いい着眼です。そう、希望小売価格のレベルでは、565と574はほぼ同じ水準なんです。それなのに店頭では565のほうが安く見える。ここに565というモデルの性格がよく表れているので、順番にひもといていきます。

いちばん大きな違いは「どこで売っているか」

574は、ニューバランスの顔ともいえる定番モデルです。公式オンラインストアにも直営店にも並んでいて、スポーツ店でもセレクトショップでも見かけます。80年代のオフロードシューズ「576」の流れをくむモデルとして、公式でもしっかり紹介されています。

一方の565は、執筆時点でニューバランスの公式オンラインストアを検索しても出てきません。売っているのはABCマートやアスビー、ヒマラヤ、フィットハウスといった量販店・靴店チェーンやその通販サイトが中心です。つまり565は、いわゆる「お店ルート(流通)向け」に展開されているモデルという位置づけなんですね。ニューバランスが正規に作って正規に卸している靴なので、品質面で怪しいものではまったくありません。売り場が違うだけです。

こうした「特定の販路で展開されるモデル」はニューバランスに限らずスニーカー業界ではよくある仕組みで、以前書いたABCマート限定モデルの話と同じ構図です。ブランドとしては、直営で売る看板モデルと、量販店の価格帯で戦うモデルを分けてラインナップしているわけです。

「565は574の廉価版」説はどこまで本当か

ネットでよく見かける「565は574の安いバージョン」という説。これ、半分当たっていて半分ずれています。

まず「ずれている」ほうから。上の表のとおり、メーカー希望小売価格ベースでは565と574はほぼ同水準の表示が見られます(執筆時点)。定価の設定だけを見るなら、「565=格下の安物」とは言い切れないんです。

では、なぜ店頭で565のほうが安いことが多いのか。ここが「半分当たっている」ほうで、量販店ルート中心のモデルは、値引きやセールの対象になりやすいからです。量販店は価格競争が激しい売り場なので、実売価格が希望小売価格からぐっと下がる。結果として「565はいつも574より安い=廉価版」というイメージができあがった、というのが実態に近い読み方だと思います。

ゆきこ( ゚Д゚)『安く見えた理由、靴じゃなくて売り場のほうだったの…』

もちろん、後で触れるようにクッション構造や素材の作りは574と同一ではないので、「中身まで全部同じでただ安い」わけでもありません。「574と似た顔立ちの、量販店価格帯で戦うきょうだいモデル」くらいの理解がいちばん実像に近いはずです。

クッション構造の違い:C-CAPとENCAP

履き心地に関わるいちばんの構造差が、ミッドソールです。

  • 565のC-CAP——クッション材のEVAを圧縮成型したもの。軽さと、クッションのへたりにくさを狙った構造です
  • 574のENCAP——柔らかい発泡材(EVA)を、耐久性の高いポリウレタンのリムでぐるりと囲った構造。クッション性に安定感を足す設計で、かかと部分に搭載されています

ざっくり言うと、C-CAPは「軽くシンプルに」、ENCAPは「柔らかさを硬い枠で支える」という思想の違いです。履いたときの感じ方はレビューでも人によって割れていて、「565のほうが軽快」「574のほうが安心感がある」といった声がそれぞれあります。足の形や歩き方で印象が変わる部分なので、ここは優劣ではなく好みの領域と考えるのが正直なところです。

シルエットとサイズ感の違い

見た目の印象も少し違います。565は574に比べて細身ですっきりしたシルエットとされることが多く、574は丸みがあって足元にボリュームが出るデザインです。574の「ぽってり感」がかわいくて選ぶ人もいれば、細身のパンツに合わせやすいからと565を選ぶ人もいて、ここも完全に好みの世界ですね。

サイズ感については「565はやや細めに感じた」というレビューが見られますが、足幅の感じ方は個人差が大きいところです。ニューバランスはモデルによってウイズ(足幅)の展開も違うので、できれば店頭で試着、通販ならサイズ交換ができるショップを選ぶのが安全です。565の主戦場は量販店なので、実物を履き比べやすいのはむしろ565の利点かもしれません。

迷ったらどっち?用途別の選び方

優劣で決まる2足ではないので、「自分の買い方・使い方」に寄せて選ぶのが早いです。

こんな人 向いているのは 理由
定番をきちんと持っておきたい 574 公式扱いの看板モデル。色数も情報量も多く、長く定番であり続けている
予算を抑えつつNBらしい1足がほしい 565 量販店の実売価格がこなれやすい。正規品なので品質の心配は不要
細身のパンツに合わせたい 565 すっきりめのシルエットとされ、足元が重くなりにくい
人と被りにくいほうがいい 565 574ほど街で見かけない。販路が絞られているぶん遭遇率も低め
贈り物・失敗したくない 574 知名度と情報量が多く、サイズ選びの参考レビューも豊富

574はカラーバリエーションが本当に豊富で、公式通販やモール系でも選びやすいモデルです。定番グレーや黒はいつの季節も使い回しが利きます:楽天市場で見るAmazonで見る

ちなみに「574と996でも迷っている」という方は、比較の軸がまた少し変わってきます。そちらは996と574の違いの記事で整理しているので、あわせてどうぞ。565→574→996と並べると、ニューバランスの定番ラインの地図がだいたい頭に入ります。

まとめ:565は「怪しい安物」ではなく「売り場が違うきょうだい」

  1. 565も574もニューバランスの正規モデル。565は量販店・靴店チェーン中心、574は公式を含め広く流通という販路の違いがある
  2. 「廉価版」イメージの正体は実売価格の差。希望小売価格の水準はほぼ同じ表示で、量販店ルートゆえに565は値引きされやすい(執筆時点の目安)
  3. クッションは565がC-CAP(圧縮EVA)、574がENCAP(EVA+ポリウレタンリム)で設計思想が異なる。感じ方は好みの領域
  4. シルエットは565が細身寄り、574が丸みとボリューム。サイズ感は個人差が大きいので試着かサイズ交換可の店が安心
  5. 仕様や価格は変わることがあるので、購入前に販売ページで最新の公称スペックを確認

保存版:この記事の早見表

565と574の違いを1枚の画像にまとめました。お店で現物を前に迷ったとき、スマホからさっと見返せます。

ニューバランス565と574の違い早見カード:565はC-CAP搭載で細身・量販店ルート中心、574はENCAP搭載で丸みのある定番・公式でも購入可、価格差の正体は販路の違いで定価は同水準

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