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図工の日の白い体操服の袖に、青い絵の具がべったり。「水彩だからすぐ落ちるでしょ」と洗濯機に入れたのに、乾いた服にはくっきり青い跡——ここで検索されている方が多いと思います。
まず希望のある話から。学校の絵の具(学童用の水彩絵の具)なら、洗濯機で落ちなかったシミも、手洗いでまだ薄くできます。洗濯機で落ちないのは絵の具が強いからではなく、洗濯機の洗い方が絵の具に合っていないからです。合ったやり方——ぬるま湯+固形石けん+もみ洗い——に切り替えれば、今からでも巻き返せます。
ただし、アクリル絵の具だった場合は話が変わります。そこの見分けも含めて、順番に整理しますね。
なぜ洗濯機では落ちないのか
学童用の水彩絵の具は「乾いても水で戻る」性質がある一方で、糊(のり)成分と顔料が繊維の織り目に入り込んで固まるので、洗濯機の水流でなでられる程度では出てきません。落とすのに必要なのは、①ぬるま湯でゆるめる②石けんの洗浄成分を直接届ける③繊維をもんで顔料を物理的に押し出す、の3点セット。つまり手洗いの独壇場なんです。
この構造は墨汁のシミとほぼ同じで、当ブログの墨汁の落とし方の記事で書いた「染みではなく粒」の話がそのまま当てはまります。
手順:ぬるま湯+固形石けん+もみ洗い
- 乾いてこびりついた絵の具のかたまりがあれば、爪かスプーンの背でそっと剥がしておく
- 洗面器に40℃くらいのぬるま湯をはり、シミ部分を10分ひたす(熱湯は逆効果です。タンパク系の汚れや一部の顔料は熱で定着が進みます)
- 固形石けんをシミに直接ゴリゴリこすりつける。ここで定番なのがウタマロ石けん。「ウタマロで絵の具は落ちる?」とよく聞かれますが、蛍光増白剤入りの固形石けんは白い体操服のこの手のシミにいちばん相性がいい選択です
- 生地と生地を合わせてもみ洗い。泡が青や赤に染まってきたら、顔料が出てきている証拠です
- すすいで、色が薄くなる限り3〜4を繰り返す
ゆきこ( ゚Д゚)『泡に色が移ってくると「出てる出てる!」ってちょっと楽しい。洗濯機に任せてた時間はなんだったの…』
それでも残った色は、酸素系漂白剤のつけおきで
もみ洗いで8割落ちて、うっすら色が残る——ここからは漂白剤の出番です。色柄物にも使える酸素系漂白剤(ワイドハイター等)を40℃のお湯に溶かして30分〜2時間のつけおき。分量と注意点は上履きのワイドハイター洗いの記事と同じ要領です。
注意は2つ。塩素系のハイターは白無地専用で、色柄物に使うと服の色ごと抜けます。そして塩素系と酸素系を混ぜたり続けて使ったりしないこと。作業は換気しながらどうぞ。
アクリル絵の具だった場合——見分け方と現実的な話
チューブに「アクリル」「アクリルガッシュ」とあれば、これは乾くと水に溶けない樹脂の膜になる絵の具です。図工クラブや中高の美術、大人の趣味用に多く、乾いてしまった後は石けんでも漂白剤でもほぼ動きません。
- 乾く前:即、水でもみ洗い。ここなら勝てます
- 乾いた後:完全には戻らない前提で。消毒用エタノールや専用クリーナーで多少やわらぐことがありますが、生地の色柄を傷めるリスクと隣り合わせなので、大事な服なら早めにクリーニング店に相談を
学校の授業で使うのはほとんどが水彩ですが、「落ちない度」がまるで違うので、まずチューブの表記を確認してみてください。
どこまで戻れば合格か——正直な目安
水彩でも、時間がたったシミ・濃い色(赤・青)のシミは、「言われれば分かる程度のうっすら」までが現実的なゴールのことがあります。そこまで来たら、あとは日々の洗濯で少しずつ薄くなっていきます。体操服なら十分「戦える見た目」ですし、どうしても気になるならワッペンで隠す手もあります。
そして次の図工の日は、汚れてもいい長袖(スモック代わり)を1枚持たせるのが最強の予防です。パレットを忘れた日の対処はパレットの代用の記事、持ち帰ったパレットの洗い方はこちらの記事にまとめています。
まとめ:洗濯機ではなく手洗い。石けんを直接、もみで押し出す
- 水彩なら洗濯機で落ちなくてもまだ戻せます。ぬるま湯40℃+固形石けん直塗り+もみ洗い
- 熱湯は使わない。ゆるめるのはぬるま湯まで
- 残った色は酸素系漂白剤のつけおきで仕上げ。色柄物に塩素系はNG・混ぜるのもNG
- アクリルは乾く前が勝負。乾いた後は完全には戻らない前提で
- ゴールは「うっすら」で合格。次からはスモックか汚れてもいい服で予防を
保存版:この記事の早見表
手順と注意を1枚にまとめました。図工の日の夕方にどうぞ。



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