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ポーチや上着のファスナーを閉めようとしたら、いちばん下の小さい金具がいつの間にか消えていて、スライダーがスポンと抜けそうになっている——。「この部品だけ売ってるの?そもそも名前が分からない…」と検索して、ここに辿り着いた方が多いと思います。
あの金具、下端にあるものは「下止め(したどめ)」、上端のものは「上止め(うわどめ)」と言います。役割はどちらも「スライダーの通せんぼ」。そして結論から言うと、専用金具がなくても、糸を8回ほど巻いてかがれば通せんぼは復活します。お裁縫が得意でなくても大丈夫な作業なので、手順とコツ、そして100均でちゃんと直す方法まで順番に説明しますね。
まず応急処置:スライダーが抜けかけているなら
下止めが外れた状態でスライダーを下まで引くと、務歯(むし=ギザギザの歯)からスライダーごと抜けて左右が分離してしまいます。もう抜けてしまった場合は、務歯の下端の左右をそろえて、スライダーの両側の溝に同時に差し込み、少しずつ上へ引き上げると戻せます。ここが一番イライラする工程ですが、左右の高さをぴったりそろえるのがコツです。
本命:糸をぐるぐる巻く「バータック」——実は正式なやり方です
下止めの代用として一番おすすめなのが、糸で土手を作る方法です。手芸の世界では「かんぬき止め」「バータック」と呼ばれる正式なテクニックで、市販の服でもスライダーの止めに糸を使っているものがあるくらい、実用強度があります。
やり方は図解のとおり。ミシン糸か手縫い糸を2本取りにして、務歯のいちばん下の隙間に通し、同じ場所に8〜10回巻きつけて玉結び。仕上げに透明マニキュアか手芸用ボンドをちょんと乗せて固めれば、ほつれずに長持ちします。所要時間は5分、材料費はほぼゼロ。上止めが外れた場合も、上端に同じ土手を作るだけです。
ゆきこ( ゚Д゚)『「部品を取り寄せて修理か…」と覚悟した5分後には直ってました。糸、強い。えらい』
ちゃんと金具で直したい人へ:100均に補修セットがあります
見た目もきちんと仕上げたい場合は、ダイソーやセリアの手芸コーナーにファスナー補修用の止め金具セット(上止め・下止めが数個入り)があります。使い方は、外れた位置に金具をかぶせてペンチでぎゅっと挟むだけ。コツは、一気に潰さず、左右から少しずつ均等に締めることと、務歯を巻き込まない位置に乗せることです。ペンチで指を挟まないよう、金具は小さいので小さいお子さんの手の届かない所で作業・保管してくださいね。
手芸店やネットには金属製・樹脂製などサイズ違いの補修パーツもあるので、お気に入りのバッグなら号数(ファスナーの幅)を測って合うものを選ぶと仕上がりがきれいです。
やらないほうがいい応急処置
- ホチキスで留める——生地とテープに穴が開き、外すときに務歯を痛めがち。強度も出ません
- セロテープ・ガムテープ——粘着剤が務歯に残って、今度は開閉が渋くなります
- 瞬間接着剤を務歯に流す——スライダーごと固まって再起不能になる事故が定番です。接着剤を使うのは「糸のほつれ止め」までにしておきましょう
そもそも、なぜ外れた?——買い替えサインの見分け
下止めは、スライダーを勢いよく下まで引く癖や、長年の開閉でじわじわ緩んで外れます。金具だけの問題なら今回の方法で復活しますが、務歯が欠けている・テープ(布部分)が裂けている・スライダー自体がゆるゆるの場合は、ストッパーを直しても閉まりが悪いままです。その時はスライダー交換や、リュックなら本体のお手入れも含めて考えどきかもしれません。リュックといえば、当ブログではリュックの臭い取りもまとめています。あと、朝の「切れた!」つながりでは靴紐の代用もどうぞ。
持っておくと安心な道具
ファスナーまわりのトラブルは一度起きると続くので、補修パーツを1袋常備しておくと気が楽です。上止め・下止め・スライダーがセットになった修理キットなら、号数違いにもだいたい対応できます。
ネットでまとめて揃えるなら、こういうセットが1つあれば家族分のポーチ・上着をカバーできます。
金属ファスナーが白や緑のサビをふいていたら、ファスナーのサビ取りと滑りの戻し方もどうぞ。
まとめ:金具の代わりは「糸の土手」で十分
- 下止め・上止めの役割はスライダーの通せんぼ。なくなっても代用できる
- 本命は糸を8〜10回巻いてかがるバータック。マニキュアで固めれば洗濯にも耐える
- きちんと直すなら100均の補修金具セットをペンチで。少しずつ均等に締める
- ホチキス・テープ・瞬間接着剤は非推奨。被害が広がります
- 務歯やテープ自体が傷んでいたら、ストッパー修理では戻らないので買い替えも視野に
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手順カードを置いておきます。お裁縫箱にどうぞ。



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