ファスナーのサビ取り——白サビ・緑青の落とし方と、サビで動かない時の「削らない」ほどき方

生活

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衣替えで出したジャンパーのファスナーが、白い粉をふいている。バッグの金具が緑色になっている。そして動かそうとすると、ジャリ…と嫌な感触——金属ファスナーのサビ、放置した季節ものの定番トラブルです。

サビ取りというとゴシゴシ削るイメージですが、ファスナーの場合は削りすぎると務歯(ギザギザの歯)の噛み合わせが悪くなるので、順番が大事。この記事では、サビの種類別の落とし方 → 動かない時の「削らない」ほどき方 → 布にシミを作らない養生、の順でまとめます。

まず見分け:白い粉か、緑色か

  • 白い粉状——アルミ系ファスナーの白サビ。粉っぽく浮いているだけなら軽症です
  • 緑〜青色——真鍮(金色の金具)にできる緑青(ろくしょう)。銅の酸化物で、見た目のわりに落とせます。昔は猛毒と言われましたが、現在では毒性は俗説ほどではないとされています。とはいえ口に入れないに越したことはないので、作業後は手を洗ってください

落とし方:乾式→重曹→クエン酸の順で「弱い順に」

  1. 乾いた歯ブラシでこすり出す——浮いているサビは乾式で結構落ちます。いきなり濡らさないのがコツ(濡れると粉が生地に染みます)
  2. 重曹ペースト——重曹に水を数滴混ぜてペースト状にし、歯ブラシに付けて務歯をこする→固く絞った布で拭き取る。研磨がマイルドで金具を傷めにくい定番です
  3. 緑青にはクエン酸を「短時間」——クエン酸水(水200mlに小さじ1)を綿棒に含ませ、緑青の部分に当てて→数分以内にすぐ水拭き。酸に長く浸すと真鍮そのものが変色するので、短期決戦で。※塩素系漂白剤との併用は厳禁です(有毒ガス)
  4. 仕上げは完全乾燥——水分が残るとサビが再スタートします。ドライヤーの冷風か陰干しで
弱い順に落とす→滑りで仕上げる0.養生:ファスナーの下にラップ・クリアファイルを差し込むサビ汁と洗剤が生地に染みるのを防ぐ。ここをサボるとシミが残る1.乾いた歯ブラシ → 2.重曹ペーストでこすって拭き取る白サビはここまでで大半が落ちる3.緑青=クエン酸水を綿棒で短時間→すぐ水拭き→完全乾燥長時間は真鍮が変色/塩素系との併用は厳禁動かない時:削る前に「ろうそく or 鉛筆の芯」を務歯に塗るロウと黒鉛は布を汚さない天然の潤滑剤。塗って少しずつスライダーを往復

サビで動かない時:削るより「滑らせる」

サビ取りをしても動きが渋い時、やすりで削りたくなりますが、ちょっと待って。務歯を削ると噛み合わせが崩れて、今度は閉めても開いてくるファスナーになりがちです。先に試すべきは潤滑で、しかも布製品には専用スプレーより昔ながらのこれが優秀。

  • ろうそく(ロウ)を務歯に塗る——白いロウを上下の務歯に軽くこすりつけて、スライダーを少しずつ往復。ロウが溝に入って滑りが戻ります
  • 鉛筆の芯(黒鉛)でなぞる——黒っぽい金具ならこちら。黒鉛は乾いた潤滑剤の代表です

どちらも布を汚さないのが最大の利点。潤滑スプレー(シリコンスプレーなど)を使う場合は、直接噴かずに綿棒に取って金具だけに。布に付くとシミになります。

ゆきこ( ゚Д゚)『子どものウインドブレーカー、白い粉のファスナーを削る気満々でペンチまで出したんですが、重曹とろうそくで普通に復活しました。武器は最後まで抜かないほうがいい』

再発させない保管——サビの餌は湿気

サビの原因はシンプルに湿気です。濡れたまま畳んで収納しない・衣替え前に完全に乾かす・長期保管の前に務歯にロウを薄く塗っておく。この3つで来シーズンの白い粉はほぼ防げます。金属のサビ問題は湯たんぽのサビでも書きましたが、理屈はぜんぶ同じです。

なお、務歯が欠けている・スライダーがゆるゆるという場合はサビではなく部品の問題なので、ファスナーの止め金具の直し方のほうをどうぞ。樹脂ファスナーはそもそもサビないので、動かない原因は糸の噛み込みか変形です。

道具はこの2つで足ります

重曹とクエン酸のコンビは、ファスナーのほか水垢・焦げと家中で使い回せます。掃除用の大袋がお得です。

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ロウはお仏壇の白ろうそくでもOKですが、ファスナー専用の潤滑剤(スティックタイプ)もあります。

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まとめ:養生→乾式→重曹→クエン酸短時間。動きはロウで戻す

  1. 作業前にラップかクリアファイルで生地を養生
  2. 乾いた歯ブラシ→重曹ペーストの順。白サビはこれで大半落ちる
  3. 緑青はクエン酸を短時間→即水拭き。塩素系と併用しない
  4. 動かない時は削らずろうそく・鉛筆の芯で滑りを回復
  5. 再発予防は完全乾燥+保管前のロウ薄塗り

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。衣替えの季節にどうぞ。

ファスナーのサビ取り早見表:ラップで生地を養生してから、乾いた歯ブラシ、重曹ペーストの順でこすり、緑青はクエン酸水を綿棒で短時間当ててすぐ水拭き。塩素系と併用しない。動かない時は削らずろうそくか鉛筆の芯を務歯に塗って滑りを回復。再発予防は完全乾燥と保管前のロウ薄塗り

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