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塗り絵ブームに乗って色鉛筆を握ったら、あれ? YouTubeで見るみたいに色が重ならない。上から塗った色がツルツル滑って弾かれる。混色のグラデーションどころか、テカテカの下の色が勝ち続ける——「私の色鉛筆が安物だから?」と思ったあなた、たぶん違います。
重ね塗りできない原因の9割は、道具ではなく筆圧。強く塗ると紙の表面で2つのことが起きて、上の色を受け付けなくなるんです。仕組みが分かれば直し方は簡単なので、順番にいきましょう。
なぜ上の色が乗らないのか——紙の上で起きている2つのこと
- ① 紙の目が潰れている——色鉛筆の色は、紙の表面の凸凹に顔料が引っかかることで付きます。強い筆圧でぐりぐり塗ると、この凸凹が押し潰されてツルツルの平面に。引っかかる場所がなくなった紙には、もう色が乗りません
- ② ワックスの膜ができている——色鉛筆の芯は顔料をワックス(ろう分)で固めたもの。強く塗るとワックスが表面にたっぷり付いて、ろうそくでコーティングしたのと同じ「弾く膜」になります。時間がたつと白っぽく曇って見えるのもこの膜のしわざです
つまり「重ね塗りできますか?」の答えは、できます。ただし1層目を軽く塗った場合に限る。最初の1色で全力を出すと、その時点で試合終了なんです。
ムラなく重ねる3つのコツ
コツ①:筆圧2割——「物足りない」がちょうどいい
目安はいつもの2割の力で、紙を撫でるように。1回で色を決めず、同じ場所を薄く3〜5層重ねます。1層目はほとんど色がついていないくらいで正解です。薄い層を重ねた色は、1発のぐりぐり塗りとは別物の、深みのある発色になります。芯は削りたての尖った状態だと軽いタッチで塗りやすく、丸まった芯は太い線でつい力が乗るので、こまめに削るのも地味に効きます。
コツ②:明るい色から先に塗る
重ね塗りの順番は明るい色→濃い色。黄色の上に赤は乗りますが、赤を全力で塗った上に黄色はほぼ発色しません。「下地は明るく広く、影は後から濃い色で」の順にすると、混色もグラデーションも自然に決まります。
コツ③:仕上げは白色鉛筆で「磨く」
専用のブレンダー(無色の混色用鉛筆)がなくても、白色鉛筆で上からくるくると強めに磨けば代用できます。層になっていた色のワックスが練り混ざって、境目とムラがスッと消え、表面につやが出ます。仕上げの魔法なので、ぜひ最後の1手に。ティッシュや綿棒で軽くこすってなじませる方式も、ふんわり系の塗り絵で人気です。
「できるメーカーは?」への正直な答え
検索でよく見かける質問ですが、正直にいうと特定の高級ブランドでなくても重ね塗りはできます。ただし道具の傾向はあって、
- 芯が柔らかめの「油性色鉛筆」は重ねやすい——顔料とワックスが豊かで、薄塗りでもよく発色します。大人の塗り絵向けセットはだいたいこちら
- 硬い芯(硬質色鉛筆・採点用など)は重ね塗り向きではない——線画・筆記用の設計なので、何層も重ねる用途だとザラつきがち
- 紙も相棒——コピー用紙より、少し厚みと目のある紙(ケント紙・塗り絵本の紙)のほうが層を受け止めてくれます
今お使いの色鉛筆が子どもの硬めのセットで、「コツを守ってもザラザラする」なら、柔らかめの油性色鉛筆に替えると世界が変わります。36色あれば重ね候補にも困りません。
ゆきこ( ゚Д゚)『長男の宿題の塗り絵に本気を出した夜、ぐりぐり塗りの私の空はテカテカの青1色、筆圧2割で重ねた次男の空は夕焼けグラデ。母、筆圧から出直します』
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まとめ:全力で塗らない勇気
- 重ね塗りできない原因は強い筆圧。紙の目が潰れ、ワックスの膜が上の色を弾く
- 筆圧2割で薄く3〜5層。1層目は物足りないくらいが正解、芯はこまめに削る
- 順番は明るい色→濃い色。影は後から
- 仕上げは白色鉛筆で磨くとムラが消えてつやが出る(ブレンダーの代用)
- コツを守ってもザラつくなら柔らかめの油性色鉛筆+目のある紙に見直す
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3つのコツを1枚にまとめました。塗り絵のお供にどうぞ。



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