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ドラッグストアで「これいい香り」と思って買った芳香剤。玄関に置いた瞬間、家じゅうがその香りに支配されて、ドアを開けるたびにむわっとくる。夕方、疲れて帰ってきた時にあの匂いに迎えられると、正直ちょっとしんどいんですよね。でも買ったばかりだし、捨てるのはもったいない。
先に結論をひとつ。芳香剤の強さは、中身を減らさなくても「空気に触れる面積」と「置き場所」でかなり変えられます。ふたの開け方をほんの少し変えるだけで、別の商品みたいに落ち着くこともあるんです。
捨てる前にできることから順に、体調が気になる時の考え方、家にあるもので作る方法、そして最後に中身と容器の捨て方まで見ていきましょう。
まず試したい、匂いを弱める6つの方法
やることは全部「香りの成分が空気に出ていく量を減らす」ことです。難しい道具はいりません。
- 開口部を狭める。ふたに穴が開いているタイプなら、上からマスキングテープを貼って穴を半分ふさぎます。全部ふさがず、まず半分から。これがいちばん効きます
- ふたを少しだけ開ける。逆に、開け具合を段階で調整できるタイプは、「全開」ではなく一段階だけに。買った日はつい全開にしてしまいがちですが、最初は最小からがおすすめ
- 小さい容器に分ける。液体タイプなら、中身の一部を小さな空き瓶に移して残りは保管しておく。使う量が減れば、蒸発する量も減ります。移し替える時は、こぼれても大丈夫なように新聞紙を敷いて、手袋があるとなお安心
- ビーズや棒の本数を減らす。半分を密閉できる袋に戻すだけ。棒タイプは上下をひっくり返さないと、香りの立ち方が穏やかなままです
- 置き場所を変える。次の見出しで詳しくお話ししますが、これも効果は大きいです
- とにかく換気。強い香りに包まれた部屋は、まず窓を2か所開けて空気の通り道を作ってください。5分の換気で、体感はずいぶん変わります
それでも合わない時は、無理に使い切ろうとしなくて大丈夫です。密閉できる袋に入れて、玄関の外側の物置や、車の中など生活空間から離れた場所で使う、という手もあります。
頭が痛くなる、気分が悪い——「合わない」は我慢しないで
強い香りで頭が重くなる、のどがいがいがする、気分が悪くなる。そういう時は、まずその香りを生活空間から離すことを優先してください。香りの感じ方には個人差がとても大きくて、家族の中でも「全然平気な人」と「つらい人」に分かれます。
- 症状が出たら、まずその場から離れて換気をする。芳香剤は窓のある部屋か、廊下や玄関のように人が長くとどまらない場所へ移す
- 症状が続く、繰り返す、ひどくなる時は自己判断せず医療機関へ。私は専門家ではないので、ここは「合わないものは使わない」以上のことは言えません。気になることがあれば、お医者さんに相談してくださいね
- 小さい子どもや高齢の家族、ペットがいる部屋は、無香料寄りに。香りは自分では選べない相手にも届いてしまうので
- 寝室は特に慎重に。眠っている間は換気ができず、何時間もその空気の中にいることになります
置き場所で香りの届き方は変わります
同じ芳香剤でも、置く場所を変えるだけで「ちょうどいい」に着地することがよくあります。香りの成分は、温かいと立ちやすく、風があると遠くまで運ばれるという性質があるからです。
- 床に近い低い位置へ。香りの成分は空気より重いものが多いので、高い所に置くと部屋全体に回りやすくなります。強すぎると感じるなら、棚の上から床置きに変えてみてください
- エアコンや扇風機の風が直接当たる場所は避ける。風が当たると一気に部屋じゅうに広がります。逆に「もっと香らせたい」時はこの逆をやればいいわけですね
- 日の当たる窓辺、暖房の近くから離す。温まると蒸発が早くなり、香りも強くなります
- 狭い空間には小さいものを。玄関やトイレに広い部屋用の量を置くと濃すぎることが多いです
- 人が長くいる場所から2m以上離す。枕元から動かすだけで体感はかなり落ち着きます
家にあるもので作る——市販の強さがつらい人ほど手作りが向いています
手作りの一番のよさは、香りの量を自分で決められることなんです。市販品は「しっかり香る」ように作られているので、香りに敏感な人には最初から強すぎることがあります。
- 重曹の芳香剤。小さな空き瓶に重曹を半分ほど入れて、精油を1〜2滴落とし、口をガーゼや薄い布で覆って輪ゴムで留めるだけ。まず1滴から始めて、足りなければ足す。重曹は湿気も吸ってくれるので、下駄箱や洗面所と相性がいいです
- 保冷剤のジェル。冷凍庫にたまりがちな保冷剤の中身を器に出して、精油を数滴混ぜるだけ。見た目もかわいくて、子どもと一緒に作れます。詳しい作り方と、色をつける時の注意は保冷剤の再利用で芳香剤を作る方法にまとめてありますので、そちらをどうぞ
- コーヒーかす。乾かしてから小皿や袋に。香りを足すというよりにおいを吸うほうが得意です。しっかり乾かさないとかびます
- 柑橘の皮。器に置くだけですっきりしますが、日持ちは数日。かびる前に取り替えてください
消臭スプレーを手作りしたい場合は、水100mlに無水エタノール小さじ1、精油を数滴という配合がよく知られています。ただしアルコールが入るので火のそばで作らない・使わない、布や家具の目立たない所で試してから、そして防腐剤が入っていないので1週間ほどで使い切る。この3つは必ず守ってくださいね。
精油を使う時の約束ごと
手作りに精油を使うなら、ここだけは飛ばさずに読んでほしいところです。天然だから安全、ではないんです。
- 原液を直接肌につけない。精油はとても濃く、原液が肌につくと刺激になることがあります。作業中は手袋があると安心。目に入れないことも忘れずに。もし肌についたら、こすらずに大量の水で洗い流して、赤みやかゆみが続くようなら医療機関へ
- 猫や小動物のいる部屋では精油を使わない。猫は人と体のしくみが違うため、精油の成分をうまく処理できないと言われています。ペットのいるお宅では、精油を使った手作りは避けるか、ペットが絶対に入らない部屋だけにするのが安心です。動物の様子でいつもと違うところがあれば、迷わず動物病院に相談してください
- 子どもの手の届かない所に置く。精油の瓶も、作った芳香剤の容器も。ジェルタイプは特に、色がついていると食べ物と間違えられることがあります。誤って口に入れてしまった時は、無理に吐かせず、すぐ医療機関や中毒110番へ
- アルコールを混ぜたものは火気に近づけない。コンロのそば、たばこ、ストーブの近くでは作らない、使わない、置かない。スプレーにする場合は特に
- 妊娠中や持病のある方は、香りの成分について事前に相談を。控えたほうがよいとされる種類もあるので、自己判断せずに専門家へ
- 直射日光と高温を避けて保管し、開封後は早めに使う。古くなった精油は香りが変わります。香りが変わってしまった時の考え方は香水の匂いが変わる原因と保管のしかたにも共通する話です
芳香剤の捨て方——中身と容器を分けて考える
使い切らずに手放す時、そのまま流していいのか迷いますよね。基本は中身と容器を別々に処理すると考えると分かりやすいです。
- 液体タイプ:新聞紙や古布、いらない紙おむつなどに吸わせて、燃えるごみへ。少量なら薄めて排水に流せる地域もありますが、大量に流さないのが基本です。排水管の中で固まる成分もあるので
- ジェル・ビーズタイプ:多くの地域で燃えるごみです。水を含んで膨らむビーズは、絶対に排水に流さないでください。配管の中で膨らんで詰まります
- 容器:軽く洗って乾かしてからプラスチックの区分へ。ガラス瓶は不燃かびんの区分です
- スプレー缶タイプ:これだけは別枠です。中身を使い切ってから、火の気のない風通しのよい屋外でガス抜きをして、自治体の指示する区分へ。穴を開けるかどうかは地域によって指示が違うので、必ず確認を
- 迷ったら自治体のごみ分別表。「芳香剤」で載っていなければ、「消臭剤」「化粧品」の欄を見ると出てきます
消臭と芳香は別物、という話
最後に、これを知っておくとずいぶん楽になります。芳香剤は「いい香りを足すもの」、消臭剤は「においの元を減らすもの」で、役割がまったく違います。
においが気になる部屋に強い芳香剤を置くと、元のにおいと香りが混ざって、かえって独特のにおいになってしまうことがあるんです。順番は、においの元を断つのが先、香りは最後に少しだけ。生乾きのにおいなら生乾きのにおいの取り方、冷蔵庫や保冷剤まわりのにおいなら保冷剤を使ったにおい消しのように、元を断つ方法がそれぞれあります。そこを片づけてから香りを足すと、少ない量でちゃんと気持ちよく香ってくれます。
ゆきこ( ゚Д゚)『玄関の芳香剤が強すぎて、帰宅するたび眉間にしわが寄る、という話はよくありますよね。テープで穴を半分ふさぐだけで解決することも多くて、今まで何と戦っていたんだ、となりがち。重曹に1滴だけの瓶を下駄箱に、も上履きのにおいにはやさしい手です。香りって、少ないほうがいいんですね』
手作りで香りの量を自分で決めたいなら、精油は少量のものを1〜2本持っておくと十分です。1滴ずつしか使わないので、小さい瓶でも驚くほど長持ちしますよ。
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手作りの詳しい手順は保冷剤の再利用で芳香剤を作る方法に。においの元を断つ話は保冷剤を使ったにおい消しと生乾きのにおいの取り方が役に立ちます。エコバッグのにおいが気になる方はエコバッグが臭い時の洗い方もどうぞ。しまっておいた防虫剤のにおいが取れない時は防虫剤のにおいが取れない時の対処を。
まとめ:穴を半分ふさぐ、置き場所を変える、合わなければやめる
- 強すぎる時は開口部を半分テープでふさぐ。まずここから試してください
- 置き場所は低く・風を避け・人から離す。狭い部屋には小さいものを
- 頭が痛い、気分が悪いなら我慢しない。離して換気、続くなら医療機関へ
- 手作りは重曹に精油1滴から。原液を肌につけず、猫のいる部屋では使わない
- 捨てる時は中身と容器を分ける。ビーズは排水に流さない、缶は使い切ってから
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめました。



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