弁当箱の蓋がレンジで開かない——正体は「くっついた」ではなく中の空気。力を入れずに開ける4つの方法、やってはいけない開け方、温める時の予防

キッチン

※本記事にはプロモーション(アフィリエイト広告)が含まれています。

職場や学校で、温めた弁当箱の蓋がびくともしない。お昼休みは短いのに、両手で握って、脇にはさんで、顔が赤くなるまで力を入れて、それでも開かない。まわりに人がいると、なんだか恥ずかしくもなりますよね。温め直したお弁当が開かなくてキッチンで一人うなっていた、という話もよく聞きます。

先に結論をひとつ。この「開かない」は、蓋がくっついているわけでも、パッキンが劣化しているわけでもありません。中の空気が冷えて縮み、外の空気に蓋が押さえつけられているだけなんです。つまり、中に空気をほんの少し入れてあげれば、力はほとんどいりません。

力任せに開けようとすると、蓋が変形したり、勢いあまって中身が飛んだり、熱い汁で手をやけどしたりします。力ではなく、空気の道を作る——この一点を覚えておくと、もう困りません。順番に見ていきましょう。

なぜ開かなくなるの?——冷えると中の空気が縮むから

温めている間、弁当箱の中の空気とおかずの水分は、あたたまってふくらみます。この状態で蓋が閉まっていると、ふくらんだ分が少しだけ外へ逃げていくんですね。

そのあと取り出して数分置くと、今度は中身が冷めて、中の空気がしゅっと縮みます。減った分だけ中が薄い状態になって、外の空気が蓋を上からぎゅっと押さえる。これが開かない正体です。冷めるほど強くなるので、「あとで開けよう」と置いておいた時ほど固くなる、というわけなんです。

ここが分かると、対策が全部つながります。やることはただひとつ、中に空気を戻すこと。もしくは、中の空気をもう一度あたためてふくらませること。この2方向しかありません。

力を入れずに開ける4つの方法——上から順に試してみてください

  1. 蒸気弁(空気を抜く小さな穴やつまみ)を開ける。蓋の真ん中や端に、小さなつまみやシールのような部分がついている弁当箱なら、これがいちばん早い。開けた瞬間に「ぷしゅっ」と音がして、すっと蓋が持ち上がります。ただし加熱直後は熱い蒸気が勢いよく出ます。顔を近づけないで、指も穴の真上に置かないでくださいね
  2. 蓋の角を軽く押して、空気の道を作る。弁を持たない弁当箱はこれ。片手で本体を押さえ、もう片方の手で蓋の一辺の真ん中あたりを、内側にきゅっと押しへこませます。すきまが1ミリでもできれば空気が入って、あとは指をかけるだけで開きます。四角い弁当箱なら角より辺のほうがへこみやすいです。丸い容器なら、蓋のふちを指の腹で少しずつ持ち上げていくと同じことが起きます
  3. ぬるま湯に当てる。開かないまま冷めてしまった時に効きます。蓋の面を上に向けて、40度くらいのぬるま湯を蓋の上から数十秒かける。中の空気があたたまってふくらみ、押さえる力が弱まります。熱湯は容器を変形させることがあるので使いません。逆に、蒸気弁つきの容器なら弁を開けるほうが早いので、この方法は弁のない弁当箱向け
  4. ゴムで滑り止めをする。指がすべって力が伝わっていないだけ、ということも多いんです。蓋のふちに輪ゴムを数本かける、ゴム手袋をはめる、乾いたふきんをかぶせて持つ。これで開くなら、そもそも固着していなかったということ。ぬれた手のままだと絶対にすべりますから、まず手を拭くところから

私の場合、①か②で9割は解決します。それでも動かない時だけ③、というくらいの気持ちで大丈夫ですよ。

やってはいけない開け方——ここだけは守ってください

  • 包丁やナイフ、フォークの先でこじる。いちばんやってしまいがちで、いちばん危ない方法です。蓋のふちは薄いので、刃が滑って手に向かってきます。しかも一度こじった蓋には傷が残り、その傷から割れが広がって、次からもれるようになります。刃物は使わない、と決めてしまってください
  • 熱いうちに無理に開ける。取り出した直後は中に熱い蒸気がたまっています。無理に開けると蒸気が一気に顔に向かって上がってきますし、汁が飛びます。開けるなら弁を先に、顔は横に
  • もう一度レンジに入れて圧を上げる。「あたためればふくらんで開くはず」と思いがちですが、蓋が閉じたままの再加熱は、中の圧を上げてしまいます。蓋が急に外れて中身が飛ぶことがあるので、やるなら蓋をゆるめてから。開けるためだけの再加熱はおすすめしません
  • 床にはさんで足で押さえる、テーブルの角に打ちつける。容器が割れた時にけがをします。中身も飛びます
  • 熱湯をかける。耐熱の表示がない容器は変形します。ぬるま湯で十分です
原因は中の空気→空気を入れれば力はいらない開ける4つの方法①蒸気弁を開ける②蓋の辺の真ん中を押す →すきまから空気③ぬるま湯を蓋にかける④輪ゴム・ゴム手袋①②でだいたい開くやってはいけない刃物でこじる →手が切れる・割れる熱いまま無理に開ける蓋を閉めたまま再加熱角に打ちつける熱湯をかける(変形)→力ではなく空気で次から困らない予防蓋をずらして温める蒸気弁を開けてからラップに替える温めすぎない出したらすぐ開ける冷めるほど固くなるやけど注意:加熱直後の蒸気に顔を近づけない・指を穴の真上に置かない容器の耐熱表示とワット数を守る。表示がなければレンジに入れない蓋が波打つ・ゴムが硬い・閉めても手ごたえがない→蓋だけ交換か買い替え

冷めるのを待つのはあり?——実は逆効果です

「そのうち開くだろう」と置いておく方、けっこう多いんじゃないでしょうか。でも仕組みから考えると、冷めるほど中の空気は縮むので、待つほど固くなります。少なくとも自然には開きません。

逆に、レンジから出したらすぐに開けるのがいちばん楽です。まだ中があたたかいうちなら、押さえる力が弱いので指をかけるだけで開きます。お昼にすぐ食べるなら、出してその場で蓋を持ち上げる。あとで食べるなら、いったん蓋をゆるめてから閉め直しておく。これだけで「開かない事件」はほぼ起きなくなりますよ。

温める時の予防——次からやっておきたい4つ

  • 蓋をずらしてのせる。いちばん確実。空気の逃げ道があるので、そもそも押さえつけが起きません。汁もの以外はこれで十分です
  • 蒸気弁がある弁当箱は、温める前に開ける。閉めたまま温めるのは、そもそも想定されていない使い方のことが多いです。説明書に「弁を開けて」と書かれていないか一度確認を
  • 蓋を外して、ふんわりラップに替える。汁が飛ぶのが気になる時はこれ。ぴったり張らず、端を少し開けておくのがコツ
  • 温めすぎない。長く加熱するほど中の空気が押し出されて、冷めた時の差が大きくなります。容器に書かれている耐熱の温度とワット数を守るのは、変形を防ぐ意味でも大事です。そもそも「電子レンジ可」の表示がない弁当箱は、レンジに入れないでください

それでも開きにくい時——蓋の変形とゴムの寿命

毎回のように固い、閉める時も妙に手ごたえがない、という場合は、蓋そのものが疲れている可能性があります。

  • 蓋が波打っている・ふちが反っている。レンジの熱や食洗機の高温で少しずつ変形します。平らな所に伏せて置いて、すきまが見えたらそのサイン
  • ゴムのふちが硬い・伸びている・欠けている。ここが弱ると、密閉しないのに開けにくい、という不思議な状態になります。交換用のゴムが売られている機種もあります
  • 白くくもった、においがしみついた。これは開け閉めとは別の話ですが、買い替えを考える目安のひとつ

ゴムの汚れやカビが気になっている方は弁当箱のゴムの汚れとカビの落とし方にまとめています。ちなみに、同じ現象は保存容器でも起きます。そちらは保存容器がレンジで開かない時に、麦茶ポットのように大きな蓋の話は麦茶ポットの蓋が開かない時に分けて書きました。

ゆきこ( ゚Д゚)『「お弁当開かなかった」と子どもがしょんぼり帰ってきて、原因は親がきつく閉めすぎていたこと、という話はよく聞きます。汁がこぼれないようにと思いきり閉めると、小学生の手ではまず開きません。うちで選ぶなら蒸気弁を開けやすい弁当箱にして、朝に「弁は自分で開けてね」と一言添えます』

蓋をきつく閉めなくても、外側でしっかり留めておけばもれません。持ち運びはバンドにまかせて、蓋自体はふつうに閉める——これが、朝の準備でいちばん無理のない落としどころだと思います。子どもの手でも開けられて、カバンの中でも安心です。


お弁当バンドをAmazonで探す

あわせて読みたい

同じ「開かない」でも、容器によって効くやり方が少しずつ違います。作り置きの容器なら保存容器がレンジで開かない時の開け方、大きな蓋なら麦茶ポットの蓋が開かない時をどうぞ。蓋のゴムのお手入れは弁当箱のゴムの汚れとカビにまとめています。

まとめ:力ではなく、空気を入れれば開きます

  1. 開かない正体は中の空気が冷えて縮んだから。くっついているのではありません
  2. まず蒸気弁を開ける。ない弁当箱は蓋の辺の真ん中を軽く押す
  3. それでも固ければぬるま湯を蓋にかける。熱湯は変形するので使わない
  4. 刃物でこじらない。滑って手を切り、蓋の傷はもれの原因になります
  5. 予防は蓋をずらして温めること。出したらすぐ開けると、いちばん楽です

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

弁当箱の蓋がレンジで開かない時の早見表:原因は中の空気が冷えて縮み、外の空気が蓋を押さえているだけで、くっついているわけではない。開ける方法は上から順に、蒸気弁を開ける、蓋の辺の真ん中を軽く押して空気の道を作る、ぬるま湯を蓋にかける、輪ゴムやゴム手袋で滑り止めをするの4つ。やってはいけないのは、刃物でこじる、熱いまま無理に開ける、蓋を閉めたまま再加熱する、テーブルの角に打ちつける、熱湯をかける。冷めるほど固くなるので待つのは逆効果で、取り出したらすぐ開けるのが楽。予防は蓋をずらして温める、蒸気弁を開けてから温める、ラップに替える、温めすぎない。加熱直後の蒸気に顔を近づけない、耐熱表示とワット数を守る。蓋が波打つ、ゴムが硬い時は交換か買い替え

コメント

タイトルとURLをコピーしました