【図解】フードプロセッサーとブレンダーはどっちを買う?作れるものが分かれる境目

フードプロセッサーは刻む、ブレンダーは液体にするという役割の違い キッチン

この2つは、置いてある売り場も同じ、見た目も似ていて、値段も近い。けれど、やっていることは逆に近いです。

先に境目を一行で言うと、こうなります。

フードプロセッサーは「切る・刻む・混ぜる」。ブレンダーは「液体にする」。

この違いがどこから来るのかを知ると、自分が作りたいものから、どちらかが自動的に決まります。

違いは刃と容器の形だけ
▲ 名前は似ているが、やっていることは逆に近い

違いは「刃の形」と「容器の形」だけ

フードプロセッサー ブレンダー(ミキサー)
容器の形 浅くて広い 深くて細い
刃の位置 底の近くで、幅が広い 底にあり、小さめ
回転数 比較的ゆっくり 非常に速い
水分 少なくてよい 必ず要る
仕上がり 粗みじん〜ペースト なめらかな液体

浅くて広い容器は、材料が刃のまわりに散らばったまま切られるので、みじん切りになります。深くて細い容器は、回転で下から上へ渦を作り、材料が何度も刃を通るので、なめらかになります。

この「渦を作る」ためには水分が必要です。だからブレンダーに固形物だけを入れても、刃の上で材料が浮いたまま空回りします。逆にフードプロセッサーに水分の多いものを入れると、容器が浅いので飛び散ります。

作りたいものから選ぶ

フードプロセッサーを選ぶべき人

  • 玉ねぎのみじん切りを毎回やっている(これ1つで買う価値があります)
  • ハンバーグ・つくね・ミートソースを作る … 肉をひくところからできます
  • 餃子の具、キャベツの千切り
  • パン生地・ピザ生地・お菓子の生地をこねる(対応機種)
  • ナッツを砕く、粉チーズを作る、パン粉を作る
  • ポテトサラダ、白和え、豆腐をつぶす

キーワードは「食感を残したい」です。ハンバーグのタネをブレンダーで作ると、ペースト状になって肉の食感が消えます。

ブレンダー(ミキサー)を選ぶべき人

  • スムージー、ジュース、シェイク
  • ポタージュスープ(かぼちゃ、コーン、じゃがいも)
  • 離乳食の初期(なめらかにする必要がある時期)
  • ドレッシング、マヨネーズ、ソース

キーワードは「なめらかにしたい」です。

どちらでも作れるが、仕上がりが違うもの

作るもの フードプロセッサー ブレンダー
離乳食 中期以降(粗つぶし)に向く 初期(なめらか)に向く
ポタージュ 粒が残る なめらか
ミンチ 粗さを調整できる ペーストになりがち
ジェノベーゼ等のソース 食感が残って好まれる とてもなめらか
代用できるか(方向で変わる)
▲ 兼用したいならフードプロセッサー側から寄せる

片方で代用できるのか、兼用できるのか

「どっちを買うか」の前に、多くの人が確認したいのがここです。1台で済むなら、そのほうがいい。結論は方向によって変わります。

フードプロセッサーで、ブレンダーの代わりになるか →

ポタージュやスムージーは作れますが、粒が残ります。容器が浅いため渦ができず、材料が刃を通る回数が足りないからです。

「なめらかでなくても構わない」なら実用になります。離乳食の初期のように、なめらかさが要件になる用途では代わりになりません。

もう1つ制約があります。容器が浅いので、液体を入れられる量が少ないこと。満たしすぎると、ふたのすき間から漏れます。

ブレンダーで、フードプロセッサーの代わりになるか → ×

こちらは基本的に無理です。ブレンダーは「刻む」ができません。玉ねぎを入れて回すと、みじん切りを通り越して一気にすりおろし状になります。中間で止まってくれないのです。

理由は構造です。深い容器で渦を作る設計なので、材料が何度も刃を通ります。粗さを調整するという発想が、そもそも入っていません。

そして水分がないと空回りします。ハンバーグのタネのような低水分のものは、刃の上に乗ったまま回りません。無理に回すとモーターに負担がかかります。

ブレンダー(ミキサー)の弱点をまとめると

  • 粗さを調整できない(全部なめらかになる)
  • 水分が必ず要る
  • 音が大きい
  • 容器が深く、洗いにくい(刃の下に汚れが残ります)
  • 熱いものを入れられない機種がある

つまり「兼用したいならフードプロセッサー側から寄せる」のが正解です。逆はできません。そしてもう1つ、両方向に寄せられる選択肢があります。

「ハンドブレンダー」という第三の選択肢

ここが実は多くの人にとっての答えになります。

ハンドブレンダー(スティックタイプ)は、鍋に直接差し込んで使えるブレンダーです。そして最近の製品の多くは、刃やアタッチメントを付け替えることで、フードプロセッサーとしても使えます。

利点 弱点
置き場所 小さい。引き出しに入る
洗い物 刃の部分だけ洗えばよい
鍋で直接 移し替えが不要。熱いスープをそのまま
容量 一度に大量には作れない
連続運転 1〜2分で休ませる必要がある機種が多い
握り続ける必要がある。飛び散る

「ポタージュと離乳食が主目的、たまにみじん切り」なら、ハンドブレンダー1台で足ります。逆に「毎週ハンバーグを作る、生地をこねる、量が多い」ならフードプロセッサーです。

買ってから後悔しやすいポイント

① 洗い物が面倒で使わなくなる

これが最大の脱落理由です。「玉ねぎ1個のために、容器と刃とふたを洗う」となると、包丁のほうが早くなります。

対策は買う前に確認することです。「刃と容器が食洗機に対応しているか」、そして「部品の数がいくつか」。部品が少ない機種ほど、実際に使われます。

② 容量が合っていない

大きすぎると、少量が刃に届かず空回りします。小さすぎると2回に分ける必要があります。ふだん作る量(何人分か)を基準にしてください。「大は小を兼ねる」が成り立たない家電です。

③ 音

特にブレンダーは想像よりかなり大きな音がします。集合住宅で朝スムージーを作る予定なら、静音性の情報を確認しておいたほうが無難です。

④ 連続使用時間の制限

多くの機種に「連続1〜3分まで、その後○分休ませる」という制限があります。守らないとモーターが焼けます。大量に作りたい人は、この数値を必ず見てください。

⑤ 熱いものを入れられない機種がある

ポタージュを作るつもりでブレンダーを買う場合、耐熱容器かどうかは必ず確認してください。熱いものを入れると、蒸気で内圧が上がり、ふたが飛ぶことがあります。この用途では、鍋に直接入れられるハンドブレンダーが構造的に有利です。

結局どちらか、の決め方

質問を1つに絞れます。

「作りたいものは、飲むものか。噛むものか。」

  • 飲むもの(スムージー・ポタージュ・離乳食初期) → ブレンダー、またはハンドブレンダー
  • 噛むもの(ハンバーグ・餃子・みじん切り・生地)フードプロセッサー
  • 両方あるが、量は多くないアタッチメント付きのハンドブレンダー
  • 両方あって、量も多い → 2台。ただし置き場所と洗い物が続くかを先に考える

まとめ

  • 違いは刃の形と容器の形。フードプロセッサーは浅くて広い、ブレンダーは深くて細い
  • だからフードプロセッサーは水分が少なくてよく、ブレンダーは水分が要る
  • 食感を残したいならフードプロセッサー、なめらかにしたいならブレンダー
  • 離乳食は初期=ブレンダー、中期以降=フードプロセッサー
  • 代用はフードプロセッサー→ブレンダーは△、逆は×。兼用するならフードプロセッサー側から寄せる
  • アタッチメント付きハンドブレンダーが、多くの家庭では現実的な答え
  • 後悔の原因は性能より洗い物の手間と置き場所。部品数と食洗機対応を先に見る
  • 連続使用時間の制限熱いものを入れられるかは買う前に確認する

※対応する食材・容量・連続使用時間・食洗機の可否は機種によって異なります。購入前に各製品の仕様と取扱説明書をご確認ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました