体温計が壊れてるかも、と思ったら——「壊れている」の前に確かめる測り方、2回測って比べる、電池が弱った時のサイン、予測式と実測式の違い、非接触式が低く出やすい理由

生活

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子どもが「なんかだるい」と言うので体温を測ったら、1回目と2回目でずいぶん違う数字。もう一度測ると、今度はまた別の数字。「これ、壊れてる…?」と体温計を振ってみたくなる、あの気持ち。朝の忙しい時間に何度もやり直した、という話はよく聞きます。

いちばん先にお伝えしたいこと。体調が心配な時は、体温計の数字がどうであれ、その数字にかかわらず医療機関に相談してください。数字が低く出ていても、ぐったりしている・いつもと様子が違う・水分がとれないといった時は、それが判断の材料です。数字の意味をどう受け取るかは、私ではなく医師や看護師など医療の専門家に委ねるべきところです。特に赤ちゃんや小さなお子さん、ご高齢の方は、より慎重に、早めに相談してくださいね。

そのうえで、「体温計そのものが本当におかしいのか」を確かめる手順があります。実は測り方や電池で解決することがかなり多いんです。順番に見ていきましょう。

「壊れている」の前に——まず測り方を見直す

わきで測る体温計は、測り方の影響をとても受けます。数字がばらつく時、まず疑いたいのはここです。使い方の細かい指定は機種で違うので、最後は必ずお手元の取扱説明書に従ってください。そのうえで、共通して言われていることを並べます。

  • わきの汗を拭く。汗が残っていると、その水分で表面が冷やされます。汗をかいたあとは、乾いたタオルで拭いてから、しばらく置いて測ります
  • 先端をわきの中心に当てる。わきの真ん中のいちばんくぼんだところに先端を当てます。位置が浅いと、体の温度ではなく空気の温度に近い数字になってしまいます
  • 斜め下から差し込む。体温計を体の前側から、斜め下から上に向かって差し込む形に。まっすぐ横から挟むと、先端が浮きやすいんです
  • 腕をしっかり閉じる。差し込んだら、腕を体に密着させて動かさない。子どもだと、ここがいちばん難しいところですよね。抱っこして腕を押さえてあげると安定します
  • 測定時間を守る。予測式でも実測式でも、機種ごとに決められた時間があります。音が鳴る前に抜いてしまうと数字は当てになりません
  • 運動や入浴の直後、食後すぐは避ける。体を動かしたあとやお風呂上がり、熱いものを食べた直後は、体の表面の状態が普段と違います。しばらく休んでから測ると落ち着きます
  • 寒い部屋から入ってすぐも避ける。外から帰ってきた直後は、わきそのものが冷えています。少し部屋になじんでから

この見直しだけで「壊れていなかった」となることが、本当に多いんです。特に子どもは、じっとしていられずに先端が浮いていることがほとんど。数字がおかしい時はまず、当て方から疑ってみてください。

同じ条件で2回測って比べる——確かめ方はこれがいちばん簡単

測り方を整えたら、次は比べます。やり方はシンプルです。

  1. 同じわきで、続けて2回測る。1回目のあと少し置いて、同じ側のわきで、同じ差し込み方で。2回の差が小さければ、体温計としては安定して働いていると考えられます
  2. 左右のわきで測ってみる。左右で少し差が出るのは珍しいことではありません。いつも同じ側で測る習慣にしておくと、日々の比較がしやすくなります
  3. 家族の誰かで測ってみる。元気な人が測って、いつもと近い数字が出るなら、体温計側の不調は考えにくくなります
  4. 別の体温計と比べる。2本あるなら、同じタイミングで両わきで測る、あるいは続けて同じわきで測る。2本が近い数字を出すなら、どちらも大きくはずれてはいないと考えられます。ここで一方だけが極端に違う数字を出すなら、その1本を疑う番です

大事なのは「毎回ちがう=壊れている」とは限らないということ。体温は時間帯や体の状態で動くものですし、測り方の差でも動きます。だから同じ条件をそろえて比べる、というのが確かめ方の基本になるんですね。

体調が心配なら数字によらず相談→測り方→2回比べる→電池①測り方を見直すわきの汗を拭く先端をわきの中心へ斜め下から差し込む腕を閉じて動かさない測定時間を守る運動・入浴・食後すぐは避ける②2回測って比べる同じわきで続けて2回左右で測ってみる家族の誰かで測る別の体温計と比べる差が小さければ安定して働いている③電池を疑う表示が薄い電源が入りにくい途中で消える数字が安定しない→交換で直ることが 多い外した電池は絶縁して予測式は短時間で「予測」を出す仕組み。実測モードと差が出るのは仕様のことも非接触式は室温・額の汗・距離で低く出やすい/エラー表示の意味は取扱説明書で水銀体温計が割れたら素手で触らず、換気して自治体の指示に従う/判断は医療機関へ

電池が弱っている——「交換したら直った」がいちばん多い

測り方を整えても数字が落ち着かない時、次に疑うのは電池です。電子体温計はごく小さなボタン電池で動いていて、電池の力が落ちると表示や動作が不安定になることがあります

  • 表示が薄い、数字の一部が欠けて見える
  • 電源ボタンを押しても入りにくい、入るまで時間がかかる
  • 測っている途中で消える
  • 電池が少ないことを知らせる印が出ている(機種によって印は違います)
  • 測るたびに数字がばらつく

こういう時は、電池を新しいものに替えると直ることが多いんです。買い替える前に、まず電池を疑ってみてください。交換の手順は機種で違うので説明書を見ながら、ふたのねじや小さな部品をなくさないように。ボタン電池は小さなお子さんの誤飲がとても危険なので、作業は子どもがいない場所で、外した古い電池はすぐ袋に入れて、端をテープで覆って手の届かない所に置いてください。捨て方は自治体の指示に従います。落として中の電池が飛び出してしまった時は乾電池を落とした時の記事、白い粉のようなものが出ていた時は白い粉が出た電池の扱いを見てから触ってくださいね。

エラー表示が出る——意味は説明書でしか分からない

画面に見慣れない文字や記号が出ると焦りますよね。ただ、エラー表示の意味は機種ごとに決められていて、共通の決まりはありません。同じ表示でも、機種が違えば意味がまったく違うことがあります。

  • まず付属の取扱説明書を探す。見つからなければ、本体に書かれた型番でメーカーのサイトから説明書を探せることが多いです
  • 説明書に「電池を交換してください」の意味と書かれているなら、まず電池交換
  • 「測定できませんでした」の意味なら、測り方と時間を見直してもう一度
  • 説明書を見ても分からない、交換しても消えない時は、メーカーの問い合わせ窓口へ。医療機器として扱われるものなので、分解して直そうとしないのが正解です

予測式と実測式の違い——差が出るのは仕様のことがあります

「同じ体温計なのに、短く測った時と長く測った時で数字が違う」。これ、故障ではなく仕組みの話であることが多いんです。

  • 予測式。数十秒ほどで結果を出すタイプ。温度の上がり方から、「このまま長く測ったらどのあたりに落ち着くか」を計算して表示します。短時間で済むぶん、条件のばらつきに影響されやすいのが特徴です
  • 実測式。実際にわきの温度が上がりきるまで測り続けるタイプ。時間はかかりますが、そのぶん条件のばらつきの影響を受けにくいと言われます
  • 予測式の多くは、そのまま抜かずに測り続けると実測に切り替わる作りになっています。予測の数字と、続けて測った実測の数字が違うのは、仕様として説明されていることがあります。説明書にどう書かれているか確かめてみてください

ですので、数字の差にびっくりしたら、まず「うちのは予測式かな、実測式かな」を確かめる。それだけで、故障の心配が消えることがあります。

非接触式が低く出やすい理由

額やこめかみにかざすタイプは、体の表面から出ている赤外線を読み取る仕組みです。触れずに測れて子どもには本当に助かるのですが、表面の状態に左右されやすいという性質があります。

  • 室温。寒い部屋、エアコンの風が当たる場所では、額の表面が冷えて低めに出ることがあります
  • 額の汗や髪。汗が乾く時に表面が冷えます。前髪がかかっていても正しく読めません。乾いた布で拭いて、髪をよけてから
  • 距離と角度。機種ごとに決められた距離があります。離れすぎても、近すぎても数字が変わります
  • 外から帰った直後。冷たい外気や、逆に日ざしを浴びた直後は表面の温度が普段と違います
  • 本体自体が冷えている時も安定しません。使う部屋に少し置いてなじませてから

非接触式は「毎日の変化をさっと見る」のに向いています。気になる数字が出た時に、わきで測るタイプで測り直せるよう、家に1本は実測できる体温計を置いておくと安心感が違いますよ。

ゆきこ( ゚Д゚)『子どもが「これなら学校行ける」と言い張る朝に、非接触式で測ったら低め、わきで測ったら高め、というのはよくある話ですよね。数字を見比べて悩むより、顔色と食欲を見て病院に電話する。数字だけで決めようとする時がいちばん危ないと思います』

買い替えの目安と、家に1本は実測式を

  • 電池を替えても表示がおかしい、エラーが消えない
  • 落としたあとから数字が安定しない、画面にひびが入った
  • 先端が変形している、曲がっている、すき間ができている
  • 水につけてしまった(防水でない機種は内部に入ると戻りません)
  • 説明書に書かれた使用期間や交換の目安を超えている

このどれかに当てはまるなら、無理に使い続けずに新しいものを。体温計は、いざという時に信じられるかどうかがすべての道具です。予測式で日々の様子を見つつ、実測できるものを1本置いておく。この組み合わせが、いちばん落ち着くと思います。充電式の家電が動かない時の考え方は電動歯ブラシが充電できない時の記事とも重なるので、電池や電源で困ったらそちらも参考にしてみてください。


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古い水銀体温計が出てきたら——割れた時は素手で触らない

実家の薬箱や引き出しから、ガラスの水銀体温計が出てくることがあります。これは扱いに注意が必要です。

  • 割れてしまったら、中身を素手で絶対に触らないでください。掃除機で吸うのも、流しに流すのもいけません
  • まず子どもとペットを部屋から出し、窓を開けて換気します。エアコンや扇風機で室内に広げないように
  • そのうえで、お住まいの自治体の窓口に連絡して、指示に従ってください。処理の方法や回収の仕方は地域で決まっていて、私が手順を決めることはできません
  • 割れていない水銀体温計も、燃えないごみに出さず、自治体の水銀を含む製品の回収に出します。回収の日や場所は自治体のサイトの品目検索で調べられます
  • 使う予定がないなら、割れる前に回収へ出してしまうのがいちばん安心です

あわせて読みたい

電池まわりで困った時は、乾電池を落とした時に確かめることと、電池から白い粉が出た時の扱いと捨て方をどうぞ。充電して使う機器が動かない時の切り分けは電動歯ブラシが充電できない時にまとめてあります。

まとめ:数字を疑う前に、測り方と電池を確かめる

  1. 体調が心配なら数字にかかわらず医療機関へ。判断は専門家に
  2. まず測り方。汗を拭く・中心に当てる・斜め下から・時間を守る
  3. 同じ条件で2回測って比べる。別の1本とも比べると分かる
  4. 数字が不安定なら電池交換。エラーの意味は説明書で確かめる
  5. 水銀体温計が割れたら素手で触らず、換気して自治体へ連絡

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

体温計が壊れてるかもと思った時の早見表:まず体調が心配な時は数字にかかわらず医療機関に相談し、乳幼児や高齢の方は特に慎重に。次に測り方を見直す。わきの汗を拭く、先端をわきの中心に当てる、斜め下から差し込む、腕を閉じて動かさない、決められた測定時間を守る、運動や入浴や食事の直後、外から帰った直後は避ける。それから同じ条件で続けて2回測って比べる、左右のわきで測る、家族の誰かで測る、別の体温計と比べる。数字が安定しない時は電池を疑い、表示が薄い、電源が入りにくい、途中で消えるなら交換すると直ることが多い。ボタン電池は子どもの誤飲に注意し端をテープで覆う。予測式は短い時間で予測を出す仕組みなので実測モードと差が出るのは仕様のことがある。非接触式は室温、額の汗、髪、距離で低く出やすい。エラー表示の意味は取扱説明書でしか分からず、分解しない。水銀体温計が割れたら素手で触らず換気して自治体の指示に従う

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