スチームクリーナーでフローリングを失敗した——白くなった・ぶよぶよ・はがれた。当てていいかは床材で決まります。失敗の型4つと今からできる手当て、賃貸の原状回復まで

家事

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届いたばかりのスチームクリーナーで、意気込んでリビングの床を一往復。そのあと乾いた床を見たら、そこだけ白くもやっとくもっている。あるいは、継ぎ目のあたりがふくらんで、踏むとぶよぶよする。血の気が引きますよね。換気扇まわりで調子に乗った勢いで、玄関の上がりかまちに当ててしまった、という話も本当によく聞きます。

先に、いちばん大事なところをひとつ。フローリングにスチームを当てていいかどうかは、掃除の腕ではなく「床材」で決まります。無垢材、ワックス仕上げ、そして年数の経った古い床は、基本的に当ててはいけない側です。ここを知らずに当ててしまった、というだけの話なので、まずは落ち込まなくて大丈夫。何が起きているのかを見て、戻せるものと戻せないものを分けていきましょう。

当てていい床・当ててはいけない床——先に自分の家の床を確かめる

日本の住まいの床は、大きく分けると「複合フローリング(合板の上に薄い木や化粧シートを貼ったもの)」「無垢材(1枚の木そのまま)」「クッションフロア(塩化ビニルのシート)」「畳」あたりです。スチームは100度前後の熱と水分をまとめて押し込む道具なので、熱に弱いもの、水を吸うもの、貼ってあるものが苦手なんです。

  • 無垢材……木がそのまま水を吸って、反り・割れ・毛羽立ちが出ます。基本的に不可
  • ワックス仕上げの床……ワックスの膜が熱で白くくもったり、溶けてまだらになったりします。基本的に不可
  • 古い床……年数が経つと継ぎ目のすき間や小さなひびから水分が入ります。同じ複合フローリングでも、新しい床と古い床では別物と考えてください
  • ……水分がい草の中に残り、カビのもとになります。不可
  • クッションフロア……熱でやわらかくなって跡が付いたり、継ぎ目からめくれたりする製品があります。一部は不可
  • 複合フローリングで、塗膜がしっかり生きていて、取扱説明書に耐熱の目安がある床……ここだけが「条件付きで当てられる」範囲です

賃貸だと自分の家の床材が分からないことも多いですよね。その場合は当てないほうが安全、というのが正直なところです。判断がつかないうちは、固く絞った雑巾のほうがずっと確実に汚れが落ちます。

失敗の型は4つ——自分のはどれか見分ける

  1. 白化(白くくもる)……表面のワックスや塗膜が、熱と水分でくもった状態です。触ってもざらつきはなく、見た目だけ白っぽい。いちばん多い失敗で、いちばん戻しやすいのもこれ
  2. 反り・浮き……継ぎ目から水分が入り、下の合板がふくらんだ状態。踏むとぶよぶよする、板の端が持ち上がる、歩くと音が鳴る。乾けば少し戻ることもありますが、完全には戻りません
  3. はがれ……表面の薄い木(突き板)や化粧シートが、接着剤ごと浮いてめくれた状態。角や継ぎ目から始まります。これは自分では戻せない部類
  4. べたつき……汚れが落ちたのではなく、緩んで伸びただけの状態。歩くと足の裏が吸い付く。失敗というより工程が足りていないだけなので、拭き取れば解決します

スチームは「温めて緩める」ところまでが仕事で、落とすのは拭き取りの工程です。そのあたりはスチームクリーナーで油汚れが落ちない時の話にまとめてあるので、べたつきだけの方はそちらが近道かもしれません。

今からできること——白化・反り・はがれ・べたつき別

  • 白化……まず完全に乾かします。1日置いて薄くなることがあります。それでも残るなら、その床に合うワックスを塗り直すと目立たなくなることが多いです。塗る前に古いワックスを専用のはくり剤で落とす必要があるかは、床材と製品の説明を確認してください。作業中は換気を、薬剤を使うならゴム手袋と、子どもの手の届かない所での保管を
  • 反り・浮き……追加の水分を絶ちます。上に何も置かず、扇風機や送風で乾かして数日〜2週間ほど様子を見てください。膨らみが引かない、踏むとまだ動く、板が浮いたままなら、そこから先は張り替えの話になります。自分で直そうとして無理に押さえつけると、割れて悪化します
  • はがれ……めくれた部分を無理に引っ張らないこと。範囲が小さければ補修用のペンやパテで目立たなくできますが、歩く場所なら再発します。広い範囲なら業者へ
  • べたつき……まだ温かいうちに、乾いたマイクロファイバークロスで拭き取り。冷えて固まったあとなら、中性洗剤を薄めた液で1回拭いて、すぐ乾拭きです

共通してひとつだけ。「もう一度スチームを当てて直そう」はやめてください。白化も反りも、原因は熱と水分なので、同じものを足すと必ず悪化します。

当ててよいかは「床材」で決まります条件付きで当てられる複合フローリングで塗膜が生きている床説明書に耐熱の目安→目立たない所で試す→短く当てる→すぐ乾拭き基本的に不可無垢材ワックス仕上げの床古い床・継ぎ目の開きクッションフロアの一部迷うなら当てない失敗の型4つ①白化=塗膜がくもる②反り・浮き= 継ぎ目から水分③はがれ=表面が浮く④べたつき= 汚れが伸びただけ白化は乾かしてワックスを塗り直す/反りは乾かして数日〜2週間様子を見る膨らみが引かない・はがれが広い→業者へ/べたつきは乾拭きで取れるやけどに注意・電装部に当てない・賃貸は原状回復の範囲を管理会社に確認

次から失敗しないための5つ

  1. 床材を確かめる。持ち家なら住宅の仕様書、賃貸なら管理会社に「床は何ですか、スチームを当てても大丈夫ですか」と聞くのがいちばん早いです
  2. 目立たない所で試す。家具の裏、クローゼットの中、部屋のすみ。5秒当てて、乾いてから色とつやを見ます。1日置いてから判断すると確実です
  3. 当てる時間を短く。同じ場所に止めない、押し付けない、往復させない。すべらせて通り過ぎるくらいが床には安全です
  4. 専用のパッドを使う。ノズルを直接当てると熱と水分が一点に集中します。布をはさむだけで、当たり方がずいぶんやさしくなります
  5. 仕上げに乾拭き。水分を床に残さないこと、緩んだ汚れを回収すること。この一手で結果がまるで変わります

それから安全のこと。蒸気は目に見えないところで熱いので、ノズルを手や顔、子どもやペットのいる方向に向けないでください。床の掃除中は特に、子どもがハイハイで寄ってきがちです。それと、コンセントや床暖房の操作パネル、配線の通っている所には当てない。水分が入ると感電や故障につながります。

賃貸で失敗してしまったら——原状回復の話は早いほど楽

賃貸の床は借りているものなので、傷めてしまったときは退去時の原状回復の対象になることがあります。ここで大事なのは、隠さないことと、早めに聞くことです。

  • 白化やべたつきのように手当てで戻る範囲なら、まず自分で乾かして、様子を見てから判断してかまいません
  • 反り・浮き・はがれのように床材そのものが変わってしまった場合は、退去のときに必ず見つかります。写真を撮っておいて、管理会社や大家さんに早めに相談を
  • 負担の範囲は契約書と、国が出している原状回復の考え方が基準になります。経過年数によって借主の負担が減っていくのが一般的な考え方なので、必ず全額というわけでもありません
  • 火災保険や家財保険に入っていると、不測の事故として使える契約もあります。証券を出して、保険会社の窓口に確認してみてください
  • 自分で業者を呼んで直す前に、先に管理会社へ。指定の業者がある物件だと、勝手に直したほうが話がこじれます

ゆきこ( ゚Д゚)『うちで決めるなら「床には当てない」を家庭内の法律にすると思います。換気扇とコンロまわりだけで十分もとは取れますし、床は結局モップと固く絞った雑巾がいちばん速い。あの白いくもりを見つめる30分を、もう一度やりたい人はいないですよね』

白化の手当てで使うワックスは、床材に合うものを選ぶことと、はくり剤が必要かどうかを先に見ておくことがすべてです。買う前に説明書きの「使える床」の欄を読んでから決めてくださいね。


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そもそもスチームクリーナーは何が得意で何が苦手なのか、買って後悔しやすいのはどんな家か、というところはスチームクリーナーで後悔した理由にまとめています。べたつきだけが悩みならスチームクリーナーで油汚れが落ちない時の話を。床を守りながら部屋をきれいにしたい方は、ラグを自宅で洗う方法もあわせてどうぞ。

まとめ:当てていいかは床材で決まる、失敗の型で手当てを変える

  1. 無垢材・ワックス床・古い床・畳は基本的に不可。迷う床には当てない
  2. 失敗は白化・反り・はがれ・べたつきの4つ。まずどれかを見分ける
  3. 白化は乾かしてワックスを塗り直すと戻ることがある。もう一度当てない
  4. 反りが引かない、はがれが広いなら業者へ。無理に押さえない
  5. 賃貸は早めに管理会社へ。原状回復の範囲と保険を確認する

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

スチームクリーナーでフローリングを失敗した時の早見表:当てていいかは床材で決まり、無垢材・ワックス仕上げ・古い床・畳・クッションフロアの一部は基本的に不可、条件付きで当てられるのは複合フローリングで塗膜が生きていて説明書に耐熱の目安がある床だけ。失敗の型は白化・反りと浮き・はがれ・べたつきの4つ。今からできることは、白化は完全に乾かしてから床に合うワックスを塗り直す、反りは乾かして数日から2週間様子を見る、膨らみが引かない場合やはがれが広い場合は業者へ、べたつきは乾拭きで回収する。もう一度スチームを当てて直そうとしない。次からは床材を確かめ、目立たない所で試し、短く当て、専用パッドを使い、仕上げに乾拭き。やけどに注意し電装部やコンセントには当てない。賃貸は原状回復の範囲と保険を早めに管理会社へ確認する

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