補助便座に踏み台はいらない?——踏み台の役目は「足がついて踏ん張れる」こと。いらない家・あると助かる家の分かれ目、家にあるもので代用する時の条件、向かない代用と転倒を防ぐ置き方

子供・育児・子育て

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補助便座を選んでいると、踏み台つきの大きなものと、便座だけのシンプルなものがあって、「踏み台って本当に要るの?」と手が止まりますよね。狭いトイレに大きな道具を置きたくないし、値段も違う。でも「なくて失敗したらどうしよう」とも思う。この迷いは、トイレトレーニングを始める家庭のほとんどが通ります。

先に結論をひとつ。踏み台が要るかどうかは、子どもの足が便座に座った時に床につくか、そして自分で上り下りしたがる時期かどうかで決まります。つまり子どもの身長とトイレの高さと時期の話で、「買うべき」「いらない」と一律には言えないんです。踏み台の役目、いらない家とあると助かる家の分かれ目、家にあるもので代用する時の条件、そして向かない代用を、順番に見ていきましょう。

あなたはどれ? 足がつくかと時期で分かれます座らせると足が床につく→踏み台なしで始められる大人が乗せ降ろしする前提→第2章足が宙に浮いて踏ん張れない・怖がる→あると助かる足の裏がつく高さを測る→第1・2章自分でトイレに行きたがる時期→上り下りの道具として滑り止めつきを用意する→第2章買わずに家にある物で済ませたい→滑り止め・耐荷重・高さの3条件を満たす物だけ→第3・4章

ケース別に読む:踏み台の役目を知りたい人|いらないか判断したい人|家にあるもので代用したい人|向かない代用と置き方を確かめたい人|それでも迷う人

第1章:踏み台の役目——「足がついて踏ん張れる」と「自分で上り下り」の2つ

踏み台は「便器に上るための台」と思われがちですが、役目はもうひとつあります。座っている間に足の裏がどこかについていることです。

  • 踏ん張れる。足が宙に浮いていると、おなかに力を入れにくく、特にうんちの時に出しにくい姿勢になります。大人でも足が浮いた椅子は落ち着かないですよね。それと同じです
  • 怖くない。便座に座って足が浮くと、体が不安定で「落ちそう」と感じる子がいます。足がつくだけで座っていられる時間が変わります
  • 自分で上り下りできる。「自分でやりたい」時期に入ると、大人に乗せてもらうのを嫌がる子が増えます。踏み台があると、トイレに行く→座る→降りる、を自分で完結できます
  • 座り方が安定して、尿が飛びにくい。足がつくと骨盤が安定するので、前に飛ぶ・横に漏れるが減ります。掃除の手間にも関わる話です

逆に言うと、足が床につくくらいの身長になっていて、まだ大人が全部手伝う段階なら、この2つの役目はどちらも要りません。「踏み台がいらない」という声が出てくるのは、この条件に当てはまる家庭です。

第2章:いらない家・あると助かる家の分かれ目

分かれ目は「身長とトイレの高さ」と「時期」の2軸です。まず、便座に座らせてみて、足の裏が床につくかを見てください。つかなければ、床から足の裏までの高さを測っておくと、あとで踏み台の高さを選ぶ時に迷いません。

条件 踏み台はいらないことが多い あると助かることが多い
足の裏 座ると床につく(かかとまで) 浮く・つま先しかつかない
トイレの高さ 便座が低め、床が上がっている 便座が高め、暖房便座で厚みがある
時期 大人が乗せ降ろしする段階 「自分でやる」と主張する段階
うんちの様子 座ってすんなり出る 足をぶらぶらさせて出しにくそう
トイレの広さ 踏み台を置くと扉に当たる 便器の前に踏み台の幅の余裕がある
きょうだい ひとりだけの短期間 下の子にも使う・長く使う

「いらない」に当てはまる家庭でも、あとから「自分でやる」時期が来て必要になることはあります。最初は便座だけで始めて、上り下りをしたがるようになったら踏み台を足す、という順番でも遅くありません。逆に、足が浮いて座りたがらない子は、踏み台を足しただけでトイレを嫌がらなくなることがあります。

ひとつだけ添えておくと、うんちの出方や「自分でやりたがる」時期は子どもによってかなり違います。踏み台の有無で発達がどうこう、という話ではないので、気になることがあれば健診や小児科で相談してみてください。

第3章:家にあるもので代用する時の条件——滑り止め・耐荷重・高さ

「買うほどではないから家にある踏み台で」という考え方は、条件を満たしていれば大丈夫です。トイレは床が濡れやすく、子どもは勢いよく乗り降りするので、リビングで使う踏み台より条件が厳しいと思ってください。

  1. 滑り止めがある。台の底にゴムがついていて、濡れた床でも動かないこと。上面も濡れた足で滑らない素材であること
  2. 子どもの体重に十分な余裕がある。製品なら耐荷重の表示を確かめます。乗り降りの時は体重の何倍もの力が一瞬かかるので、表示ぎりぎりでは足りません
  3. 高さが合う。第2章で測った「床から足の裏までの高さ」に近いもの。高すぎると膝が上がりすぎて、低すぎると足が浮きます
  4. ぐらつかない。四隅を押して動かないこと。脚が細い・折りたたみの関節がある台は、ここで落ちます

台所で使っている踏み台、お風呂用の椅子(底に滑り止めがあるもの)、丈夫な木製の台などは、この4つを満たせば候補になります。牛乳パックを束ねて作る自作の踏み台も、家庭によっては使われていますが、どれだけの重さに耐えるかは作り方で変わるので、ここでは「大丈夫」とは言えません。使うなら、大人が上に乗ってつぶれないかを確かめて、水に濡れたら作り直す前提で、必ずそばで見ていてください。

第4章:向かない代用と、転倒を防ぐ置き方

代用で事故につながりやすいのは、「高さは合うけれど動くもの」です。トイレの床は狭くて濡れやすく、子どもは片足で体重をかけて乗るので、少しの動きが転倒になります。

代用の踏み台:OK/NGOK:動かない・余裕がある底に滑り止めゴムがある耐荷重に余裕のある製品四隅を押しても動かない足の裏がつく高さに合う便器の正面に置いて壁に寄せるNG:動く・つぶれるキャスター付きの椅子・台折りたたみ椅子・関節のある台段ボール・空き箱・収納ケース座面が丸い丸椅子濡れたマットの上・扉の軌道
  • キャスター付きの椅子や台。ロックがあっても、子どもが乗る時の横の力で動きます
  • 折りたたみ椅子・関節のある台。関節が緩んでたたまれると、そのまま足をはさみます
  • 段ボール・空き箱・プラスチックの収納ケース。ふたが抜ける、角がつぶれる、濡れて弱る
  • 丸椅子・座面の小さいスツール。足を置く面が狭く、片足が外れやすい
  • 濡れたトイレマットの上に置く。マットごと滑ります。踏み台は床に直接、便器の正面で、壁か便器に寄せて置いてください
  • 扉の開閉に当たる位置。扉が当たって台がずれると、そのあと乗った時に倒れます

そして、どんな踏み台でも、乗り降りの間は大人がそばで見ているのが前提です。特に始めたばかりの時期は、降りる時に後ろ向きになって台から落ちる子が多いです。「前を向いて座る→降りる時は手すりか大人の手」を毎回同じ型にしておくと、子どもも覚えます。

第5章:それでも迷う時——測る・試す・足す、の順で決める

迷う時は、買う前にこの順番で確かめてみてください。買ってから「いらなかった」「足りなかった」を減らせます。

迷ったら:測る→試す→足す1 測る便座に座らせて足の裏が床につくか見るつかなければ床から足の裏までの高さを測る▶2 試す条件を満たす家の台で数日踏ん張れるか怖がらないか自分で乗り降りしたがるか▶3 足す必要なら高さの合う滑り止めつきを買う要らなければ便座だけで続ける

「試す」の段階で、足がついた途端にトイレに座っていられる時間が伸びた、という声はよく見ます。逆に、台があっても使わずに大人に抱えてもらいたがる子もいて、その場合は急がなくて大丈夫。踏み台は「トイレトレーニングを進める道具」ではなく、「その子が今困っていることを減らす道具」と考えておくと、いらない時にいらないと言えます。

ゆきこ( ゚Д゚)『正直、踏み台の要る要らないは、子どもの背とトイレの高さ次第で答えが変わるので、「ほかの家は要らなかった」という話をそのまま信じないほうがいいと思います。まず座らせて、足を見る。それだけです』

💡 この困りごとへの提案

買い足すなら、底に滑り止めゴムがあって、耐荷重に余裕のある子ども用の踏み台を。トイレ以外にも洗面台の手洗いや台所の手伝いに回せるので、1台あると出番が多いです。


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あわせて読みたい

踏み台つきの大きな補助便座を選ぶと、次に困るのが置き場です。補助便座の保管方法で狭いトイレの置き場3つを書いています。足が浮いて座り方が安定しないと尿が飛びやすく、洗う場所も増えるので補助便座の洗い方もあわせてどうぞ。補助便座とおまるのどちらにするか、踏み台つきと便座だけのどちらを選ぶかで迷っている人は、補助便座・おまるは後悔する?失敗例とトイトレの選び方にまとめています。

買ったあとの困りごとについても、別の記事で一つずつ整理しています。牛乳パック椅子のカバーは100均の布で作れる——寸法の出し方、縫わない貼り方、子どもが乗る時の安全。必要なところだけどうぞ。

まとめ:足がつくなら急がない、浮くなら足す、代用は動かない物だけ

  1. 踏み台の役目は「足がついて踏ん張れる」と「自分で上り下り」の2つ
  2. 足の裏が床につき、大人が乗せ降ろしする段階ならいらないことが多い
  3. 足が浮く・怖がる・自分でやりたがるなら、あると助かる。高さを測ってから選ぶ
  4. 代用は滑り止め・耐荷重の余裕・高さ・ぐらつかないの4条件を満たす物だけ
  5. キャスター・折りたたみ・箱・丸椅子・濡れたマットの上はNG。乗り降りは大人が見る

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

補助便座に踏み台はいらない?早見表:踏み台の役目は足の裏がついて踏ん張れることと自分で上り下りできること。便座に座らせて足の裏が床につき、大人が乗せ降ろしする段階なら踏み台はいらないことが多い。足が浮く・つま先しかつかない・怖がる・うんちを出しにくそう・自分でやりたがる時期なら、あると助かる。床から足の裏までの高さを測ってから選ぶ。家にある物で代用するなら、底に滑り止めゴムがある・耐荷重に余裕がある・高さが合う・四隅を押しても動かない、の4条件。キャスター付き・折りたたみ椅子・段ボールや空き箱や収納ケース・丸椅子・濡れたマットの上・扉の軌道はNG。牛乳パックの自作は耐荷重が作り方で変わるので大人が乗って確かめ、濡れたら作り直す。乗り降りは大人がそばで見る。迷ったら測る・試す・足すの順

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