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補助便座を選んでいると、踏み台つきの大きなものと、便座だけのシンプルなものがあって、「踏み台って本当に要るの?」と手が止まりますよね。狭いトイレに大きな道具を置きたくないし、値段も違う。でも「なくて失敗したらどうしよう」とも思う。この迷いは、トイレトレーニングを始める家庭のほとんどが通ります。
先に結論をひとつ。踏み台が要るかどうかは、子どもの足が便座に座った時に床につくか、そして自分で上り下りしたがる時期かどうかで決まります。つまり子どもの身長とトイレの高さと時期の話で、「買うべき」「いらない」と一律には言えないんです。踏み台の役目、いらない家とあると助かる家の分かれ目、家にあるもので代用する時の条件、そして向かない代用を、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:踏み台の役目を知りたい人|いらないか判断したい人|家にあるもので代用したい人|向かない代用と置き方を確かめたい人|それでも迷う人
第1章:踏み台の役目——「足がついて踏ん張れる」と「自分で上り下り」の2つ
踏み台は「便器に上るための台」と思われがちですが、役目はもうひとつあります。座っている間に足の裏がどこかについていることです。
- 踏ん張れる。足が宙に浮いていると、おなかに力を入れにくく、特にうんちの時に出しにくい姿勢になります。大人でも足が浮いた椅子は落ち着かないですよね。それと同じです
- 怖くない。便座に座って足が浮くと、体が不安定で「落ちそう」と感じる子がいます。足がつくだけで座っていられる時間が変わります
- 自分で上り下りできる。「自分でやりたい」時期に入ると、大人に乗せてもらうのを嫌がる子が増えます。踏み台があると、トイレに行く→座る→降りる、を自分で完結できます
- 座り方が安定して、尿が飛びにくい。足がつくと骨盤が安定するので、前に飛ぶ・横に漏れるが減ります。掃除の手間にも関わる話です
逆に言うと、足が床につくくらいの身長になっていて、まだ大人が全部手伝う段階なら、この2つの役目はどちらも要りません。「踏み台がいらない」という声が出てくるのは、この条件に当てはまる家庭です。
第2章:いらない家・あると助かる家の分かれ目
分かれ目は「身長とトイレの高さ」と「時期」の2軸です。まず、便座に座らせてみて、足の裏が床につくかを見てください。つかなければ、床から足の裏までの高さを測っておくと、あとで踏み台の高さを選ぶ時に迷いません。
| 条件 | 踏み台はいらないことが多い | あると助かることが多い |
|---|---|---|
| 足の裏 | 座ると床につく(かかとまで) | 浮く・つま先しかつかない |
| トイレの高さ | 便座が低め、床が上がっている | 便座が高め、暖房便座で厚みがある |
| 時期 | 大人が乗せ降ろしする段階 | 「自分でやる」と主張する段階 |
| うんちの様子 | 座ってすんなり出る | 足をぶらぶらさせて出しにくそう |
| トイレの広さ | 踏み台を置くと扉に当たる | 便器の前に踏み台の幅の余裕がある |
| きょうだい | ひとりだけの短期間 | 下の子にも使う・長く使う |
「いらない」に当てはまる家庭でも、あとから「自分でやる」時期が来て必要になることはあります。最初は便座だけで始めて、上り下りをしたがるようになったら踏み台を足す、という順番でも遅くありません。逆に、足が浮いて座りたがらない子は、踏み台を足しただけでトイレを嫌がらなくなることがあります。
ひとつだけ添えておくと、うんちの出方や「自分でやりたがる」時期は子どもによってかなり違います。踏み台の有無で発達がどうこう、という話ではないので、気になることがあれば健診や小児科で相談してみてください。
第3章:家にあるもので代用する時の条件——滑り止め・耐荷重・高さ
「買うほどではないから家にある踏み台で」という考え方は、条件を満たしていれば大丈夫です。トイレは床が濡れやすく、子どもは勢いよく乗り降りするので、リビングで使う踏み台より条件が厳しいと思ってください。
- 滑り止めがある。台の底にゴムがついていて、濡れた床でも動かないこと。上面も濡れた足で滑らない素材であること
- 子どもの体重に十分な余裕がある。製品なら耐荷重の表示を確かめます。乗り降りの時は体重の何倍もの力が一瞬かかるので、表示ぎりぎりでは足りません
- 高さが合う。第2章で測った「床から足の裏までの高さ」に近いもの。高すぎると膝が上がりすぎて、低すぎると足が浮きます
- ぐらつかない。四隅を押して動かないこと。脚が細い・折りたたみの関節がある台は、ここで落ちます
台所で使っている踏み台、お風呂用の椅子(底に滑り止めがあるもの)、丈夫な木製の台などは、この4つを満たせば候補になります。牛乳パックを束ねて作る自作の踏み台も、家庭によっては使われていますが、どれだけの重さに耐えるかは作り方で変わるので、ここでは「大丈夫」とは言えません。使うなら、大人が上に乗ってつぶれないかを確かめて、水に濡れたら作り直す前提で、必ずそばで見ていてください。
第4章:向かない代用と、転倒を防ぐ置き方
代用で事故につながりやすいのは、「高さは合うけれど動くもの」です。トイレの床は狭くて濡れやすく、子どもは片足で体重をかけて乗るので、少しの動きが転倒になります。
- キャスター付きの椅子や台。ロックがあっても、子どもが乗る時の横の力で動きます
- 折りたたみ椅子・関節のある台。関節が緩んでたたまれると、そのまま足をはさみます
- 段ボール・空き箱・プラスチックの収納ケース。ふたが抜ける、角がつぶれる、濡れて弱る
- 丸椅子・座面の小さいスツール。足を置く面が狭く、片足が外れやすい
- 濡れたトイレマットの上に置く。マットごと滑ります。踏み台は床に直接、便器の正面で、壁か便器に寄せて置いてください
- 扉の開閉に当たる位置。扉が当たって台がずれると、そのあと乗った時に倒れます
そして、どんな踏み台でも、乗り降りの間は大人がそばで見ているのが前提です。特に始めたばかりの時期は、降りる時に後ろ向きになって台から落ちる子が多いです。「前を向いて座る→降りる時は手すりか大人の手」を毎回同じ型にしておくと、子どもも覚えます。
第5章:それでも迷う時——測る・試す・足す、の順で決める
迷う時は、買う前にこの順番で確かめてみてください。買ってから「いらなかった」「足りなかった」を減らせます。
「試す」の段階で、足がついた途端にトイレに座っていられる時間が伸びた、という声はよく見ます。逆に、台があっても使わずに大人に抱えてもらいたがる子もいて、その場合は急がなくて大丈夫。踏み台は「トイレトレーニングを進める道具」ではなく、「その子が今困っていることを減らす道具」と考えておくと、いらない時にいらないと言えます。
ゆきこ( ゚Д゚)『正直、踏み台の要る要らないは、子どもの背とトイレの高さ次第で答えが変わるので、「ほかの家は要らなかった」という話をそのまま信じないほうがいいと思います。まず座らせて、足を見る。それだけです』
💡 この困りごとへの提案
買い足すなら、底に滑り止めゴムがあって、耐荷重に余裕のある子ども用の踏み台を。トイレ以外にも洗面台の手洗いや台所の手伝いに回せるので、1台あると出番が多いです。
あわせて読みたい
踏み台つきの大きな補助便座を選ぶと、次に困るのが置き場です。補助便座の保管方法で狭いトイレの置き場3つを書いています。足が浮いて座り方が安定しないと尿が飛びやすく、洗う場所も増えるので補助便座の洗い方もあわせてどうぞ。補助便座とおまるのどちらにするか、踏み台つきと便座だけのどちらを選ぶかで迷っている人は、補助便座・おまるは後悔する?失敗例とトイトレの選び方にまとめています。
買ったあとの困りごとについても、別の記事で一つずつ整理しています。牛乳パック椅子のカバーは100均の布で作れる——寸法の出し方、縫わない貼り方、子どもが乗る時の安全。必要なところだけどうぞ。
まとめ:足がつくなら急がない、浮くなら足す、代用は動かない物だけ
- 踏み台の役目は「足がついて踏ん張れる」と「自分で上り下り」の2つ
- 足の裏が床につき、大人が乗せ降ろしする段階ならいらないことが多い
- 足が浮く・怖がる・自分でやりたがるなら、あると助かる。高さを測ってから選ぶ
- 代用は滑り止め・耐荷重の余裕・高さ・ぐらつかないの4条件を満たす物だけ
- キャスター・折りたたみ・箱・丸椅子・濡れたマットの上はNG。乗り降りは大人が見る
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