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車中泊の予定が急に決まった。子どもの合宿の持ち物に「寝袋」と書いてあった。地震のあとで一晩だけ避難所に泊まることになった。そんな時に限って、家に寝袋がないんですよね。買いに行く時間もないし、一晩のために買うのももったいない気がして、「毛布や布団でなんとかならないかな」と考える人はとても多いです。
先に結論をひとつ。毛布を封筒の形にして、下に敷く物を1枚足せば、家の中や車の中の多くの場面はしのげます。寝袋の役目は「体を包むこと」より「下からの冷えを断つこと」の方が大きいので、代用がうまくいくかどうかは、かける物より敷く物で決まるんです。家にある物での代用の早見表、寒かった時に見直すところ、避難の時の考え方、収納袋をなくした時の代わりまで、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:家にある物で代用したい人|代用して寒かった人|避難の備えを考えたい人|収納袋をなくした人|買うか代用か迷う人
家にある物で代用する早見表——毛布を封筒状に、下に1枚
寝袋の代わりになる物は、意外と家にそろっています。大事なのは、「包む物」と「敷く物」を分けて考えること。どちらか片方だけでは寝袋の代わりになりません。よく使われる物を表にまとめました。
| 代用する物 | 向く場面 | ひとこと |
|---|---|---|
| 毛布を封筒状に折る | 車中泊・合宿・室内の泊まり | いちばん寝袋に近い。端を留めると寝返りでほどけない |
| 掛け布団と敷き布団 | 車中泊で荷物に余裕がある | かさばるが暖かさは一番。畳んだ敷き布団がそのまま敷く物に |
| ブランケットとマット | 春や秋の室内・体育館 | 薄いブランケットは2枚重ねに。主役はマットの方 |
| 厚手のバスタオル | 夏の合宿・一晩だけ | 体に巻いて足元を折る。冷房の効いた部屋向き |
| 布団圧縮袋 | 毛布や布団を運ぶ時 | 中身を小さくして運ぶ道具。袋そのものにはくるまらない |
この中でいちばん出番が多いのが、毛布を封筒の形にする方法です。手順は3つだけなので、図で見てみてください。
- 毛布を縦に半分に折る。足元側を20〜30cmほど内側に折り返して、袋の底を作ります。幅は肩がすっぽり入るくらい。シングルの毛布でも、大きめの物の方が形にしやすいです
- 開いている長い辺を留める。大きめの安全ピンか洗濯ばさみで3〜4か所。留め具は外側に向けて、寝返りで体に当たらない位置に。子どもが使う時は、留めずに毛布ごと体に巻いて、上から別の毛布をかける方が安心です
- 下に敷く物を1枚足す。ヨガマットやキャンプ用のマット、なければ折った毛布かバスタオルをもう1枚。頭は帽子かタオル、首元にはタオルを巻いておくと、朝方の冷えがずいぶん違います
合宿の持ち物に「寝袋」とある時は、先に主催者に「毛布でもいいか」を聞いておくと安心ですよ。体育館や和室で雑魚寝をする合宿では、「敷く物と掛ける物を各自で」という意味で寝袋と書かれていることも多いです。
代用して寒かった時に見直すところ——冷えは下から来る
毛布にくるまって寝たのに、朝方に寒くて目が覚めた。代用でいちばんよくある失敗です。原因のほとんどは、掛ける物が足りないのではなく、敷く物が足りないこと。床や地面、車の座席は体の熱をどんどん吸い取っていて、上にどれだけ重ねても背中側から冷えていくんです。
- 敷く物を1枚足す。マットがなければ、掛けるつもりだった毛布を1枚、敷く方に回します。掛ける物より敷く物を優先、と覚えておくと迷いません
- 首と足元を閉じる。暖かい空気は首元と足元のすき間から逃げます。タオルを首に巻き、足元は毛布を折り返して塞ぐだけで変わります
- 薄手を重ね着する。厚手1枚より、薄手を2〜3枚。空気の層ができて暖かく、暑くなったら1枚脱げます
- 湯たんぽやカイロは表示どおりに。直接肌に当てず、タオルで包んで足元へ。低温やけどは気づきにくいので、寝ている間の当て方は特に気をつけてください。湯たんぽがない時の考え方は湯たんぽの代用に書いています
- 寒くて眠れない、震えが止まらない時は無理をしない。暖かい場所に移るのが先です。車の暖房は車の説明書に従い、雪の日は排気口がふさがれていないかを確かめてください
寒さの感じ方は人それぞれで、子どもや高齢の人は、本人が「寒い」と言う前に手足が冷たくなっていることがあります。体が冷えきっていると感じたら我慢しないこと、様子がおかしいと思ったら受診すること。これだけは覚えておいてください。電気が使える場所なら、電気毛布の代用で書いた方法も組み合わせられます。
避難の時に寝袋がない——アルミシートは補助、主役は敷く物
災害の時、避難所に寝袋を持って行けなかった、という声はとても多いです。避難所では毛布が配られることも多いですが、数が足りない、すぐには届かないこともあります。ここでも考え方は同じで、まず床から体を離すことが先です。
- 段ボールを敷く。避難所で配られる段ボールベッドと同じ考え方です。1枚でも床の冷たさがずいぶん違います。新聞紙でも代わりになります
- アルミの防寒シートは「補助」。体の熱を反射して逃がしにくくする物で、それ自体が暖かいわけではありません。毛布の内側で体に巻くか、毛布の上にかけて使います。汗で内側が濡れやすいので、肌に直接は避けた方が快適です
- 顔まわりは必ず開けておく。アルミシートやビニール袋を頭からかぶらないこと。特に子どもは、密閉した袋に顔を入れると危険なので、大人が見ていない状態で袋にくるまらせないでください
- 服の間に新聞紙を入れる、家族で体を寄せ合う。昔からの方法ですが、道具がない時にはこれがいちばん効きます
非常用の持ち出し袋に、薄いアルミシートを1枚入れておくと、この「補助」がいつでも使えます。かさばらないので、車にも1枚あると安心です。持ち出し袋の中身の考え方は防災リュックの中身にまとめています。
収納袋をなくした時の代わり——圧縮袋・巾着・洗濯ネット
寝袋そのものはあるのに、収納袋だけ見当たらない。これもよくある困りごとですよね。収納袋の役目は「小さくまとめて運ぶ」だけなので、代わりは何でも務まります。
| 代わりの物 | 向く場面 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 布団圧縮袋 | 運ぶ時・荷物を減らしたい時 | 圧縮したまま長く置かない。中綿がつぶれる |
| 巾着・大きめのトートバッグ | 合宿・車に積む時 | 端から丸めてから入れる。ひもをしっかり絞る |
| 洗濯ネット(大きめ) | 持ち運びと洗う時を兼ねたい | ファスナー付きを。目が粗いと中でほどける |
| ごみ袋(45L) | 雨の日の一時しのぎ | 破れやすい。運ぶ間だけと割り切る |
ひとつだけ気をつけたいのは、保管の時にぎゅっと圧縮したままにしないこと。中綿がつぶれて戻らなくなり、次に使う時に暖かさが落ちてしまいます。家では通気性のいい大きめの袋にふんわり入れて、押し入れの上の方に。使ったあとの洗い方や乾かし方は、寝袋をコインランドリーで洗う方法にまとめています。
代用でいい場面・買った方がいい場面——使う回数と季節で決める
ここまで読んで「結局、買った方がいいの?」と思った人へ。判断の目安は、使う回数と季節です。値段で決めるより、この2つで考えると迷いません。
- 代用でいい場面。年に1〜2回、室内か春・秋の車中泊、荷物の量に余裕がある。この条件なら毛布で十分なことが多いです
- 買った方がいい場面。冬の車中泊や屋外、年に何度も使う、子どもの合宿が毎年ある、荷物を小さくしたい。毛布は圧縮しても意外とかさばるので、回数が多いほど専用の物が楽になります
とはいえ、洗濯機で洗える毛布が1枚あると、代用にも普段にも回せて無駄がありません。掛ける物にも敷く物にもなって、汚れたら家で洗える。車中泊も合宿も「とりあえずこれ」で行けるので、寝袋を買うか迷う間のつなぎとしても心強いです。
ゆきこ( ゚Д゚)『正直、代用でいちばん多い失敗は「毛布をたくさん持って行ったのに寒かった」の型だと思います。1枚は上じゃなく下に回す、これだけでかなり変わりますよ』
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寝袋を持っている人の洗い方と保管は寝袋をコインランドリーで洗う方法へ。電気が使える場所での暖の取り方は電気毛布の代用、足元を温める道具がない時は湯たんぽの代用、避難の備えを一度見直したい人は防災リュックの中身にまとめています。
まとめ:毛布を封筒状に、下に1枚。代用の成否は敷く物で決まる
- 毛布を縦半分に折って端を留める。足元を折り返して袋の底を作る。子どもは留めずに巻く
- 掛ける物より敷く物を優先。寒かった原因のほとんどは下からの冷え
- 首と足元を閉じ、薄手を重ねる。湯たんぽはタオルで包み、肌に直接当てない
- 避難ではまず床から体を離す。アルミシートは補助。袋に顔まで入れない
- 寒すぎる時は無理をしない。震えが止まらない、様子がおかしい時は暖かい所へ・受診
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめました。



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