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飛行機や夜行バスの座席で、気づいたら首がガクッと落ちて目が覚める。降りる頃には首の後ろが重くて、肩まで張っている。あの感じ、つらいですよね。ネックピローを持ってくればよかった、でももう出発してしまった。荷物を増やしたくないから、そもそも買う気がない、という人も多いと思います。
先に結論をひとつ。ネックピローの仕事は「頭の重さを受けて、首が横や前に倒れるのを止める」こと。この形を作れれば、バスタオルでもパーカーでも代わりになります。ただ、当て方を間違えると首の後ろに隙間ができて、かえって疲れるんです。代用の早見表、首が倒れない当て方のコツ、座席側の工夫、子どもの首を守る注意、買うなら見るところまで、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:まず何を作ればいいか知りたい人|何で代用できるか知りたい人|当てても首が倒れる人|代用の物が何もない人|子どもの首が心配な人|買うと決めた人
先に、ネックピローの仕事——首が横や前に倒れるのを止めるだけ
座ったまま眠ると、首の筋肉がゆるんで、頭がそのまま横や前に倒れます。頭はかなりの重さがあるので、倒れた頭を支えようとして首の筋肉が引っ張られ続け、目が覚めた時のあの痛みになるんです。ネックピローは、首の横と後ろに厚みを作って「倒れる先」を埋める道具。それ以上でも、それ以下でもありません。
だから代用の条件は3つだけ。首の横に厚みがある、首の後ろに隙間ができない、動いてもずれない。この3つを満たせば、タオルでも上着でも仕事はしてくれます。逆に、せっかく丸めても後ろに隙間があると、頭が後ろに落ちて顎が上がり、いびきや口の渇きの原因になります。
ひとつだけ先に言っておきたいのは、効果には個人差があるということ。座席の形、体格、眠り方で「楽になった」の度合いはかなり変わります。そして、首の痛みが数日続く、腕までしびれる、頭痛を伴う、という時は寝方のせいと決めつけず、整形外科などで診てもらってください。乗り物の中の首の痛みは、ふだんから首に負担がかかっているサインのこともあります。
代用の早見表——バスタオル・パーカーのフード・上着・空気で膨らむ袋
家にある物、あるいは移動中に手元にある物で、ネックピローの代わりになるものを並べました。基本になるのはバスタオルです。
| 代用の物 | 作り方 | 得意なこと | 気をつけること |
|---|---|---|---|
| バスタオル | 縦に折って端からきつく丸め、ヘアゴムで2か所止める | 厚みを調整しやすい。洗える | 巻きがゆるむとほどける。太すぎると顎が上がる |
| パーカーのフード | フードにタオルや薄い衣類を詰め、かぶらずに首の後ろへ | 脱がずに済む。ずれにくい | 詰めすぎると首が前に押される |
| 上着・カーディガン | 袖を内側に畳んで丸め、首の横に置く | 荷物が増えない | 形が崩れやすい。窓側で壁との間に挟むと安定 |
| 空気で膨らむ袋 | ビニール袋に空気を入れて口を縛り、タオルで包む | 軽い。小さい | 音がする。破れる。子どもには使わない |
| ひざ掛け・毛布 | 細長く丸めて首の後ろへ | 機内で借りられることも | 借りられない便もある。持参なら大きさに注意 |
「タオルで代用」がいちばん多く検索されているのも納得で、バスタオルは厚みを自分で決められて、汚れたら洗えるのが強みです。フードに詰める方法は、パーカーを着ていれば道具がひとつも要らないので、覚えておくと急な仮眠でも使えます。ひざ掛けを持ち歩く人は、首と膝の両方に使える大きさを選んでおくと荷物がひとつ減ります。大きさの目安はひざ掛けのサイズの選び方にまとめています。
首が横に倒れない当て方のコツ——倒れる側を厚く、前はゆるく
タオルを首に巻いたのに、結局頭が落ちて目が覚める。この場合、物ではなく当て方が原因のことが多いんです。3つのコマで見てみてください。
- 丸めて棒にする。バスタオルを縦に4つ折りにして、端からきつく巻きます。太さの目安は、座った時の首と肩の間の隙間くらい。太すぎると顎が上がって、逆に首の後ろが詰まります。ヘアゴムか輪ゴムで2か所止めておくと、眠っている間にほどけません
- 首の後ろから横へ当てる。棒の真ん中を首の後ろに当て、両端を前に回します。ポイントは倒れやすい側を厚くすること。通路側の席なら通路側、隣に人がいる側は薄めに。前で結ぶ時は指が2本入るくらいのゆとりを残して、きつく締めないでください。締めると眠っている間に息苦しくなります
- 背もたれで押さえる。頭を背もたれに預けて、座席を倒せる分だけ倒します。後ろの人に一言かけてから、が気持ちのいい使い方ですよね。ずれてきたら、面倒でも巻き直す方が結局よく眠れます
上着で代用する時も考え方は同じで、丸めた上着を「倒れやすい側」の首と肩の間に押し込み、反対側は背もたれか壁に頭を預ける形にすると安定します。
代用の物が何もない時——窓側・背もたれ・荷物で支える
タオルも上着もない、フードもない。そんな時は、座席と荷物で「倒れる先」を作ります。
- 窓側を選ぶ。壁に頭を預けられるので、横倒れが片側だけで済みます。予約の段階で選べるなら窓側を
- 背もたれを倒せる分だけ倒す。背もたれが立ったままだと、頭は必ず前に落ちます。少し倒すだけで、頭が背もたれに乗ります
- 荷物を膝の上に置いて腕を乗せる。肩が下がって首の緊張がゆるみます。かばんが枕の代わりではなく、腕の置き場を作る発想です
- 可動式のヘッドレストがあれば両端を曲げる。飛行機の一部の座席にある、両端が折れる形のもの。曲げるだけで横倒れを止めてくれます
- 前の座席のテーブルにうつ伏せは避ける。首と腰に負担が集まり、急ブレーキの時に危ないので、夜行バスでは特にやめておきましょう
子どもの首を守る——気道をふさがない当て方が最優先
子どもは体のわりに頭が重いので、大人より首が倒れやすいですよね。だからこそタオルを巻いてあげたくなるのですが、首の前に物があると顎が下がって気道が狭くなることを、先に知っておいてください。子どもに使う時は、大人と同じ巻き方をしないのが大前提です。
- 首の後ろと横だけに当てる。前で結ばない。丸めたタオルを首の後ろから両肩に乗せる形で止め、顎と胸の間は空けておきます
- 顔を覆う物は使わない。フードをかぶせる、布を顔にかける、空気を入れた袋を当てる、はどれも顔に密着した時に息がしにくくなります
- 首がすわる前の赤ちゃんには、ネックピローも代用も使わない。首を支える道具は「首がすわった後」の物です。それより前は抱っこか、月齢に合った専用のシートで
- 寝たら位置を直す。眠って体がずれると、支えが首の前に回ってくることがあります。呼吸の音がいつもと違う、顔色が悪い、と感じたら起こしてでも外してください
車のチャイルドシートやジュニアシートで首が前に倒れて困っている、という話は少し事情が違って、シート側の角度や背もたれの問題が大きいんです。そちらはジュニアシートがリクライニングできない時にまとめています。
買うなら見るところ——畳める・洗える・留め具
ここまで読んで「やっぱり1つ持っておこう」と思った人へ。代用で苦労したポイントが、そのまま選ぶ基準になります。
- 畳めるか。かさばるのが嫌で使わなくなる人がいちばん多いので、空気式か小さく丸められる物を。要る・要らないで迷っている人はネックピローはいらない?で使わなくなった理由を先に見ておくと、選び方が変わります
- 首の後ろの厚み。後ろが薄い形は、頭を背もたれに預ける前提の物。座席を倒せない夜行バスでは後ろにも厚みがある形が向きます
- 留め具。前で留められる物は横倒れに強い一方、子どもには向きません
- 洗えるか。首に直接当てる物なので、汗と皮脂がたまります。素材ごとの洗い方はネックピローの洗い方で
ゆきこ( ゚Д゚)『正直、仕事柄「首が痛いのは枕のせい?」と聞かれることは多いのですが、乗り物の中の首は「支えがあるかどうか」でほぼ決まる印象です。高い物を探す前に、タオル1枚で試してみるので十分だと思っています』
💡 この困りごとへの提案
とはいえ、毎回タオルを丸めるのが面倒、夜行バスや長距離の飛行機に何度も乗る、という人は、小さく畳めるネックピローを1つ持っておくと、荷物のわりに移動がずいぶん楽になります。
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買うかどうかで迷っている人はネックピローはいらない?を先にどうぞ。すでに持っていて汗の臭いが気になる人はネックピローの洗い方、首と膝の両方に使えるひざ掛けを探している人はひざ掛けのサイズの選び方へ。家に帰ってからも首が重い、という人はオーダーメイド枕を使った感想も参考になるかもしれません。
まとめ:首の横に厚み、後ろに隙間なし。子どもは前で結ばない
- 代用の条件は3つ。首の横に厚み、後ろに隙間なし、ずれない
- 基本はバスタオルを丸めて棒に。ヘアゴムで止め、倒れやすい側を厚く
- 前で結ぶなら指2本のゆとり。フード・上着・ひざ掛けも同じ考え方
- 何もなければ窓側・背もたれ・膝の上の荷物。テーブルにうつ伏せは避ける
- 子どもは首の前をふさがない。首すわり前は使わない。痛みやしびれが続けば受診
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手順を1枚にまとめました。



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