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「水槽のフィルター、そろそろ洗った方がいいのかな」。流れが弱くなってきた、ろ材が茶色い、白いふわふわしたものが付いている。気になり始めると、どこまで洗っていいのか、水道水でじゃぶじゃぶ洗っていいのか、迷いますよね。きれいにしたつもりが、翌日から水が白く濁った、という声もよく見ます。
先に結論をひとつ。フィルターは「汚れを受け止める道具」であると同時に「バクテリアの住みか」なので、きれいにしすぎないのが正解なんです。洗うのは飼育水で軽く、水道水と洗剤は使わない、ろ材を全部一度に替えない。この3つを守れば、掃除で水槽の調子を崩すことはぐっと減ります。作業の前の安全、洗い方、方式別の頻度、白いふわふわの正体、目詰まりの対処まで、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:掃除の前の安全を知りたい人|洗い方を知りたい人|頻度の目安を知りたい人|白いふわふわが気になる人|目詰まりした人
先に安全——電源を抜く・濡れた手で触らない・水漏れの準備
掃除の手順より先に、これだけは。フィルターに手を入れる前に、必ずコンセントからプラグを抜いてください。水と電気が同じ場所にある作業なので、動いたまま触ると感電の心配があります。スイッチで止めるだけでなく、プラグを抜くところまで。濡れた手でコンセントに触らないのも、同じ理由です。
- フィルターとヒーターの両方を抜く。水位が下がった状態でヒーターが動くと空焚きになります。ヒーターは冷めてから触ってください
- コンセントのまわりに水滴を落とさない。抜いたプラグは、高い所か乾いたタオルの上に
- 床に新聞紙や大きめのタオルを敷く。外部式や上部式はホースや箱から水がこぼれやすいので、バケツも下に
- 外部式はホースのバルブを閉めてから外す。閉め忘れると、水槽の水がホースから流れ出し続けます
掃除の後に電源を入れる時も、プラグと手が乾いているかを確かめてから。作業後に「水が回らない」「音がおかしい」となった時の見方は、水槽のフィルターが動かない・音がうるさい時にまとめています。
バクテリアを殺さない洗い方——飼育水で軽くすすぐ・水道水と洗剤は使わない・全部を一度に替えない
フィルターのろ材には、魚のふんや餌の残りから出るアンモニアを、毒性の低い形へ変えてくれるバクテリアが住み着いています。水槽が安定しているのは、このバクテリアが働いているからなんです。ところが、水道水に含まれる塩素はバクテリアを減らしますし、洗剤は言うまでもなく水槽に持ち込めません。「きれいに洗ったら翌日から白く濁った」の正体は、ここにあります。
- 水換えで抜いた飼育水をバケツに取る。この水でろ材を洗います。水槽の水と同じ温度・同じ水質なので、バクテリアへの負担が小さいんです。洗った水は水槽に戻さず捨てます
- 軽くもむ・軽くすすぐ。スポンジやウールマットは、握って離すを数回。茶色い水が出ますが、それは汚れとバクテリアの両方なので、透明になるまで洗う必要はありません。リング状やボール状のろ材は、バケツの中で振る程度で十分です
- ろ材を全部一度に替えない。交換が必要な時も、半分だけ新しくして、残りは次回に。新しいろ材にはバクテリアがいないので、古いろ材と混ぜて住み着くのを待ちます
やってはいけないことも、あわせて。水道水で洗う・洗剤やカビ取り剤を使う・熱湯をかける・天日で乾かす。どれもバクテリアを一気に減らす行為です。本体のケースやパイプは水道水で洗って構いませんが、ろ材だけは飼育水で。水換えとフィルター掃除を同じ日にやると、水槽全体のバクテリアが一度に減るので、できれば別の日に分けるのがコツです。
洗う頻度の目安——外掛け・上部・投げ込み・スポンジ・外部の早見表
「どのくらいで洗う?」は、方式と、魚の数・餌の量で変わります。目安として表にしましたが、いちばん確かなサインは「流れが弱くなった」「水位が上がった」「ろ材が明らかに詰まっている」です。カレンダーより、フィルターの様子を見てください。
| 方式 | 目安 | やること |
|---|---|---|
| 外掛け式 | 2〜4週に一度 | ろ材を飼育水で軽くすすぐ。交換型のマットは半分ずつ。インペラーの汚れも一緒に |
| 上部式 | ウールマットは詰まったら | ウールマットは消耗品。下のリングろ材は飼育水で振る程度、数か月に一度 |
| 投げ込み式 | 2〜4週に一度 | 飼育水の中で軽くもむ。エアチューブとストーンの詰まりも見る |
| スポンジ式 | 2〜4週に一度 | 飼育水の中で握って離すを数回。2個付きなら片方ずつ |
| 外部式 | 1〜3か月に一度 | バルブを閉めてから開ける。ろ材は飼育水で。ホース内の汚れは別の日に |
魚が多い、餌を多めにあげている、水草がほとんどない、という水槽は、表より早く詰まります。逆に、生体が少なくて水草が多い水槽は、もっと間隔が空くこともあります。決めつけず、流れと水位で判断してくださいね。
白いふわふわはカビ?——水カビ・バクテリアの膜・生体の症状の見分け
ろ材やパイプ、流木に白いふわふわが付いていると、「カビが生えた」と慌てますよね。実は、白いふわふわには種類があって、対処が違うんです。
- 餌の残りやふんに付いた、綿のような白い塊。これは水カビであることが多いです。カビを薬で消すのではなく、元になっている餌の残りごと取り除いて、餌の量を減らすのが対処です。餌は数分で食べ切る量が目安と言われます
- 新しい流木やパイプ、ろ材の表面に付く、半透明から白の膜。バクテリアが作る膜(ぬめり)で、立ち上げ直後や新しい物を入れた時によく出ます。害は少ないとされ、時間とともに落ち着くことが多いです。気になれば飼育水の中で軽く落とすくらいで
- 魚やエビの体に付いている白い綿状のもの。これはフィルターの話ではなく、生体の体調の話です。ここでは断定できないので、写真を撮って、買ったお店や魚を診てくれる動物病院に相談してください
どの場合でも、カビ取り剤や漂白剤、市販の除菌剤をフィルターや水槽に入れないでください。白いふわふわは消えるかもしれませんが、バクテリアも生体も一緒にダメージを受けます。水槽に入れる薬剤は、観賞魚用として売られている物を、表示どおりに、が原則です。
目詰まりした時——ろ材の交換時期と分割、動かない時は別記事へ
飼育水で洗っても流れが戻らない、ウールマットが茶色く固まってほぐれない。そうなったら、ろ材が寿命です。ろ材には「ゴミを受け止める物理ろ材」と「バクテリアを住まわせる生物ろ材」があって、交換の考え方が違います。
| ろ材 | 役目 | 交換の目安 | 替え方 |
|---|---|---|---|
| ウールマット・薄いマット | ゴミを受け止める | 洗ってもへたる・固まる | 消耗品。ただし全部を同時に替えない |
| スポンジ | ゴミとバクテリアの両方 | ちぎれる・弾力がない | 2個なら片方ずつ。1個なら新旧を並べる期間を |
| リング・ボール状 | バクテリアの住みか | 割れる・崩れる(年単位) | 基本は交換しない。飼育水で振る程度 |
| 活性炭・吸着ろ材 | 臭いと色を取る | 表示の期間(数週間から) | 使い切りで交換。バクテリアの住みかではない |
ポイントは、「分割」です。外掛け式の交換型マットなら、半分に切って半分ずつ替える。ろ材が2種類入っているなら、同じ日に両方は替えない。新しいろ材にバクテリアが移るまで、2週間ほどは古い方を残しておくのが目安です。交換した直後は餌を控えめにして、水が白く濁らないか、数日は様子を見てください。
ろ材を替えても流れが弱い、そもそも動かない、変な音がする、という時はフィルター本体側の問題です。「いっそフィルターなしでも飼える?」と考え始めた人は、水槽のフィルターは代用できる?いらない?を先に読んでみてください。
ゆきこ( ゚Д゚)『正直、掃除で調子を崩す原因は「洗いすぎ」がほとんどだと思います。茶色い水が出るのを見ると全部きれいにしたくなりますが、そこで止めるのがコツなんですよね』
💡 この困りごとへの提案
洗っても流れが戻らない、ろ材の交換が追いつかない、という時は、フィルター本体の買い替えも選択肢です。ろ材が取り出しやすくて音が静かな外掛け式は、掃除の手間が軽くて続けやすいと言われます。
あわせて読みたい
掃除の後に水が回らない、音がおかしい、という人は水槽のフィルターが動かない・音がうるさい時へ。フィルターを置かずに飼えるか、エアポンプだけで足りるかを考えている人は水槽のフィルターは代用できる?いらない?、水槽の臭いに困っている人は亀の水槽がすぐ臭くなる時、コケの見分けはメダカの水槽のコケはそのままでいい?にまとめています。
まとめ:電源を抜いてから、飼育水で軽く。水道水と洗剤は使わず、ろ材は半分ずつ
- 掃除の前にプラグを抜く。ヒーターも一緒に。濡れた手でコンセントに触らない
- ろ材は飼育水で軽くもむだけ。透明になるまで洗わない。洗った水は捨てる
- 水道水・洗剤・熱湯・天日はNG。バクテリアが減って水が白く濁る
- 頻度は方式と魚の数で変わる。流れが弱い・水位が上がったが合図
- 白いふわふわは餌の残りごと取る。薬剤は入れない。生体の症状はお店や病院へ
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手順を1枚にまとめました。



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