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上のお子さんが卒業した上履きを、下の子や親戚に譲りたい。でも、油性ペンで書いた名前がしっかり残っていて、どう消したらいいのか迷う。そんな声をよく聞きます。かかとのツルツルしたゴム部分は特に手ごわく、力任せにこすっても、なかなかきれいには落ちません。
先に結論をひとつ。消し方も、書き方と同じく「面」で変わります。ゴム・布・中敷きでは、効く方法も、消えきる程度も違うんです。面ごとの消し方、消えない時に隠す方法、書き換えの順番、漂白剤で白くなるかまで、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:安全が気になる人|面で消し方が変わるか知りたい人|消えない時どうしたい人|書き換えたい人|漂白剤やお下がりが気になる人
先に安全——エタノール・除光液・漂白剤は換気して、目立たない所で試す
消す作業に入る前に、必ず押さえておいてほしいことがあります。学校や園から名前の書き方・消し方に指定がある場合は、それが最優先です。次に、エタノール・除光液・漂白剤は、換気をしながら、手袋を着けて、子どもの手の届かない所で扱うこと。エタノールは引火性があるので、コンロや暖房器具の近くでは使わず、使い終わったらすぐにふたを閉めてください。粒状や錠剤タイプの漂白剤は、小さな子が誤って口に入れる心配があるので、作業中も保管中も手の届かない場所に置いてください。
もうひとつ大事なのが、「上履きのビニール部分に除光液を使うと溶けることがある」という点です。かかとの芯やつま先の補強に使われている光沢の樹脂は、見た目以上にデリケートな素材なので、慎重に扱ってください。特に甲やつま先まわりの光沢のある樹脂パーツは、除光液の成分に弱い物が多く、白く曇ったり、表面が溶けて跡が残ったりすることがあります。使う前に、必ず目立たない場所で試してから広い範囲に使ってください。塩素系の漂白剤と、酸性の製品(クエン酸や酢など)は絶対に混ぜないでください。有毒なガスが出ることがあります。
面で変わる——ツルツルのゴム・布・中敷き
消し方も、書いてある面によって効き方がはっきり違います。
ツルツルのゴム部分は、コットンにエタノールを含ませて、インクを溶かすように軽くたたいたり、こすったりすると、比較的落ちやすい面です。ただし力を入れすぎると素材を傷めるので、少しずつ様子を見ながら進めてください。一度で落ちきらない時は、コットンを新しい物に替えながら、何度かに分けて拭き取ると、表面を傷めずに済みます。
布の部分は、繊維の奥までインクが染み込んでいることが多く、完全には消えないと思っておく方が現実的です。薄く色が残る前提で、次の章で紹介する「隠す」方法も検討してみてください。中敷きは、汗や汚れで傷みやすい部分でもあるので、消すことにこだわらず、傷みが気になるなら市販の交換用中敷きに替えてしまうのもひとつの手です。中敷きは上履き本体より劣化が早いことも多いので、お下がりで譲る時は、中敷きだけ新しい物に交換してあげると、次に使う子も気持ちよく履けますよ。
消えない時は隠す——白ペン・ゼッケンシール・ワッペン
こすっても薄く跡が残る、という時は、無理に消しきろうとせず、「隠す」方向に切り替えるときれいに仕上がります。
- 白い布用ペンで上から塗りつぶす。黒っぽいインク跡の上に白を重ねて、目立たなくする方法です
- ゼッケンシールを貼る。跡を覆うように貼れば、消す手間なく新しい名前を書き足せます
- ワッペンで覆う。跡がある部分にちょうどよいワッペンがあれば、角をしっかり接着してきれいに隠せます
ワッペンを使う時は、端の角が浮いて剥がれやすいので、角を先に押さえて接着するのがコツです。ワッペンが剥がれてきた時の直し方は、上履きのワッペンが剥がれる時で詳しく紹介しています。
書き換えの順番——消す→乾かす→書く
新しい名前に書き換えたい時は、順番を守ると失敗が減ります。
- 消す。エタノールなどで古い名前をできるだけ薄くする。無理に完全に消そうとしない
- 乾かす。エタノールや水分が完全に飛ぶまで、風通しのよい場所で乾かす
- 書く。乾いたのを確認してから、新しい名前を書く。湿ったまま書くとにじみの原因になる
乾かす工程を飛ばして書いてしまうと、せっかく消した意味がなく、にじんで読みにくい仕上がりになりがちです。急いでいる時ほど、この順番を意識してみてください。特に、消し作業で使ったエタノールが生地の内側まで染みている場合は、表面が乾いて見えても中が湿っていることがあるので、半日ほど時間を置くと安心です。にじまない書き方のコツは、上履きの名前ににじまない書き方にまとめています。
漂白剤で白くなるか、お下がりに渡す前の一手間
「白い部分に漂白剤を使えば真っ白に戻るのでは」と思う人もいると思いますが、実際には布の黄ばみが多少落ちる程度で、インクの跡が完全に消えるとは限りません。効果を断定はできないので、期待しすぎず、あくまで薄くする方法のひとつとして試してみてください。使う時は、この記事の冒頭で触れた換気・手袋・混ぜないの3点を守ってくださいね。
お下がりとして誰かに譲る時は、消し作業とあわせて持ち主の情報を消してから渡すのが基本です。名前だけでなく、油性ペンで書かれた電話番号や住所のメモが残っていないか、中敷きの裏まで確認しておくと安心です。学年やクラスを書く欄があった園・学校の場合は、そこも見落としやすいので、忘れずにチェックしてください。汚れや傷みがひどい上履きは、無理に消して使い回すより、新しい物を用意する方が結果的に気持ちよく使えることもあります。
ゆきこ( ゚Д゚)『正直、完全に消すより「隠す」方が早くてきれいに仕上がることが多いと思っています。ワッペン1枚で解決することもあるので、気負わずに試してみてくださいね』
作業の前後には、必ず手を洗い、使った布や手袋は換気のよい場所で乾かしてから処分してください。エタノールや漂白剤を含んだ布をそのままゴミ箱に入れると、においがこもったり、まれに変質したりすることがあるので、少し広げて乾かす一手間を挟むと安心です。
面によって消え方が違うことを知っておくだけで、力任せにこすって傷める失敗をぐっと減らせます。新しい名前を書き足す前提で、布用の名前ペンを1本用意しておくと、消す作業から書き換えまでを一気に済ませられますよ。
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プラスチック部分に油性ペンが付いてしまった時の落とし方はプラスチックの油性ペンの落とし方にまとめています。ワッペンが剥がれてきた上履きの手直しは上履きのワッペンが剥がれる時へ。これから名前を書く人は上履きの名前ににじまない書き方もどうぞ。
まとめ:面で消し方が変わる。消えない時は隠す。お下がりは情報を消してから
- 学校や園の指定が最優先。エタノール・漂白剤は換気して使う
- ツルツルのゴムはエタノールで浮かせて拭く。布は完全には消えないと思っておく
- 消えない時は白ペン・シール・ワッペンで隠す。角をしっかり接着する
- 書き換えは消す→乾かす→書くの順番。湿ったまま書かない
- 漂白剤で白くなるとは限らない。譲る前に持ち主の情報を消す
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめました。



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