ベビーサークルの代用——家にあるもので代われるもの・代われないもの、代用が危なくなる5つの条件、囲わずに部屋そのものを安全にする方法

子供・育児・子育て

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ハイハイが始まったとたん、目を離した数秒で部屋の端まで行っている。台所にはついてくるし、テレビ台の裏の配線には一直線。そろそろベビーサークルかな、と思って値段を見て、そっと閉じた——という日、ありますよね。使う期間は短いし、置いたら部屋がほとんど埋まるし、家にあるもので何とかならないかな、と考えるのは当然だと思います。

先に結論をひとつだけ。家にあるもので代われるのは「サークルの仕事の一部」だけです。代用が向いている場面と、代用にすると危なくなる場面がはっきり分かれているので、そこを知ってから決めれば、お金をかけずに済ませることも、必要なところだけ買うこともできます。逆にここを知らないまま「安く済んだ」と思ってしまうのが、いちばん怖いところなんです。順番に見ていきましょう。

まず、ベビーサークルの仕事を分けて考える

サークルが担っている仕事は、ざっくり2つあります。①危ないものと赤ちゃんの間に、赤ちゃんの力では動かせない物理的な壁を作ること。②親が数分だけ手を離せる時間を作ること。この2つです。

そして、家にあるもので代われるのは、たいてい①の一部だけなんですよね。というのも、②を成り立たせているのは「押しても倒れない・登れない・すき間がない」という条件で、この条件は見た目が似ていれば満たせるものではないからです。そして大前提として、サークルも代用品も、大人の見守りの代わりにはなりません。囲ってあるから安心、ではなく、囲ってあっても目と耳は赤ちゃんに置いておく。ここだけは何を選んでも変わらないところです。

代用でよく挙がるものを、ひとつずつ正直に見ていく

  • ビニールプール。空気で膨らむふちがやわらかくて、丸く囲えるので人気の案です。ただとても軽いので、赤ちゃんが体重をかけた側に簡単に動きます。ふちに乗ると外側へ転がり出る形になりやすく、つかまり立ちが始まった子には向きません。ふちを乗り越える前の、まだ座っているだけの短い時期に、大人がすぐ横にいる状態で使うなら、ぶつかっても痛くない囲いにはなります。ただし空気を入れる栓や、破れた時のビニールの切れ端は口に入る大きさなので、そこは毎回見てあげてください
  • ジョイントマットを立てて壁にする。床に敷くマットを立てて連結する使い方です。これは単体では立ちません。壁や家具の面を2〜3面使って、コの字に組んではじめて形になります。押されると簡単に外れるので、囲いというより「クッション付きの目印」くらいに考えるのが正直なところ。マットはかじって小さくちぎれると誤飲のもとなので、歯形がついてきたら使うのをやめる判断を
  • 大型クッションを並べる。見た目はかわいいのですが、これはいちばんおすすめしにくい案です。押せば動きますし、登れば踏み台になりますし、何より柔らかいものの上や間に顔がうずまると窒息の危険があります。囲いとしてではなく、床のクッションとして敷く分にはいいのですが、壁として積むのはやめておきましょう
  • 段ボールで囲う。軽くて安く、大きさも自由——なのですが、潰れる・倒れる・角が目に当たる・よじ登れると、代用として避けたい条件をひととおり満たしてしまいます。工作としては楽しいので、大人が横で見ている遊びの時間に使うくらいにとどめてください
  • ベビーゲートで部屋そのものを区切る。これが代用案の中ではいちばん実用に近いやり方です。囲いを作るのではなく、危ない部屋に入れないようにする発想。台所の入口、階段の上と下、玄関へ続く廊下。ここを止めるだけで、家の中の「危ない場所」はかなり減ります。ただし階段の上には、突っ張り式ではなくネジで壁に固定するタイプを選ぶよう、多くのメーカーが案内しています。突っ張り式は体重をかけると外れることがあるからです

代用が危なくなる5つの条件——ここは正面から

「これは代用に使えるかな」と迷った時は、次の5つに1つでも当てはまるかどうかで判断してみてください。当てはまるなら、囲いとしては使わない。これはケチをつけているのではなく、実際に事故が起きているところなんです。

  1. 軽くて、押すと動く。赤ちゃんは体重をかけて押します。じりじり動いて壁との間にすき間ができると、そこに体が入り込みます
  2. 倒れてくる。立てて使うもの全般。上からかぶさると自力で出られません
  3. よじ登れる高さ・足がかりがある。乗り越えて外へ落ちるのは、囲いの中にいるより危ない状態です
  4. すき間に頭や手足が入る。柵と柵の間、囲いと壁の間、家具との間。設置したら必ず、床にしゃがんで全周のすき間を見てください。頭が入って抜けなくなる、足が挟まって転ぶ、という事故が起きています
  5. 小さな部品・とがった角・かじれる素材がある。留め具、キャップ、ちぎれる発泡素材。口に入る大きさのものは全部リスクです

それから、置き場所も条件のうちです。階段の上、暖房器具のそば、コンセントや延長コードのそば、カーテンやブラインドのひもが手の届く位置——この4つの近くには、サークルも代用品も置かないでください。特にひも状のものは首に絡まる事故につながります。そして「動かないように」とひもやロープで縛って固定するのは、絶対にやめてください。ほどけた先が中に垂れれば、それがそのまま危険になります。動いてしまう時の正しい対処は、ベビーサークルが動かないようにする方法にまとめました。

もうひとつ、これも必ず。囲いの中に、踏み台になるものを入れないこと。おもちゃ箱、クッション、重し代わりの箱。大人が「重しになるから」と入れたものが、翌週には乗り越えるための台になっています。そして柔らかい寝具の上で寝かせないこと。サークルや代用の囲いは、寝かせる場所ではありません。眠ってしまったら、平らで固い寝床へ移してあげてください。

代われるもの・代われないもの・危なくなる条件代われることがあるゲートで部屋を区切るマットを壁2面と組む座る時期のプール→そばにいる時だけ→すき間と重さを 毎回確かめる代われないもの大型クッションを積む段ボールで囲う立った後のプール寝かせる場所にする→窒息・踏み台・ 乗り越えのもと危なくなる5条件①軽くて押すと動く②倒れてくる③よじ登れる④すき間に頭や手足⑤小さな部品・角1つでも当たれば囲いに使わないいちばん現実的な代え方=囲うのをやめて、部屋そのものを安全にする階段には必ずゲート/コンセント・角・扉・ひもは先に手当て/踏み台を置かないどれを選んでも大人の見守りの代わりにはならない/中古はリコール情報を確認

いちばん現実的な代え方は、「囲うのをやめる」こと

ここまで書いてきて、身も蓋もないことを言います。家にあるもので囲いを作ろうとするより、部屋そのものを安全にしたほうが、安く済んで、しかも効きます。囲いは「赤ちゃんを閉じ込めて危険から離す」やり方ですが、部屋を安全にするのは「危険のほうを赤ちゃんから離す」やり方です。後者は一度やれば効き続けますし、赤ちゃんが泣きません。

  • 床から1メートルの高さまでを、全部見直す。しゃがんで赤ちゃんの目線になると、まったく違う景色が見えます。薬、電池、たばこ、洗剤、小さなおもちゃの部品、ペットのえさ。この高さから全部どかします
  • コンセントにカバー、テーブルや棚の角にガードを付ける。延長コードは家具の裏に隠すか、まとめて手の届かない所へ
  • 扉と引き出しにストッパー。台所の下、洗面台の下、食器棚。開けられて困る所から順に
  • 階段には必ずゲートを。上と下の両方に。ここだけは代用でごまかさないでください
  • カーテンやブラインドのひもは、束ねて高い位置に上げる。首に絡まる事故が実際に起きています
  • 倒れる家具は壁に固定する。地震対策にもなります

これでも手が足りない場面——料理をする15分、上の子の宿題を見る30分——のためにサークルが要るのか要らないのかは、家の造りと家族構成でかなり変わります。そこはベビーサークルは必要ないのか、要る家と要らない家の分かれ目で、条件ごとに分けて書きました。

期間が短いなら、レンタルとおさがりという手

サークルを使う期間は、ハイハイからだいたい2歳前後まで。長く見ても1年半くらいで、しかも歩き出すと自分から出たがるので、実際に活躍するのはもっと短いことが多いんです。だから「買うほどでもない」と感じるのは、感覚として間違っていません。

そこでレンタル。月ごとに借りられるサービスがありますし、自治体や子育て支援センターで貸し出しをしている地域もあります。おさがりや中古も選択肢です。ただし中古やおさがりを使う時は、必ずリコール情報を確認してください。製品名と型番でメーカーのページを見れば、回収や無償修理の対象になっていないか分かります。それと、留め具が欠けていないか、ネジが緩んでいないか、生地が破れていないか、説明書があるか。説明書は「正しい組み方」が書いてある大事なもので、組み方を間違えると強度が出ません。手元にないならメーカーのページから探してみてください。

ゆきこ( ゚Д゚)『親戚のおさがりを組み立てて、しゃがんで見たら壁との間に頭がすっぽり入るすき間ができていて血の気が引いた、という話を読んで、なるほどと思いました。囲えば安心だと思い込みがちなのは大人のほうなんですよね。何かを置いたら床に寝転がって一周見る、これは習慣にする価値があると思います』

「囲いを作るより、部屋を区切るほうが早い」と感じた方は、まず台所と階段のゲートから考えてみてください。突っ張り式は設置が手軽ですが、階段の上だけはネジで固定するタイプを、というのが多くのメーカーの案内です。設置する場所の幅を先に測っておくと選ぶのが早いですよ。

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買うと決めたなら、まずどのタイプが家に合うかですよね。軽くて畳めるメッシュタイプが気になっている方はメッシュのベビーサークルのデメリットを、置いたのにずれて困っている方は動かないようにする方法をどうぞ。そもそも要るのかを迷っている方には必要ないと言える家の条件を。そして買ってから「こうすればよかった」を減らすために、ベビーサークルを買って後悔した理由も先に読んでおくと、選び方がぶれません。

まとめ:代われるのは一部だけ。危ない条件は正面から見る

  1. 家にあるもので代われるのはサークルの仕事の一部だけです
  2. 軽い・倒れる・登れる・すき間・小さな部品のどれかがあれば囲いに使わない
  3. いちばん現実的なのは囲うのをやめて部屋そのものを安全にすること
  4. 階段にはゲート、ひもは高い位置へ、中に踏み台を入れない
  5. どれを選んでも大人の見守りの代わりにはなりません

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

ベビーサークルの代用の早見表:代われることがあるのはベビーゲートで部屋を区切る、ジョイントマットを壁2面と組み合わせる、まだ座っている時期のビニールプールで、いずれも大人がそばにいる時だけ。代われないのは大型クッションを積む、段ボールで囲う、つかまり立ちが始まった後のビニールプール、寝かせる場所として使うこと。代用が危なくなる5つの条件は軽くて押すと動く、倒れてくる、よじ登れる、すき間に頭や手足が入る、小さな部品やとがった角がある。いちばん現実的なのは囲うのをやめて部屋そのものを安全にすること。階段には必ずゲート、コンセントカバーと角のガード、扉のストッパー、カーテンのひもは高い位置へ、中に踏み台になるものを入れない、柔らかい寝具の上で寝かせない。どの方法でも大人の見守りの代わりにはならず、中古やおさがりはリコール情報を確認する

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