デコパージュ液の代用——ボンドやニスで代わりになる所とならない所、仕上げのトップコート

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紙ナプキンを貼ろうと準備したのに、肝心のデコパージュ液が切れていた。今すぐ作りたいし、買いに行く時間もない。そんな時、「家にある木工用ボンドで代わりにならない?」「ニスを塗れば同じ?」と考えますよね。

先に結論をひとつ。貼るだけなら、ボンドを薄めて代わりにできる場面があります。ただ、透明さやつや、水への強さは、専用の液に及ばないことがあります。そして、仕上げのニスは「上から塗る物」で、貼る力とは役目が別です。この記事では、代わりになる物とならない物、ボンドで代用する時の注意、ニスやトップコートとの違い、名前の違う専用の液の選び方を、順に見ていきます。

あなたはどれ? 状況から自分の章へ貼る液がない→ボンドなどが候補になる第1章へ ▶ボンドを薄めて使う→試し塗りから始める第2章へ ▶ニスとの違いが知りたい→貼る液と上塗りは別第3章へ ▶名前の違う専用液→用途の表示で選ぶ第4章へ ▶失敗したくない→試作と換気を先に第5章へ ▶

ケース別に読む:貼る液がない人|ボンドで代わりにしたい人|ニスやトップコートの違いを知りたい人|名前の違う専用液で迷う人|失敗したくない人

4コマ漫画|液が足りない時のデコパージュ液がない貼る液が切れちゃった買いに行くには遅い時間1ニスで貼るニスで貼れる?ニスは貼る液ではない2ボンドで代用ボンドを薄めて試し塗り薄くのばすしっかり乾かす貼る所は代わりでも3仕上げにニスつやも整った上塗りは別の役目4

代わりになる物・ならない物の早見表

デコパージュ液の役目は、紙や布を貼りつける「のり」と、貼ったあとを覆う「保護膜」の2つです。代わりを探す時は、どちらの役目を代わりにしたいのかを分けて考えると、迷いません。

代わりの物 貼る役目 保護の役目 ひとこと
木工用ボンド(薄めて使う) 向く 弱め 乾くと透明に近づく。白っぽさやつやの出方は製品で違う
液体のり 向く(紙のみ) 弱い 水に弱い。手軽だが長持ちさせたい物には向きにくい(液体のりの代わりの記事へ)
スティックのり 紙の仮留めに なし しわが出にくいが、上から塗ると浮くことがある
水性ニス 向かない 向く 貼ったあとの上塗り用。貼る液の代わりにはならない
トップコート(スプレー) 向かない 向く 仕上げ用。換気と火の気に注意
代わりになる物・ならない物木工用ボンド薄めて試し塗りスティックのり紙の貼りつけにニスだけ貼る役目ではない

「ニスは塗り物だから、貼る液の代わりにもなるのでは」と思いがちですが、ニスは膜を作って守る物で、紙を下地に貼りつける力は別です。ニスだけで貼ろうとすると、紙が浮いたり、しわになったりしやすいんです。貼る段階はボンドやのりで、仕上げの段階でニス、という分担で考えてください。

ボンドで代わりにする時の注意——試し塗りが先

木工用ボンドは、水で薄めると塗りやすくなり、デコパージュ液の代わりに使われることがあります。ただ、薄め方の割合は、ボンドの種類で変わるので、決まった数字はありません。ボンドの表示を見て、少しだけ水を足して、余りの紙で試し塗りをするのが、いちばん外れにくい進め方です。

  • 白く残ることがある。乾くと透明に近づくことが多いのですが、厚く塗ると白っぽさが出ます。薄くのばして、重ね塗りで調整します
  • つやは専用の液と違う。専用の液のようなつやや透明感を期待しすぎず、仕上げにニスをのせて整える方法があります
  • 水に弱い。水がかかる所や、食べ物に触れる所には向きません
  • 乾く前に触らない。見た目が乾いても中が湿っていることがあり、触ると浮きやすくなります
  • ベタつきが残ることがある。重ね過ぎると、乾いたあとも表面が貼りつくことがあるので、薄く塗って、よく乾かします
ボンドで代わりにする3手順1試し塗り余りの紙で確認→2薄くのばす厚塗りしない→3触らず乾かす浮きを防ぐ

布に貼る場合は、ボンドだと乾いて固くなり、曲げるとひびが入ることがあります。洗う物や、よく曲げる物には、布用の液を選んだほうが無難です。

薄めて使うなら、道具も気になるところです。ボンドを入れる容器は、使い捨てできる小皿や空き容器にして、筆も、使い終わったらすぐ水で洗います。乾いたボンドは筆に固まり、次に使えなくなってしまうからです。広い面を貼る時は、いきなり全体に塗らず、端から少しずつ塗り広げると、乾きすぎて貼りにくくなるのを防げます。作業台には新聞紙や使い古しのシートを敷いておくと、片づけも楽になります。

ニス・トップコートとの違いと、上塗りの安全

ニスやトップコートは、貼ったあとの表面を守り、つやを整えるための物です。選ぶ時に迷いやすいのが、水性と油性の違い。水性は、においが比較的おだやかで、道具を水で洗えるものが多く、子どもと作る時にも選びやすい種類です。油性は、仕上がりがしっかりする反面、においが強く、換気と火の気に特に注意が必要です。

  • 換気をする。窓を開けるか、換気扇を回して、においをこもらせません
  • 手に付いたら洗う。水性なら、乾く前に水と石けんで洗い流せます。肌が荒れたり、気になる症状が出たりしたら、使うのをやめて医療機関へ
  • スプレー式は火のそばで使わない。コンロやストーブ、ろうそくの近くは避け、使用上の注意に従います
  • 食べ物に触れる面には使わない。お皿やカップの内側は、飾り用でも避けます
  • 子どもの手の届かない所に置く。ふたをして、使い終わったら片づけます
上塗りの安全換気するにおいをこもらせない水性を選ぶ子どもと作る時火のそばスプレーは避ける

💡 この困りごとへの提案

つやの違いにも触れておきます。つや消しは、落ち着いた雰囲気に仕上がり、紙ナプキンの柄をやさしく見せてくれます。つやありは、色が鮮やかに見えますが、指紋や光の反射が目立つことがあります。好みで選んで大丈夫です。仕上げに使うなら、水性のつや消しが扱いやすい1本です。


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名前の違う専用の液——種類は用途の表示で選ぶ

売り場に行くと、デコパージュ用の液は、名前や容器が違う物がいくつも並んでいます。海外の名前がついた専用の液もあれば、手芸用として売られている液もあり、「同じ物?」と迷いますよね。

名前よりも、ラベルの用途の表示を見て選ぶのが確実です。たとえば、次のような分け方があります。

  • つや有り・つや消し。仕上がりの好みで選びます
  • 布用。伸びる布や、洗う物に使う時の液です
  • ガラス・陶器用。ガラスや陶器に貼る時に使える液です
  • 水に強いタイプ。濡れる場所に使いたい物向けですが、食器には使わないでください

素材との相性が気になる時は、デコパージュできない素材の記事で、向き不向きを表にまとめています。

代わりの物で作る時の心構えとして、「試作は小さく、本番は丁寧に」を意識しておくと、気持ちが楽になります。代用品は、専用の液と性質が少しずつ違うので、同じ感覚で進めると、思わぬ白残りやベタつきが出ることがあります。まず余りの紙で試し、仕上がりに納得してから、貼りたい物へ進んでください。プレゼントにする物や、長く飾りたい物は、専用の液を用意してから取りかかるほうが、後悔が少なくなります。

失敗しない進め方——試作・順番・換気

  1. 余りの紙で試作する。ボンドの薄め具合、白さ、乾いたあとの仕上がりを先に確かめます
  2. 貼る面をきれいにする。表面の油や汚れを落とします
  3. 薄く塗って貼る。端から中心へ、空気を逃がしながら貼ります
  4. よく乾かす。見た目が乾いたあとも、しばらく触らないほうが安全です
  5. 仕上げに上塗り。ニスやトップコートは、換気をしながら薄く塗ります

ゆきこ( ゚Д゚)『代わりの物でやりくりできるとうれしいですよね。ただ、大切な物や長く使う物は、焦らず専用の液をそろえてから貼るのが、結局きれいに仕上がると思います』

あわせて読みたい

液体のりの代わりにしたい時の考え方は液体のりの代わりの記事が参考になります。向かない素材や、はがれる原因はデコパージュできない素材の記事にまとめています。

まとめ:貼るのはボンド、守るのはニス。役目を分けて、試作から始める

  1. 貼る役目は、ボンドを薄めて代わりにできる場合がある。仕上がりは専用の液と違うことがある
  2. ニスやトップコートは上塗り用。貼る液の代わりにはならない
  3. 薄め方は、ボンドの表示と試し塗りで決める。厚塗りと触りすぎに注意
  4. 換気と火の気に注意。子どもと作る時は水性を選ぶ
  5. 専用の液は用途の表示で選ぶ。食べ物に触れる面には使わない

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめています。

デコパージュ液の代用の早見表:貼る役目は木工用ボンドを薄めて代わりにできる場合があり、液体のりは紙だけで水に弱い。ニスやトップコートは貼ったあとの上塗り用で、貼る液の代わりにはならない。ボンドは表示を見て水で薄め、余りの紙で試し塗りをして、薄くのばして乾くまで触らない。ニスは水性と油性があり、子どもと作る時は水性が選びやすい。換気をして、スプレーは火のそばで使わず、食べ物に触れる面には使わない。専用の液は名前でなく用途の表示で、つやの有無、布用、ガラス用、水に強いタイプから選ぶ

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