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万年筆で書いたら、字がにじんで読みにくい。裏まで透けてしまう。しまっておいたペンから、いつのまにかインクが漏れていた。バッグの中や服に付いてしまって、ひやっとした経験がある人もいるかもしれませんね。
先に結論をひとつ。にじみは、「紙」「字幅(インクの出る量)」「書く速さ」の組み合わせで変わります。にじみにくい紙を選び、書いたあとは乾くまで触らないのが近道です。保管の向きは、ペン先を上にして立てるか、寝かせるか。持ち歩く時は、キャップを確実に閉めて袋に入れます。順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:にじむ原因を知りたい人|紙を選びたい人|保管の向きを知りたい人|飛行機・車に乗る人|服や手が汚れた人|汚れるからやめたい人
にじむ理由の早見表——紙・字幅・書く速さ・湿気
万年筆のインクは水分を含んでいて、紙の繊維に染み込んで広がることでにじみます。広がり方を決めるのは、主に次の4つです。
| 見る所 | にじみやすい状態 | 見直し方 |
|---|---|---|
| 紙 | 薄い・毛羽立つ・吸い込みの強い紙 | なめらかで厚めの紙に変える |
| 字幅 | 太い字幅ほどインクがたっぷり出る | 細字・中字で試す |
| 書く速さ | ゆっくり書く、同じ所を重ねる | 止めずに、同じ所を何度もなぞらない |
| 湿気 | 雨の日や、湿った場所での使用 | 乾いた場所で。書いたあとは乾かす |
万年筆のせいだと思っていたら、実は紙が合っていなかった、ということがあります。試し書きは、普段使う紙でやってみてください。
同じ万年筆でも、インクの種類によって、紙への染み込み方が変わります。水っぽく感じるインクは、にじみやすい傾向があります。紙とインクの相性は一度では分からないので、紙の隅に、細い線、太い線、重ね書き、ゆっくり書きを試して、裏うつりと広がり方を見ておくと、本番で失敗しません。
試し書きをしたら、そのまま少し置いて、乾いたあとの裏側も見てください。書いた直後は大丈夫でも、乾く間に広がってくることがあります。
紙の選び方——にじみにくい紙を探す
コピー用紙、ノート、手帳の紙は、同じ「紙」でもにじみ方が違います。薄い紙は裏うつりしやすく、表面がざらざらの紙は繊維が引っかかってにじみやすくなります。万年筆に向いている、と書かれたノートや手帳も売られています。
書いたあとは、乾くまで手や袖で触らないようにします。急いで閉じると、反対側のページに写ってしまうこともあります。
手帳やノートに書く時は、ページの裏に書いた字が、表側の字と重なっていないかも気にしてみてください。薄い紙の手帳なら、両面を使う前に、裏うつりの程度を確かめておくと安心です。にじみが気になる紙は、字幅の細いペンで短く書くか、にじみにくいペンと使い分けるのも一つの手です。
保管の向き——ペン先を上に立てるか、寝かせる
使わない間の置き方で、インクの出方が変わることがあります。向きは次の3つで考えると分かりやすいです。
- ペン先を上にして立てる。ペンスタンドを使うと安定します。キャップはしっかり閉めます
- 寝かせる。転がり落ちない所に置きます
- ペン先を下にして立てるのは避けます。キャップ側にインクがたまり、漏れやすくなります
しばらく使わない時は、水かぬるま湯でペン先とコンバーターを洗って、乾かしてからしまうと、次に使う時に困りません。洗い方は万年筆のインクが出ない時にまとめています。
立てて保管する時は、キャップを確実に閉めるのが第一です。キャップが甘いと、インクが乾いて出にくくなったり、振動で漏れたりします。ペンスタンドに立てる場合は、軸が倒れにくい形か、棚や机の端から離れているかも見ておきましょう。寝かせる場合は、転がらないように、ペントレーや浅い箱に入れておくと、落下を防げます。
飛行機・車の中——インクを満タンにせず、袋に入れる
飛行機に乗る時や、暑い車の中では、気圧や温度が変わって、軸の中の空気が膨らみ、インクが押し出されることがあります。これはボールペンのインク漏れと同じ考え方です(ボールペンのインク漏れにまとめています)。備えは次のとおりです。
- インクを満タンにしない。出かける前は、入れすぎないようにする
- キャップをしっかり閉める。持ち運ぶ時は、ペン先を上にして立てる向きで持つ
- 密閉できる袋に入れる。漏れても、バッグの中まで広がりません
- 着いたら袋の中を確かめる。インクが付いていたら、ペン先や軸を拭いてから使う
服や手に付いた時——こすらず、洗濯表示を見る
インクが服に付いたら、こすらないのが鉄則です。こすると、繊維の奥まで広がります。次の順番で対処します。
- インクの種類(水性・顔料など)を、瓶や箱の表示で確かめる
- 服の洗濯表示を見て、家で洗えるかを確認する
- 落としにくい時は、無理をせず、クリーニング店などに相談する
漂白剤を使う場合は、塩素系と酸性の洗剤は絶対に混ぜない(「まぜるな危険」の表示を守る)。換気をして、ゴム手袋を使い、色柄物には使えない物もあるので、洗濯表示を先に見てください。名前書きのにじみを防ぐ書き方は上履きの名前をにじまず書く方法に、考え方がまとまっています。
安全面では、インクを口に入れないこと。目に入ったら水で洗い流し、痛みが続く時は医療機関へ。インクの瓶は、子どもの手の届かない所に置いてください。
服に付いてしまった時は、時間がたつほど落ちにくくなるので、気づいたら早めに洗濯表示を見て対処します。インクの色は、水性でも顔料でも、素材によっては残ることがあります。家で落とせない時や、大切な服の時は、無理に自分で落とそうとせず、クリーニング店などに相談してください。
手が汚れてやめたくなった時——持ち方とキャップの付け外し
「手が汚れるから万年筆はやめた」という声も見かけます。汚れる場面は、多くの場合、次の2つです。
- ペン先の近くを強く握っている。軸の少し後ろを持つと、指にインクが付きにくくなります
- キャップの内側やペン先にインクが付いたまま、付け外ししている。外す前に、ペン先をやわらかい紙で軽く拭く
ゆきこ( ゚Д゚)『正直、にじむ原因を道具のせいにする前に、紙を1枚変えて試すのがいちばん早いと思います』
それでも汚れが気になる時は、書いたあとにすぐ手を洗う、という習慣にするのも一つの手です。ペンが汚れたまま、指でスマホや顔に触れないようにもしてください。
インクを入れ替える時は、机にキッチンペーパーなどを敷き、手早く作業できるように、拭く紙を横に置いておくと安心です。インクを入れ替えるのが面倒に感じる人は、使い切りのカートリッジのほうが、手が汚れにくいでしょう。自分の使い方に合う入れ方を選ぶと、続けやすくなります。
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インクが出ない時は万年筆のインクが出ない時、ガラスペンのにじみはガラスペンが書けない時、ボールペンのインク漏れと服の落とし方はボールペンのインク漏れ、名前書きのにじみは上履きの名前をにじまず書く方法にまとめています。
まとめ:紙と字幅で選び、ペン先を上に立てて保管。服はこすらない
- にじみは紙・字幅・書く速さで変わる。普段使う紙で試し書きをする
- 書いたあとは乾くまで触らない。重ね書きを避ける
- 保管はペン先を上に立てるか、寝かせる。ペン先を下にして立てない
- 飛行機・車では、インクを満タンにせず、袋に入れる
- 服に付いたらこすらず洗濯表示を見る。インクは口や目に入れない
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめています。



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