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ハエトリソウの葉が黒くなってきた、閉じていた葉が開かなくなった。「枯れてしまったのかな」と、鉢の前で固まってしまいますよね。あの二枚貝のような葉が黒く変わると、見た目のインパクトも大きいです。
先に結論をひとつ。葉が1〜2枚だけ黒くて、真ん中から新しい葉が元気に出ているなら、古い葉や、閉じる動きを繰り返した葉が入れ替わる時にも起きると言われます。反対に、株全体が黒い、株元が柔らかいという時は、水と置き場所を見直すサインです。黒くなった葉の取り方、閉じない時の考え方、花を切るかどうか、水と水苔、冬の休み、そして「虫や肉をあげなくてよい」という話まで、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:1〜2枚だけ黒い人|葉が開かない・閉じない人|花芽が伸びてきた人|株全体が黒い人|虫や肉をあげたい人
黒くなる理由の早見表——黒くなった「数」と株元で見分ける
黒くなった葉が何枚あるか、そして株元と真ん中の新しい葉がどうなっているかを、まず見てみましょう。
| 見た目 | 株元・新しい葉 | まず疑うこと |
|---|---|---|
| 外側の1〜2枚が黒い | 株元はしっかり。新しい葉が出ている | 古い葉の入れ替わり |
| よく閉じた葉だけ黒い | ほかの葉は元気 | 閉じる動きの繰り返しによる傷み |
| 葉の縁だけ黒く乾く | 株元は元気 | 日差しや乾燥、水の質 |
| 株全体が黒い | 株元が柔らかい・においがする | 水の偏りや根の傷み |
| 冬に全体が小さく黒ずむ | 株元は硬い | 冬の休み |
「1〜2枚だけ」の行なら、慌てなくて大丈夫なことがあります。いちばん上から順に当てはめてみてください。
縁だけが黒く乾く時は、日差しの強さや乾燥が関わっていることがあります。急に強い日差しの下へ出すと葉焼けになるので、移す時は少しずつ慣らしましょう。逆に、葉が細長く間延びする徒長は、光が足りない時に起きると言われます。窓から離れた暗い場所に置いていないか、明るさも見直してみてください。
黒い葉の取り方——株元の近くで、清潔なはさみで
黒くなった葉は、放っておくと株元で蒸れて、ほかの葉まで傷める原因になることがあります。完全に黒く乾いたら、取ってしまって大丈夫です。
- 黒く乾いた葉だけを選びます。緑が残っている部分がある葉は、様子を見てからで
- 株元の近くで切る。引っ張ると、元気な葉や根まで引き抜いてしまうことがあります
- 清潔なはさみを使う。刃の手入れははさみの研ぎ方が参考になります
- 切った葉は鉢の上に残さず、取り除きます
閉じない・開かない時——指や棒で何度も閉じさせない
葉が開かない、閉じない、という相談はよくあります。まず知っておきたいのは、葉は閉じるたびに、株の力を使っていると言われることです。見せたくて指でつつく、棒で触る、何度も閉じさせる。これは葉が弱る原因になるので、やめておきましょう。
閉じたまま開かない葉は、獲物がいないのに閉じたり、何度も閉じたりして、動きを使い切ってしまったのかもしれません。その葉は、やがて黒くなって落ちます。新しい葉が出てくれば、株としては元気です。
開かない時は、触らずに待つのがいちばんです。置き場所と水が合っていれば、新しい葉が出てくる様子を見て判断できます。
花芽が伸びてきた時——切るかどうかの考え方
ハエトリソウは、条件が合うと細長い花芽が伸びてくることがあります。花が咲く間、株は力を使うので、株を休ませたい時は花芽を早めに切る人が多いと言われます。ただ、種を取りたい人や、花を楽しみたい人は、そのまま咲かせることもあります。
どちらがよいかは、株の大きさと元気さで決まります。小さな株、葉の数が少ない株、植え替えたばかりの株は、花を切って葉に力を回す選び方もあります。大きく元気な株なら、咲かせても大丈夫なことがあります。迷う時は、花芽を切って様子を見るのが穏やかです。
水と水苔——株全体が黒い時の見直し
株全体が黒くなる時は、水と置き場所を見直します。ハエトリソウは湿った環境を好むと言われ、鉢の受け皿に水をためる育て方(腰水)がよく知られています。ただ、いつも水に浸かりっぱなしで蒸れていたり、逆に乾き切ったりすると、株全体が傷みます。
- 水苔の乾き方。表面だけでなく、中まで乾いていないかを確かめます
- 水の種類。使う水は品種や購入先で案内が違うことがあるので、説明書きで確かめます
- 風通しと日差し。蒸れる場所や、急に強い日差しに出す場所は避けます
- 鉢の大きさ。大きすぎる鉢は、水苔の湿りが偏りやすくなります
株元が柔らかく黒い、においがする時は、根の傷みを疑います。鉢から出して、根が黒く柔らかければ、傷んだ部分を清潔なはさみで取り、新しい水苔に植え替える方法がよく知られています。ただ、戻るかどうかは株の状態で変わります。迷う時は、購入先に相談してください。
植え替えの時に使う水苔は、乾燥したものを水で戻して使うのが一般的です。使う量や戻し方は、袋の表示に従ってください。水やりで勢いよく水を当てたくない時は、じょうろの代用の考え方も参考になります。
冬の休みと、ハエトリソウとハエトリグサの呼び名
冬になると、ハエトリソウは葉が小さくなったり、黒ずんだりすることがあります。これは、冬に休む性質があると言われているためで、株元が硬ければ慌てなくて大丈夫なことがあります。何度まで下がると心配かは、育てている株の説明書きや購入先の案内で確かめてください。
ところで、「ハエトリソウ」と「ハエトリグサ」で迷う人もいますが、どちらも同じ植物の呼び名として使われています。検索や売り場の札で別の名前が出てきても、同じ植物と思って大丈夫です。
冬の室内は、乾燥しやすいこともあります。乾燥した空気が気になる時は、加湿器はいつから使う?も目安になります。
虫や肉をあげない——食虫植物でも、与えなくてよい
ハエトリソウは虫を捕まえる植物なので、「ご飯をあげないと」と思う人もいます。でも、肉・ハム・人の食べ物、捕まえた虫は与えないようにしてください。株が傷むと言われています。人の食べ物は塩分や脂も多く、葉が黒くなる原因にもなります。
虫は、置き場所に自然に来たものを葉が捕まえることがあります。それで足りると言われるくらい、与えなくても育つ植物です。
小さな子どもは、葉を触りたがって引っ張ったり、口に入れてしまったりすることがあります。手の届かない所に置いて、もし口に入れた時は医療機関や中毒の相談窓口に連絡してください。猫や小鳥、小動物が葉をかじることもあるので、届かない所に置きます。肥料や薬剤を使う時は、製品の表示どおりに、換気して子どもとペットを近づけないようにしてください。
ゆきこ( ゚Д゚)『つい指でつんつんしたくなりますよね。でも、見せるより待つ方が長く楽しめる植物だと思います』
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植え替えや水苔の取り替えには、乾燥した水苔が1袋あると、思い立った時にすぐ作業できて助かります。
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まとめ:黒くなった「数」と株元の硬さで見分ける
- 1〜2枚だけ黒いなら、古い葉の入れ替わりのことがある。新しい葉が出ていれば慌てない
- 黒く乾いた葉は、株元の近くで清潔なはさみで切る。引っ張らない
- 指や棒で何度も閉じさせない。開かない時は触らずに待つ
- 花芽は株の大きさで決める。迷ったら切って葉に力を回す
- 肉・ハム・人の食べ物・捕まえた虫は与えない。株全体が黒い時は水と置き場所を見直す
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