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和菓子売り場に「葛餅」と「わらび餅」が並んでいると、どちらも冷たくてつるんとしていて、見た目だけでは区別がつきにくいですよね。さらに「久寿餅」「くず餅」と書き方まで違うので、同じ物なのか別の物なのか、わからなくなる人は少なくありません。
先に結論をひとつ。葛餅には、葛粉で作る透明でぷるんとした関西風と、小麦のでんぷんで作る白くてもっちりした関東風(久寿餅と書くことがある)があると言われます。わらび餅はわらび粉で作るのが本来の姿ですが、市販品はほかのでんぷんを使う物も多く、いちばん確実な見分け方は袋の原材料表示です。見た目の違い、表示の読み方、どっちが好みかの選び方を、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:見た目で見分けたい人|袋の表示を読みたい人|どっちが好みか決めたい人|残った・のどが心配な人|呼び名で迷う人
見分けの早見表——関西風の葛餅・関東風の葛餅・わらび餅
まず、見た目と食感の目安を表にしておきますね。地域や商品によって呼び方が違うので、あくまで「こう言われることが多い」という整理として読んでください。
| 名前 | 主な原材料 | 見た目 | 食感 |
|---|---|---|---|
| 葛餅(関西風) | 葛粉 | 透明に近い | ぷるんと弾力がある |
| 葛餅(関東風)・久寿餅 | 小麦のでんぷん | 白っぽくて不透明 | もっちりしていて柔らかい |
| わらび餅(わらび粉) | わらび粉 | 茶色から黒っぽいことが多い | とろんと柔らかい |
| わらび餅(ほかのでんぷん) | さつまいもなどのでんぷん | 透明から白っぽい | ぷるんとしている物から、もちもちした物まで |
ここで気をつけたいのが、同じ「葛餅」という名前でも、関西と関東では別の物を指すことがあるという点です。透明でつるんとした物を想像して買ったら、白くてもっちりした物が出てきた、ということも起こります。名前だけで決めつけないのがコツです。
わらび餅のほうも、わらび粉だけで作った物は数が少なく、値段も高めになりがちだと言われます。そのため、売り場にあるわらび餅の多くは、ほかのでんぷんで作られている物です。「わらび餅だから茶色い」とも限りませんし、「透明だから葛餅」とも限らないんです。
袋の原材料表示の読み方——でんぷんの名前を探す
見た目で迷ったら、袋を裏返して原材料名の欄を見るのがいちばん確実です。ここに、何のでんぷんで作られているかが書いてあります。見るポイントは3つだけです。
- 最初のほうに書かれているでんぷんの名前。葛粉と書いてあれば葛餅らしい物、小麦でんぷんなら関東風、わらび粉ならわらび餅、さつまいもでんぷんなどならほかのでんぷんの物、と読めます
- 名前に「葛」と入っていても、ほかのでんぷんが混ざる物があると言われます。名前より、欄の中身を信用してください
- アレルギー表示。関東風の葛餅は小麦を含む物があり、きな粉や黒蜜が付く物は大豆などの表示もあります
もうひとつ、アレルギー表示は買う前に先に見るのが基本です。「和菓子だから安心」と思い込まずに、家族に小麦や大豆で気をつけている人がいる時は、表示の欄を最初に確かめてください。迷う時は、店頭の人に確認するか、買わずに別の物を選ぶほうが安全です。
ちなみに、パッケージの名前が「葛餅」でも「わらび餅」でも、売り場の棚が同じ並びになっていることはよくあります。値段の差も、原材料や作り方の違いが反映されていることが多いので、「高い物のほうがわらび粉の割合が多いのかな」と気になった時は、表示の欄を見比べてみてください。同じ売り場の中でも、袋によって書かれているでんぷんがバラバラ、ということは珍しくありません。
どっちがおいしい?——食感と食べ方の好みで選ぶ
「結局どっちがおいしいの?」という疑問には、正直なところ好みで決まると答えるのがいちばん近いと思います。違いが出るのは、味よりも食感だからです。
- ぷるんと弾力のある食感が好き。透明に近い関西風の葛餅が合いやすいです
- もっちり、噛みごたえが好き。白っぽい関東風の葛餅(久寿餅)が合いやすいです
- とろんと口の中でほどける食感が好き。わらび餅が合いやすいです
食べ方も似ていて、きな粉と黒蜜を合わせる食べ方が定番です。きな粉と黒蜜のどちらを先にかけるかは、きな粉を先にして黒蜜を回しかける人もいれば、逆の人もいて、決まりはありません。黒蜜の甘さが苦手な人は、きな粉だけでも合います。きな粉が余った時の期限の見方は、きな粉の賞味期限切れにまとめています。
ゆきこ( ゚Д゚)『どっちがおいしいかは、結局は食感の好みだと思います。迷ったら、まず袋の表示を見て、自分の好きな食感に近そうな物から選ぶのがいちばん外しにくいですよね』
保存と食べる時の注意——冷蔵庫・のどに詰まりやすい点
葛餅もわらび餅も、冷蔵庫に入れると白く硬くなりやすいと言われています。わらび餅のほうの考え方はわらび餅の保存方法にまとめていますし、葛餅を冷凍する場合や、硬くなってしまった時のことは葛餅は冷凍できる?で詳しく見ていますので、ここでは触れすぎないでおきます。
大事なのは、袋に書かれた保存方法と期限を先に見ることです。冷蔵と書かれているか、常温と書かれているか、消費期限か賞味期限かで扱いが変わります。カビ、異臭、ぬめり、酸っぱいにおい、色の変化、べたつきなどの異常があれば、食べないでください。
それから、見落としやすいのがのどへの詰まりやすさです。葛餅もわらび餅もつるんとしていて、噛まずにのみ込んでしまいがちです。冷えて硬くなった物は、なおさらのどに引っかかりやすくなります。
- 小さく切ってから食べる
- 座って、よくかんで、飲み物と一緒に
- 小さな子どもと高齢の人は、大人がそばで見る(年齢で線を引くより、かむ力と飲み込む力を見て判断してください)
💡 この困りごとへの提案
切り分けるときは、爪楊枝より持ちやすい黒文字の楊枝があると、形をくずさずに小さくできて便利です。ただし先がとがっているので、小さな子どもには使わせず、使い終わったら手の届かない所へ片付けてください。
よくある質問——くず餅・久寿餅・水まんじゅうとの違い
Q. 「くず餅」と「葛餅」と「久寿餅」は同じですか?
書き方が違うだけで同じ物を指すこともあれば、関西風と関東風のように別の物を指すこともあります。ひらがなの「くず餅」は、どちらも含めた呼び方として使われることが多いです。迷ったら、やはり原材料名の欄が決め手です。
Q. 名前が書いていなくて、何の物かわからない時は?
見た目だけで当てようとせず、原材料名の欄とアレルギー表示を見て、わからなければ買わない、が安全です。食べる人にアレルギーがある場合は特にそうしてください。
Q. 水まんじゅうとはどう違いますか?
水まんじゅうは、透明な生地であんを包んだ和菓子です。生地に葛粉などを使う点では葛餅と近く、あんを包むかどうかで見分けると整理しやすいです。詳しくは水まんじゅうと葛まんじゅうの違いで見ていきます。
あわせて読みたい
わらび餅の保存の考え方はわらび餅の保存方法、葛餅が硬くなった時や冷凍の考え方は葛餅は冷凍できる?、きな粉が余った時はきな粉の賞味期限切れもどうぞ。
まとめ:見た目より原材料表示。のどに詰まりやすいので小さく切って座って食べる
- 葛餅には関西風と関東風がある。透明でぷるんとした物と、白くてもっちりした物
- わらび餅はわらび粉が本来。市販品はほかのでんぷんの物も多い
- 決め手は袋の原材料名の欄。アレルギー表示(小麦・大豆)も先に見る
- どっちがおいしいかは食感の好み。ぷるん派、もっちり派、とろん派で選ぶ
- 小さく切って、座ってよくかむ。異常があれば食べない
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめています。



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