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林の地面で、落ち葉をぴょんぴょんめくりながら歩く鳥。胸からわきにかけてオレンジ色がのぞいている。そんな鳥を見かけると、「アカハラかな?」と思いますよね。調べてみると「オオアカハラ」という似た名前も出てきて、どちらなのか、わからなくなった、という場面もあると思います。
先に結論をひとつ。アカハラは、おなかの横がオレンジ色のツグミのなかまで、ムクドリより少し小さいくらいと言われます。オオアカハラは、顔やのどがより黒っぽく、オレンジ色が濃いとされ、見られる地域が限られます。ツグミは白い眉の線とまだらのおなかで見分けやすい鳥です。
鳥の見分けは、全部を一度に覚えようとすると大変です。顔の黒さ、わきの色、白い線の有無という3つの順に見ていくと、整理しやすくなります。下の図で、自分の状況に近い章を探してみてください。
ケース別に読む:3種を見比べたい人|顔の黒さを見たい人|おなかとわきの色を見たい人|ツグミ・シロハラと迷う人|見られる場所や季節を知りたい人|観察の決まりを知りたい人
3種の目印——早見表
アカハラとオオアカハラは、どちらもツグミのなかまで、わきがオレンジ色なのが似ています。ここに、よく似た環境で見かけるツグミも加えて、まず3種を並べてみましょう。
| 見るところ | アカハラ | オオアカハラ | ツグミ |
|---|---|---|---|
| 顔 | 茶色っぽい | より黒っぽい | 茶色っぽく、白い眉の線 |
| のど | 淡い色 | 黒っぽいことがある | 淡い色にすじ模様 |
| わき | オレンジ色 | オレンジ色が濃い | 目立つオレンジはない |
| おなか | 中央は白っぽい | 中央は白っぽい | 白地にまだら |
| 見られる所 | 林や森の地面、公園の林 | 見られる地域が限られる | 開けた地面や畑、公園 |
大きさは、アカハラがムクドリより少し小さいくらいが目安です。ただ、遠くから見ると大きさは比べにくいので、色や模様のほうを手がかりにするほうが安心です。一羽だけで見ると、大きさの感覚は当てになりません。
顔とのどの黒さで見る
アカハラとオオアカハラを分けるポイントは、顔とのどの黒さです。アカハラは、顔が茶色っぽく、のどは淡い色をしていることが多いと言われます。オオアカハラは、顔やのどがより黒っぽく、全体に色が濃い印象になります。
ただし、光の当たり方や、見ている角度によって、顔の色は違って見えます。逆光では、アカハラの顔も黒っぽく見えてしまうことがあります。明るい場所で見られる時に、もう一度確かめてみましょう。
写真に撮れたら、顔をアップにして、図鑑の絵と見比べるのがおすすめです。双眼鏡で見る時は、顔の色だけでなく、のどの色と、わきの色の濃さをいっしょに見ます。
おなかとわきの色で見る
アカハラの特徴は、胸からわきにかけてのオレンジ色で、おなかの中央は白っぽいことです。オオアカハラも同じようにオレンジ色ですが、色が濃く、はっきりして見えると言われます。
色の濃さは、比べる相手がいないと判断しにくいものです。一度見ただけで決めようとせず、図鑑の絵や写真を何枚か見比べて、自分の見た色に近いほうを探してみてください。迷ったら、無理に決めずに「アカハラのなかま」としておくのも一つの方法です。
ゆきこ( ゚Д゚)『名前をその場で決めきれなくても、迷ったままで楽しめるのが、鳥の観察のいいところですよね』
ツグミ・シロハラとの違い
林の地面で見かける、ツグミのなかまはほかにもいます。ツグミは、目の上の白い眉の線と、胸からおなかにかけてのまだら模様が目印です。わきのオレンジ色はあまり目立たず、全体が茶色っぽくて落ち着いた印象です。
シロハラは、名前のとおり、おなかが白っぽく見える鳥です。顔は灰色がかっていて、わきの色はアカハラよりも淡いことが多いと言われます。アカハラと同じように、落ち葉をめくりながら地面を歩くので、見間違いやすい鳥です。
- 白い眉の線と、胸のまだら:ツグミかも
- 顔が茶色っぽく、わきが鮮やかなオレンジ:アカハラかも
- 顔が黒っぽく、オレンジが濃い:オオアカハラかも
- おなかが白っぽく、わきの色が淡い:シロハラかも
似た鳥の見分けは、ほかにもまとめています。山の鳥の緑がかった体の鳥はアオバトとズアカアオバトの違い、水辺の小さな鳥はイソシギとハマシギの違いを見てください。
見られる場所と季節の目安
アカハラは、林や森の地面、公園の林などで見かける鳥と言われます。春から夏は山の林、冬は暖かい地域の平地の林、と場所を変えることがあるとされますが、地域によって見られる時期は違います。住んでいる地域の観察会や、自治体の案内を見て確かめてください。
オオアカハラは、見られる地域が限られると言われます。そのため、「オオアカハラを見た」と思っても、ほかの鳥の見間違いのことが少なくありません。珍しい鳥だと決めつけず、まず身近なアカハラやシロハラの可能性を考えるのが落ち着いた見方です。
落ち葉をはねのけて、地面の虫やミミズを探す歩き方も、見つけるヒントになります。地面を見ながら、落ち葉がかさかさ動く場所をそっと見てみてください。
💡 この困りごとへの提案
図鑑は、写真が大きい物と、イラストで特徴を強調した物があります。野山の鳥の図鑑を一冊持っておくと、顔・のど・わきの色を見比べやすくなります。
観察の決まり——離れて静かに、野鳥は守られている
野鳥は、法律で守られています。見つけたら、離れて静かに、双眼鏡で見るのが基本です。観察のときの決まりを、次にまとめます。
- 捕まえない・飼わない:近づいて手を伸ばしたり、持ち帰ったりしません
- 巣やヒナに触らない:地面にヒナがいても拾いません。親鳥が近くで見守っていることがあります
- えさをやらない:パンなども与えません。巣箱やえさ台をかけることもしません
- 犬は放さない:散歩中は、リードを短く持ちます
- 入ってはいけない場所に入らない:私有地や立入禁止の場所、登山道の外には出ません。枝を折らず、草木も持ち帰りません
鳥は、人が近づくと警戒して、落ち着いて餌を探せなくなります。足音をたてないよう、ゆっくり動いて、ときどき立ち止まりながら探すと、長く観察できます。
話は変わりますが、秋の林にキャンプに出かける人は、テントの朝の結露が気になることも多いですよね。濡れた時の乾かし方はテントの結露の乾かし方にまとめています。
よくある疑問——大きさ・季節・写真
Q. 大きさでは見分けられない?
アカハラとオオアカハラの大きさは近く、遠くから見ると比べにくいです。大きさよりも、顔の黒さとわきの色の濃さを手がかりにするほうが、迷いにくくなります。
Q. ツグミと同じ場所にいることはある?
林の地面や公園で、近い場所で見かけることがあります。ツグミは白い眉の線とまだらのおなかを見れば、区別しやすい鳥です。
Q. 写真が逆光で色がわからない時は?
色の判断は無理に決めず、別の日の明るい時間に見に行くのが安心です。同じ場所に来ているとは限らないので、「見られたらうれしい」くらいの気持ちで構いません。
あわせて読みたい
ほかの野鳥の見分けは、アオバトとズアカアオバトの違いとイソシギとハマシギの違いにあります。
まとめ:顔の黒さとわきの色で見分け、離れて静かに観察する
- アカハラは顔が茶色っぽく、わきがオレンジ。オオアカハラは顔が黒っぽく、オレンジが濃い
- ツグミは白い眉の線とまだら。シロハラはおなかが白っぽい
- 逆光や遠くでは色が変わって見える。決めきれない時は無理に決めない
- オオアカハラは見られる地域が限られる。まず身近な鳥を考える
- 野鳥は法律で守られている。離れて静かに、捕まえず、えさをやらない
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめています。



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