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黄色い大きなアゲハが、ひらひらと花の上を飛んでいる。「これはキアゲハ? それともアゲハ?」と、名前が気になったことはありませんか。どちらも黄色と黒のしま模様で、ぱっと見はそっくり。名前に「アゲハ」と付くので、余計にこんがらがりますよね。
先に結論をひとつ。いちばん分かりやすい目印は、前の羽のつけ根です。キアゲハは、前の羽のつけ根(体に近い所)が黒くぬりつぶされたように見えます。アゲハ(ナミアゲハ)は、つけ根にも黄色と黒のしま模様が入ります。全体の色は、キアゲハのほうが黄色みが強いことが多いですが、補助と考えてください。見る場所、早見表、写真のコツ、見る時の決まりを、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:つけ根を見たい人|早見表で比べたい人|止まってくれなかった人|オスとメスが気になる人|見る時の決まりを知りたい人
いちばんの目印は、前の羽のつけ根
黄色いアゲハを見分ける時は、前の羽のつけ根を見ます。前の羽は大きくて目に入りやすいのですが、その中でも、体に近い根元の部分です。ここに黒いぬりつぶしがあるのか、しま模様が入っているのかが分かれ目になります。
- 前の羽のつけ根が、黒くぬりつぶされたように見える。キアゲハです
- つけ根にも、黄色と黒のしま模様が入っている。アゲハ(ナミアゲハ)です
ポイントは、「しま模様かどうか」を見ること。羽全体の細かい模様を比べようとすると、角度や光で見え方が変わって、かえって迷います。まずは前の羽のつけ根だけに目を向けてみてください。ここで決まる場面が多いはずです。
つけ根を確かめやすくするコツは、3つあります。
- 羽が開いた瞬間を待つ。花の蜜を求めて止まっている間に、羽を開くことがあります
- 風の弱い時に見る。羽が揺れると、つけ根のあたりがぶれて見えます
- 離れて撮ってから拡大する。近づきすぎず、画面で大きくして見ます
羽を閉じて止まっている時は、つけ根が見えにくくなります。その時は、羽を開くのを少し待つか、決めないままにしておいて大丈夫です。
見分けの早見表——つけ根・全体の色・決め手
ここまでの内容を、表にまとめます。見る順番は上から。1行目で決まらない時だけ、下の行も見てください。
| 見る場所 | キアゲハ | アゲハ(ナミアゲハ) |
|---|---|---|
| 前の羽のつけ根 | 黒くぬりつぶされたように見える | 黄色と黒のしま模様が入る |
| 全体の色 | 黄色みが強いことが多い | キアゲハと比べると、黄色みは弱めのことが多い |
| 決め手 | つけ根が黒い | つけ根にしまがある |
表の中でいちばん頼りになるのは、1行目です。2行目の全体の色は、光の当たり方や写真の色味で変わって見えます。「黄色みが強いから、キアゲハ」と決めるのは早すぎるので、補助として軽く見ておきましょう。
3行目の「決め手」は、迷った時の合言葉です。つけ根がべったり黒いのか、しまが見えるのか。それだけで考えると、気持ちが楽になります。
止まってくれない時は、写真に撮ってから確かめる
チョウは、じっと止まってくれるとは限りません。飛んでいる姿を数秒見かけただけでは、つけ根まで見えないことも多いですよね。そんな時は、無理に追わず、写真に撮ってから確かめます。
- 離れた所から、全体を1枚。まず羽の広がりが分かるように撮ります
- 羽が開いている時に、前の羽が写るように撮る。羽を開いたり閉じたりしている花の上が狙い目です
- 近づきすぎない。寄りすぎるとチョウが飛んでしまうので、撮ってからあとで拡大します
- 図鑑や信頼できる解説と見比べる。つけ根が黒いか、しまがあるかを確かめます
💡 この困りごとへの提案
撮った写真の小さな部分を拡大して見るなら、図鑑の小さな写真と並べて見比べると分かりやすくなります。プリントした写真や図鑑の細かい部分を見る時に、虫眼鏡があると便利です。
オスとメスの見分けは、無理に決めない
キアゲハのオスとメスの違いは、外から見て分かりにくいことが多いです。「オスかメスか」まで知りたくなりますが、羽の模様をよく見ても、写真だけで決めるのは難しい場合があります。
気になる時は、図鑑や信頼できる解説で、オスとメスの違いを確かめてみてください。写真は、できるだけ全体が写った1枚と、羽を開いた1枚を残しておくと見比べやすくなります。
それでも決まらない時は、決めないままで大丈夫です。「キアゲハらしいチョウ」「アゲハらしいチョウ」くらいの気持ちで楽しめれば、それで立派な観察になります。
黒いアゲハで迷う時は、モンキアゲハとクロアゲハの違いやクロアゲハとジャコウアゲハの違いも見てみてください。
チョウを見る時の決まり——つかまない・花壇や畑に入らない
見分けるためにも、チョウを傷つけないことが大前提です。ここは短く、守りたいことだけまとめます。
- 手でつかまない。チョウの羽は細かい粉のようなもので覆われていて、触れると落ちてしまいます。見るだけにして、写真に残しましょう
- 追いかけて、花壇・畑・私有地・立入禁止の場所に入らない。遊歩道や登山道から外れないようにします
- 花や実を摘んだり、枝を折ったりしない。草木を持ち帰らないでください
- 卵・幼虫・さなぎを見つけても、触らない・持ち帰らない
- 子どもは大人と一緒に。道路や水辺では、チョウに夢中になっても目を離さないでください。犬を連れている時は放さないようにします
観察は、写真と目で楽しめます。持ち帰って飼うことは考えずに、その場で見て帰るのが基本です。
ゆきこ( ゚Д゚)『黄色いアゲハは、前の羽のつけ根が黒いかどうかだけを見るのが、いちばん迷いにくいと思います。止まってくれなければ、写真を撮って図鑑と見比べるところまでで大丈夫ですよね』
よくある疑問
「アゲハ」と「ナミアゲハ」は同じ? この記事で「アゲハ」と呼んでいるのは、ナミアゲハのことです。図鑑や解説では、ナミアゲハという名前で載っていることがあります。
黄色みが弱いけれど、キアゲハかも? 全体の色は光や写真で変わって見えます。色だけでは決めず、前の羽のつけ根の黒を確かめてみてください。
羽がぼろぼろで、つけ根が分からない時は? 飛んでいる間に傷んで、模様が欠けているチョウもいます。分からない時は決めずに、別の個体を見かけた時にもう一度確かめましょう。
子どもと一緒に見分けたい時は? 「前の羽のつけ根が、まっ黒かな? しまがあるかな?」と、見る場所を1か所だけ伝えると、楽しみながら確かめられます。つかまえずに、写真に撮って見比べるところまでを、一緒に楽しんでみてください。
どれくらい珍しいチョウ? 見かけやすさは地域や年によって違います。気になる時は、お住まいの自治体や地域の自然を紹介している施設の案内を見てみてください。
あわせて読みたい
黒いアゲハで後ろの羽の白い紋が気になる時はモンキアゲハとクロアゲハの違い、体に赤い色が見える時はクロアゲハとジャコウアゲハの違いにまとめています。ちなみに、野山から少し離れた話題ですが、毎日の食事づくりの助けになる冷凍ロールキャベツの味付けも用意しています。
まとめ:黄色いアゲハは前の羽のつけ根を見る。つかまず、決まらなければ写真に
- 見る場所は前の羽のつけ根。黒くぬりつぶされたように見えればキアゲハです
- つけ根にも黄色と黒のしま模様が入っていればアゲハ(ナミアゲハ)です
- 全体の色は補助。光や写真の色味で変わって見えます
- 止まってくれない時は、写真に撮ってあとで確かめる。オスとメスは無理に決めません
- チョウは手でつかまない。追いかけて花壇や畑、私有地に入らず、写真に残します
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめています。



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