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ブリヂストンの街乗り自転車「マークローザ」を調べていると、7S・3Sに混じってM7という型番が出てきます。ネット上には「M7は7Sのまたぎやすい版」「違いはフレームの形だけ」という説明が多いのですが、公式の仕様表を見ると、そうではありませんでした。
この記事では、ブリヂストンサイクル公式の掲載値をもとに、M7と7Sが本当は何が違うのか、Mは何の意味なのか、そして買う前に確認しておくことを図解で整理します。
結論:M7は「7Sのまたぎやすい版」ではなく、20インチのミニベロです
いちばん大きな違いは、フレームの形ではありません。車輪の大きさそのものが違います。
7Sは27インチまたは26インチの、いわゆる普通サイズの自転車。これに対してM7は20インチで、分類としてはミニベロ(小径車)です。だから、またぎやすいのも、軽いのも、値段が少し安いのも、全部そこから来ています。
| よく言われていること | 実際は |
|---|---|
| M7は7Sのフレーム違い | 車輪の大きさが違う別モデル(20インチ対27・26インチ) |
| 価格・装備・性能は同じ | 価格はM7が2,000円安い(65,800円対67,800円) |
| 重さは同じくらい | M7は14.2kg。7S(27インチ)より2.3kg軽い |
| Mはミキストフレームの M | 公式に由来の記載はない。前身は「マークローザ mini」 |
| マークローザeという電動版がある | 現行の公式ラインナップに電動アシストの掲載はない |
つまり「7SとM7、どっちがいいですか」は、フレームの好みの話ではなく、27インチに乗るか20インチに乗るかという、乗り物としての選択です。ここを取り違えたまま買うと、届いてから「思っていたのと違う」になります。
M7と7S・3Sの違いを、公式仕様で並べてみる
まずは事実だけを表にします。数字はすべてブリヂストンサイクル公式サイトの掲載値です。
| 項目 | マークローザM7 | マークローザ7S | マークローザ3S |
|---|---|---|---|
| タイヤ | 20×1-3/8WO | 27×1-3/8WO/26×1-3/8WO | 27×1-3/8WO |
| 価格(税込) | 65,800円 | 67,800円 | 67,800円 |
| 車体重量 | 14.2kg | 16.5kg(27)/15.9kg(26) | 16.6kg |
| 適応身長 | 145cm〜 | 151cm〜(27)/144cm〜(26) | 149cm〜 |
| 変速 | 外装7段(グリップシフト) | 外装7段 | 内装3段 |
| フレーム | アルミ・小径 | アルミ | アルミ |
価格はM7のほうが2,000円安い
原稿を書き直すきっかけになったのがここです。以前この記事には「公式定価 税込66,800円」と書いていましたが、66,800円はマークローザの価格ではありません。同じブリヂストンのTB1という別モデルの価格でした。訂正しておわびします。
正しくはM7が65,800円、7Sと3Sが67,800円(いずれも税込・メーカー希望小売価格)。M7がいちばん安い構成です。
2.3kg軽いのは、毎日のどこで効くか
14.2kgという数字だけ見てもピンと来ないと思います。効いてくるのは漕いでいるときではなく、漕いでいないときです。
- 駐輪場でとなりの自転車の間から引き出すとき
- マンションのスロープや段差で持ち上げるとき
- スタンドを立てるとき、方向転換させるとき
2Lのペットボトル1本ちょっとぶんの差ですが、この動作は毎日、往復で2回以上あります。「重くて嫌になった」という声のほとんどは走行中の話ではなく、この取り回しの話です。
適応身長145cmからは、シリーズでいちばん低い
M7の適応身長は145cm〜。7Sの27インチは151cm〜、3Sは149cm〜なので、身長が150cm前後の方にとっては、M7が唯一すんなり足のつくマークローザということになります。サドル高は775〜925mmの範囲で調整できます。
なお、7Sには26インチ(144cm〜)もあります。背が低めで、それでも普通サイズの自転車がいい方は、20インチのM7ではなく7Sの26インチという選択肢が残ります。ここは店頭でまたいで比べる価値があります。
車輪が小さいのに「よく走る」と言われる理由
ミニベロと聞いて心配になるのが「たくさん漕がないと進まないのでは」という点だと思います。M7についてはその心配が小さくなるよう設計されていて、販売店の解説では「ひと漕ぎで進む距離は26インチの自転車とほぼ同じ」と説明されています。
からくりは変速機側のギアの設定です。車輪が小さいぶん、後輪を多く回すようにギアが組まれているので、ペダル1回転あたりに進む距離が確保されています。
そのうえで、小径ならではの利点も残ります。漕ぎ出しが軽く、止まって発進を繰り返す街中で疲れにくいこと。信号の多い道を通勤する人には、この差が地味に効きます。
逆に、小径車の性格として段差や道路の継ぎ目の突き上げは大きめになります。車輪が小さいほど、同じ段差でも角に引っかかりやすいためです。歩道の段差が多い道を毎日通るなら、速度を落として越える癖をつけておくと安心です。
「M」は何の意味? ママチャリのMではありません
この記事に来る方がいちばん知りたいのがここだと思うので、正直に書きます。
ブリヂストンサイクル公式サイトに、M7のMが何の略かという記載は見当たりません。ネット上では「ミキスト(Mixte)フレームのM」という説明が広まっていますが、公式の出典を確認できませんでした。実はこの説明は、以前この記事自身が書いていたものでもあります。裏が取れないまま断定していたので、取り下げます。
いっぽう、確認できた事実がひとつあります。M7は2017年モデルとして、それまで販売されていた「MARKROSA mini(マークローザ ミニ)」のマイナーチェンジという位置づけで登場しました。前身の名前がそのまま「mini」だったことを踏まえると、Mは小径=miniの系譜を示す記号と読むのが自然です。ただし公式がそう言っているわけではないので、断定はしません。
はっきり言えるのは次の2つです。
- ママチャリのMではありません。マークローザはブリヂストンのグリーンレーベル(スポーティな街乗り系)の一員です
- 7という数字は変速段数です。7S・M7が外装7段、3Sが内装3段
標準でついてくる装備と、別に買うもの
マークローザが「届いたその日から乗れる」と言われるのは、街乗りに必要なものがほぼ最初から付いているからです。ただしひとつだけ、多くの人が後から買い足すものがあります。
| 装備 | M7では | ひとこと |
|---|---|---|
| オートライト | 標準 | ハブダイナモ式。暗くなると自動点灯、電池交換が不要 |
| フロントキャリア | 標準 | 前カゴを載せる台。これが最初から付いている |
| 前カゴ | 別売 | 買い物に使うなら追加が必要。専用バスケットがある |
| 泥よけ | 標準 | 前後とも。雨上がりの背中が助かる |
| リング錠 | 標準 | 後輪の鍵。別途ワイヤー錠を足す人は多い |
| スタンド | 標準 | 片足スタンド |
| チェーンケース | 標準 | 裾が汚れにくい。普段着で乗る人には大きい |
| ブレーキ | 前後で別 | 前がVブレーキ、後ろがローラーブレーキ(音鳴りが出にくい) |
注意したいのはフロントキャリアと前カゴは別物だということです。台は付いていますが、載せる籠は付いていません。通販ページで「カゴ付き」と書かれている商品は、販売店側がカゴを組み付けて出しているものです。
後からカゴだけ足す場合は、キャリアの形に合う専用品を選ぶと失敗しません。
良い評判と、気になる評判
口コミを読むときのコツは、その人が20インチであることを分かって買ったかどうかを見分けることです。評価が割れる原因のほとんどがここにあります。
| 良い評判 | 気になる評判 |
|---|---|
| またぎやすくてスカートでも乗れる | 見た目が小さいので好みが分かれる |
| 漕ぎ出しが軽く、街中で疲れにくい | 段差の突き上げは大きめ |
| シリーズでいちばん軽くて取り回しがラク | 長距離を飛ばす用途には向かない |
| ライト・鍵・泥よけが最初から付いている | 前カゴは別売で追加費用がかかる |
| 身長145cmから乗れる | サドルを上げると小径感がより出る |
| チェーンケースで裾が汚れにくい | 14.2kgでも「軽い自転車」ではない |
向いている人・向いていない人
| あなたの使い方 | M7は | 理由 |
|---|---|---|
| 片道3〜5km、信号の多い街中 | とても合う | 漕ぎ出しの軽さがそのまま利点になる |
| 身長145〜150cm前後 | とても合う | シリーズで唯一145cmから対応 |
| スカートやワイドパンツで乗る | 合う | またぎやすさとチェーンケース |
| 駐輪場が狭い、段差で持ち上げる | 合う | 14.2kgはシリーズで最軽量 |
| 片道10km以上を毎日 | 合わない | 7Sか、もっとスポーツ寄りの車種を |
| 坂道が多い地域 | 合わない | 電動アシスト車を最初から検討したほうが早い |
| 子どもを乗せたい | 合わない | 子ども乗せは想定されていない |
買う前に確認しておきたい3つのこと
ここまでを踏まえて、注文ボタンの前に確認したいのは次の3点です。
- 20インチでいいか、店頭でまたいで確かめる。写真だと大きさが伝わりません。身長150cm前後の方は7Sの26インチとも並べて比べてください
- カゴが要るかどうかを先に決める。要るなら、カゴ込みの総額で予算を考えます。カゴ付きで出品されている商品を選ぶ手もあります
- 防犯登録と初期整備をどこでやるか。通販なら代行してくれるかを購入前に確認します
通販で買うか、店舗で買うか
自転車は、届いてすぐ乗れる状態かどうかで満足度が大きく変わります。判断材料を整理します。
| 店舗で買う | 通販で買う | |
|---|---|---|
| 組立・初期調整 | その場でやってもらえる | 店によって組立済みと自分で組む場合がある |
| 防犯登録 | 同時にできる | 代行の有無を要確認 |
| またいで確認 | できる | できない |
| 価格 | 定価に近いことが多い | セールやポイント還元が乗る |
| 買ったあとの調整 | 持ち込みやすい | 近所の自転車店に頼むことになる |
身長が適応身長のぎりぎりにあたる方、初めてミニベロに乗る方は、一度は店頭でまたいでからにしたほうが後悔が少ないです。サイズに不安がない方や、色や在庫の都合で通販を使う場合は、組立済みで届くタイプを選ぶと安心です。
下は日本最大級の自転車通販サイト、cymaさんのリンクです。全品組立・整備済みで、すぐ乗れる状態で自宅まで届き、防犯登録も代行してもらえます。
よくある質問
Q1. M7と7Sの違いは何ですか。
いちばんの違いは車輪の大きさです。M7は20インチ、7Sは27インチまたは26インチ。そのぶんM7は2.3kg軽く(14.2kg)、2,000円安く(65,800円)、適応身長も145cmからと低めです。フレームの形だけの違いではありません。
Q2. MはママチャリのMですか。
違います。マークローザはブリヂストンのグリーンレーベルという街乗りスポーツ系のシリーズです。ただしMが何の略かについては公式サイトに記載がありません。前身が「マークローザ mini」だったことから、小径モデルを示す記号と考えられます。
Q3. 前カゴは付いていますか。
カゴを載せるフロントキャリアは標準装備ですが、カゴ本体は別売です。通販で「カゴ付き」と書かれているものは、販売店がカゴを組み付けた状態で売っているものです。
Q4. 適応身長は何cmからですか。
145cm〜です。サドル高は775〜925mmの範囲で調整できます。マークローザの中ではいちばん低い身長から乗れる設定です。
Q5. 小さい車輪だとたくさん漕ぐことになりませんか。
ギアの設定でカバーされていて、販売店の解説では「ひと漕ぎで進む距離は26インチとほぼ同じ」とされています。ただし段差の突き上げは小径のぶん大きめです。
Q6. 電動アシストのマークローザはありますか。
2026年8月時点で、ブリヂストンサイクル公式のマークローザのページに電動アシストモデルの掲載はありません。坂道が多い地域なら、マークローザにこだわらず電動アシスト車を検討したほうが早いです。
Q7. 通勤にはどのくらいの距離まで使えますか。
片道3〜7kmくらいまでが気持ちよく使える範囲です。10km以上を毎日走るなら、7Sやもっとスポーツ寄りの車種のほうが体はラクです。
Q8. 子どもを乗せられますか。
想定されていません。子どもを乗せるなら、幼児同乗基準に適合した専用モデルを選んでください。
ゆきこ( ゚Д゚)『20インチって聞くと小さく感じますけど、またいで乗ってみると印象が変わるんですよね。写真だけで決めないほうがいい自転車です』
なお、比較対象は7Sだけではありません。7SとTB1を比べた記事では、タイヤは同じで差は重さと前ブレーキ、という整理をしています。候補が3つある方はそちらもどうぞ。
まとめ
- M7は7Sのフレーム違いではなく、20インチのミニベロ。ここが最大の違いです
- 価格は65,800円でシリーズ最安、重量14.2kgで最軽量、適応身長145cm〜で最も低い
- ひと漕ぎで進む距離は26インチとほぼ同じ。漕ぎ出しが軽く、段差の突き上げは大きめ
- Mの由来は公式に記載なし。ママチャリのMではなく、前身は「マークローザ mini」
- フロントキャリアは標準、カゴは別売。買い物に使うならカゴ込みの総額で考える
- 身長150cm前後の方は、7Sの26インチとまたぎ比べてから決めるのがおすすめ
出典
- ブリヂストンサイクル株式会社「マークローザ|ブリヂストン グリーンレーベル」(M7・7S・3Sの価格・重量・適応身長・タイヤサイズ/2026年8月31日確認)
- cyma(サイマ)「MARKROSA M7 ブリヂストン ミニベロ 20インチ」(サドル高775〜925mm・グリップシフト・ローラーブレーキ・標準装備/2026年8月31日確認)
- cycling-ex「スポーツサイクルとシティサイクルの特徴を併せ持つ小径車 MARKROSA M7」(2017年モデルとして MARKROSA mini のマイナーチェンジで登場・20×1-3/8WO・フロントVブレーキ・フロントキャリア標準)
- セオサイクル「ブリヂストン定番ロングセラーミニベロ マークローザM7」(ひと漕ぎで進む距離の説明・装備)
価格・仕様は2026年8月31日時点で公式サイトに掲載されていた内容です。年式やモデルチェンジで変わることがあるため、購入前に販売ページでご確認ください。


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