【図解】セコム防犯フィルムの評判と料金|1窓いくらかを実寸で計算

生活

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結論:セコムの防犯フィルムは「1窓いくら」では決まりません

セコムが施工する防犯フィルムの正式な商品名は「SECOMあんしんフィルム」です。料金のしくみは基本料金33,000円(税込)+フィルム代1平方メートルあたり28,600円(税込)という面積課金。つまり値段は窓の大きさで決まるので、「1窓あたり数万円」という言い方はリビングの大きな窓にはまったく当てはまりません。

先に結論だけ表にしておきます。

知りたいこと この記事の答え
いくらかかる? 掃き出し窓1枚でフィルム代だけで9万円台。これに基本料金33,000円が加わります(公式の料金例からの概算)
効果は? 破れなくする物ではなく「割って入るまでの時間を延ばす」物。5分かかると約7割の侵入者が諦めるというデータが根拠です
CPマークは付く? SECOMあんしんフィルムにCPマークは印刷されていません。貼付には条件があるとされ、担当者への確認が必要です
先にやることは? 施錠の徹底。一戸建ての侵入手口で最も多いのは鍵の閉め忘れ(無締り)で51.2%です
向いている人 1階の掃き出し窓・勝手口など狙われる窓が絞れている家庭

ここから、料金の計算方法・効果の中身・よくある誤解の順に見ていきます。

料金のしくみ|窓の面積から自分で概算できます

セコム公式サイトに掲載されている料金は、基本料金33,000円(税込)と、フィルム代が1平方メートルあたり28,600円(税込)。窓の「たて×よこ」をメートルで掛け算して28,600円を掛ければ、フィルム代のおおよそが自分で出せます。よくある窓のサイズで計算すると、こうなります。

窓の大きさで、フィルム代はこれだけ変わる 1平方メートル 28,600円(税込)で計算した概算 掃き出し窓 1.8m × 1.8m = 3.24平方m 腰高窓 1.65m × 1.15m = 1.9平方m 小窓・勝手口 0.9m × 0.6m = 0.54平方m 約 92,700円 約 54,300円 約 15,400円 これに 基本料金 33,000円(税込)が別途かかります → 掃き出し窓1枚だけ頼むと、合計は12万円台の見当に

窓の種類 サイズの目安 面積 フィルム代の概算
掃き出し窓(リビング) 1.8m × 1.8m 3.24平方m 約92,700円
腰高窓(寝室・子ども部屋) 1.65m × 1.15m 1.90平方m 約54,300円
小窓・勝手口 0.9m × 0.6m 0.54平方m 約15,400円
浴室・トイレの小窓 0.6m × 0.6m 0.36平方m 約10,300円

この数字を見ると、「まとめて頼むほど1窓あたりは軽くなる」のが分かります。基本料金は1回の施工にかかるものなので、小窓を1枚だけ頼むと料金の大半が基本料金という状態になってしまうからです。1階の窓をまとめて相談したほうが、1枚あたりの単価としては納得しやすくなります。

なお上の金額はあくまで公表されている単価からの概算です。足場が必要な場合や、すでに貼ってあるフィルムを剥がす作業が入る場合は別途費用がかかるとされていますし、窓ガラスの種類や状態によっては施工が難しいこともあります。正確な金額は必ず見積りで確認してください(金額は2026年8月時点でセコム公式サイトに掲載されている料金例です)。

効果の本体は「5分の壁」|割れない窓になるわけではありません

防犯フィルムは割れない窓にする物ではありません。ガラスは割れます。フィルムが効くのは、割れたガラスがフィルムに貼りついたまま留まって、手を入れられる大きさの穴が開くまでの時間を延ばすという一点です。

この「時間」が防犯上どれくらい意味を持つのかは、調査の数字があります。(財)都市防犯研究センターが侵入窃盗の被疑者に「侵入をあきらめる時間」を聞いた調査(JUSRIレポート別冊第17号)では、「2分」と答えた人が約17%、「2分を超えて5分以内」が約51%で、合わせて約7割が5分以内に諦めるという結果になっています。

5分もたせられるかどうか、が分かれ目 5分の壁 1分 2分 3分 4分 5分 何もしない窓 数十秒で穴が開く 補助錠だけ 開けにくくはなる 薄い市販フィルム 1〜2分ほど 厚手の防犯フィルム 壁を越えることを狙う 諦める時間:2分まで 約17% + 2分〜5分 約51% = 約7割が5分以内に断念

図のバーの長さは製品ごとの実測ではなく、「時間を稼ぐ対策」と「そうでない対策」の関係を表したイメージです。市販の薄いフィルム(飛散防止用など)は、そもそも防犯を目的に作られていないので、ここでの時間稼ぎにはほとんど貢献しません。防犯目的で選ぶなら厚み350マイクロメートル(0.35mm)以上が一つの目安とされます。参考までに、SECOMあんしんフィルムは厚み約0.36mmのPET製と公式に説明されています。

【要注意】「CPマークが付く」と思って申し込むと食い違います

ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。防犯フィルムを調べていると必ず出てくる「CPマーク」。これは警察庁・国土交通省・経済産業省と民間団体でつくる「防犯性能の高い建物部品の開発・普及に関する官民合同会議」が定めた試験に合格した部品に与えられるもので、ガラス関係では「こじ破り」「打ち破り」「焼き破り」の3つの手口すべてで基準をクリアしたものが対象になります。

ところが、セコムの公式サイトのよくある質問には、「SECOMあんしんフィルム」にCPマークは印刷されていないという趣旨の回答があります(貼付には一定の条件があるため担当者に確認を、という案内です)。

つまり、「セコムに頼めば自動的にCPマークのシールが玄関先に貼れる」とは限らないということ。CP認定は「フィルム単体」ではなくガラスとフィルムの組み合わせで判断される世界なので、今ついているガラスの種類によって話が変わります。見た目の抑止力(=この家は対策済みだと分からせること)を重視して申し込むなら、契約前に「うちの窓でCPマークは貼れますか」と必ず聞いてください。ここを確認せずに申し込むと、期待していた「見せる防犯」の部分だけが手に入らない、ということが起こり得ます。

よくある思い込み 実際
フィルムを貼れば窓は割れなくなる 割れます。狙いは穴が開くまでの時間稼ぎ
セコムに頼めばCPマークが付く フィルムにCPマークは印刷されていない。貼付は条件つき・要確認
1窓あたり数万円 掃き出し窓はフィルム代だけで9万円台の面積課金
貼ればもう安心 最多の手口は鍵の閉め忘れ。フィルムでは防げない

その前に:一戸建てで最も多い侵入手口は「鍵の閉め忘れ」です

窓対策を考えるときに、いちばん先に知っておきたい数字がこれです。警察庁の統計(2022年)では、一戸建て住宅の侵入口は「窓」が53.5%で最多。ここまでは「やっぱり窓なんだ」という話なのですが、侵入手段を見ると「無締り(鍵の閉め忘れ)」が51.2%で、「ガラス破り」の30.7%を上回ります

狙われるのは窓。でも入り方の1位は「無施錠」 53.5% 侵入口は「窓」が最多 出典:警察庁の統計(2022年・一戸建て) どうやって入ったか(一戸建て) 無締り 51.2% =鍵の閉め忘れ。フィルムでは防げない ガラス破り 30.7% =フィルムが効くのはここ その他 お金をかける前にやること 短い外出でも、窓とドアの鍵をかける

ここから導けるのは、身も蓋もない順番です。①短時間の外出でも窓とドアを施錠する → ②狙われやすい窓を絞る → ③その窓にお金をかける。この順番を飛ばして③から始めると、51.2%のほうを開けたまま30.7%だけに10万円を払うことになります。

「狙われやすい窓」は、道路や隣家から見えない側の窓・1階の掃き出し窓・勝手口・ベランダに面した掃き出し窓あたり。人目につかず、足場があり、大きな開口部がある窓ほど優先度が上がります。

セコムの防犯フィルムで言われている、良いところ・気になるところ

良いと言われるところ 気になると言われるところ
プロが貼るので、気泡やズレが出にくい 費用は高め(掃き出し窓で10万円前後の世界)
飛散防止・紫外線カットも兼ねる ガラスが割れなくなるわけではない
厚み約0.36mmと、市販の飛散防止フィルムより厚い CPマークの貼付は条件つき・要確認
耐久年数の目安は10年前後と説明されている 窓の種類・状態によっては施工できないことがある
ホームセキュリティとまとめて相談できる 基本料金があるので、少ない枚数だと割高

評判を読むときのコツは、「フィルムそのものへの評価」と「施工・営業への評価」を分けて読むことです。フィルムは貼り方の巧拙で性能がはっきり変わる製品なので、プロに任せる価値が出るのは大きな窓ほど。逆に小窓は、自分で貼っても失敗が少ない部類です。

市販の防犯フィルムを自分で貼る場合の選び方

まず1枚だけ試したい、勝手口や小窓だけ強化したい、という場合は市販品という選択肢があります。選ぶときに見るのは次の3点です。

見るところ 目安 理由
厚み 350マイクロメートル(0.35mm)以上 これ未満は飛散防止用で、防犯目的の時間稼ぎにはなりにくい
CPマーク 表示があるか 3つの手口の試験に通った製品かどうかの目印
サイズ ガラス面より少し大きめ 端まで覆えないと、そこから割られる

選ぶときは、厚み(350マイクロメートル以上が防犯用の目安とされます)と、CPマークの表示があるかを見てください。楽天市場で防犯フィルムを見るAmazonで見るから、窓のサイズに合うものを探してみてください。なお貼り方の巧拙で効果が変わる製品なので、大きな窓や掃き出し窓は施工を依頼したほうが確実です。網入りガラスや複層ガラス(ペアガラス)は、フィルムを貼ることで熱のこもり方が変わり「熱割れ」が起きることがあるため、対応をうたった製品かどうかを必ず確認してください。

他の窓対策と比べると、どこに置ける対策か

対策 費用の目安 強いところ 弱いところ
SECOMあんしんフィルム 基本33,000円+28,600円/平方m 施工品質・付帯機能(飛散防止/UV) 費用が高め・CPマークは要確認
市販の防犯フィルム 数千円〜/窓 安い・小窓なら自分で貼れる 厚みと貼り方で効果に差
補助錠 1,000円前後〜 いちばん手軽・後付けが簡単 クレセント周りを割られると意味が薄い
面格子・シャッター 数万円〜/窓 物理的に近づけない 設置できる窓が限られる
防犯ガラス(合わせガラス) 数万円〜十数万円/窓 性能は最上位・CP認定品がある ガラスごと交換=工事が大がかり
ホームセキュリティ 月額数千円〜 異常時に人が駆けつける 継続費用がかかる

「防犯フィルム」と「防犯ガラス」は名前が似ていますが別物です。フィルムは今ある窓にあとから貼る対策、防犯ガラスはガラスごと交換する対策。新築やリフォームのタイミングなら防犯ガラス、今の家にあとから備えるならフィルム、と覚えておくと選びやすくなります。

セコムの防犯フィルムが向いている人・向いていない人

向いている 向いていない
1階の掃き出し窓など、守る窓が絞れている 家中すべての窓を一度に対策したい(費用が跳ねる)
大きな窓で、自分で貼る自信がない 小窓1枚だけ(基本料金の比率が高くなる)
飛散防止・UVカットも一緒に欲しい とにかく安く済ませたい
ホームセキュリティもあわせて検討している 賃貸で原状回復が必要(要事前確認)
費用より確実さと手離れを優先したい まず施錠の習慣から見直したい段階

よくある質問

Q1. 結局、1窓いくらですか?

公式の料金例で計算すると、掃き出し窓(1.8m×1.8m)でフィルム代が約92,700円、腰高窓で約54,300円。これに基本料金33,000円が加わります(いずれも税込・概算)。窓の面積で決まるので、サイズが分かれば自分でも見当をつけられます。

Q2. 貼れば窓は割れなくなりますか?

なりません。割れたガラスがフィルムに留まることで、手が入る穴が開くまでの時間を延ばすのが役割です。5分かかると約7割が諦めるというデータが、その時間に意味がある根拠になっています。

Q3. CPマークのステッカーは貼れますか?

SECOMあんしんフィルムにCPマークは印刷されておらず、貼付には一定の条件があると案内されています。見せる抑止力を目的にするなら、契約前に自宅の窓で貼れるかどうかを担当者に確認してください。

Q4. 賃貸でも貼れますか?

ガラスに直接貼る施工なので、退去時の原状回復の扱いを管理会社に確認してから進めてください。判断が難しい場合は、窓枠に穴を開けない補助錠のほうが話が早いこともあります。

Q5. どのくらい持ちますか?

耐久年数の目安は10年前後と説明されています。屋外に面した窓は紫外線を受け続けるので、端の浮きや変色が出てきたら貼り替えの時期です。

Q6. 網入りガラスやペアガラスにも貼れますか?

ガラスの種類や状態によっては施工が難しい場合がある、と公式にも注記があります。市販品を自分で貼る場合も、熱割れのリスクがあるため対応表記のある製品を選んでください。

Q7. 市販フィルムとの本当の差はどこですか?

厚みと、貼りの精度です。端まできれいに覆えていないとそこから割られるため、大きな窓ほどプロ施工の価値が出ます。逆に小窓は市販品でも十分に戦えます。

Q8. フィルムより先にやるべきことはありますか?

あります。施錠の徹底です。一戸建ての侵入手段の51.2%が無締りで、これはフィルムでは防げません。あわせて、窓の前に足場になる物(エアコン室外機・物置・脚立)を置かないことも効果があります。

まとめ

セコムの防犯フィルム(SECOMあんしんフィルム)は、基本料金33,000円+1平方メートル28,600円の面積課金。掃き出し窓なら1枚で10万円前後という、決して軽くない買い物です。その対価として得られるのは「割れない窓」ではなく「割って入るまでの時間」で、5分もたせられれば約7割の侵入者が諦めるというデータが、その価値を支えています。

一方で、CPマークは自動的に付いてくるものではなく、最も多い侵入手口である無締り(51.2%)はフィルムでは防げません。鍵をかける → 狙われる窓を絞る → その窓にお金をかける。この順番さえ守れば、フィルムは費用に見合う対策になります。迷っている段階なら、まずは無料の見積りで自宅の窓の面積と金額を出してもらうところからで十分です。

出典

  • セコム「SECOMあんしんフィルム(防犯フィルム)」(料金・厚み・耐久年数・CPマークに関する記述/2026年8月確認)
  • 警察庁の統計(2022年)による一戸建て住宅の侵入口・侵入手段の割合
  • (財)都市防犯研究センター「JUSRIレポート別冊第17号」侵入をあきらめる時間の調査
  • 防犯性能の高い建物部品の開発・普及に関する官民合同会議(CP認定の試験区分)

※料金・仕様は変更されることがあります。最新の内容と、ご自宅の窓で施工できるかどうかは、必ず公式サイトまたは見積りでご確認ください。

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