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花が終わったデンドロビウムのバルブが、茶色くしわしわになってきた。「枯れたのかな」「切ってしまっていいの?」と、不安になりますよね。ここでいうバルブとは、竹のように立ち上がる太い茎のことです。以下、「バルブ(太い茎)」と呼びます。
先に結論をひとつ。花が咲き終わった古いバルブは、茶色くしわしわになっていくことがあります。古いバルブは養分をためていると言われるので、固い茶色は残し、柔らかく黒ずんだ物だけを切る考え方が基本です。根腐れが心配なときの見方、植え替えで根を切るときの考え方、茎から出てくる高芽の扱いまで、順番に見ていきましょう。
ケース別に読む:バルブが茶色くなった人|バルブを切りたい人|根腐れ・植え替えが気になる人|花が終わった後の水やりを知りたい人|高芽が出た人|シンビジウムとの違い
バルブの見分け表——固い茶色と柔らかい黒
デンドロビウムは、蘭の仲間でも、バルブ(太い茎)が目立つ種類です。花が終わった古いバルブは、葉が落ちて茶色くしわしわになり、「枯れた?」と見えることがあります。実際は、新しいバルブに養分を渡している途中のことがあります。
| バルブの様子 | 考えられること | どうするか |
|---|---|---|
| 固くて茶色い。しわがある | 古いバルブ。養分を使い終わった途中 | 切らずに残して様子を見る |
| 固くて緑色 | 元気な若いバルブ | そのまま育てる |
| 柔らかく、黒ずんでいる | 傷んでいる | 傷んだ所だけ清潔な刃物で切る |
| 触るとぶよぶよで、においがある | 根腐れが進んでいる可能性 | 植え替えと、傷んだ根の整理を考える |
「茶色い=枯れた」と決めつけず、指でそっと押して、固さを確かめるのがポイントです。固ければ、茶色くても養分をためている可能性があります。
古いバルブを残しておくのは、見た目が気になる人にはつらいかもしれません。そんなときは、茶色くなったバルブが目立たないように、鉢の向きを変えたり、まわりに別の鉢を並べたりして、視線をそらす方法があります。新しいバルブが育って、花が咲くころには、古いバルブはあまり気にならなくなってきます。
古いバルブの切り方——根元で、清潔な刃物で
切るのは、柔らかく黒ずんだ傷んだバルブと、完全に枯れてスカスカになったバルブだけにします。固い茶色のバルブは、新しい芽を育てる養分をためていることがあるので、すぐには切らずに様子を見ましょう。
- 刃物を清潔にする。切る前に、はさみや刃物の刃を拭いておきます。汚れた刃で切ると、切り口から傷みが広がることがあります
- 傷んだ所より少し手前(健康な側)で切る。変色した部分が残らないようにします
- 根元近くで切り離す。株を支える位置を見ながら、周囲の茎や根を傷つけないよう注意します
- 切り口を乾かす。切ったあとは水がかからないようにして、風通しのよい所に置きます
刃先は自分や子どもの手のほうに向けないようにし、作業中は子どもを近づけないでください。切ったバルブや葉は、小さな子どもとペットの口に入らないよう、すぐに袋に入れて捨てます。はさみの手入れはハサミの研ぎ方にまとめています。
根腐れの見分けと植え替え——水苔と根の色を見る
バルブが柔らかくなる原因の一つが、根腐れです。デンドロビウムは水苔や樹皮で植えることが多く、水苔が古くなって湿りっぱなしになると、根が傷みやすくなります。
根腐れが心配なときは、鉢から株をそっと抜いて、根の色と水苔の状態を見ます。
- 白や薄い緑の固い根。元気な根です。そのまま残します
- 茶色く、柔らかく、触るとくずれる根。傷んだ根です。清潔な刃物で切り取ります
- 水苔が黒くて、においがする。新しい水苔に替える合図です
傷んだ根を切ったあとは、新しい水苔を使って、根を軽く包むように植え直します。強く押し込むと根が傷むので、ゆるく、ふんわり入れるのがコツです。使う水苔は、乾燥した物を水で戻して、軽く絞ってから使います。植え替えの時期や水苔の量は、育てている株の説明書きで確かめてください。
鉢に水がたまらないよう、水やりのあとの水は、受け皿に残さず捨てます。水やりのじょうろがないときの代わりはじょうろの代わりを参考にどうぞ。
植え替えの前後は、根が傷んでいるので、直射日光の当たらない明るい日陰で休ませます。植え替え直後は、水やりを控えめにして、根が落ち着くのを待つ考え方があります。肥料や活力剤の使い方は、製品の表示に従い、子どもとペットの手が届かない場所で扱ってください。
花が終わったら水やり——控えめにする考え方
花が終わったデンドロビウムは、しばらく休む時期に入ります。この間は、水を控えめにするという考え方があります。ただ、「何日に1回」と決めてしまうと、環境が違う家庭では合わないことがあります。
目安にするのは、水苔の表面と、バルブのしわの具合です。水苔が乾いてきて、バルブが少ししわっぽくなってきたら、水をやる合図です。逆に、水苔がいつも湿っていて、バルブが柔らかいときは、水が多すぎます。株の様子と水苔の乾き具合を見ながら、少しずつ調整しましょう。
置き場所は、明るくて風通しのよい所が向いています。室内なら、レースのカーテン越しの窓辺がよいでしょう。冬は窓辺が冷えやすいので、夜は窓から少し離します。何度まで耐えられるかは、品種で違うので、買ったときの説明書きを見てください。
高芽の扱い——そのままにするか、外して植えるか
古いバルブの節から、小さな芽が出て、小さな葉と根が出ることがあります。これが高芽です。茎から出た子株のようなもので、増やしたいときにも使えます。
そのままにしておく方法と、外して別の鉢に植える方法があります。そのままにすると、親株から養分をもらいながら育ちます。外して植える場合は、根がある程度育ってから外すと、育てやすくなります。外す時期や植え方は、育てている株の説明書きに従ってください。外すときは、清潔なはさみを使い、親株を傷つけないよう気をつけます。
高芽を植えるときも、使う水苔は乾燥した物を戻して使うと扱いやすくなります。小さな株は乾きやすいので、水苔の湿り具合をこまめに見てあげましょう。
シンビジウムとの違い——同じ蘭でも見た目が違う
デンドロビウムとシンビジウムは、どちらも洋蘭の仲間ですが、見た目が違います。デンドロビウムは細長く竹のようなバルブで、シンビジウムは丸みのある、短めのバルブが特徴です。花の付き方も違うので、ラベルに書かれた名前を確かめて、それぞれに合った世話をしましょう。
デンドロビウムのバルブや葉は、小さな子どもの口に入らない所に置いてください。猫や小鳥がかじることもあるので、届かない所に置きましょう。口に入れたときは、医療機関や中毒の相談窓口に相談を。植え替えのあとは、土や水苔に触れた手を洗います。
ゆきこ( ゚Д゚)『茶色くなると、すぐに切りたくなりますよね。でも、固いうちは養分をためている最中、と言われます。迷ったら、まず指で押して固さを見る、が近道だと思います』
💡 この困りごとへの提案
植え替えに使う水苔は、乾燥した物を水で戻して、軽く絞って使うと扱いやすくなります。
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水やりに使うじょうろがない時はじょうろの代わりを、バルブを切るはさみの手入れはハサミの研ぎ方を、同じく花が咲かない悩みは月下美人の花が咲かない時もどうぞ。
まとめ:固い茶色は残し、柔らかく黒い物だけ切る。根と水苔を見る
- 固い茶色のバルブは切らずに様子を見る。古いバルブは養分をためていると言われる
- 柔らかく黒ずんだバルブだけを根元で切る。清潔な刃物を使う
- 根腐れは水苔と根の色で見る。傷んだ根だけを切り、新しい水苔でゆるく植える
- 花が終わったら水を控えめに。日数ではなく水苔の乾きとバルブのしわを見る
- 高芽はそのままか、外して植える。説明書きに従い、子どもとペットの届かない所に
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手順を1枚にまとめています。



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