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引っ越しが決まって、部屋の隅にどんと座っているマッサージチェアを見て「これ、どうやって運ぶの……」と固まった。あるいは、もう何年も使っていなくて処分したいけれど、この大きさのまま外に出せる気がしない。それで「分解方法」を検索した、という方が多いと思います。小さくできれば、運ぶのも捨てるのも楽になりそうですもんね。
ただ、先に正直にお伝えします。この記事には分解の手順は書いていません。なぜかというと、マッサージチェアは「家具」ではなく「モーターと配線が入った重い電気製品」で、自分で分解するのはケガと故障の元だからです。その代わり、なぜやらないほうがいいのか、移動と処分は誰に頼めばいいのか、頼み先の整理を丁寧に書きました。「自分でやらない」と決めたあとの道筋が見えれば、気持ちが楽になりますよ。
ケース別に読む:自分で分解しようとしている人|外せる範囲を知りたい人|引っ越しで運ぶ人|処分したい人|分解して出したい人|コードを切ろうとしている人
自分で分解しないほうがいい4つの理由——家具の分解とは別物です
学習机やベッドならネジを外せば運べます。マッサージチェアも同じだろうと思いたくなるのですが、中身がまったく違うんです。
- 電動部が入っている。背もたれの中にはもみ玉を動かすモーターとレール、座面やフットレストにはエアバッグとポンプ。カバーの下は機械そのもので、どこを外すとどこが動かなくなるか、外から見ても分かりません
- 配線がぎっしり通っている。背もたれ・肘掛け・フットレストの間を、たくさんの配線がつないでいます。部品を引き離す時に配線を切ったりコネクターを壊したりすると、組み直しても動きません。通電したままの作業は感電の心配もあります
- 重い。本体の重さは機種で違いますが、大人ひとりで持ち上げていい重さではありません。分解した部品も重くて形がいびつで、支えを外した瞬間に背もたれが倒れる、足の上に落ちる、指を挟む。口コミでは成功した話より「途中で腰をやった」「床に穴が開いた」のほうが目につきます
- 保証と安全性が失われる。取扱説明書には「分解・改造しないでください」と書かれているのが普通で、自分で分解した時点で保証の対象外になることが多いです。組み直したあとに異音がしても、メーカーに見てもらえないかもしれません
「自分で分解する」は、うまくいけば少し節約できるけれど、失敗した時に失うものが大きすぎる選択なんです。
「分解できる部品」はある——でも外していい範囲はメーカーに聞く
マッサージチェアには、搬入のためにメーカーが「外せる」と決めている部品があります。肘掛けやフットレストなど、機種ごとに「最小分解サイズ」として搬入案内に載っているものです。搬入の時に担当者が外して運び入れ、設置場所で組み直す、あの作業ですね。
ただ、それはあくまで「担当者が、その機種の手順を知ったうえでやる」前提の話です。外す順番や配線の抜き方は機種ごとに違い、説明書に書かれていないことがほとんどです。だから、「うちの機種はどこまで外せますか」「分解して運びたいのですが」と、メーカーのお客様相談窓口か、買ったお店に聞くのが一番の近道です。電話一本で搬出サービスを案内してもらえることも多いですよ。
引っ越しで移動したい——分解せずに運ぶ段取り
引っ越しなら分解しなくても運べます。そのままの形で運ぶほうが安全で壊れにくいんです。
- キャスターの有無を確かめる。機種によっては本体の後ろにキャスターが付いていて、背もたれ側を少し傾けると転がせるものがあります。取扱説明書の「移動のしかた」を見てください。キャスターがない機種を引きずるのは床にも本体にもよくありません
- 床を保護する。動かす前に、進む道に段ボールや毛布を敷いておくと、フローリングの傷を防げます。畳やクッションフロアはへこみやすいので、敷いたうえで持ち上げ気味に
- 部屋の中の移動でも2人以上で。傾けた時に思ったより重く、ひとりでは支えきれないことがあります。傾ける人と支える人で役割を分けると安全です
- 階段・玄関の外・トラックへの積み込みは業者へ。ここは慣れた人の作業です。引っ越し業者に事前に伝えておくと、人数や養生の準備をしてもらえます。見積もりの時に写真を見せるとスムーズですよ
- メーカーの搬出サービスという選択肢もあります。引っ越し業者が扱えないと言う時は、買ったお店かメーカーに搬出・搬入サービスの有無を聞いてみてください
動かす前に必ずプラグをコンセントから抜いて、コードは本体にまとめておきましょう。コードを踏んで転ぶ、引っ張って断線する、が動かす時によくある事故です。
引っ越し先に入るかどうかは、また別の問題です。新居の測り方と「最小分解サイズ」の見方はマッサージチェアが搬入できない時に買う前に測る5か所にまとめました。
処分したい——「小さくする」より先に、4つの頼み先から選ぶ
小さくしたい気持ちは分かるのですが、実はそのままの大きさで引き取ってもらえる道が4つあります。
- 自治体の粗大ごみ。申し込み方法、手数料、収集日、家の前まで自分で出す必要があるかは自治体のサイトで確認を。自分で外に出す必要があるなら、それ自体が重量物の運搬なので、次の選択肢のほうが安全なこともあります
- 不用品回収業者。部屋の中から運び出してくれるのが一番の利点。費用は業者と地域で幅があるので、複数から見積もりを取って比べてください。自治体の許可を受けた業者かどうかの確認も忘れずに
- 販売店の下取り・引き取り。新しいマッサージチェアに買い替えるなら、配送の時に古いものを引き取ってもらえるサービスがあることが多いです。搬入と搬出を同じ日にやってもらえます
- リユース(売る・譲る)。動くものならリサイクルショップの出張買い取りや、地域の譲ります掲示板という道もあります。引き取りに来てもらえる条件かを先に確かめ、自分で運んで持っていく前提のところは避けたほうが無難です
どれを選ぶにしても、費用は「見積もりを取る」が基本です。業者の料金は本体の大きさ・階数・エレベーターの有無で変わります。「だいたい◯円」という数字を信じて動くと、当日に想定と違ってあわてます。
分解して出したい時に「調べること」——自治体ごとにルールが違います
それでも「分解して小さくして出したい」という場合、先に調べておくことがあります。自治体によっては、分解しても「元が粗大ごみのもの」は粗大ごみ扱いだったり、モーターや基板が入っている部分は小型家電回収の対象だったり、ルールがまちまちなんです。せっかく小さくしても引き取ってもらえないことがあります。
- 自治体のごみ分別のサイトで「マッサージチェア」「マッサージ機」で検索する。品目一覧に載っていることが多いです
- 載っていなければ、清掃事務所やごみ相談の窓口に電話で「マッサージチェアを分解して出せますか」と聞く。一番確実です
- モーター・基板・コードの扱い(小型家電回収に出せるか、金属ごみか)を確かめる
- そもそもの粗大ごみの手数料も聞く。分解の手間と危険を考えると、そのまま出したほうがいいと感じることも多いです
そして、ここまで読んでいただいた通り、分解そのものはこの記事では扱いません。自治体が「分解して出せます」と言った場合でも、外す作業は電動部と重さがからむので、メーカーか販売店に相談するか、回収業者にそのまま任せるほうが安全です。
電源コードを切って捨てないでください
処分の時にひとつだけ、必ず伝えたいことがあります。コードを本体から切り離すために、はさみやニッパーで切らないでください。プラグが挿さったままだと感電の危険がありますし、切った先が本体側に残って次に触る人が困ります。プラグを抜いて、コードを束ねて本体にテープで留めて、そのまま一緒に出すのが正解です。
古い延長コードなどがまとめて出てきた時は、電源コードの捨て方に分別の考え方を書いています。
ゆきこ( ゚Д゚)『仕事柄、「引っ越しで家具を運んで腰を痛めた」という話はよく聞きます。業者代を惜しんで動けなくなったら、その後の通院と休んだ日数で結局高くつくんです。重いものは、運ぶのが仕事の人に頼む。それが一番の節約だと本気で思っています』
部屋の中で動かすだけでも、床を守りたい時は家具用のキャスター付きの台車や、家具の下に敷いて滑らせるタイプの移動用シートがあると、傷を気にせず少しずつ動かせます。ただし「部屋の中の平らな床」までの道具で、階段や段差は業者さんの出番です。
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「置き場所に困って処分することになった」という後悔は本当に多くて、マッサージチェアで後悔した理由でも、大きさと搬入・搬出が上位に出てきます。これから買う方は、搬入の前に測る場所をまとめたマッサージチェアが搬入できない時に買う前に測る5か所と、買う前の判断材料を並べたマッサージチェアのデメリットとメリットを先に読んでおくと、同じ後悔をせずに済みます。
まとめ:分解は自分でやらない。移動は業者に、処分は4つの頼み先から
- 自分で分解しない。電動部・配線・重さ・保証の4つが理由
- 外せる範囲はメーカーか販売店に聞く。機種ごとに違い、説明書に載っていない
- 引っ越しはそのまま運ぶ。床を保護し2人以上、階段と搬出は業者へ
- 処分は粗大ごみ・回収業者・下取り・リユースから。費用は見積もりで
- コードは切らない。プラグを抜いて束ね、本体と一緒に出す
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手順を1枚にまとめました。



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