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ニューバランスの箱やタグに書いてある「D」「2E」「4E」の文字。26.5cmのD? 2Eの25cm?——サイズ表の前で、この記号だけ意味がわからなくて手が止まった経験はないでしょうか。同じ996なのに幅の展開が複数あって、どれを選べばいいのか急に不安になるんですよね。
この記号の正体は「ウイズ(ウィズ)」=足囲の規格です。足の長さではなく、親指と小指のつけ根まわりの太さを表しています。そしてここが今日いちばんの落とし穴なのですが、同じ「D」でも、メンズとレディースでは意味が変わります。この記事では、記号の読み方から実寸差の目安、「幅広だから4E」と決める前に確かめたいことまで、順番に整理していきます。
「D」はサイズではなくウイズ。足囲という、もうひとつのものさし
靴のサイズというと、かかとからつま先までの長さ(足長)を思い浮かべますよね。ただ、足長が同じ25cmの人でも、足の肉づきや甲の高さは人それぞれ。細くて薄い足の人もいれば、甲が高くてがっしりした足の人もいます。長さだけで選ぶと、同じ25cmなのに「ゆるい」「きつい」が起きてしまうわけです。
そこでニューバランスは、足長に加えて足囲(そくい)でも靴を選べる「ウイズサイジング・システム」を掲げています。足囲とは、親指のつけ根と小指のつけ根をぐるっと一周した長さのこと。この足囲の区分を表す記号が、B・D・2E・4Eといった「ウイズ」です。公式の表記は「ウイズ」ですが、ウィズ・ワイズと書かれることもあって、どれも同じものを指しています。
ゆきこ( ゚Д゚)『Dって、てっきり何かの頭文字だと思ってた…幅の段階の記号だったのね』
並び順はアルファベットのイメージ通りで、B→D→E→2E→3E→4E→……と後ろにいくほど幅広になります。Eが増えるほどゆったり、と覚えておけば大丈夫です。
Dと2Eと4Eの違い:同じ記号でも、メンズとレディースで「標準」がずれる
ここがいちばん誤解されやすいところです。ニューバランスの公式の位置づけでは、同じ記号でもメンズとレディースで意味合いが一段ずれています。公称の整理を表にすると、こうなります。
| ウイズ記号 | メンズでの位置づけ(公称) | レディースでの位置づけ(公称) |
|---|---|---|
| B | (展開まれ) | やや細い |
| D | やや細い | 標準 |
| 2E | 標準 | 幅広 |
| 4E | 幅広 | 超ワイド |
| 6E(G) | 超ワイド | — |
つまり、メンズの「標準」は2Eで、Dはやや細め。一方レディースの「標準」はDで、2Eはすでに幅広の位置になります。「夫がいつも2Eだから私も2Eで」と選ぶと、実は一段ゆったりめを選んでいた、ということが起こりうるんですね。夫婦や親子でサイズ感の話をするときは、この「基準のずれ」を頭に置いておくとかみ合いやすくなります。
ちなみにキッズはまた別の表記で、M(やや細い〜標準)・W(標準〜やや幅広)・XW(幅広)という区分が使われています。大人のD・2Eとは記号の体系が違うので、子ども靴を選ぶときは混ぜて考えないのがコツです。
実寸ではどのくらい違う? JIS規格では1段階およそ6mm
「で、Dと2Eって結局何ミリ違うの?」というのが知りたいところですよね。日本の靴サイズの土台になっているJIS規格では、足囲の区分はA〜Gまで10段階あり、同じ足長なら隣の段階との差は足囲でおよそ6mmと定められています。DとEの間、Eと2Eの間がそれぞれ約6mmなので、Dから2Eへは2段階でおよそ12mm、2Eから4Eへも3Eを挟んで同じくおよそ12mmが目安になります。
1cmちょっとと聞くと小さく感じますが、足囲は「ぐるっと一周」の長さです。周囲が12mm変われば、指のつけ根の当たり方は体感でしっかり変わります。きつい靴で小指が痛い、ゆるい靴で足が中で泳ぐ——どちらも数ミリ単位の話なんです。
ただしひとつ補足を。これはあくまで規格上の目安で、実際の履き心地は靴の木型(ラスト)やアッパー素材でも変わります。同じ2Eでもモデルによってフィット感は違うので、「規格の数字=履いたときの感覚」と決めつけないほうが失敗しません。なお、この足囲の考え方は他メーカーも共通で、アシックスでは「ワイズ」と呼ばれています。アシックス派の方はアシックスの2Eと4Eの違いの記事で同じ話を整理しているので、あわせてどうぞ。
「幅広だから4E」で選ぶ前に:いつもより幅広を検討したい人のセルフチェック
幅の選び方で多いのが、「昔から幅広って言われてきたから、とりあえず一番広いのを」というパターンです。気持ちはよくわかるのですが、広すぎる靴は靴の中で足が前に滑って、かえって指先が当たったり疲れやすくなったりすることがあります。広ければ快適、とは限らないんですね。
目安として、いつものウイズから一段広げることを検討したいのはこんなときです。
- 小指や親指のつけ根の側面が、履いているうちに当たって痛くなる
- 靴の側面のアッパーが、指のつけ根のところでぱんぱんに張り出している
- ひもを緩めても甲まわりの圧迫感が抜けない
逆に、かかとが浮く・足が中で前後に動く感じがあるなら、幅はむしろ足りている(または広すぎる)可能性があります。その場合に幅を広げると余計に泳ぐので、一段細いウイズやひもの締め方を見直す方向です。
安全メモ:足の痛みやタコ・変形(外反母趾など)が理由で靴選びに悩んでいる場合は、自己判断でウイズを変えて様子を見るのではなく、シューフィッターのいる専門店や医療機関で足を見てもらってください。靴で対処できる範囲かどうかの見極めは、計測と専門知識があってこそです。
同じモデルでも、選べるウイズは違います
もうひとつ知っておくと便利なのが、ウイズ展開はモデルごとに違うという事実です。すべての靴でD・2E・4Eが選べるわけではなく、1ウイズのみの展開も珍しくありません。たとえばMade in USAの990v6は、メンズがD・2E・4E、ウィメンズがB・D・2Eの3ウイズ展開であることが公式に案内されています。一方、ファッション寄りの限定モデルなどは1ウイズだけ、ということもよくあります。
だから「このモデルの2Eが欲しい」と思っても、そもそも2Eが存在しないことがある。商品ページのウイズ表記を確認するのが、通販で失敗しないいちばんの近道です。990番台のようなUSA製フラッグシップの系譜が気になる方は992と993の違いを、996や574といった定番の系譜は996と574の違いの記事でそれぞれ整理しています。番号の性格がわかると、ウイズ展開の傾向もなんとなく読めるようになってきます。
在庫メモ
迷ったら計測へ。店頭の無料サービスという近道
ここまで規格の話をしてきましたが、自分の足囲を知らないままだと、結局は当てずっぽうになってしまいます。ニューバランスのオフィシャルストアやファクトリーストアでは、足長と足囲の計測を無料で受けられることが公式に案内されています。3Dスキャンを導入している店舗もあり、数分で自分の足のデータがわかります。
一度測っておくと、その後の通販がぐっと楽になるんですよね。「自分は右がD寄り、左が2E寄り」みたいな左右差までわかることもあって、ひもの締め方の工夫にもつながります。メジャーで足囲をセルフ計測する方法もありますが、立ち方や体重のかけ方で数値が変わりやすいので、最初の一回はプロに測ってもらう価値があります。
まとめ:記号の意味がわかれば、幅選びは怖くない
- D・2E・4Eは足の長さではなく足囲(ウイズ)の記号。B→D→2E→4Eの順に幅広になる
- メンズの標準は2E・レディースの標準はD。同じ記号でも男女で位置づけが一段ずれる(公称)
- 実寸差はJIS規格で1段階およそ6mm、Dから2E・2Eから4Eはそれぞれ約12mmが目安。ただし履き心地は木型でも変わる
- 広ければ快適とは限らない。足の痛みがあるときは自己判断せず、専門店や医療機関で計測・相談を
- ウイズ展開はモデルごとに違う。買う前に商品ページの表記確認、迷ったら店頭の無料計測が近道
保存版:この記事の早見表
ウイズ記号の読み方を1枚の画像にまとめました。スマホに保存しておくと、店頭やセール会場でタグを見ながらすぐ確認できます。家族の靴を代わりに買うときにも役立ちますよ。



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