プロジェクターのスクリーンを布で代用する——白い壁・遮光カーテンの裏・シーツ・模造紙の見え方の順位、しわ・透け・色を減らすコツ、全画面にならないのは布ではなく設定、スクリーンを買ったほうがいい人

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プロジェクターが届いて、さあ映画、と電源を入れたところで気づく。映す場所がない。壁は柄物のクロス、白い壁は窓と棚でふさがっていて、「シーツでいけるかな」と押し入れをのぞく。最初の夜は白いシーツを突っ張り棒に洗濯ばさみで留めて映した、という話はよく聞きます。映ることは映ります。ただ、しわの通りに顔がゆがんで、子どもたちに笑われた、というのもセットでよく聞きます。

先に結論をひとつ。布で代用はできます。見え方の順位は「白い壁」がいちばんで、次が「遮光カーテンの裏」、その下に「白いシーツ」、模造紙やロールスクリーンはさらに条件付き、と覚えておくと迷いません。そして「画面が全画面にならない」のは、たいてい布のせいではなく設定の話です。どこまで代用で行けて、どこからスクリーンを買ったほうがいいか、順番に見ていきましょう。

あなたはどれ? 状況から自分の章へ何に映せばいい?白い壁>遮光カーテンの裏>シーツ→第1章しわ・暗い・ぼんやりピンと張る・裏に濃い布・暗くする→第2章吊るした物が落ちそう突っ張り棒の耐荷重、頭の上に吊るさない→第3章全画面にならない布ではなく設定。本体→入力機器の順→第4章毎回吊るすのが面倒週1回以上映すならスクリーンを→第6章

ケース別に読む:何に映すか迷う人きれいに映したい人吊るす安全を確かめたい人全画面にならない人本体の置き方を確かめたい人スクリーンを買うか迷う人

代用の候補と見え方——白い壁>遮光カーテンの裏>シーツ>模造紙

  • 白い壁(無地・つや消し)。しわがなく、透けもなく、そのまま映せます。壁紙の細かい凹凸は、少し離れて見ればほとんど気になりません。柄がある壁や、つやのある壁は、映像に柄やてかりが乗るので不向き
  • 遮光カーテンの裏側。遮光カーテンは裏に白っぽい層があって、光を通さないので、透けずに明るく映ります。窓に掛かったままで映せる家も多く、「意外な優勝」になりやすい代用です。ただし、ひだの分だけしわが出るので、両端を引っ張って平らにする工夫が要ります
  • 白いシーツ・白い布。いちばん思いつくけれど、いちばんしわと透けに悩む代用。薄い布は光が裏に抜けて、映像が暗くぼんやりします。厚手のシーツかフラットシーツで、ピンと張れれば見られる画になります。アイロンをかけてから吊るすと、しわは半分になります
  • 模造紙・白い紙。反射がきれいで、色もよく出ます。ただ、大きさが足りず継ぎ目が出る、湿気で波打つ、破れる、と長く使うには向きません。「今夜だけ」の代用
  • 白いロールスクリーン・ブラインド。窓に付いているなら、そのまま映せます。ロールスクリーンは布の織り目が見えることと、ブラインドは羽根の隙間が線になることを、割り切れるなら

色の話をひとつ。ベージュやアイボリーの布に映すと、全体が黄色っぽくなります。真っ白でなくてもいいのですが、できるだけ白に近い無地を選んでおくと、映画の肌色が自然に見えます。

きれいに映すコツ4つ——ピンと張る・裏に濃い布・暗くする・台形補正

  1. ピンと張る。しわが映像のゆがみに直結するので、ここがいちばん大事。上だけでなく、下の端にも重り(棒を通す・洗濯ばさみで小物をぶら下げる)をつけると、布が垂直に伸びて、しわが減ります。両端も引っ張って留めると、ひだが消えます
  2. 裏に濃い色の布を重ねる。薄いシーツで暗くなるのは、光が裏に抜けているから。裏に黒や紺の布(遮光カーテンでも可)を重ねると、光が戻ってきて、明るさと黒の締まりが別物になります。2枚重ねで吊るせる突っ張り棒なら、これだけでスクリーンに近づきます
  3. 部屋を暗くする。代用の布はスクリーンより反射が弱いので、部屋の明るさの影響を強く受けます。照明を消す、窓のカーテンを閉める、テレビや間接照明も消す。これで「暗くて見えない」の半分は解決します
  4. 台形補正とピント。布に映すと、しわのせいで「ゆがんでいる」と感じますが、上が広く下が狭い形になるのは、本体を置く高さと角度の問題です。プロジェクターの台形補正を使って四角に整え、そのあとピントを合わせる。布を平らにしてから調整すると、一度で決まります

この4つをやってもぼんやりするなら、布の厚みか色の問題なので、別の布に替えるか、スクリーンを考えるタイミングです。

見え方の順位→コツ4つ→全画面は設定→安全に吊るす見え方の順位①白い無地の壁②遮光カーテンの裏③厚手の白いシーツ④模造紙(今夜だけ)⑤ロールスクリーン白に近い無地を選ぶきれいに映すコツ4つ①上下・両端を引いて ピンと張る②裏に黒・紺の布を重ねる③部屋を暗くする④台形補正→ピントしわは張り方で半分減る全画面にならない時布のせいではなく設定・画面の縦横の比率・ズーム・映像サイズ・入力機器側の画面設定・黒い帯=映像の比率本体→入力機器の順に見る吊るす時:突っ張り棒・画鋲の落下に注意/子どもの頭の上に吊るさない/耐荷重を見る本体:排気口をふさがない・布をかぶせない/レンズを覗かない/コードを足元に渡さない毎回吊るすのが面倒・明るい部屋で見たい・大きく映したい→スクリーンを買う

布を吊るす時の安全——落ちてくるのは、突っ張り棒と画鋲です

代用で意外と多い事故が、映像ではなく「吊るしたものが落ちる」ほう。布は軽く見えても、シーツ1枚+裏の布+下の重りで、突っ張り棒には思った以上の重さがかかります。

  • 突っ張り棒は耐荷重を見て、両端をしっかり壁に当てる。落ちる原因は、耐荷重の超えと、壁の素材(石こうボードや壁紙の上は滑る)です。落ちない付け方は突っ張り棒が落ちない付け方にまとめています
  • 子どもが座る場所の真上に吊るさない。映画の途中で棒ごと落ちてくると、布より棒が当たります。ソファやクッションの位置を、布の真下から少しずらしておく
  • 画鋲や壁のフックで留めるなら、賃貸の壁の穴と、抜けて落ちた画鋲を子どもが拾うことに注意。終わったら数を数えて回収を。カーテンレールに掛ける手もありますが、レールの耐荷重を超えると外れます。取り付けの失敗はカーテンレールの取り付けで失敗した話で書きました
  • 布の裾が床に着く長さなら、足で踏んで引っ張らないように。子どもが布にくるまって遊ぶと、棒ごと落ちます

全画面にならないのは布ではなく設定——見る順番は「本体→入力機器」

「布に映したら画面が小さい」「左右に黒い帯が出る」「上下が切れる」。これを布のせいだと思って布を張り替える人が多いのですが、布は光を受けているだけで、画面の形は決めていません。原因は設定にあります。

  1. プロジェクター本体の「画面の縦横の比率」の設定。設定メニューに、画面の比率(横長・標準・自動など)を選ぶ項目があります。ここが映像と合っていないと、左右に帯が出たり、上下が切れたりします。まず「自動」にしてみる
  2. ズームと映像サイズ。本体側で映像を小さくする設定が残っていることがあります。ズームを標準に戻す
  3. つないでいる機器側の画面設定。パソコン、スマホ、ゲーム機、動画の再生機。それぞれに「出力の解像度」や「画面に合わせる」の設定があって、ここが小さいと、プロジェクターがいくら頑張っても小さいまま。つないだ機器の設定メニューで「画面」「表示」「出力」を探してみてください
  4. 動画そのものの比率。映画の上下の黒い帯は、映像がもともとその比率で作られているからで、消せません。これは「全画面にならない」のではなく、正しく映っています

本体→入力機器→動画、の順に見ると、たいてい2番目までで直ります。機種やアプリで項目の名前が違うので、「設定のどこに画面の比率があるか」を探す、と考えると見つけやすいです。

全画面にならない時に見る順番①本体の設定画面の縦横の比率→まず「自動」にしてみるズームは標準に戻す②入力機器の設定パソコン・スマホ・ゲーム機「出力の解像度」「画面に合わせる」を探す③動画そのものの比率映画の上下の黒い帯は映像がその比率で作られている→消せない。正しく映っている布は光を受けているだけで、画面の形は決めていない。たいてい②までで直る

本体の置き方——排気口をふさがない、布をかぶせない、レンズを覗かない

布を使う時に、もうひとつ気をつけたいのが本体の熱です。プロジェクターは光を作るのに熱を出して、排気口から逃がしています。

  • 排気口の前と横を空ける。壁際に押し込む、本の間に挟む、クッションの上に置く、は熱がこもります。硬くて平らな台の上に
  • 布をかぶせない・上に布を置かない。光がまぶしいからと本体に布を掛けると、熱がこもって止まったり、寿命を縮めたりします。まぶしさは置き場所と向きで調整を。吊るした布が本体に垂れてこないかも一度見ておく
  • 子どもがレンズを覗き込まない。プロジェクターの光は強く、目に直接入れないのが基本です。本体を子どもの目の高さに置かない、映している間は本体の前に立たない、と決めておくと安心
  • コードを足元に渡さない。暗い部屋でコードにつまずいて、本体ごと落ちるのがいちばん多い事故。壁沿いにはわせるか、映す時だけ動線を決めておく

スクリーンを買ったほうがいい人——「毎回吊るす」が続くなら

  • 週に1回以上映す。毎回シーツを吊るして、しわを伸ばして、終わったら外す。この手間が3回続いたら、買ったほうが早いです
  • 明るい部屋でも見たい。代用の布は部屋を暗くしないと勝負になりません。昼間に子どもと見たいなら、スクリーンの反射の差がはっきり出ます
  • 大きく映したい。布の代用は、大きくするほどしわと暗さが目立ちます。100インチ近くで映すなら、スクリーンの平らさが効きます
  • 賃貸で壁に穴を開けたくない。突っ張り式や、掛けるだけのスクリーンなら、布と同じ場所に、布より平らに張れます

逆に、月に1回の映画会で、白い壁か遮光カーテンがある家なら、代用のままで何も困らないと思います。買った後の「こんなはずでは」は、スクリーンより本体のほうで起きやすくて、プロジェクターで後悔した理由と選び方にまとめています。

スクリーンを買ったほうがいい人、代用のままでいい人スクリーンを買ったほうがいい人週に1回以上映す(吊るす手間が3回続いたら)明るい部屋・昼間に子どもと見たい100インチ近くで大きく映したい賃貸で壁に穴を開けたくない代用のままで困らない人月に1回の映画会くらい白い壁か遮光カーテンがある部屋を暗くして見られる

ゆきこ( ゚Д゚)『遮光カーテンの裏が正解だった、という声は本当に多いです。閉めれば映る、開ければ元通り。シーツで出るゆがみも、カーテンの裏だとほぼ出ません。突っ張り棒が落ちた話もよく聞くので、うちでやるなら「棒の下には座らない」を先に家のルールにします』

「やっぱりピンと張った画面で見たい」となったら、壁に掛けるだけのシンプルなスクリーンが、布の代用からいちばん移りやすい選択肢です。壁に穴を開けずに掛けられるタイプもあります。

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本体選びの失敗を避けたい人は、プロジェクターで後悔した理由と選び方を。布を吊るす道具の話は、突っ張り棒が落ちない付け方カーテンレールの取り付けで失敗した話が、そのまま使えると思います。

まとめ:白い壁か遮光カーテン、布なら張って重ねて暗く、全画面は設定

  1. 見え方の順位は白い壁>遮光カーテンの裏>厚手のシーツ>模造紙。白に近い無地を
  2. コツはピンと張る・裏に濃い布・部屋を暗く・台形補正の4つ。しわは張り方で減る
  3. 全画面にならないのは設定。本体の画面比率→ズーム→入力機器の順に見る
  4. 吊るす時は突っ張り棒・画鋲の落下に注意。子どもの頭の上に吊るさない
  5. 本体は排気口をふさがず、布をかぶせず、レンズを覗かない。毎回吊るすならスクリーン

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

プロジェクターのスクリーンを布で代用する早見表:見え方の順位は白い無地の壁が一番、次に遮光カーテンの裏、その下に厚手の白いシーツ、模造紙は今夜だけ、ロールスクリーンやブラインドは織り目や隙間を割り切れるなら。できるだけ白に近い無地を選ぶ。きれいに映すコツは、上下と両端を引っ張ってピンと張り下に重りをつける、裏に黒や紺の布を重ねて透けを止める、照明を消して部屋を暗くする、台形補正で四角に整えてからピントを合わせる。全画面にならないのは布ではなく設定で、本体の画面の縦横の比率、ズームと映像サイズ、入力機器側の画面設定の順に見て、映画の黒い帯は映像の比率なので消えない。吊るす時は突っ張り棒の耐荷重と画鋲の落下に注意し、子どもの座る場所の真上に吊るさない。本体は排気口をふさがず、布をかぶせず、子どもがレンズを覗かないようにし、コードを足元に渡さない。週1回以上映す、明るい部屋で見たい、大きく映したいならスクリーンを買う

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