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久しぶりに出した腕時計の電池を替えてもらったのはいいけれど、さて時刻はどう合わせるんだっけ。リューズを引っ張ったら日付だけが動いて、もう一段引いたら針が動いて、気づけば日付が1日ずれている……。取扱説明書はとっくにどこかへ、ですよね。うちの夫の時計も、帰ってくるたびに「日付が変」と渡されて、私が直しています。
先に結論をひとつ。時計合わせで迷う原因のほとんどは「リューズの段の意味」と「午前と午後の見分け方」の2つだけなんです。ここさえ押さえれば、どのメーカーの時計でもだいたい同じ手順で合わせられます。アナログ、デジタル、電波、掛け時計の順に見ていきましょう。
アナログ腕時計の合わせ方——リューズの段を覚えるだけ
リューズは、時計の右側(3時の位置)についている小さなつまみです。3本針+日付の時計なら、引く段階はたいてい2つあります。
- 0段(押し込んだ状態)。ふだんの位置。手巻き式ならここでゼンマイを巻きます
- 1段引く。日付(機種によっては曜日も)の早送り。針は動きません
- 2段引く(いちばん外まで)。時刻合わせ。秒針が止まる時計も多く、これを使うと秒まで合わせられます
日付のない時計は1段しかありません。ねじ込み式のリューズ(防水性の高い時計に多い)は、まずリューズを手前に回してねじを緩めてから引き、終わったら必ず押し込みながら締め直すのを忘れないでくださいね。ここが緩んだままだと防水が効かなくなります。
- リューズを2段引いて、針を時計回りに進め、日付が切り替わる瞬間を探す。日付がパタンと変わった時が、その時計にとっての「午前0時」。ここで午前と午後の基準が分かります
- そのまま針を進めて、午前8時〜10時くらいの位置で止める。日付合わせを安全にするひと手間です(理由は次の見出しで)
- リューズを1段まで戻し、日付を「今日の前日」まで送る。前日にしておくのがコツ
- 再び2段引いて、針を進めて日付を今日に変える。そこから現在時刻まで進めます。今が午後なら、日付が変わったあと12時間以上回します
- 秒針が止まる時計なら、分針を1〜2分先に置き、スマホの時刻がちょうどになった瞬間にリューズを押し込むと秒まで合います
針は時計回りに進めて合わせるのが基本です。逆回しは日付の切り替え機構に負担がかかる時計があるので、行き過ぎたらぐるっと一周進めて合わせ直すほうが安心ですよ。
日付がずれる・昼に日付が変わるのはなぜ?——午前と午後の取り違え
「合わせたはずなのに、お昼の12時に日付が変わる」。これ、とても多いんです。原因は針を合わせた時に、午前と午後を逆に置いてしまったから。アナログ時計の文字盤は12時間で一周なので、針を見ただけでは午前10時と午後10時の区別がつきません。
直し方はかんたんで、リューズを2段引いて針を12時間ぶん進めるだけ。途中で日付が一度変わるので、その後1段で日付を1日戻すか、前日に合わせて針で送り直します。
もうひとつ、日付合わせで気をつけたいのが「夜8時〜午前4時ごろは、1段引いての日付早送りをしない」こと。この時間帯は、内部で日付を送る歯車がゆっくり動き始めています。そこへ手で早送りをかけると歯車を傷めて、日付が半分だけ出たまま止まる原因に。手順で「午前8〜10時に針を置いてから」と書いたのはこのためです。禁止の幅は時計で違うので、取説があれば確認を。なければこの時間帯を避けておけばまず大丈夫です。
デジタル時計の合わせ方——ボタンは「モード・設定・送り」の3役
デジタルは機種でボタンの名前が違うので戸惑いますが、役割は3つに整理できます。
- モード切替。時刻表示→アラーム→ストップウォッチ、と画面が順番に変わるボタン。左下にあることが多いです
- 設定に入る(長押し)。時刻画面で左上のボタンを2〜3秒押し続けると、数字が点滅し始めます。点滅している場所が今直せる項目
- 送り/戻し。右側の上下ボタンで数字を進める・戻す。「次の項目へ」はモードボタンか左上のボタン
- 時刻画面で左上のボタンを長押し→秒が点滅
- 秒が点滅中に右のボタンを押すと「00」に戻る。時報に合わせて押すと秒がぴったり
- 次の項目へ送って、時→分→年→月→日→12時間か24時間表示、の順に直す。午前午後の表示(AかPの小さな文字)を見落としやすいので、時を合わせる時に確認
- 最後に、長押しした同じボタンを短く押して確定
ボタン配置が違う時計でも、「どれかを長押しすると点滅が始まる」と覚えておくと、取説なしでもたどり着けますよ。
電波時計が合わないのはなぜ?——受信できない時の対処
電波時計は、国内2か所の送信所から届く標準電波で自動で時刻を直しています。本来は合わせる必要がないのに、「なぜか合わない」「ずっと受信中のマークが出ている」こと、ありますよね。原因はだいたい置き場所と時間帯と電池のどれかです。
- 窓際に置いていない。電波は建物の奥に入るほど弱まります。鉄筋のマンションやビルの中は特に届きにくい。窓際、できれば送信所の方角に近い窓に一晩置いてみてください(東日本は福島、西日本は佐賀の送信所から届きます)
- 受信の時間帯。多くの電波時計は深夜に自動受信します。昼間はノイズが多くて失敗しがち。夜寝る前に窓際へ置くのがいちばん確実です
- 近くにノイズ源がある。テレビ、パソコン、電子レンジ、金属の棚。1mくらい離すだけで受信することがあります
- 電池が弱っている。受信には電力が要るので、針は動いていても受信だけ失敗します。秒針が2秒ずつ進む・受信マークがすぐ消える・液晶が薄いは電池切れのサイン
- 手動受信を試していない。受信ボタンを押すと針が12時に集まって受信を始めます。数分〜十数分かかるので、その間は動かさずに
それでも受信しない時は、電池を一度抜いて1分ほど置き、入れ直してから窓際で手動受信を。これでたいてい復帰します。どうしても届かない環境なら、手動合わせができる機種がほとんどなので、普通の時計として合わせて大丈夫ですよ。
掛け時計・目覚まし時計の合わせ方——裏のつまみは時計回りに
掛け時計や目覚まし時計は、裏側に時刻合わせのつまみがあります。
- つまみは時計回りにゆっくり。逆回しできる機種もありますが、歯車に優しいのは進める方向です
- 目覚ましはアラーム用の針(またはつまみ)と時刻用が別。時刻を合わせたつもりでアラーム針だけ動かしていた、がよくある失敗。アラーム針が起きたい時刻を指しているかも一緒に確認を
- 秒針のある掛け時計は、電池を一度抜いて秒針を12時で止め、時報に合わせて電池を入れると秒までそろいます
- 壁に戻す時はフックにしっかり掛かったか揺らして確認を。落ちると危ないので、子どもの遊ぶ場所の真上は避けておくと安心です
遅れる・進むのはなぜ?——電池・磁気・温度
- 電池の消耗。クオーツが遅れ始めたら、まず電池。秒針が2秒ごとに進む・止まったり動いたりする、は交換のサイン
- 磁気。スマホ、バッグのマグネット留め具、スピーカー、磁石入りの健康グッズ。針が急に進む・遅れる・止まる時は磁気を疑って。時計はスマホと同じポケットに入れない、マグネット留め具の近くに置かないだけで、かなり防げます。帯磁したかもと思ったら時計店で磁気抜きを(数分で終わります)
- 温度。真夏の車内や、冬の屋外で長時間。クオーツは温度で少しだけ速さが変わります。極端な環境を避ければ気にしなくて大丈夫
- 機械式なら巻き不足。自動巻きは動かさないと止まります。1日に数十秒の進み遅れは機械式の正常範囲。大きく超えるなら分解掃除の時期かもしれません
- 衝撃。落としたあとに大きく狂った時は、内部が動いた可能性。自分で開けずに時計店へ
電池交換のタイミングと、自分でやるかどうか
クオーツ時計の電池は、だいたい2〜3年が目安です。秒針が2秒ずつ飛ぶ「電池切れ予告」が出たら、1〜2週間のうちに交換すると、液漏れの心配がありません。止まったまま放っておくと液漏れで中を傷めることがあるので、使わない時計も止まったら電池を抜いておくと安心です。
電池交換を自分でやるかは、時計によります。裏ぶたがはめ込み式で、安価な時計なら自分でもできますが、ねじ込み式の裏ぶた、防水時計、思い入れのある時計は店に頼むのが確実。防水パッキンは開けるたびに傷むので、自分で開けると防水が効かなくなることがあるんです。外したボタン電池を落として転がしてしまった時は乾電池を落とした時の対処で書いています。小さな子がいるお家は、電池の管理だけは念入りに。ベルトの外し方は時計のベルトの外し方にまとめました。
ゆきこ( ゚Д゚)『夫の時計、帰省のたびに「日付が昼に変わる」と渡されます。原因は毎回、午前午後の逆置き。針を12時間進めるだけで直るのに、本人は「壊れた」と言い張るんですよね。今は「日付が変わる瞬間を見てから合わせてね」と紙に書いて、時計のケースに入れておきました』
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ベルトを自分で替えたい時は時計のベルトの外し方を。ボタン電池を床に落としてしまった時は乾電池を落とした時の対処もあわせてどうぞ。
まとめ:リューズの段と午前午後さえ分かれば迷わない
- アナログは1段=日付、2段=時刻。針は時計回りに進めて合わせる
- 日付が変わる瞬間が午前0時。昼に日付が変わるなら針を12時間進める
- 夜8時〜朝4時は日付の早送りをしない。針を朝の位置に置いてから
- 電波時計は窓際・夜・電池。手動受信を試し、ダメなら電池を入れ直す
- 遅れる・進むは電池・磁気・温度。スマホと同じポケットに入れない
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手順を1枚にまとめました。


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