ウグイスとメジロの違い——緑の鳥を見分ける見方と、勘違いされやすい理由

生活

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梅の花の枝に、緑色の小さな鳥が止まっている。「あ、うぐいすだ」と思ったら、実はメジロだった。そんな取り違えは、とてもよくあると言われています。春先の梅は、野鳥に出会いやすい季節の入り口ですよね。名前は知っているのに、姿を見分けたことはない、という人も少なくありません。

先に結論をひとつ。梅の花や庭木で出会う、明るい緑色で目の周りが白い鳥は、メジロのことが多いと言われます。一方のウグイスは、茶色がかったくすんだ緑色で、やぶの中にいて姿を見せにくい鳥です。「うぐいす色」や「梅にうぐいす」という言葉のイメージが、取り違えのもとになっているんです。

このページでは、見た目の目印、ふるまいの違い、勘違いされやすい理由を順番に整理します。いま自分が出会った鳥に近い状況から、読んでみてください。

あなたはどれ? 状況から自分の章へ明るい緑で目の周りが白い→メジロのことが多い第1章へ ▶くすんだ茶色っぽい緑→ウグイスの色と言われる第2章へ ▶梅の花の蜜を吸っていた→蜜を吸うのはメジロが多い第3章へ ▶やぶの中で声だけ聞こえた→声と姿は別に確かめる第4章へ ▶

ケース別に読む:目の周りが白い緑の鳥|茶色っぽい緑の鳥|梅の蜜を吸っていた鳥|やぶの中で声だけ聞こえる時

4コマ漫画|梅の枝の緑の鳥1梅の枝の緑の鳥あれはうぐいす?緑の鳥は取り違えやすい2色だけで決める緑ならうぐいす!うぐいす色のイメージのせい3目の周りを見る白い輪がある!白い輪があるか探す4離れて静かにメジロかも。静かに見よう決めつけず離れて見る

明るい緑で目の周りが白い鳥は、メジロのことが多い

メジロという名前は、目のまわりをぐるりと囲む白い輪から来ていると言われます。ここがいちばん分かりやすい目印です。白いふちどりのおかげで、遠くからでも目がぱっちりして見えるので、愛らしい印象になりやすいんです。背中側は黄緑からオリーブ色の明るい緑で、日が当たるとさらに鮮やかに見えます。大きさはスズメと同じか、少し小さいくらいが目安です。

目の周りの白い輪を見るメジロ白い輪あり明るい緑ウグイス白い輪なし茶色がかった緑
見るところ メジロ ウグイス
背中の色 黄緑〜オリーブ色の明るい緑 茶色がかったくすんだ緑
目の周り 白い輪がある 白い輪はない。目の上に淡い線があると言われる
いる場所 花の咲く木や庭木の枝先 低い木やぶ、笹やぶ、地面に近い所
仲間との動き 小さな群れで動くことが多い 1羽でいることが多く、姿を見せにくい
ふるまい 枝から枝へ小刻みに移る。花に頭を入れる やぶの中を移動して、すぐ隠れる

迷った時は、まず「目の周りに白い輪があるか」を見てください。白い輪があればメジロ、と考えるのがいちばん間違えにくい順番です。反対に、白い輪が見えなかったからといって、すぐにウグイスとは限りません。逆光だったり遠かったりすると、輪が見えないこともあるからです。見えない時は決めつけず、「まだ分からない」でいて大丈夫ですよ。

くすんだ茶色っぽい緑なら、ウグイスの色と言われる

ウグイスの背中は、茶色みのあるくすんだオリーブ色で、全体にかなり地味です。おなかは白っぽく、目の上には眉のような淡い線があると言われます。「うぐいす色」と聞くと鮮やかな緑を思い浮かべる人が多いのですが、実際の羽の色は、それよりずっと落ち着いた色だと言われています。

見つけにくいのは、色だけが理由ではありません。ウグイスは低い木やぶや笹やぶ、地面に近い所で動くことが多く、人の気配があるとすぐ奥に隠れてしまう鳥です。だから、声は知っていても姿をはっきり見たことがある人は、意外と少ないんです。

いる場所の違い梅の枝先メジロが多い花の蜜を吸うやぶの奥ウグイスが多い姿を見せにくい

庭の梅の枝先や、花の咲いている木の高い所に出てきた緑の鳥は、ウグイスではなくメジロのことが多い、と覚えておくと迷いにくくなります。ウグイスは「奥のやぶ」、メジロは「花の咲く枝先」。場所の違いは、色の違いと同じくらい頼りになる目印です。

梅の花の蜜を吸っているのは?ふるまいで見分ける

梅の花に頭を入れるようにして、花から花へ移っていく。数羽で一緒に動いている。そんな様子なら、メジロのことが多いと言われます。梅や椿の花が咲く季節に庭木に来るのは、花の蜜が目当てと言われています。

  • 花に頭を入れる。枝先で小刻みに向きを変えながら、花の中を探る動きをします
  • 数羽でいる。小さな群れで動くことが多く、1本の木に何羽か集まります
  • 枝から枝へよく動く。じっとしている時間が短く、写真に撮りにくい鳥です

ウグイスは、主に虫などを食べる鳥と言われます。花の蜜を目当てに、梅の枝先へ出てくる姿はあまり知られていません。「梅の花で蜜を吸う緑の鳥」を出会ったと思ったら、まずメジロを疑ってみてください。

やぶの中で声だけ聞こえる時は、声と姿を別に考える

春先に「ホーホケキョ」と聞こえたら、それはウグイスの鳴き声としてよく知られています。ただ、声が聞こえる場所には、姿が見えないことがほとんどです。ここで大事なのは、耳で聞こえた鳥と、目で見えた鳥は別かもしれないと考えること。声はやぶの奥からなのに、目の前の梅の木にいたのはメジロだった、ということが起こりうるんです。

姿が見えなくても、がっかりしなくて大丈夫です。ウグイスは姿を見せないのが普通の鳥だからです。やぶの中に入って探すのはやめて、道や広場から静かに待つのが基本です。無理に姿を見ようとしないことが、鳥にとってもいちばん負担が少なくなります。

勘違いされやすい理由——梅・色・お菓子のイメージ

取り違えが多いのは、言葉のイメージが先に頭に入っているからです。次の3つが、よく挙がる理由です。

言葉 思い浮かぶ姿 実際は
梅にうぐいす 梅の枝に止まる緑の鳥 梅の枝先で蜜を吸うのはメジロのことが多い
うぐいす色 鮮やかな緑 羽の色は茶色みのあるくすんだ緑
うぐいす餅 明るい緑色 お菓子の色で、羽の色とは別の話

「梅にうぐいす」は、取り合わせのよいものを表す言い回しとして古くから使われてきました。梅の季節にウグイスの鳴き声が聞こえ始めることも、一緒に語られる理由と言われます。そこに、鮮やかな緑のイメージが重なって、梅に来る緑の鳥はウグイス、という印象が広がったと考えられています。

取り違えが起きる流れ梅に緑の鳥うぐいす?と思う?言葉のイメージ色・梅・お菓子目の周りを見る白い輪の有無

つまり、取り違えは見る人の目のせいではなく、言葉のイメージがうまく働きすぎた結果なんです。「緑の鳥=うぐいす」と決めずに、目の周りと場所を先に見る。それだけで、かなり減らせます。

観察する時の決まり——離れて静かに

野鳥は、法律で守られています。見るだけで楽しむのが基本です。

  • 捕まえない。飼わない
  • 巣やヒナには近づかない。触らない。落ちているヒナも拾わない
  • えさをやらない。巣箱やえさ台をかけて呼び寄せることもしない
  • 公園や他人の庭の木は、枝を折らない。実や花、羽を持ち帰らない
  • 犬や猫は近づけない。小さな子は、追いかけないように手をつないで

ウグイスもメジロも小さな鳥ですから、近づきすぎると逃げてしまいます。距離をとって、動かずに待つ。それだけで、枝先に出てくる姿を長く見られることがあります。

ゆきこ( ゚Д゚)『正直、名前を当てることより「目の周りが白いか」を先に見る癖をつける方が、ずっとラクになると思います。分からない日があっても、それはそれで楽しいですよね』

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目の周りの白い輪は、遠いと見えにくいことがあります。離れた所から静かに確かめたい時は、小さめの双眼鏡が1つあると、鳥に近づかずに済みます。選ぶ時の考え方は双眼鏡の選び方にまとめています。


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まとめ:まず目の周りの白い輪。色だけで決めない

  1. 目の周りが白ければメジロのことが多い。明るい緑で花の枝先にいる鳥
  2. ウグイスは茶色がかったくすんだ緑。やぶの奥にいて姿を見せにくい
  3. 梅の蜜を吸うのはメジロのことが多い。数羽で小刻みに動く
  4. 声と姿は別に考える。やぶから声がしても、目の前の鳥は別かもしれない
  5. 観察は離れて静かに。捕まえない、えさをやらない、巣に触らない

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめています。

ウグイスとメジロの違いの早見表:メジロは明るい黄緑からオリーブ色で目の周りに白い輪があり、花の咲く木の枝先で蜜を吸い、小さな群れで動く。ウグイスは茶色がかったくすんだ緑で白い輪はなく、低い木やぶや笹やぶにいて姿を見せにくい。先に見るのは目の周りの白い輪。勘違いの理由は、梅にうぐいすの言い回し、うぐいす色のイメージ、うぐいす餅の緑色。声と姿は別に考える。野鳥は法律で守られているので、捕まえない、えさをやらない、巣やヒナに触らない、離れて静かに見る。

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