※本記事にはプロモーション(アフィリエイト広告)が含まれています。
春から初夏にかけて、「ウグイス」と「ホトトギス」は、季節の言葉としてセットで語られることがよくあります。名前を聞く機会は多いのに、姿を思い浮かべようとすると、どちらも少しぼんやりしている。そんな人は、きっと多いですよね。
先に結論をひとつ。ウグイスはスズメくらいの小さな、茶色がかった緑の鳥。ホトトギスはハトより小さめで、細長い体に灰色の背中と、胸の横じまがある鳥と言われます。そしてホトトギスは、ウグイスの巣に卵を産むと言われています(托卵)。この関係があるので、2つの名前はセットで語られやすいんです。
このページでは、姿の違い、いる場所と来る季節、托卵の関係、名前が並ぶ理由を順番に見ていきます。気になる所から読んでください。
ケース別に読む:小さくて茶色っぽい鳥|細長くて胸にしまがある鳥|春と初夏の違い|卵をめぐる関係
小さくて茶色がかった鳥は、ウグイスのことが多い
ウグイスは、スズメくらいの小さな鳥です。背中は茶色みのあるくすんだ緑で、全体にとても地味。おなかは白っぽく、目の上に眉のような淡い線があると言われます。「うぐいす色」と聞いて鮮やかな緑を想像していると、実際の姿は拍子抜けするほど渋い色です。
そして、姿を見せるのが得意な鳥ではありません。低い木やぶや笹やぶの中を動き回っていて、人の気配があるとすぐに奥へ隠れます。声はよく知られていても、姿を見た人は少ない。ウグイスは、そういう鳥なんです。
| 見るところ | ウグイス | ホトトギス |
|---|---|---|
| 大きさの目安 | スズメくらい | ハトより小さめ。細長い |
| 背中の色 | 茶色がかったくすんだ緑 | 灰色っぽい |
| 胸の模様 | 模様はほとんど目立たない | 横じまがある |
| 体つき | 丸みのある小さな体 | 尾が長く、細長い体つき |
| いる場所 | 低い木やぶ、笹やぶ | 木の枝や、空を飛ぶ姿 |
| 来る季節 | 春にやぶで | 初夏に山や林で |
表を一言でまとめると、「小さくて丸くて地味」がウグイス、「細長くて灰色で胸にしま」がホトトギス、です。大きさは見る角度や距離で印象が変わるので、あくまで目安として使ってください。
見分けのコツは、色より先に「体のかたち」を見ることです。色は光の当たり方や距離で違って見えますが、丸いか細長いかというシルエットは、逆光でも分かりやすい手がかりになります。丸っこい小さな鳥がやぶの低い所を動いていたらウグイス側、細長い体で枝に止まっていたり飛んでいたりしたらホトトギス側、と考えてみてください。
細長くて胸にしまがある鳥は、ホトトギスの仲間
ホトトギスは、カッコウの仲間と言われます。ハトより小さめで、体が細長く、尾も長め。灰色っぽい背中と、おなかから胸にかけての横じまが目印です。飛んでいる時は、細い体と長い尾のシルエットで、ほかの鳥と見分けがつくことがあります。
ここで気をつけたいのは、胸に横じまのある鳥はホトトギスだけではない、という点です。同じカッコウの仲間は、姿がとてもよく似ています。それぞれの違いはホトトギスとカッコウの違いでまとめています。ここでは「ウグイスとはずいぶん違う鳥だ」とつかめれば、まずは大丈夫です。
- 体が細長い。丸っこいウグイスと並べると、印象がまるで違います
- 胸にしまがある。ウグイスの胸は、しまのない地味な色です
- 尾が長め。飛ぶ姿のシルエットでも見分けのヒントになります
春にやぶで見るか、初夏に空で見るか——いる場所と季節
2つの鳥は、出会う場所と季節もだいぶ違います。ウグイスは、春先に低いやぶの近くで話題になる鳥です。一方のホトトギスは、初夏のころ、山や林の枝に止まったり、空を飛んだりする姿で出会うと言われます。
季節は地域や年によってずれるので、「春」「初夏」くらいの大づかみで考えるのがちょうどいいです。「春のやぶで小さな茶色い鳥」ならウグイス、「初夏に細長い灰色の鳥が飛んでいった」ならホトトギス、と、場所と季節をセットにすると、迷いが減ります。
なお、ウグイスはやぶで一年を通して暮らしていると言われる鳥です。「いつ来る鳥か」より「どこにいる鳥か」で考えるほうが、ウグイスには合っています。
卵をめぐる関係——托卵と言われる理由
ホトトギスは、自分で巣を作らず、ウグイスの巣に卵を産むと言われています。これを托卵といいます。卵を預けられたウグイスが、自分の子と一緒に育ててしまう、という話です。ここまでが、一般に知られている説明です。
鳥の世界には、ほかにもこうした暮らし方をするものがいます。ホトトギスの場合は、相手としてウグイスが知られているため、2つの名前が一緒に語られます。ただ、巣の中の様子は、人が近づいて見るものではありません。巣やヒナに触れたり、のぞき込んだりすると、親鳥が巣を離れてしまうこともあるからです。
名前が並ぶ理由と、聞きなし・草花のホトトギス
名前がよく並ぶ理由は、大きく2つあります。ひとつは、いま見てきた托卵の関係。もうひとつは、どちらも春から初夏への季節の移り変わりを表す言葉として、昔から使われてきたことです。季節の言葉として、ふたつの鳥が並んで出てくるんですね。
聞きなしとして知られているのは、ウグイスなら「ホーホケキョ」、ホトトギスなら「トッキョキョカキョク」です。鳥の鳴き方を、覚えやすい言葉に置き換えたものです。聞きなしは人によって違って聞こえることもあるので、答え合わせに使うというより、「そう言われているんだな」くらいの気持ちで知っておくと楽です。
もうひとつ、混同されやすいのが、同じ名前の草花のホトトギスです。こちらは庭や山野に咲く花で、鳥とは別のもの。花びらの斑点が鳥の胸の模様に似ていることから名前がついたと言われます。鳥の記事を探していて花の話が出てきたら、それは別のホトトギスです。
観察する時の決まり——見るだけにとどめる
野鳥は法律で守られている生き物です。距離をとって見ることを守れば、どちらの鳥も、無理なく楽しめます。
- 捕まえたり、飼ったりしない
- 巣やヒナには、触れない・のぞかない。地面にいるヒナも、拾わない
- えさを与えない。巣箱やえさ台で呼び寄せない
- 犬や猫は、鳥のいる場所から離しておく
- 公園の木や草花、落ちた羽や卵のからを持ち帰らない
姿が見えにくい鳥だからこそ、無理に近づかず、道や広場から静かに待つのがいちばんです。鳥が逃げない距離が、そのまま「ちょうどいい距離」になります。小さな子と一緒の時は、追いかけて走らないよう、あらかじめ声をかけておくと安心です。
ゆきこ( ゚Д゚)『正直、鳥の見分けは「全部分かろう」とするより、「胸にしまがあるか」みたいな1つの目印を持つほうが、続くと思います』
💡 この困りごとへの提案
見分けの目印を確かめたい時は、写真の多い野山の鳥の図鑑が1冊あると、季節や姿から調べやすくなります。
あわせて読みたい
春の緑の鳥で迷う人は、ウグイスとメジロの違いを。ホトトギスに似た鳥との見分けはホトトギスとカッコウの違いでどうぞ。図鑑や手帳に書いたメモを消したい時の消しゴムの代わりになる物も、持ち物の準備に役立ちます。
まとめ:「小さく丸い茶色」はウグイス、「細長く胸にしま」はホトトギス
- ウグイスは小さくて茶色がかった緑。やぶの中にいて姿を見せにくい
- ホトトギスは細長く、灰色の背中と胸の横じまが目印と言われる
- 場所と季節をセットで見る。春のやぶか、初夏の山や林か
- ホトトギスはウグイスの巣に卵を産む(托卵)と言われる。巣には近づかない
- 観察は離れて静かに。捕まえない、えさをやらない、巣に触らない
保存版:この記事の早見表
手順を1枚にまとめています。



コメント