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麦わら帽子は、ほとんどが紙か天然素材でできているため水洗いできません。洗うのではなく「汚れた場所だけ落として形を保つ」のが正しい手入れです。素材の見分け方、汗じみの落とし方、型崩れを直す方法、保管の仕方をまとめました。
素材別・手入れの早見表
| 素材 | 水洗い | 手入れの方法 |
|---|---|---|
| 紙製(ペーパーブレード) | × | ブラシ+固く絞った布で拭く |
| 天然の麦わら・ラフィア | × | 同じ。乾いた状態を保つ |
| ポリエステル・ポリプロピレン | ○ | 洗濯表示に従って手洗い |
| コットン・リネン混 | ○ | ネットに入れて手洗い・陰干し |
| 内側のスベリ(汗じみ) | 部分洗い | 中性洗剤を薄めて叩く |
まず素材を確認する
洗濯表示のタグか、内側の品質表示を見ます。
- 紙・ペーパー…水に濡れるとふやけて形が戻りません
- 麦わら・ストロー・ラフィア…天然素材。濡らすともろくなり、乾くと縮んで形が変わります
- ポリエステル・ポリプロピレン…洗える場合があります。表示を確認してください
- コットン・リネン…手洗いできます。ネットに入れて押し洗いします
夏の麦わら帽子として売られているものの多くは紙製か天然素材です。つまり洗わないのが前提で、汚れた場所だけを落としていく手入れになります。
表示がない、または判断できない場合は、洗わずに拭くだけにしておくのが安全です。一度ふやけると元に戻せません。
ふだんの手入れは3ステップ
- ① ブラシでほこりを払う…洋服ブラシか柔らかい歯ブラシで、編み目に沿って一方向に
- ② 固く絞った布で拭く…水気をできるだけ切ってから。濡らしすぎないのが要点
- ③ 風通しのよい日陰で乾かす…直射日光は変色と乾燥割れの原因になります
拭くときは編み目に沿って動かします。逆方向にこすると編み目が浮いて、表面が毛羽立ちます。
使うたびにブラシで払う習慣をつけると、汚れが定着しません。玄関にブラシを置いておくと続けやすくなります。
汗じみは内側のスベリを部分洗い
いちばん汚れるのは、内側の額が当たる部分(スベリ)です。ここだけ部分的に洗います。
- 中性洗剤を水で10倍くらいに薄める
- 綿棒か柔らかい歯ブラシに付ける
- 汗じみの部分を軽く叩く(こすらない)
- 固く絞った布で洗剤を拭き取る
- もう一度きれいな水で絞った布で拭く
- 風通しのよい日陰で完全に乾かす
洗剤が残ると、そこが白く浮いて輪じみになります。拭き取りは2回に分けて丁寧にしてください。
黄ばみが強い場合は、酸素系漂白剤をごく薄く溶かして綿棒で叩く方法もありますが、素材によっては色が抜けます。目立たない場所で試してから使ってください。
予防としては、汗取りパッドを内側に貼っておくのが有効です。市販の帽子用のものがあり、汚れたら貼り替えるだけで済みます。
型崩れを直す
| 症状 | 直し方 |
|---|---|
| つばが波打った | 当て布をしてスチームアイロンを浮かせ、形を整えて冷やす |
| つばが下がってきた | 裏から霧吹きを軽くして、形を作って乾かす |
| クラウン(頭の部分)がつぶれた | 丸めた紙を詰めて形を戻し、そのまま乾かす |
| 折り目が付いた | スチームを当てて指で伸ばす。完全には戻らないことも |
アイロンは直接当てないでください。当て布をして、アイロンを1〜2cm浮かせてスチームだけを当てます。蒸気で柔らかくなったら手で形を整え、そのまま冷えるまで動かさないのがこつです。
紙製の帽子は水気に弱いので、霧吹きもごく軽く、素早く乾かしてください。天然の麦わらは蒸気を当てると柔らかくなり、比較的形を戻しやすい素材です。
保管とシーズンオフ
- 詰め物をする…丸めた新聞紙かタオルをクラウンに入れて形を保ちます
- 重ねない…帽子の上に物を置くとつぶれます
- つばを下にして置かない…つばが反ります。クラウンを下に、または吊る
- 密閉しない…ビニール袋に入れるとカビます。不織布の袋か箱に
- 防虫剤を入れる…天然素材は虫に食われます
- 湿気の少ない場所に…クローゼットの上段や、フックで吊る
シーズンの終わりには、内側のスベリを部分洗いして完全に乾かしてからしまいます。汗を含んだまましまうと、来年出したときに黄ばみとにおいが定着しています。
吊って保管できるなら、それがいちばん形が保てます。帽子用のフックやS字フックで、クローゼットの内側に掛けておく方法が手軽です。
4コマ漫画でおさらい
詳しい手順や例外は、この上の各見出しにまとめてあります。まずは漫画の流れだけ覚えておけば大丈夫です。
よくある質問
Q. 洗濯機で洗ってしまいました。戻りますか?
紙製や天然素材の場合、形はほぼ戻りません。濡れている間に丸めた紙を詰めて形を作り、日陰でゆっくり乾かすと多少は近づきます。完全な復元は難しいと考えてください。
Q. 雨に濡れてしまいました
すぐにタオルで水気を押し取り、丸めた紙を詰めて形を作って日陰で乾かします。ドライヤーの熱は使わないでください。急激に乾かすと縮んで割れます。
Q. カビが生えました
消毒用エタノールを布に含ませて拭き、完全に乾かします。それでも跡が残る場合は、素材の内部まで入っているので難しいです。
Q. リボンが汚れました
リボンが外せるなら外して洗います。外せない場合は、中性洗剤を薄めて叩き洗いし、本体に水が回らないよう気をつけてください。
Q. 防水スプレーを使ってもいいですか?
帽子に使えると表示があるものなら有効です。目立たない場所で試してから、20cmほど離して均一に吹いてください。
Q. 汗のにおいが取れません
スベリの部分洗いを繰り返し、完全に乾かしてから消毒用エタノールを軽く拭くと改善します。汗取りパッドを貼って、それを交換していく運用に切り替えるのが実用的です。
Q. 子ども用の帽子はどうしますか?
子ども用はポリエステル製で洗えるものが多いので、まず表示を確認してください。洗えるものを選んだほうが、夏のあいだの管理が圧倒的に楽です。
Q. 畳んで持ち運べる帽子はありますか?
折りたためるタイプがあります。ポリエステル製や、しなやかなラフィア製のものです。旅行に持っていくなら、この種類を選ぶと折り目が付きません。
Q. つばの裏だけ黒く汚れます
手で持つときに触れる部分なので、皮脂が付いています。消しゴムで軽くこすると落ちることがあります。落ちなければ中性洗剤を薄めて綿棒で叩き、固く絞った布で拭き取ってください。持つときはつばの縁ではなくクラウンをつまむようにすると付きにくくなります。
Q. ほつれてきた編み目は直せますか?
部分的なほつれなら、木工用ボンドを爪楊枝の先にごく少量取って裏側から留めると広がりを止められます。表側に付くと白く残るので、必ず裏から作業してください。ほつれが数か所に広がっている場合は寿命と考えたほうがよいです。
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まとめ
麦わら帽子はほとんどが紙か天然素材で、水洗いできません。ブラシで払う/固く絞った布で拭く/日陰で乾かすがふだんの手入れです。汗じみは内側のスベリだけ中性洗剤で叩き洗い。保管は詰め物をして、重ねず、密閉しないでください。


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