サングラスの傷消し——レンズの傷は基本「消せない」。歯磨き粉やコンパウンドがNGな理由、フレームの傷を目立たなくする方法、レンズ交換と買い替えの相場

生活

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お気に入りのサングラス、ケースに入れずにバッグへ放り込んでいたら、レンズに白いスジ。かけると視界の端でキラッと光って、いちど気づくともう気になって仕方ないですよね。子どもと公園に行った日、ベンチに置いたサングラスの上に息子がドンと座って、レンズの真ん中にきれいな傷が入ったのが私です。

「歯磨き粉で消える」「車のコンパウンドで磨けばいい」——検索するといろいろ出てきます。でも先に正直に言います。レンズの傷は、自宅ではほぼ消せません。そして歯磨き粉やコンパウンドで磨くと、傷を消すどころかレンズ全体をダメにします。がっかりさせてすみません。でも理由が分かれば、フレームの傷の対処、レンズ交換の相場、もう傷を付けない持ち方と、次の一手は迷わず選べます。順番に見ていきましょう。

先に確認:傷が付いたのは「レンズ」?「フレーム」?

同じ「サングラスの傷」でも、レンズとフレームでは話がまったく違うんです。

  • レンズの傷→自分では消せない。目立たなくする方法もほぼない。レンズ交換か買い替えか、「気にしない」を選ぶ
  • プラスチック(セル)フレームの傷→浅いものは目立たなくできる。深いものは店で磨き直し
  • 金属フレームの傷・メッキ剥がれ→消えないけれど、補修ペンで色を足せば目立たなくできる
  • 鼻あて・テンプルの先(耳に当たる部分)の傷や黄ばみ→部品ごと交換できることが多い

「レンズはダメ、フレームはなんとかなる」。そう覚えておくと迷いません。

レンズの傷はどうやって消す?——正直に言うと、消せません

サングラスのレンズは、色の付いた透明な板、というだけではないんです。表面には傷を防ぐハードコート、光の反射を抑える反射防止コート、ものによってはミラーコート撥水コートが、髪の毛より薄い膜として何層も重なっています。

レンズに「傷が付いた」と見えている時、削れているのはこのコーティングの層なんです。傷を消す=周りを削って平らにする、ということなので、傷の周りのコーティングまで一緒に剥がすことになります。すると、傷があった場所だけ色や反射が違う「まだら」になって、元の傷よりずっと目立つ。しかもコーティングを剥いだ部分は、次からもっと傷が付きやすくなります。

ガラスのレンズなら研磨で直せる可能性はあるのですが、それは専門の設備の話。今のサングラスのレンズはほとんどがプラスチック(樹脂)なので、「自宅で消す」はあきらめるのが、いちばん被害の少ない選択です。

ネットで見かける「傷消し液」は、傷の溝を透明な膜で埋めて一時的に見えにくくするもの。消えるわけではないので、試すなら「一時しのぎ」と割り切ってくださいね。

歯磨き粉やコンパウンドで消せる?——コーティングを削るのでNGです

歯磨き粉には研磨剤(細かい粒)が入っていて、コンパウンドは車の塗装を磨くための研磨剤そのもの。どちらも「表面を削って平らにする」ための道具です。金属や塗装なら、削れば下から同じ素材が出てくるのできれいになります。でもレンズは、削った下にあるのはコーティングのない裸の樹脂なんです。

  • 磨いた部分だけ色味が変わる・反射が変わる→レンズ越しの景色がそこだけにじむ
  • 研磨剤の粒で細かい傷が全面に入り、白くくもる→「1本の傷」が「全体のもや」になる
  • 偏光レンズやミラーレンズは、機能ごと剥がれる

「1本の傷ならまだ使えた」ものを、「全体がくもって使えない」に変えてしまう。金属磨きや研磨スポンジも同じ理由でNGです。

やってみたくなる気持ちは本当に分かります。でも、磨いてダメにしたらレンズ交換代が確定するだけ。ここは磨かないのが最短なんです。

フレームの傷を消す方法——プラスチックは目立たなく、金属は色を足す

フレームなら、話は明るくなります。

プラスチック(セル・アセテート)フレームの浅い傷

  1. まずメガネ拭きで乾拭き。汚れが傷に見えていることが意外と多いです
  2. 白く残る浅い傷は、メガネ拭きにごく少量のハンドクリームを付けて円を描くようにこすると、白さが引いて目立たなくなることがあります。油分が傷の中に入って光の乱反射を抑えるだけなので、消えたわけではなく、洗えば戻ります
  3. それでも気になるならメガネ店で「磨き直し」。フレームの表面を専用の機械でならしてツヤを戻してくれます。無料〜2,000円前後が目安で、買った店でなくても受けてくれる店が多いです

ネットには「目の細かい紙ヤスリで磨いてからコンパウンド」という方法もありますが、ツヤの出方が周りと変わって磨いた場所がかえって目立つことが多く、艶消し仕上げだと取り返しがつきません。自分でやるならハンドクリームまで、が安全です。

金属フレームの傷・メッキ剥がれ

金属フレームの傷は、表面のメッキが削れて下地の色が見えている状態です。削って消すことはできないので、色を足して隠すのが現実的。プラモデル用の塗料や、家具・車用のタッチアップペンで、似た色を傷の上に細く乗せます。つまようじの先に付けて点で置くとはみ出しません。塗料を使う時は換気して、子どもの手の届かない所で作業してくださいね。

鼻あて・テンプルの先(モダン)

ここの傷や黄ばみは、部品ごと交換が基本。メガネ店で数百円〜、通販の汎用パーツでも直せます。鼻あてが取れてしまった時の話はメガネの鼻あてが折れた時の対処にまとめています。

レンズは消せない・フレームは目立たなく・予防が最強レンズの傷自宅では消せない削る=コートが剥がれる→まだらで前より目立つ歯磨き粉・コンパウンド・金属磨きは全部NG傷消し液は一時しのぎフレームの傷プラ:乾拭き→ハンドクリーム少量→店で磨き直し金属:補修ペンで色を足す鼻あて・先端:部品交換紙ヤスリは艶が変わりNG交換か買い替えかコート剥がれ=寿命レンズ交換 3千〜1万円買い替え 1千〜1万円交換代が本体の半分以下→交換、それ以上→買替やめる目安:ゆがむ・ヒビ気にしなくていい:端の細い傷/注意:中心の傷は運転で使わない/やめる:ゆがむ・ヒビ目の痛み・かすみが続くなら眼科へ。傷そのものより「見えにくいまま使う」のがよくない予防:ケースに入れる/レンズを下に置かない/メガネ拭きで乾拭き/車内・頭の上に置かない

コーティングが剥がれてきたら——レンズ交換か買い替えの相場

傷とは別に、レンズの表面がまだらに白く、虹色にはがれてくることがあります。これはコーティングの寿命。汗や皮脂、車の中の高温、拭き方で剥がれが早まります。こうなったらレンズ交換か買い替えの二択です。

選択 相場の目安 向いている人
レンズ交換(度なしカラー) 大手チェーン 3,000〜6,000円前後/一般の眼鏡店 5,000〜1万円前後。偏光・ミラーは上乗せ フレームが気に入っている・高かった
レンズ交換(度付きカラー) 1万円前後〜 視力が変わった・度付きに替えたい
買い替え(度なし) 雑貨店 1,000〜3,000円/眼鏡店のブランド 5,000〜1万円前後 元が安い・気分を変えたい

判断の目安は、フレームが気に入っていて、レンズ交換代が本体価格の半分以下なら交換。他店で買ったフレームにレンズを入れてくれるかは店によるので、電話で「持ち込みのフレームにカラーレンズを入れられますか」と聞いてから行くと無駄足がありません。

傷は気にしなくていい?——放っておいていい範囲と、使うのをやめる範囲

「そもそも、この傷って気にしなくていいの?」。これも正直にお答えします。

  • 気にしなくていい:レンズの端の方の細い傷、かけていて気にならない傷。UVカットの機能はレンズの素材そのものに入っていることが多く、表面の浅い傷で失われるものではありません(メーカーの表記によります)
  • そのままでいいけれど注意:視界の中心に近い傷。夜や逆光でギラつくので、運転の時は使わない方が安心です
  • 使うのをやめる:傷が深くて視界がゆがむ、コーティングが広く剥がれて白くくもっている、レンズにヒビ。見えにくいレンズを無理にかけ続けると目が疲れやすく、頭痛の元にもなります。目の痛みやかすみが続くなら、サングラスをどうするかより先に、眼科に相談してください

ちなみに「傷のあるサングラスは目に悪い」という言い方をよく見ますが、傷そのものが目を傷つけるわけではなくて、見えにくいものを無理にかけているのがよくない、という話なんです。

もう傷を付けないために——ケースと拭き方

  • ケースに入れる。傷の原因の大半は「バッグの中で鍵や小銭とぶつかる」「そのへんに置いて上に物が乗る」。ハードケースがなければ100均の巾着でも裸よりずっとマシです
  • レンズを下にして置かない。外した時は、レンズを上に、テンプルを開いた状態で
  • 服のすそで拭かない。ほこりや砂が付いた布で拭くのが、細かい傷のいちばんの原因。メガネ拭き(マイクロファイバー)で乾拭き、砂がついている時は先に水で流してから
  • 車のダッシュボードに置かない。夏の車内は高温で、コーティングが剥がれやすくなります。同じ理由で、曲がったテンプルを火や熱湯で直そうとするのもNG。変形や折れの元です
  • 頭の上にかけない。整髪料や汗がコーティングを傷めるうえ、テンプルが開いてゆるくなる原因にもなります

シャツやティッシュで拭きたくなるけれど、メガネ拭きが1枚あると本当に違います。ケースに1枚、玄関に1枚、車に1枚。数百円で、レンズの寿命がぐっと延びますよ。

ゆきこ( ゚Д゚)『息子が座って傷が入ったサングラス、「歯磨き粉で消えるらしいよ」という夫の一言を信じて磨いたら、傷1本がレンズ全体のもやになりました。あの日から我が家は、サングラスは絶対にケースへ。教訓は3,000円でした』


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サングラスがゆるくてずれてくる時はサングラスがゆるい・ずれる時の直し方を。買い替えを考えているならゾフのサングラスのレビューも参考にしてみてください。

まとめ:レンズは消せない、フレームは目立たなく、予防が最強

  1. レンズの傷は自宅では消せない。削るとコーティングが剥がれてもっと目立つ
  2. 歯磨き粉・コンパウンド・金属磨きはNG。1本の傷が全体のくもりになる
  3. フレームの傷はプラスチックはハンドクリームか店の磨き直し、金属は補修ペン
  4. コーティング剥がれはレンズ交換か買い替え。交換代が本体の半分以下なら交換
  5. 予防はケースに入れる・レンズを下に置かない・メガネ拭きで乾拭き

保存版:この記事の早見表

手順を1枚にまとめました。

サングラスの傷の早見表:レンズの傷は自宅では消せない。削るとコーティングが剥がれてまだらになり前より目立つので、歯磨き粉・コンパウンド・金属磨きはNG、傷消し液は一時しのぎ。フレームの傷はプラスチックなら乾拭き→ハンドクリーム少量→店で磨き直し(無料〜2,000円前後)、金属は補修ペンで色を足す、鼻あてやテンプルの先は部品交換。コーティング剥がれは寿命でレンズ交換3,000〜1万円前後か買い替え、交換代が本体の半分以下なら交換。端の細い傷は気にしなくていい、中心の傷は運転に使わない、ゆがむ・ヒビは使うのをやめる。予防はケースに入れる、レンズを下に置かない、メガネ拭きで乾拭き、車内や頭の上に置かない

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